色鮮やかで存在感のあるダリアは、日本でも人気のある花のひとつ。
赤、ピンク、黄色、白とその色はさまざまで、ダリアの花はなんと3万種以上もあるのです。
今回は、ダリアの人気の品種や育て方についてご紹介します。
この記事を読めば、きっとあなたのお気に入りのダリアの花が見つかるはずです。
ダリアの花の特徴
鮮やかな色と放射状に広がる花びらが特徴のダリアは、キク科ダリア属に分類される多年草です。
咲き方や色はさまざまで、7?10月にかけて咲くものが多いです。
その色鮮やかさと華やかな存在感から、ブーケや一輪挿しなどいろいろな方法で楽しむことができ、日本でもポピュラーなお花ですよね。
牡丹の花のような見た目から、和名は「天竺牡丹」といいます。
メキシコが原産地であり、暑さには耐性がありますが寒さには弱いのが特徴です。
また、高温多湿にも弱いため、夏場の直射日光は避けた方がいいでしょう。
ダリアの種類は3万種以上
ダリアの花は、品種改良が多く重ねられた結果、なんと3万種以上もの品種があります。
3万種と聞くと、びっくりしてしまいますよね。
品種の数でいえば、世界一といっても過言ではないほどです。
ダリアの花はその品種の多さから、さまざまな方法で細かく分類されます。
どのように分類されるのか一部紹介します。
【草丈による分類】
|
|
矮性(わいせい) |
|
中矮性 |
|
中性 |
|
中高性 |
|
高性 |
|
極高性 |
|
【花の大きさによる分類】
その他、花の咲き方によっても分類されます。
咲き方による分類は代表的なダリアの品種も含めて後述しますね。
ダリアの人気の品種
3万種以上もあるダリアの花の中から、特に人気のある品種を紹介します。
ご自身で楽しむだけでなく、ブーケなどのプレゼントにもぴったりのダリア。
ぜひ探すときの参考にしてくださいね。
皇帝ダリア
皇帝ダリアは、ダリアの中でも最も大きく育つ品種のひとつです。
花の色はピンク・紫であり、大きさは直径15?20cmほどで、大輪に分類されます。
日が短くならないと育たない短日植物のため開花の時期が遅く、見頃のピークは11?12月です。
原種の中で唯一花言葉がつれられており、ダリアの中でも特別な品種です。
ダリア・ムーンワルツ
ダリア・ムーンワルツは、大輪に分類されるピンク系のダリアです。
花の内側は淡い黄色で、外側に向けて美しくピンクにグラデーションがかっているのが特徴的。
淡い色合いで透明感がありながらも、華やかで抜群の存在感があるため、切り花として花器に飾るほか、ブーケなどにもおすすめのダリアです。
ダリア・ハーレクイン
ダリアは球根から育てるものが多いですが、種から育てる品種もあります。
このダリア・ハーレクインも種から育てるダリアの一種です。
草丈は40cmほどの矮性の品種で、花径は7?8cmのコラレット咲きです。
カラフルな色合いが特徴的で、草丈が短いため鉢で育てるのに向いています。
ダリア・黒蝶
ダリア・黒蝶はその名の通り、ワインをイメージさせるような深みのある赤黒い色が特徴的です。
草丈は100〜120cmの高性品種で、花径は15〜20cmほどのインパクトのある大輪です。
花びらはベルベットのような質感で高級感があり、大人っぽい雰囲気を好む方にとってもおすすめ。
ブーケやコサージュに使われることが多いようです。
ファイヤーワークス
種から育てるタイプのダリアで、華やかな見た目が特徴的です。
花びらにストライプの模様が入っており、まるで花火のような見た目からファイヤーワークスの名が付けられています。
草丈は25?40cmほどと低く、開花時期は7月?初霜までと、比較的長く楽しめます。
ダリアの花は
種類によって咲き方が違う!
