ガーデニングに興味があるものの、多くの種類があるためどの植物を選んでいいか悩んでいる方もいるでしょう。
素敵な彩りを庭や空間に添えることで、より美しい景観を楽しめます。
この記事では、寒さに強い多年草の花を厳選し、13種類を紹介します。
多年草は一度植えれば数年間楽しむことができ、コストパフォーマンスに優れています。
また、手間や苗、種代を考慮しても、気軽に楽しめるのが魅力です。
寒さに強い多年草は、低い気温の季節も楽に乗り越えられるため、環境やスペースに合わせて選ぶことができます。
育てやすい品種を選ぶことで、成長の過程を通じて愛着もわきます。
庭や空間に花があることで、季節を身近に感じることができます。
この記事を最後までお読みいただくことで、お庭や空間にぴったりの寒さに強い多年草を見つけるお手伝いができることでしょう。
お庭や空間にお花があると季節を身近に味わえますので、多年草のポイントもチェックしてぜひ最後までお読みください。
多年草は数年間生きる!
冬越は寒さに強い証拠
多年草(たねんそう)とは数年にわたり生き残り、季節がくると花を咲かせる植物を指します
多年草は苦手な時期を根や球根で越すのが特徴で、2つのタイプに分けられます。
宿根草(しゅっこんそう)
1つ目は、冬や乾燥期に地上部を枯らすタイプで、宿根草(しゅっこんそう)と呼びます。
冬や乾燥期に地上部が枯れるものの、根や根元の地下部は生き続ける植物です。
春になると、地下部から新しい芽が出てきて、再び成長し始めます。
これにより、同じ株が何年も続くことができます。
宿根草は、草花や野菜など、さまざまな植物に存在します。
また、庭や鉢植えで栽培されることが多く、手間がかからず長期間楽しめるため、園芸愛好家に人気があります。
宿根草の例としては、ガーデン・セージ、ルドベキア、デルフィニウム、アキレア、コリウス、ペンステモンなどが挙げられます。
多年草(たねんそう)
もう1つが冬でも枯れずに葉を茂らせるタイプで、多年草(たねんそう)と呼びます。
冬でも枯れずに葉を茂らせる多年草は、通常「常緑多年草(じょうりょくたねんそう)」と呼ばれます。
常緑多年草は、一度植えると何年も生き続ける植物で、冬期でも葉が落ちずに緑の葉を保持し続ける特徴があります。
これにより、庭や植栽スペースに一年中緑色が残り美しい景観が楽しめるでしょう。
常緑多年草の代表的な例には、ヘレボルス(クリスマスローズ)、エバーグリーン、ビンカ、アジュガ、ラベンダー、ツツジ、シュロ竹(モッコク)などが挙げられます。
関連記事:クリスマスローズの育て方は?初心者でも花を咲かせるコツを解説!
寒さに強い多年草の特徴
寒さに強い多年草は、その耐寒性(たいかんせい)が特徴です。
耐寒性は、氷点下10度以下の寒さにも耐えられる性質であり、そのため日本のほとんどの地域で屋外で生存が可能です。
これらの植物は、厳しい寒さに適応するために、多様な特徴や戦略を持っています。
養分を蓄えて低成長
寒さに強い多年草は、しっかりとした根を持っていることが一般的で、地中で養分や水分を確保して厳しい冬を乗り越える準備をします。
また、低成長性を持ち、寒さに耐えるためには低い位置で成長します。
これは地表に近い部分での温度低下の影響を受けにくくするためです。
常緑性は開花に有利
冬でも葉を落とさない常緑性の多年草は、光合成が一年中続くため、冬期に葉を落とす落葉性(らくようせい)の植物に比べて、成長や開花に有利です。
病気や害虫に強い
寒さに強い多年草は、自然界で厳しい環境下で生き抜くために、病気や害虫に対する抵抗力も高い傾向があります。
園芸用に育てる場合でもこれらの性質は都合がよく、栽培が比較的容易で手間がかからないので便利です。
寒さに強い多年草の花13選
寒さに強い多年草の花の中から、代表的なお花を13種類ご紹介します。
クレマチス
クレマチスは春や秋など1つの季節だけ咲く1季咲きと、1年に何回か咲かせる四季咲きがあります。
花の色は寒色系のブルーや紫から、暖色系の赤や黄色、ピンクと多様で、花形も大輪の八重やうつむくベル形とさまざまです。
日当たりがよく、風通しのいいところを好みます。
クリスマスローズ
クリスマスローズは花が少ない12月?4月に開花する常緑性の多年草で、白やピンク、緑や紫と花色が豊富です。
単色だけでなく、グラデ?ションや斑点など色の種類が多様にあります。
花形は一重から八重まで多くのラインナップがあり、下向きに咲く、健気さがかわいい品種です。
