かすみ草は清楚で品のある花です。
かすみ草を使用したブーケは、主役を引き立てる脇役として、他の花に代えがたい存在です。
花言葉は「幸福」「感謝」などが有名です。お礼の気持ちや相手の幸せを祈る意味を込められるため、プレゼントにも適しています。
かすみ草の生花はもちろんきれいなものですが、乾燥させることでより長く楽しめます。かすみ草は水分量が少ないため、ドライフラワーにしやすいのです。組み合わせ次第でさまざまなアレンジを楽しめるので、初めての方にもおすすめです。
今回はかすみ草のドライフラワー作りのポイント、アレンジ方法を紹介していきます。
かすみ草はドライフラワーに最適な花
かすみ草は苗から育てる場合もありますが、春と秋に種まきができ、5月から7月にかけて開花します。元々は背丈の高い種であり、1m以上になるものもあるようです。
その名前の由来については、春の空に現れる「霞」のように見えることから、というのが有力です。
花束の隙間を埋める脇役というイメージもあるかすみ草ですが、乾燥しても生花と変わらぬ美しさを保ち、その存在感を示します。かすみ草を主役にしたリースは、プレゼントとしても喜ばれています。
かすみ草のドライフラワー作りが人気の理由は手軽さと応用力
かすみ草のドライフラワー作りに人気があるのは、その美しさはもちろんですが。初心者でも手軽にできることと、その応用力の幅に広さが理由となっているようです。
難しくない
かすみ草は、水分量が少なく花びらもうすいため、ドライフラワーの初心者でも失敗の少ない花です。花が咲き切ったタイミングで乾燥を始めると、きれいなドライフラワーに仕上がります。
生花のように美しく仕上がる
もともと水分量の少ない花のため、生花の風合いを残したままドライフラワーができます。
アレンジがしやすい
かすみ草はアレンジの幅が広く、さまざまなスタイルで楽しむことができます。花瓶にさすだけでも十分ですし、リースやスワッグ、ハーバリウムにしても、かすみ草の良さを十分生かすことができます。
実際にかすみ草をドライフラワーにするためには、どのようなポイントに気をつければよいでしょうか。
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かすみ草のドライフラワー作りのポイントは大きい・早めに
かすみ草を乾燥させるなら、全体的に縮んでしまうことを前提に、なるべく大きい花が咲いた枝を選ぶことがポイントです。かすみ草のつぼみは乾燥させると華やかさを欠いてしまいます。花が咲き切ったタイミングで、乾燥を始めましょう。
一方で満開を過ぎると今度はしおれてしまいます。購入後はなるべくはやめに、高温多湿・直射日光を避けドライフラワーにしましょう。
ドライフラワーといっても、さまざまな手法があります。
かすみ草のドライフラワーを作る ハンギング法
ハンギング法は、麻ひもなどに括りつけてぶら下げるだけの簡単な方法です。部屋中にぶら下がっている姿もまた雰囲気があり、ドライフラワーに変化していく間もお花を楽しめます。
ポイントは1本ずつ乾燥させて、重なり合う部分をなくすことです。乾燥した状態で枝をばらそうとすると、ぼろぼろと崩れてしまうため、あらかじめばらしておきましょう。
季節にもよりますが、2週間程度で完全に乾燥できます。また乾燥するにつれて枝が細くなるので、きちんと結べているか確認すると安心。
かすみ草のドライフラワーを作る ドライ・イン・ウォーター法
ドライ・イン・ウォーター法も難しくありません。必要なのは水を数センチいれた花瓶。そこにかすみ草をさすだけです。この数センチの水が蒸発し、なくなったころはかすみ草が乾燥する目安になります。風通しがよく、直射日光の当たらない場所におきましょう。
かすみ草のドライフラワーを作る シリカゲル法
より生花に近い形を残したいなら、シリカゲル法がおすすめです。
シリカゲルとは、おせんべいなどのお菓子に入っている乾燥剤のことです。ドライフラワー専用のシリカゲルも販売されており、園芸店や手芸店などで購入できます。
シリカゲル法でつくったドライフラワーは、ハンギング法などでつくったドライフラワーよりも花がしおれにくく、より生花に近い仕上がりや色合いを楽しめます。
作り方は、シリカゲルにお花を埋めるだけです。プラスチック製の食品保存容器などの密閉容器にシリカゲルとかすみ草を入れ、1週間程度密閉します。密閉容器から取り出すときは、折れないように気をつけてください。
シリカゲル法は、枝から花を切り落とした状態で乾燥させるのが原則です。花束のような枝を使うアレンジには向いていません。また、シリカゲルは、一度水分を含んでしまっても、フライパンなどにて炒ることで再利用できます。