ダリアの花はたくさんの種類がありますが、咲き方も品種によって違うのが面白いところです。
八重に花びらを重ねるものもあれば、丸く可愛らしい咲き方をするものもあります。
ここでは、ダリアの花の咲き方の中でも代表的なものをピックアップして紹介します。
シングル咲き(一重咲き)
最もメジャーなダリアの咲き方です。
平らな花びらが水平に広がり、花が散るときは花先から反るように散っていきます。
アネモネ咲き
シングル咲きと同じように、外側に平らな花びらが並ぶ咲き方です。
花の中心部に筒状の花が集まるのが特徴で、一重、二重、三重咲きのタイプがあります。
コラレット咲き
一重咲きで、外側の花びらの内側に、副花びらと呼ばれる短い花びらをつける咲き方です。
スイレン咲き
その名の通り、睡蓮のような花を咲かせる咲き方です。
幅の広い平たい花びらが、花の中心から外側に向かって八重咲きで広がります。
デコラティブ咲き
デコラティブ咲きは、いわゆる「八重咲き」のことです。
さらに以下の2つに分類されます。
フォーマル・デコラティブ咲き
平たい花びらが規則正しく放射状に広がる咲き方を、フォーマル・デコラティブ咲きといいます。
インフォーマル・デコラティブ咲き
花びらが不規則に外側にねじれて広がる咲き方を、インフォーマル・デコラティブ咲きといいます。
ボール咲き
花全体がボールのように丸みを帯びたフォルムの咲き方です。
八重咲きで、花びらの先端は少し内側に巻いているのが特徴です。
ポンポン咲き
ボール咲きよりもさらに小型で、より丸みを帯びたフォルムの咲き方です。
一般的に、花の直径が5cm以上をボール咲き、5cm以下をポンポン咲きと呼びます。
カクタス咲き
カクタス咲きは、八重咲きで、花びらが細く先が尖った咲き方の総称です。
花びらの形状により、さらに3つに分類されます。
花びらが外側にまっすぐ伸びるものを直弁カクタス咲き、花びらが内側に曲がるようなものを内曲カクタス咲き、花びらの基部は平らで、外側に向かってゆるく外巻きになったものを
セミカクタス咲きと呼びます。
ダリアの育て方のポイント
ダリアを育てることは難しくなく、きちんとポイントを押さえておけば初心者でも上手に育てることが可能です。
用意するもの
鉢植えの場合は草花用の培養土、ダリアの球根、鉢、鉢底ネット、底石、支柱、防虫剤(土に混ぜるタイプのもの)を用意しましょう。
鉢の大きさは、大輪種1球につき8号鉢、中小輪種1球につき6?7号鉢がおすすめです。
鉢植えをする場合は、基本的に1つの鉢に1株ずつ植えます。
育てる場所
ダリアは日当たりと風通しのよい場所で育てましょう。
日当たりの悪い場所で育てると、ひょろひょろとした弱弱しい育ち方をしてしまいます。
また、あまりにも高温になる真夏日に、直射日光にあてることもおすすめしません。
日当たりのよい屋外で育てつつ、雨や日差しの強い日は、軒下などの影になる場所へ移動させましょう。
水やり
地植えの場合は特に水やりは必要なく、降雨のみで十分です。
鉢植えの場合は、土の表面が乾いてから、鉢底から水が流れてくるくらいたっぷりと水やりをしてください。
水を与えすぎると根腐れするおそれがあるため、過剰に水やりをすることはおすすめしません。
剪定
美しいダリアを育てるためには、適切な剪定が欠かせません。
開花時期の7〜11月に合わせて切り戻し剪定を行います。
初夏の開花後に切り戻しを行うことで、秋口にまた美しいダリアを楽しむことができます。
冬越し
ダリアは寒さに弱い花です。
冬前には花や葉を落とし、枯れた状態で冬を迎えます。
鉢植えの場合は、花が終わったら地上部で切り取り、雨や霜の影響がない場所へ非難させ春まで保管します。
地植えの場合は球根が凍ってしまわないようマルチングを行いましょう。
たくさんの種類のダリアから
お気に入りを見つけよう
ダリアは品種改良を重ねられ、世界一といってもいいほどたくさんの種類があります。
それぞれ咲き方や色合いなどが異なり、とても奥深い花です。
ぜひお気に入りのダリアを見つけてアレンジメントを楽しんだり、自分で育ててみたりしてくださいね。
関連記事:夏に咲く花一覧!ガーデニングやアレンジメント向きの花をご紹介
≫ ≫「季節の花」商品一覧 | 花百花 ‐hanahyakka‐