ある程度の大きさになるまでは花を咲かせないので、数年間辛抱することになります。
関連記事:クリスマスローズってどんな花?育て方から楽しみ方まで詳しく解説
スノードロップ
スノードロップは花が少ない2月?3月に咲く、球根植物です。
人々に春の訪れを告げる花として親しまれ、下向きに純白の花を咲かせます。
一度植えると、どんどん分球して増えるのが特徴です。
日当たりがよく、水はけのいい肥沃な土地を好みます。
アネモネ
アネモネは2月?5月に開花が始まる球根植物です。
花の色は白やピンク、赤、紫、青などさまざまで、花形も一重、半重、八重など豊富であるため、選ぶのが楽しい品種です。
日当たりのよいところを好み、寒さに当てないと花芽が出ません。
冬の屋外で育てるのに向いています。
クロッカス
クロッカスは2月?4月に花を咲かせる球根植物です。
種類は約80以上あり、花の色も白や黄色、紫とバリエーションが豊富です。
群生して咲く様子は圧巻ですよ。
日当たりと水はけがよいところで育てましょう。
ブルーデージー
ブルーデージーは3月?5月に咲き、青色の花弁と中心部の黄色のコントラストが美しい花です。
青色が有名ですが、白やピンクの花もあります。
日当たりがよいところを好み、風通しのいい場所を好みます。
乾燥が続いたら水をやりますが、基本は水やりの必要はありません。
アジュガ
アジュガは春になると、青紫やピンクなどの唇型の小花を咲かせます。
繁殖力が強く、日陰でも育つためシェードガーデンのグランドカバーとしても人気です。
葉色がきれいであるため、鉢に植えて寄せ植えするという方法もおすすめです。
乾燥に弱いため、直射日光が当たるところは避けましょう。
オダマキ
オダマキは4月?6月と、長く花を咲かせます。
花びらに見えるところはガクで、内部にある筒状の部分が花びらにあたる、ユニークな花の形をしています。
花の色も多様です。
オダマキには毒性をもつプロトアネモニンが含まれるので、薄手のゴム手袋をして作業するとよいでしょう。
日当たりを好みますが、直射日光は避けてください。
真夏は風通しのよい半日陰がよいでしょう。
エリゲロン
エリゲロンは4月?11月に、小菊のようなかわいらしい花を咲かせます。
花の色は時間の経過とともに、白からピンクに変わり、最上期には二色咲きのような様相を見せます。
成長が比較的盛んなため、鉢植えよりも地植えがおすすめです。
日当たりのよい乾燥した場所なら、放置してもよく育ちます。
スズラン
スズランの開花は4月?5月が見頃で、うつむき加減の真白な花を咲かせます。
花に顔を近づけると、ふわりと香りがするのが特徴です。
根茎で増えるため、自然に生育を拡大します。
暑さが苦手で、湿った半日陰を好みます。
ウィンターコスモス
ウィンターコスモスは10月?12月に開花するため、花壇を彩ってくれます。
大半の花の色は黄と白の花ですが、ピンクの花も流通しています。
日当たりと水はけのいい場所に植えつけて、冬は凍らせない程度に防寒が必要です。
関連記事:キバナコスモスの育て方を解説!特徴やおすすめの楽しみ方もご紹介
コレオプシス
コレオプシスは5月?秋と長期間にわたり開花します。
花の色は豊富で、花付きと分岐がよいため多くの花を咲かせます。
一般的に草丈が高いですが、コンパクトな種類も販売されています。
日当たりと水はけがよければ、栽培は簡単です。
フクジュソウ
フクジュソウは江戸時代より育種され、黄色や白、紫褐色などがあります。
2月?4月に開花し、花形は一重から八重まで多様です。
人里近くで群集して咲くことから、春の歳時記の常連です。
和名は「福寿草」といい、幸福の「福」と長寿の「寿」からとって、新春を祝う花として名づけられました。
ゆるやかな風が流れる、明るい日陰を好みます。
関連記事:縁起のいい花はどれ?正月・結婚などのイベントに最適なお花とは
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寒さに強い多年生の花を
気軽に育ててみよう
今回は、寒さに強い多年草の花について紹介しました。
ガーデニングを手軽に始めるなら、コスパのいい多年草の花がおすすめです。
手軽に取り組めるため失敗が少なく、ガーデニングを始めるハードルも低いでしょう。
花を植えられる広さや日当たりなどの環境に応じて最適な品種を選び、植えてみましょう。
季節に沿ったカラフルなお花が、あなたの時間も彩ってくれますよ。