お花を贈るシーンは、結婚、出産、就職や退職、退院や引っ越しなどのお祝いや、お葬式の献花やお盆の供花、お見舞いなど様々です。
人生のあらゆる場面で贈られるお花ですが、お花には数えきれないほどの品種があるので、どういったシーンにどんなお花を贈ればいいのか迷うことも多くあります。
中にはネガティブな花言葉を持つお花もあり、むしろ悪意を持っているように受け取られてしまう危険も。
特に、お葬式やお墓参りなどルールやしきたりが厳しいシーンでは、選び方を間違うと相手に誤解を与えてしまうかもしれません。
そこで本記事では、受け取る方も贈る側も幸せな気持ちになれるよう、贈るシーンにふさわしいお花の選び方を具体例を挙げて解説していきます。お祝いにお花を贈るときの参考にしてください。
お祝いに!お花の贈り物を選ぶコツ
お花をお祝いなどに贈る場合には、まず以下の3つのことを考えることが必要です。
贈るシーンにふさわしいかどうか
タブーに触れていないか
相手の都合や生活スタイルに合ったものかどうか
まず、贈るシーンにふさわしいお花かどうかという点を考えます。例えば、お葬式やお通夜に、深紅のバラはふさわしくありません。
また、タブーな花言葉がついていないかも考えましょう。花には花言葉がありネガティブなものもありますので、相手に不快な思いをさせそうなものであれば避けるのが無難です。
最後に、送る相手の都合を意識する視点も忘れずに。
気持ちを伝えたいからと、相手に100本のバラの花束を贈るのは迷惑になってしまう可能性があります。また、大きな観葉植物などは置き場に困る人も多いでしょう。相手に負担がかからないかどうか、今一度考えてみることも大切です。
お花の贈り方には花束だけでなく、フラワーアレンジメントやボックスフラワー、鉢植え、ミニブーケなど、さまざまな種類があります。
生花以外にもプリザーブドフラワー、ドライフラワーといった選択肢もあり、お花を育てたり世話をしたりする時間のない方におすすめですよ。
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結婚出産シーンのお祝いで贈りたいお花ギフト
ここからは、具体的なシーン別にふさわしいお花を考えていきたいと思います。
結婚内祝い・お返し
結婚のお祝い・内祝いにお花を贈るのは定番です。
ふさわしい色としては、ピンクやオレンジ、黄色など、華やかな色がよいでしょう。
お花の種類としては、ガーベラ、トルコキキョウ、ホワイトレースフラワーなどは、花言葉が「感謝」であることからもぴったりです。
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出産祝い・そのお返しにも
出産のお祝いには、赤ちゃんに関するものを贈ることが多いですが、出産をがんばったお母さんに向けてお花を贈るのも◎
出産後は子育てで忙しくなるので、水やりの必要がなく、長く楽しめるプリザーブドフラワーがふさわしいでしょう。
また、お花の中にはある特定の日の「誕生花」として設定されているものも多く、赤ちゃんが生まれた誕生日の誕生花を贈れば、素敵なプレゼントになりますよ。
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就活応援・就職のお祝いに贈りたいお花ギフト
就活の応援や就職祝いにも、毎日の活力になるようなお花を贈ってみましょう。
就活を応援する
就活シーズンは、多くの学生にとってストレスがかかる時期です。そんな毎日を送る学生をさりげなく励まし癒すためにも、お花のプレゼントはぴったり。
元気が出るよう、華やかな印象のフラワーギフトがよいでしょう。生花には科学的にリラックス効果があるとされており、一石二鳥です。
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就職祝いのお祝いに!
