2023/04/01

かんたんな花束の作り方!事前準備やキレイに作るポイントもご紹介

街へ出かけてキレイなお花が並んだ花屋さんの前を通りかかった時、自分で花束を作ることができたら、なんて思ったことはありませんか?

花束やアレンジメントと言えば、お花屋さんで作ってもらって、誰かにプレゼントするものというイメージが強いですが、プレゼントするばかりではなく、たまには自分にも欲しいですよね。

また、自分で花束を買うのなら、自分の好きなフラワーや色合いの花束を購入したいものです。
もし、花束を自分で作ることができれば、大切な方へのプレゼントにオリジナルの花束を贈ることもできるようになります。

では、花束は自分で作ることはできるのでしょうか?
確かに、花屋さんが作るような、装飾も豪華でとても見栄えのする、ステキな花束を作るのは難しいかもしれませんが、手順に沿って作れば自分でもキレイな花束を作ることができるのです。

この記事では、花束の種類や長持ちさせるコツをご紹介しています。
また初心者にもわかりやすいよう基本的な作り方の手順や、ラッピング方法も掲載しています。
この記事を参考にして、ステキなオリジナルの花束作りにぜひ挑戦してみてください。

花束の種類には「三方見」と
「四方見」がある

花には飾る場所によって見せ方に違いがあることをご存じでしょうか?
玄関や床の間に飾る場合の三方見と、テーブルなどに飾る四方見という、大きく分けて2種類の花束の見せ方があります。

ここでは三方見と四方見の違いや、花の飾り方のポイントについて紹介いたします。

花が前方のみにある「三方見」

三方見とは後ろに壁などがあり、正面から花を見るときの飾り方で、前方のみに花を配置します。
壁側にあたる後ろ側は高く花を配置することから、三角すいのような形が主流です。
玄関や床の間、後ろに壁のある棚の上など、インテリアの一部として飾る場合が多いです。。

どこから見ても花がある「四方見(オールラウンド)」

四方見とはどこからみても花が見えるようにデザインされている花のスタイルです。
テーブルなどに飾り、どの方向から見てもキレイに見えるようにアレンジします。
四方見にはさまざまな種類があり、作る人の個性が出るアレンジといえるでしょう。

花束の飾り方の種類がわかったところで、次は花の持ちをよくするための事前準備について見てみましょう。

花の持ちを左右する!
花束を作る前の事前準備

せっかくキレイな花を飾っても、すぐに枯れてしまってはとても残念な気持ちになってしまいます。
そこで、花を花束にする前の事前準備について知っておきましょう。

水切り

水切りとは水中で花の茎を切ることを指します。
水圧により花が水を吸いやすくなるのです。

深水

水切りをした花を、新聞紙で花ごとぐるっと包み、たっぷりの冷水に浸して冷暗所に2時間ほど置いておきます。
そうすることで花がシャキッと元気になります。

湯揚げ

湯揚げとは、沸かしたお湯に茎を10秒ほどつけることをいいます。
そのあとすぐに深水を行ってください。
水切りや深水だけでは水を吸水しにくい種類の花に湯揚げをします。
沸かしたお湯の湯気が花の部分にあたると傷むため、紙を巻いて保護しておきましょう。

下葉処理

花束を作るときに茎の下あたりを紐で結びますが、その紐で結ぶ場所より下にある葉を全て取り除くことを下葉処理といいます。
下の方にある葉は花瓶の中で水に浸かると、腐敗の原因となるため、長持ちさせるために必要な作業です。
また、下葉があると花束を作るときに束ねにくいので、キレイに取り除くとよいでしょう。

切り分け

スプレータイプの花は、あちこちに枝分かれしているため、花束にしたときにうまくまとめることは簡単ではありません。
そのため、枝分かれした分岐点で切り分けるようにします。

切り分けるポイントは、花束の大きさを考え、枝分かれした分岐点の上の太い茎を切ることです。
切った所の上にある花だけでなく、下の部分も花束の材料として生かします。

事前準備が整ったら、次は基本的な作り方をマスターしていきましょう。

簡単にできる
花束の基本的な作り方

初心者でもつまずくことなく簡単にできる花束の作り方を紹介いたします。
どの花の種類でも基本的には同じ手順ですので、ステップに沿って挑戦してみてください。

ステップ1.余分な茎や葉を切って形を整える

束ねるときに余分となる茎や葉を切って形を整えます。
枝分かれして飛び出てしまうような茎も思い切って切り落としますが、花材が限られるので、うまく切り分けて飛び出してしまうような茎も花束に入れるとボリュームが出るでしょう。

ステップ2.ブーケを束ねる

軸となる花を1本決めて手に持ち、その花の回りに次の1本を添えていくようなイメージで花を足していきます。
次に添える花は、軸となる花よりも小さめの花を選び、少し角度をつけ斜め方向から入れていきましょう。
この作業を繰り返して理想のサイズや形に整えていきます。

ステップ3.形を整えたら、茎をカットする

イメージする大きさに近づいたら、上から形を確認し丸くなるように形を整えます。
最後に余分な茎や長すぎて下にはみ出ている茎をカットして下さい。
束ねた状態で一番短い茎に合わせてまとめてカットします。
長さを揃えることで、あとで花瓶に飾るときにすべての茎が均等に吸水でき、ラッピングするときにも包みやすくなります。

ステップ4.ラッピングする

最後に、花の色やイメージに合わせてラッピングしましょう。
ラッピングの材料は100円ショップなどで手軽に購入することができます。

基本の花束の作り方はマスターできましたか?
さらに、花束の大きさに合わせたコツを知っておくと、より一層花束をキレイに見せることができます。
続いて、花束をおしゃれに見せるコツをご紹介いたします。

