2023/05/25

クリスマスローズってどんな花?育て方から楽しみ方まで詳しく解説

クリスマスローズは、冬の花が少ない時期に花を咲かせる数少ない植物の一つです。
寂しくなりがちな冬のお庭に、かわいらしい花々が彩りを添えます。

また上手に育てれば、同じように数年花を咲かせるので、自宅のお庭やベランダで育てるお花としても人気が高いんですよ。

そこで本記事では、クリスマスローズという花について詳しく解説します!
クリスマスローズを育てたい方、切り花として楽しみたい方も、ぜひ参考にしてくださいね。

クリスマスローズってどんな花?
まずは基本情報を知ろう

クリスマスローズはバラや桜ほど有名なお花ではありませんが、冬に咲く花として根強いファンの多い花です。耐寒性に優れており、寒さに強いお花です。

日本では、ヘレボルス属を全てひとくくりにクリスマスローズと呼びますが、学名は「ヘレボルス・ニゲル」と言います。
他には、咲き方や色が豊富な「ヘレボルス・オリエンタリス」や、グリーンの特徴的な花の形状が面白い「ヘレボルス・フェチダス」等、種類は豊富です。

クリスマスローズの特徴は?
冬に咲く珍しい花

クリスマスローズはつぼみの段階からとても美しく、特に白いクリスマスローズのつぼみは、まるで純白の卵のよう。

クリスマスの頃に開花するのは「ヘレボルス・ニゲル」という種類で、種類によっては1月ごろから咲き始め、4月頃まで花を咲かせるものもあります。

クリスマスローズの種類について!
茎と花の形がポイント

クリスマスローズにはさまざまな種類がありますが、茎と花の形で見分けることができます。
ここではその見分け方をご紹介します

有茎種と無茎種

クリスマスローズには、有茎種(ゆうけいしゅ)と無茎種(むけいしゅ)があります。
あまり聞きなれない単語ですが、花の付き方や根の形状が異なります。

有茎種のクリスマスローズは、グリーンの葉を低く繁らせた中から茎を長く伸ばし、その頂部に花を咲かせる種類です。
根茎はあまり発達せず、細い根が生えます。

無茎種のクリスマスローズは、葉が出る茎と花が咲く茎は別で、根元から別々に伸びるのが特徴です。
日本で販売されるクリスマスローズは無茎種がほとんどで、丈夫で太い根が生えます。

シングル・ダブル・セミダブル

クリスマスローズは種類によって花びらの形状が変わります。
大きく3種類に分類され、シングル(一重)・ダブル(二重以上)・セミダブル(半八重咲)と呼ばれています。

また色も、白、赤紫、ピンク、黄色など豊富なため、店頭で選ぶときは、花びらの形状や好みの色で選ぶと良いでしょう。

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クリスマスローズの花を咲かせよう
育て方の5ステップ

クリスマスローズは冬のガーデニングでも人気です。
育て方で気を付けるポイントを5ステップで紹介します。

栽培環境

庭植えの場合は、水はけのよい土に植えつけましょう。
秋から春までは日がよくあたる場所で、夏は木陰になる落葉樹の根本のような場所が最適です。

鉢植えの場合は、10月から4月頃までは日当たりのよい場所で育て、5月から9月頃までは明るい半日陰で育てます。
湿度の高い場所を避けるため、梅雨どきや秋の長雨には当てないようにしましょう。
また、高温にも弱いので、夏は極力涼しい場所で栽培します。

水やり・肥料

庭植えの場合は、基本的に水やりは必要ありませんが、夏の暑い時期には1日1回、朝の涼しい時間に水やりをします。
9?10月頃に緩効性肥料を与えましょう。

鉢植えの場合は、10月から5月までは、土の表面が乾いたら鉢底から水が流れ出るまでたっぷりと水やりをします。
一方、夏場の6月から9月まではやや乾かし気味に管理します。
とはいうものの、暑い時期に水切れすると枯れることがあるので、しっかりと土が乾いていることを確認して水を与えましょう。

肥料については、10月、12月、2月に緩効性肥料を与えるほか、10月から4月まで液体肥料を月に2、3回与えると良いでしょう。

病害虫

クリスマスローズがかかる可能性のある病気はいろいろありますが、多くの病気は湿度が高く、株自体が蒸れることで発生しやすくなります。
葉や茎に黒いしみが生じるブラックデスは除去も予防も簡単ではありません。
見つけ次第、株ごと処分します。

一方で害虫については、多くは主に春から秋に発生します。
アブラムシなどは他の病気やウイルスを媒介するので、葉の裏などを確認し、早めに消毒を散布して防除しましょう。市販の薬剤を利用して防除するのが手軽で早く処理ができます。

植え付け・植え替え

植え付け・植え替えには10月から12月が最適ですが、10月から翌年3月まで行うことができます。
クリスマスローズは生育が早いため、鉢植えの場合、毎年、2回り大きな鉢に根を崩さないようにして植え替えると元気に育つでしょう。

増やし方

クリスマスローズの増やし方は株分けと種まきがあります。
株分けの場合は、11月から翌年3月まで行うことができますが、10月から12月の期間が最適です。
細かく分けすぎると株分け後の生育が悪くなるので、少なくとも3芽以上つくように分けましょう。

種まきの場合、5月から6月に熟した種を採取後すぐにまくか、乾燥させないように秋まで保存して10月にまきます。

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クリスマスローズの
花の楽しみ方2選

ここまでは、クリスマスローズの育て方を紹介しました。
ここからはお花が咲いた後に楽しむ方法とそのポイントをご紹介します。

花瓶に入れて飾る

花瓶に入れて飾る場合には、クリスマスローズは「湯あげ」と呼ばれる方法で水揚げをすると、長く楽しむことができます。

切ったクリスマスローズの水につかる部分の葉をすべて取り除き、花瓶などに入れて40度くらいのお湯を注ぎます。
花の下まで茎全体をたっぷり浸し、お湯が冷めるまで入れておきましょう。
その後、湯を捨てて新たに花瓶にたっぷり冷たいお水を入れ、茎が水に浸かるように生けてください。

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お庭で楽しむ

切り花だけでなく、もちろんお庭で楽しむこともできます。
クリスマスローズの花を十分に楽しんだら、花茎・花がらを切りましょう。

花が咲き終わり、種を作ると、クリスマスローズの株も疲れます。
初めて開花したばかりの未熟な苗は種を取らず、体力を温存させるためにも種を作る前に花茎・花がらを切り、花瓶などに生けるなどして楽しみましょう。

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クリスマスローズを
花束やフラワーアレンジメントとして
渡すのもおすすめ

ガーデンやポットなどで楽しむクリスマスローズも素敵ですが、クリスマスローズはアレンジメントでも大活躍します。
花が咲く時期により品種が異なり、クリスマスのころの花色は白色、イースターの頃はグリーンやピンク、ベージュ、パープルなどさまざまな色の花を咲かせます。

ただし、切り花よりも園芸の品種として販売される花であり、背丈が短く小さいお花のため、クリスマスローズを花束やアレンジメントに指定して購入される場合は、事前に花屋さんに相談しておいたほうが確実です。

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クリスマスローズは冬に楽しめる
珍しい花!ギフトにもおすすめ

今回はクリスマスローズの育て方や楽しみ方を紹介しました。
あまり有名な品種ではないかもしれませんが、花の質感や色合いはとても品があり、寂しくなりがちな冬の時期に彩りを添えます

初心者でも育てるのはそれほど難しくないので、おすすめです。
お花好きの方への冬の贈り物にもなりますので、ぜひお店やネットショップで探してみてください。

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