ドライフラワーは手軽に部屋をおしゃれにできるアイテムとして、根強い人気があります。花などを乾燥させることで、より長く活用できるインテリアアイテムになります。花は枯れてしまいますが、ドライフラワーであればいつまでも楽しめます。
ドライフラワーにはさまざまな飾り方があります。そこでここでは一般的な飾り方のテクニックについていくつかピックアップしてみました。またドライフラワーに適した花がいくつかありますので、どれをチョイスすればいいかわからない人は参考にしてみてください。ドライフラワーは通常の花よりも長持ちしますが、お手入れの方法によってさらに長期保存も可能です。お手入れのコツについてもまとめましたので、当記事を参考にしてみてください。
ドライフラワーとは? 室内装飾にぴったりの花アイテム
ドライフラワーとは花や葉っぱ、果実などを乾燥させたものです。花はすぐに枯れてしまいますが、ドライフラワーであればいつまでもきれいな状態で保存できるのでインテリアアイテムやプレゼント用の贈り物として人気です。
ドライフラワーの歴史は古く、17世紀の北欧で普及したといわれています。日本では江戸時代に海外から伝わり、昭和になって「ドライフラワー」という名称が広く定着したといわれています。
ドライフラワーの飾り方 花を手に入れるには?
ドライフラワーの入手方法は大きく2種類あり自分で作る、もしくは購入する方法が考えられます。
ドライフラワーを作る
手作りのドライフラワーを楽しむ方は少なくありません。
最も一般的なドライフラワーの作り方は「ハンギング法」です。不要な葉を取り除いた生花を、日光の当たらない風通しのいい室内で逆さ吊りにして乾燥させる方法で、環境にもよりますが1〜2週間も吊るすとドライフラワーになります。
ドライフラワーを作る代表的な方法には他に、水を入れた花瓶に挿して行う「ドライ・イン・ウォーター法」、乾燥材を使う「シリカゲル法」があります。
ドライフラワーを購入する
完成品のドライフラワーは、雑貨屋さんやホームセンターなどで購入することができます。100円ショップで取り扱っている場合もあるので、近所のお店をチェックしてみましょう。
生花を中心に販売しているお花屋さんでは、ドライフラワーを取り扱っていないお店もあります。
豊富な商品を比較検討したいなら、通販サイトが便利です。サイトによって利用の仕方に違いがありますので、利用規約を確認の上でオーダーしましょう。
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ドライフラワーの飾り方 スワッグ
ドライフラワーの飾り方にはいろいろなスタイルがあります。その中のひとつがスワッグです。方法や飾り方のポイントについてみていきます。
スワッグとは?
スワッグとは束ねて壁に装飾する手法のことです。シンプルですが、逆にどのようなスタイルにもフィットします。ヨーロッパでは伝統的な飾り方です。魔よけの意味でハーブのスワッグを自宅に飾っている家庭も多かったといいます。日本の場合、花束型に束ねたものをスワッグと呼ぶことが一般的です。
スワッグで飾る
スワッグのやり方は簡単で、ドライフラワーを麻ひもやラフィアなどのひもで束ねるだけです。ドライフラワーの場合、何度も束ねたりほどいたりすると花や葉が取れやすくなるので、イメージを固めてから束ねることが重要です。
壁に飾る際にはフラットなところにレイアウトした方がいいでしょう。そのままテーブルの上などに置いてもおしゃれです。ひもで縛る際には少しきつめにして徐々に緩んでしまわないようにすることがポイントです。
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ドライフラワーの飾り方 ガーランド
ドライフラワーの飾り方の定番がガーランドです。ガーランドとは何か、具体的にどのようにコーデすればいいかについてみていきます。
ガーランドとは?
ガーランドとはひも状の装飾品を意味します。先ほど紹介したスワッグと混同している人も多いですが、花束のように一つに束ねたものを「スワッグ」と呼ぶのに対して、「ガーランド」は複数のドライフラワーをひもでつなげたスタイルです。
世界最古のフラワーアレンジメントは、紀元前2000年ごろの古代エジプトで作られたガーランドだと言われています。
ガーランドで飾る
ガーランドの飾り方も簡単です。麻ひもなどドライフラワーを繋げるアイテムと留めるクリップを準備しましょう。あとは好きな花を組み合わせてコーディネートするだけです。何もない壁にディスプレイするととても華やかな印象になります。リビングなどの広い壁に使用するとガラッと雰囲気が変わります。
ドライフラワーの飾り方 リース
ドライフラワーをリース状にして飾るスタイルもあります。クリスマスの時にリースをドアに飾るなど、なじみのあるスタイルかもしれません。
リースとは?