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花束をキレイに作るコツ

ここでは大きい花束や小さい花束など、よりキレイに見せるためのコツをご紹介いたします。
コツをしっかりつかみ、おしゃれで目を引くようなワンランク上の花束を作ってみて下さい。

大きい花束の場合

大きい花を中心に持ち、隙間に小さい花を入れていくとキレイに見せることが可能です。
また色が隣同士で重ならないようにするのもコツです。
さらに、花と花の間に葉物の花材を入れると花の魅力を引き立てると同時に、ボリュームが出やすくなります。

ミニ花束の場合

基本的には大きな花束と同じ要領ですが、花の数が少なかったり、小さめの花を使ったりすると、思ったようにボリュームを出しにくいのが難点です。

あまりボリュームが出ず貧相に見えてしまう場合には、外側に葉物の植物をプラスするといいでしょう。
ボリュームが出るのはもちろん、緑色が入ることで色のバランスがよくなり、見栄えのする花束に仕上がります。

さらに花束をおしゃれにするポイント

スパイラルといった束ね方の方法を用いると、より一層おしゃれに見せることが可能です。
スパイラルとは、日本語で「螺旋(らせん)」という意味で、全ての茎が螺旋状となり、右回りに束ねられている状態をいいます。
このスパイラルといった方法で束ねることで、花束全体に広がりが出るほか、茎が折れにくくなるメリットがあります。

花を足していく際、花を少し斜めに傾けながら足していくのがコツです。
花を足したら花束を回し、また花を足すという作業を繰り返します。
茎が同じ方向になっているか意識しながら足していってください。スパイラルは少しテクニックも必要で難しく感じることもあると思いますが、回数を重ねると組み方が分かるようになってきます。

花束はできましたか?
それは自分用にしますか、プレゼント用にしますか?
プレゼントにする場合は、後の仕上げとしてラッピングをしてみましょう。

花束のラッピングとはどのようにするのでしょうか。
ラッピングをしたことがない方でも、上手にできる方法はあるのでしょうか。
続いては、花束のラッピング方法を紹介します。

関連記事:紫陽花の花束はプレゼントに人気!花言葉・おすすめの渡し方も

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花束をおしゃれに包む
ラッピング方法

自分で作った花束を人に贈りたい場合は、キレイにラッピングすることで、豪華になり喜ばれることでしょう。
ここでは、花束をオシャレに包むラッピング方法を紹介いたします。

花束のラッピングに必要な資材

花束のラッピングに必要な資材は、100円ショップや文具店などで簡単に手に入ります。
必要な材料は、ラッピングペーパー、セロファン、リボン、吸水ペーパー(キッチンペーパーでも代用可)、アルミホイル、ホッチキス、セロハンテープなどです。

ラッピングペーパーにはいろいろな種類があります。
例えば、クラフト紙などを使用すると、ナチュラルな雰囲気になりおすすめです。
お花のイメージに合わせたラッピングペーパーを選ぶと、よりおしゃれな花束になることでしょう。

花束のラッピング方法

まず始めに花束ができたら、茎の部分が離れないよう紐でしっかりと留めましょう。
湿らせた給水ペーパーで茎の先端を包み、アルミホイルで覆います。
こうすることで、お花の乾燥を防ぎます。

次に、ラッピングペーパーとセロファンを準備します。
長さは花束の大きさに合わせてください。
目安は、花束をぐるっと一周するくらいの長さです。
セロファンは、ラッピングペーパーよりもひとまわり大き目にカットします。
花束の大きさにもよりますが、おおよそ花束より5㎝程度長くカットし、ラッピングペーパーと同じく花束をぐるっと巻けるくらいの長さにしておきます。

ラッピングペーパーをまっすぐ机の上に敷き、その中央に、花が奥、給水処理した茎の部分が手前になるように花束を置きます。
給水処理した部分より下にペーパーがはみ出るように置いてください。
花束の上部は、ペーパーから少しはみ出ていても、同じくらいでも問題ありません。
でき上がりのイメージに合わせましょう。

花束を置いた状態で、給水処理した茎より下のペーパーを、茎の部分が隠れるように折り返します。
手前側の左右のペーパーを持ち上げ、おくるみのように斜めに重ねるように包んでふんわりとさせるのがコツです。
ペーパーが開かないよう、茎のあたりでペーパーが重なっているところをホッチキスで留めます。

次に、セロファンで花束を包みます。
ペーパーに包まれた状態の花束を、広げたセロファンの中央に置きます。
セロファンの上辺と、花束の高さ(長さ)を合わせて置いてください。
セロファンの端と端を合わせるように、花束をぐるっと巻きます。
ちょうど手に持つ位置で、セロファンにバランスよくギャザーを入れて、セロハンテープでしっかりと留めます。

最後に、セロハンテープが隠れるように、お好みのリボンを持ち手部分に結んで完成です。

関連記事:花束のラッピングでオリジナリティを!見栄えが変わるポイントとは

花束の基本的な作り方を
マスターしよう

初心者でも簡単にできる花束の作り方を紹介いたしました。
中心となるフラワーを決めて、その回りにバランスよく花や葉物を配置していくことで、簡単に見栄えの良い花束を作ることができます。
後はお好みでラッピングなどを施し、ステキな花束作りに挑戦してみて下さい。

ぜひ、この機会にステキな花束を手作りして、大切な方へ贈り物として届けてみてはいかがでしょうか。

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