また、無事に就職に成功したお祝いにも、お花を贈ってあげましょう。
落ち着いたシックな色合いを選んだり、ポジティブで前向きに頑張れるような花言葉を持つものを選んだりなどがポイントです。
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退職のお祝いに贈りたいお花ギフト
退職の時にも、お花を贈るのが定番です。
お花の選び方としては、退職の理由を踏まえて選ぶのが基本。
結婚による寿退社の場合にはお祝いの意味が強いので、ガーベラなど華やかでかわいらしい花束がおすすめです。
転職・定年の場合には、「お疲れ様でした」という感謝の意味を込めて、すこし豪華な百合やバラなどを多くあしらったものがいいでしょう。
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お見舞い・退院のお祝いに贈りたいお花ギフト
一方で、お見舞いのシーンで贈るお花は、お祝い以上に注意深く選ぶ必要があります。
お見舞い
寂しい病室を華やかに彩るお花は、とても喜ばれます。
元気づけるためのメッセージを送る意味でも、ポジティブな花言葉がある、彩りの豊かな花を選ぶとよいですね。
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退院祝いに贈るお花の選び方
退院をお祝いするお花は、すこし豪華なバラなどがよいでしょう。
病院に届けると、そのまま持って帰らなければならないので、ご自宅に届けるのがおすすめ。
ただし、退院したものの自宅療養が続くケースもあります。その場合は、お祝いの気持ちを少し抑え、落ち着いた色合いの花束やブーケを選んでみてはいかがでしょうか。
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お見舞い・退院のお祝いにNGなギフトの豆知識
お見舞いや退院の際にギフトを贈る際には、気を付けるべき点があります。
例えばお見舞いの場合、香りの強いものは避けること。たとえ相手が好きな香りであっても、同室の患者さんに不快感を与えてしまう可能性があります。
そして、根付くことから「寝付く」を連想するため、お見舞いに鉢植えはタブーと考える方もいるため、贈り物としては避けた方が無難でしょう。
また、病院によっては、生花の受け取りを拒否するところもあります。
お見舞いに持っていく前に、生花を持って行っても大丈夫か問い合わせておくと安心ですよ。
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供花・供花へのお礼に贈りたいお花ギフト
供花として、お悔やみの気持ちを込めてお花を贈るほか、供花をいただいたお返しとしてお花を贈ることもあります。
供花として送る場合は、色は白が基本。花の種類は菊や胡蝶蘭、百合が定番です。
その他、故人様の好きだった花を選んで贈っても喜ばれるでしょう。
また、供花をいただいたら、故人様に代わってきちんとお礼をお返しします。
お礼の品としては、一般的に、生花の他、お菓子やせっけんといった日用品を贈ることが多いです。
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新たな生活やビジネスの門出をお祝いするお花ギフト
新たな門出にもぴったりのお花のギフト。次は、新築祝いや引っ越し祝い、開業祝いにふさわしいお花をご紹介します。
新築祝い
新築祝いでの定番は、胡蝶蘭です。
胡蝶蘭は白だけではなく、ピンクをはじめ、最近はブルーなどの色もあります。新築の雰囲気に合わせて選ぶとよいでしょう。
その他、長くインテリアとして楽しめるプリザーブドフラワーもおすすめです。
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引っ越し祝い
引っ越しのお祝いにも、お花を届けてみましょう。
贈るお花としては、季節を楽しめる旬のお花がおすすめです。お花のある暮らしが、新天地での生活を豊かに彩ってくれるでしょう。
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開業祝い
ビジネスの開業祝いとしても定番のお花。開店したばかりのお店の前に、豪華な花がディスプレイ置かれた様子を見たことがある人も多いでしょう。
開業祝いにも、やはり人気は胡蝶蘭。胡蝶蘭は水やりの頻度が少なくてもいいため、開業直後で忙しい中でも、それほど管理の手間がかかりません。
花スタンドなども開店がとても華やかになり、お客様に対しても目立つのでとても喜ばれます。
ただし、開店準備に大変な朝早くの時間帯や、お客様の対応に追われやすい時間帯は避けて届けるよう意識しましょう。
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お祝いのお花はどこで買うべきか?
お祝いのお花は色々ありますが、どこで買うかというのも重要な要素です。
お花屋さんでもネット通販のフラワーショップでもチェックしておきたいポイントをまとめました。
全国送料無料の配送サービスがある
商品注文時に利用できる決済サービスが多い
予算や用途に合わせた商品を提示してくれる
質問に親身になって答えてくれる
同じお花でも、結婚記念日に贈るお花と、お供えに必要なお花、法人の移転のお祝いに贈るお花はまるで違います。
どんなシーンでどんなお花が適切なのか、きちんと教えて提案してくれるお花屋さんを選びましょう。
まとめ
お祝いのシーンにも、お見舞いやお悔みのシーンにも、お花を贈るのは定番です。
お花があるだけでも、お部屋が明るくなり、気持ちを和ませてくれる力があります。
もちろん、しきたりやタブーに注意し、ネガティブな花言葉にも気を付けましょう。また、世話や置く場所も必要になるため、贈る相手の都合も考える必要があります。
贈る方も贈られる方も気持ちよくお花を楽しめるよう、シーンによってふさわしいお花を選択できるとよいでしょう。