2023/10/15

9月に咲く人気の花一覧!秋の庭や部屋を彩る品種をご紹介

夏の終わりと秋の始まりとなる9月は、夏の花も秋の花もどちらも楽しめる時期です。
残暑が厳しいなかでも、朝晩は徐々に過ごしやすくなるので、草花にとっても生育しやすい時期となります。

9月に楽しめる花にはたくさんの種類がありますが、せっかくならこれから始まる秋に生育が旺盛になる花を選ぶのがおすすめです。
ガーデニングはもちろん、インテリアとして秋の花を飾ってみるだけで秋らしい雰囲気を楽しむことができますよ。

そこで、今回は秋を楽しめる9月に咲く花の情報をご紹介します。
それぞれの花の特徴だけでなく、切り花やハーバリウムといったおすすめの楽しみ方についても触れます。
ぜひ参考にして、日々の生活に秋の花を取り入れてみて下さいね。

9月の花
�@リンドウ

日本では、古くから秋の山野草として親しまれているのがリンドウです。
日本原産の植物で、平安時代に書かれた「枕草子」にも登場します。

日本名のリンドウは、漢方の「竜胆(りゅうたん)」が由来となっており、漢方や薬用植物として利用されてきました。
リンドウは日本以外で世界各地に自生種があり、その数は400種にも及ぶと言われています。

最近では品種改良も盛んに行われており、水色や紫、青といった一般的な花色以外にもピンクや白の花も見かけるようになりました。

リンドウの花は特徴的で、釣り鐘のような形をしており、その姿がとても印象的です。
切花としてリンドウだけを飾るのも風情があって素敵ですし、他の花材と合わせて華やかな雰囲気を楽しむこともできます。

9月の花
�Aキキョウ

秋の七草にも入るくらい、日本で長く親しまれているのがキキョウです。
日本では山里の日当たりの良い場所によく自生しており、食用や薬用として利用されることの多い植物でした。
現在では、キキョウが自生できるような場所が少なくなってしまったので、絶滅危惧種として扱われています。

キキョウの花は細い茎の先にベルのような形で青紫色の花をつけ、その楚々とした様子は暑い夏でも爽やかな気持ちにさせます。
ホームセンターや園芸店で見かけるキキョウは園芸品種として改良されたものがほとんどです。
今では八重咲きタイプ、白、青、ピンクの花色の品種が流通しています。

夏の暑さにも強いので、ガーデニング初心者にもおすすめです。
また、次々と花を付けるので、切り花として夏のインテリアに生かすこともできますよ。

9月の花
�Bシュウメイギク

シュウメイギクは名前に「菊」と入っていることから、菊に似た花を咲かせる宿根草で、分類的にはキンポウゲ科アネモネ属の仲間です。
元々は中国が原産で、日本には室町時代に京都の貴船地方に伝わった「貴船菊」という品種が有名です。

性質はとても強く、地下茎で増えるので日本の山間部では群生している姿を見かけることもあります。

和風のイメージが強いシュウメイギクの花は菊にも似ていますが、雄しべと雌しべが黄色く丸い形をしているところはアネモネにもそっくりです。
繊細な茎葉の先に白やピンクの花が揺られながら咲いている姿ははかなげな雰囲気で、欧米ではボーダーガーデンなどにも取り入れられるほど人気があります。

このように和風の庭だけでなく、洋風の庭にもなじむので、ガーデニングに取り入れるのも難しくありません。
他にも、花びらが薄いので押し花にしてみたり、ハーバリウムにしたりして楽しむのにも向いています。

9月の花
�Cヒガンバナ

秋になると土手などに真っ赤な花を咲かせて群生しているのがヒガンバナです。
開花時期は秋の彼岸頃で、群生しているヒガンバナが一斉に咲いたかと思うと、一週間くらいで見頃を終えてしまいます。

日本では墓地に多く植えられていることや、球根に毒があることなどから不吉なイメージを持たれている花ですが、最近では園芸品種としてさまざまな品種が作られるようになりました。

一般的には真っ赤な色の花で、花と同じ赤色の雄しべと雌しべを花びらの外側に突き出すようにして咲いています。
また、花を咲かせる時期は花茎だけしか出ておらず、花が終わった後に葉を出す性質の花です。
一度球根を植えておくと、年々球根が増えて花の数も増えていきますが、開花期が短いことと花の時期に葉が無いことから、ガーデニングでは脇役として取り入れるのをおすすめします。

9月の花
�Dセンニチコウ

夏から秋にかけて、赤やピンクのポンポン型の可愛らしい花を咲かせるのがセンニチコウです。
主な原産地は熱帯アメリカで、暑さと乾燥にとても強い性質のため、日本の暑い夏でも旺盛に生育します。

日当たりと水はけの良い場所に植え付ければ、手間をかけなくても育つのでガーデニング初心者にもおすすめの花です。

センニチコウは3cmほどの卵型の丸い花穂をつけるのですが、色が付いている部分は実は花ではなく苞と呼ばれている葉の一部です。
本当の花は苞の隙間に小さく咲いています。
このことから、センニチコウはその名の通り長期間色褪せることがない花です

可愛らしい丸い形で色褪せない花穂があるため、フラワーアレンジメントやドライフラワーによく使われます。
自宅で育てた後や切花を飾った後には、ドライフラワーにして楽しむのがおすすめです。