ドライフラワー作りには、電子レンジを使う裏技的方法もあります。
かすみ草のドライフラワーを作る 電子レンジを使う裏技
時間をかけられない場合は、電子レンジを使う裏技もあります。シリカゲルに埋めた状態で電子レンジにかけましょう。600Wで20秒ずつ様子を見ながら加熱します。
種類にもよりますが、合計で1分半程度加熱するとドライフラワーになります。電子レンジから取り出してすぐのお花は熱くなっているので、注意してください。素手ではなくピンセットなどを使い、シリカゲルから取り出してくださいね。
加熱時間を長めにすると、黄味がかったアンティーク調のドライフラワーになります。自然な白さを残したまま乾燥させたい場合は、様子を見ながら加熱してください。
かすみ草のドライフラワーを楽しむアレンジ・リースなどさまざま
かすみ草のドライフラワーはアイデア次第で、さまざまにアレンジできます。インテリアアイテムとしてはもちろん、ピアスなどのアクセサリー、成人式に髪飾り、本にはさむしおりなど活用方法は多彩です。
今回は、初めてでも取り組みやすく、見た目も可愛いアレンジ方法を紹介します。
ガーランドにする
気軽で可愛く作れるのが、ガーランドです。ハンギング法の要領で、麻ひもなどに等間隔でかすみ草の枝を括りつけていきます。壁にかけるだけで一気にお部屋の雰囲気を変えられますね。
リースを作る
難易度はあがりますが、かすみ草のリースは儚くてたいへんかわいらしく、結婚式などイベントにもよく合います。短く切り分けワイヤーなどで小さい束を作った後、つるでできたリースの土台に括りつけましょう。
ただ乾燥したかすみ草を括りつけるのは、なかなか難しいものです。発泡スチロールをリース型にくりぬき、そこに束ねたかすみ草をさしても十分おしゃれです。
ハーバリウムを作る
オイルをいれた瓶にドライフラワーを入れるハーバリウムも、かすみ草の儚さを引き立ててくれます。ほこりをかぶらないのでお手入れが簡単、日焼けによる色あせを気にすることもありません。
かすみ草を束ね、リボンで結んだ状態で瓶に入れましょう。白いかすみ草だけではなく、着色したかすみ草と組み合わせても、おしゃれですね。
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かすみ草のドライフラワーにインクなどで色をつけてみよう
かすみ草の色といえば白、淡いピンクが多いですが、市販のリースには濃いピンクや青などもあります。
着色の方法は簡単です。生花の状態で切り口から着色された水を吸わせることで、花自体に色をつけられます。万年筆のインクなど、身近なものを使ってみましょう。お店に売っているような、おしゃれカラーのかすみ草にできます。
家庭用プリンターのインクを使用した着色は、初心者にもおすすめです。使用済みのインクジェットでも、十分色をつけられます。インクカートリッジのスポンジ部分につまようじなどで穴を開け、かすみ草の枝をさします。一晩程度さしておくとかすみ草の花までしっかり色がつくので、お好みの色の濃さで取り出してください。
かすみ草のドライフラワーと相性の良い花は?小さい花・バラなど
控えめで上品なだけに、どのような花とも相性の良いがかすみ草ですが、ダリアやひまわりなど大振りで濃い色の花と合わせるより、普段は脇役になりがちな小さめの花と組み合わせたほうが、それぞれの良さが引き出されるようです。
よくある組み合わせとして、バラがあげられます。濃い色で大ぶりのバラを選ぶより、小さめで薄い色のバラと組み合わせると、可憐な印象になるでしょう。
ブルースターやデルフィニウムなどの、普段は脇役になりやすい花と組み合わせてみてください。主役級にも引き立てられます。
またお花以外にも、グリーンを組み合わせるのも可愛いでしょう。葉が細めのユーカリとともにスワッグにしても、主張が強すぎずおしゃれになりますよ。
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まとめ
かすみ草のドライフラワー作りの方法、アレンジの一例をご紹介しました。
せっかく花束をもらっても枯らしてしまうより、ドライフラワーにしたほうがより長く楽しめて思い出に浸れます。室内で植物を育てることに抵抗がある人でも、ドライフラワーなら気軽に飾れます。
かすみ草のドライフラワーであるなら、初めてのハンドメイドでも失敗することなく挑戦可能です。ぜひ、試してみてください。
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