リースとは花や葉などの植物で作られた輪っか状の装飾アイテムのことです。玄関などドアにかける飾り方が一般的ですが、テーブルの上に飾るだけでもインテリアとして成立します。
リースで飾る
ドライフラワーのリースも、ドアにかけるのが一般的。玄関に飾るとお客さんに華やかな印象を与えられます。
またテーブルに置く飾り方も人気です。リースの中央部分にろうそくを置くとスタイリッシュなキャンドルスタンドに姿を変え、ムーディーさを演出できます。
ドライフラワーの飾り方 皿(プレート)を使う
プレートと一緒にドライフラワーをアレンジして飾る方法もあります。
白いお皿
白い陶器とドライフラワーのコラボはシンプルですが印象的です。白はどのような色合いでもマッチするので、好きなドライフラワーを活用できます。全体的に白い陶器は温かみを感じさせるので、ほっとくつろげる空間にしたい方はお試しください。
透明なお皿(シャーレ)
シャーレのような透明なお皿にドライフラワーをアレンジする方法もいいでしょう。お皿そのものの個性はさほど強くないので、ドライフラワーの色味を楽しめます。ライトな印象にまとめたい人におすすめです。浅めのものから深い容器まで、容器のフォルムでドライフラワーの印象も変わってきます。
ドライフラワーの飾り方 ガラス瓶を使う
ガラス瓶の中にドライフラワーを入れる飾り方もあります。ちょっとしたスペースにもレイアウトできるので、スペースにあまり余裕のないご家庭でも楽しめます。
小瓶を使って簡単に
簡単に取り入れられるやり方として、自宅にある小瓶を使いドライフラワーをセットする方法もあります。ガラス瓶にこだわりたければ、メイソンジャーを使用してみるのもいいかもしれません。アメリカのブランドで、瓶の表面にロゴが入っているのが特徴でいいアクセントになるでしょう。
テラリウム風に
丸みのあるガラス瓶とドライフラワーを使い、容器内で植物を栽培する「テラリウム」のように仕立てる飾り方もおすすめです。
棚に無造作にゴロンと転がっているとさりげなくおしゃれな雰囲気を作り出せます。丸みのあるフォルムが温かみがあって、キュートな印象に仕上がります。
ドライフラワーの飾り方 クリアボックスを使う
クリアボックスにドライフラワーを詰め込んで、テーブルや棚に飾るのもおすすめです。
花の組み合わせは、色味やトーンを統一しながら、花弁の色合いが前面に出るように工夫しましょう。部屋ごとに色合いを変えてメリハリをつけるなど、いろいろな楽しみ方を見つけてみましょう。
ドライフラワーの飾り方 木のかごを使う
ドライフラワーを木のかごの中に入れるアレンジ方法も、おすすめの飾り方の一つです。棚の上に載せても、テレビ台やテーブルの上にディスプレイしてもいいでしょう。木のぬくもりとドライフラワーの優しさで、温かみのあるスペースになるはずです。
ドライフラワーの飾り方 いろいろなものを試してみましょう
たとえば使っていないトートバッグにドライフラワーを入れて、壁のフックにかけるだけでオリジナルの空間のできあがりです。
100円ショップで販売しているボードにマスキングテープでドライフラワーを貼り付けると、個性的なインテリアの完成です。自分好みのお花で組み合わせを楽しめます。
ドライフラワーの飾り方 耐久性と手入れ
ドライフラワーは生花と比べもともと耐久性に優れています。しかしお手入れ次第でさらに長持ちさせることも可能です。ドライフラワーのメンテナンスのコツについてまとめました。
長持ちさせるコツ
色褪せが進んでしまうので日差しのいい場所にドライフラワーを置くのは避けましょう。
また、湿気があると水分を吸ってしまい、重力で花弁が変形してしまうこともあるので、風通しのいい、湿気のない部屋に置くのがおすすめです。
静電気防止効果があるドライフラワー用のスプレーを使うと、ほこりが付着するのを予防できます。
手入れの方法
普段のお手入れはほこり対策がメインです。ほこりが付着しているようであれば、メイク用のブラシを使って払い落としましょう。ほこりをこまめに取り除くことで、ドライフラワーを少しでも長持ちさせられます。
ドライフラワーにおすすめの花
乾燥させにくい花もあるなど、すべての種類がドライフワラーに向いているわけではありません。
特に手作りでは、花選びには注意が必要です。
ドライフラワーを購入する場合も、適していない花があることを知っていると参考になるでしょう。
紫陽花
紫陽花はドライフラワー向けといわれていますが、乾燥させるタイミングが重要です。私たちが花びらと思っている「ガク」と呼ばれる部分が厚みを増してきたときに乾燥させると、きれいに仕上がります。梅雨時の開花始めではなく、初夏に咲いてアンティークな色合いになったものを使うといいでしょう。
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かすみ草
かすみ草は、初心者でも失敗しにくい花とされています。花が開ききったタイミングで乾燥を始めるというポイントを押さえておけば、きれいなドライフラワーに仕上がります。
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その他ドライフラワーにおすすめの花
バラは乾燥させることで、色の深みがアップするのでドライフラワー向きです。
パンパスグラスやスモークツリーは乾燥させてもほとんど見た目が変わらないのでおすすめです。
ラベンダーは水分量が少ないので比較的簡単にドライフラワーにできます。
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ドライフラワーは壁にかけたり、テーブルや棚の上に乗せたり、いろいろとアレンジを楽しめます。ここで紹介した飾り方を参考にしながら、自分の部屋に馴染ませてみましょう。
ドライフラワーの飾り方だけでなく、お手入れ方法についてもしっかりとマスターしておき、定期的にメンテナンスすることで、いつまでもドライフラワーをきれいな状態でキープできます。お手入れ方法もそれほど難しくはありません。お部屋の中に取り入れて楽しんでみませんか?
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