9月の花
�Eコスモス

秋風に揺られながら柔らかなピンクや白の花を咲かせているのがコスモスです。
秋らしいコスモスは、日本各地でコスモス畑などの名所が作られており、観光名所としても人気があります。

コスモスは細い根を広く張り、求肥力がとても強いのでやせ地でもぐんぐん育ちます。
こぼれ種でも発芽するので、毎年種を播かなくても秋になるとコスモスを楽しめるでしょう。

よく見かけるのは、薄いピンクや赤紫、白の花ですが、最近は品種改良によってオレンジや黄色、チョコレートのような色のコスモスも登場しています。
コンパクトに育つ矮性品種も出回っているので、小さめの庭やプランターにも取り入れやすくなりました。

関連記事:キバナコスモスの育て方を解説!特徴やおすすめの楽しみ方もご紹介

9月の花
�Fダリア

ダリアは、多重に重なった花びらと鮮やかな花色がとても華やかな印象を与えます。
夏の終わりから晩秋にかけて豪華な花を咲かせるので、ガーデニングでも非常に人気のある花です。

日本だけでなく世界の中で人気があり、作り出された園芸品種は3万種類にものぼるといわれています。
原産地はメキシコやグアテマラと言われ、メキシコでは国花にもなっている花です。

キク科の多年草でとても丈夫な性質ですが、日本の高温多湿の環境は少し苦手で、真夏の蒸し暑いときは、花が減ります。
しかし、気温が下がって秋になると、旺盛に花を咲かせます。

花の色はピンク、赤、黄色、オレンジ、白といったカラフルで鮮やかです。
咲き方もさまざまで、一重咲きや八重咲、ポンポン咲き、万重咲きとかなりバリエーションがあります。
同じダリアでも品種によって雰囲気が全く異なるので、寄せ植えやフラワーアレンジメントといった幅広い楽しみ方ができますよ。

関連記事:ダリアの花の種類は3万種以上!|人気の品種や育て方を紹介

9月の花
�Gキンモクセイ

秋になるとどこからともなく甘い香りが漂ってくることがあります。
近くを見渡してみると、小さなオレンジ色の花を咲かせたキンモクセイの木を見つけることができるでしょう。

原産国は中国で、香りの強い花を咲かせる「三大香木」の一つといわれており、その香りは小さな花からは想像できないほどうっとりとする芳香です。

中国では昔から、桂花茶(ケイカチャ)というお茶にして飲んだり、お酒に漬けたり、砂糖に漬けたりして料理や飲み物の香り付けに使われてきました。
日本でも香水やアロマ、ポプリなどに利用されており、甘い香りに人気が集まっています。

キンモクセイの一つひとつの花は小さいのですが、オレンジ色の小花がたくさん咲いている姿はとても可愛らしいものです。
開花後は5日程で散ってしまうので、公園や庭園などで見かけた時はその香利を堪能してください

9月の花
�Hサルスベリ

幹がツルツルとしていて、サルも滑るということから名づけられたのがサルスベリです。
夏になるとピンクや赤、白といった色の花を房にしてたくさん咲かせます。
耐寒性、耐暑性に優れており丈夫な性質なので、公園に植えられることが多く、一般家庭の庭木としても人気のある樹木です。
サルスベリには約30種類ほどの品種があり、3mほどの大きさまでしか成長しない低木タイプから10mまで成長する品種までいろいろあります。

自宅の庭に植えたい場合は、手入れが楽にできるように大きくならないタイプがおすすめです。
サルスベリは枝の生育にばらつきが出やすく、他の花木より開花期間が長いので別名「百日紅(ひゃくにちこう)」とも呼ばれています。

9月の花
�Iオミナエシ

晩夏から秋にかけて黄色の鮮やかな花を咲かせるのがオミナエシです。
日本では、秋の七草の一つに数えられているほど、奈良時代から親しまれています。
オミナエシは沖縄以外の日本全土に自生している多年草で、日当たりと水はけの良い場所なら放任でもよく育つほど丈夫です。

6〜10月が開花期にあたり、茎の頂部に小さな黄色い花を15cmほどの房にして咲かせます。
どちらかと言うと素朴な雰囲気の花ですが、秋の風情を感じられるので切り花として飾るのも素敵です。

古くから薬としても利用されてきており、乾燥させた根を煎じたものは「肺醤(はいしょう)」と呼ばれ、解毒作用や解熱作用があるとされています。

関連記事:秋の季節に咲く花は儚さが魅力!年中行事との密接度も高い

9月に楽しむなら
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夏の終わりと秋の始まりを感じる9月には、キキョウやリンドウ、コスモスなど、日本の古典的な美しい花々が咲き誇ります。

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9月の花で
季節の移り変わりを楽しもう

夏の終わりと秋の始まりを感じられる9月に楽しめる花を紹介しました。
日本の風情を感じられるリンドウやシュウメイギク、コスモス、オミナエシなどの花々は、豪華さより楚々とした趣があり、和風の庭にもよくなじみます。

日本の高温多湿の夏を乗り越えて育つ草木は、丈夫に育ちやすくガーデニング初心者にもおすすめですよ。

他にも、ドライフラワーにして楽しめるセンニチコウや、香りを楽しめるキンモクセイなど生活に取り入れやすい花もたくさんあります。
ぜひ、9月に咲く花をお庭やインテリアに生かして季節の移り変わりを楽しんでくださいね。

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