2024/06/16

胡蝶蘭の育て方を初心者にもわかりやすく解説!水やり頻度に注意

プレゼントや誕生日、長寿のお祝いに、開店や開業祝い、また、お供えのお花として胡蝶蘭をいただく機会があると思います。
胡蝶蘭を贈られたら、ぜひ育ててみましょう。

育て方は植物の栽培の初心者でも難しくありません。ポイントは正しい水やり、適切な置き場所です。胡蝶蘭の原産地である亜熱帯の環境を意識して整えていくことが基本です。
また、病気になった時や花が咲き終わった後の植え替えの仕方も紹介していきます。

また、贈る側に立った時にも役に立つ、供花や枕花としての胡蝶蘭についても初心者の方にもわかりやすくご説明しています。ぜひ最後までご覧ください。

初心者の胡蝶蘭の育て方!お祝いやお供えの花としていただくケース

初心者の胡蝶蘭の育て方!お祝いやお供えの花としていただくケース

ご自身で胡蝶蘭を購入して育てる愛好家は初心者とはいえません。
多くはお祝いなどの機会にいただくケースです。開店や新居のお祝いや、お供えとしていただく場合もあります。

お供えの場合には白くて清楚なイメージもさることながら、花粉で汚れることが少なく水やりも最低限で良いため、管理が楽で告別式用にも向いており、また、白色でトゲを持たない花であることも、お供え向きであるポイント。
花言葉を見ても、「純粋な愛」「愛を届ける」といったもので遺族の悲しい気持ちに寄り添ってくれるものとされているので、お祝いに加えて弔事のシーンでいただく事が多いでしょう。

関連記事:お供えとしても贈れる胡蝶蘭ギフト5選|花選びのマナーも解説

いただいた胡蝶蘭はそのままでは枯れてしまいます。
しっかりお世話をして育ててあげましょう。

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初心者が知っておきたい胡蝶蘭の育て方「水やり」

初心者が知っておきたい胡蝶蘭の育て方「水やり」

胡蝶蘭は高価なお花のため育てるのが難しいイメージがありますが、実は初心者でも育てやすいお花です。

まず水やりですが、そもそも胡蝶蘭の原産地は東南アジアを中心とした熱帯・亜熱帯の地域です。亜熱帯地方の特徴としては高温多湿で、雨が一気に降るような高温の状態で乾燥していない環境です。
また地面ではなく他の木の幹などに着生しているのが野生の胡蝶蘭ですので、根が常に水に浸っている状態ではないのが自然です。その為、埋め込み材である水苔がずっと濡れた状態では根腐れを起こしてしまいます。

水やりは控えめに

一度たっぷり水を与えたら、基本鉢のなかが乾くまでは水をやる必要はありません。目安としては、触ってみて水苔が乾いたと感じてからで十分です。
季節によって差はあるものの、春や秋などは1週間?10日、1回に500mlを少しずつ与えます。夏の暑い時期には室内であれば2?3日に一度、室外であれば1日に一度同じ要領で与えます。冬は逆に1か月に一度程度で十分でしょう。
水やりのイメージは控えめに行うのが大切なポイントです。

初心者が知っておきたい胡蝶蘭の育て方「置き場所」

初心者が知っておきたい胡蝶蘭の育て方「置き場所」

いただいた胡蝶蘭の鉢を置くのに適した場所は、暖かく、風通しの良い直射日光が当らない場所です。
室内のほうが屋外より向いていますが、冬でないのなら屋外で管理しておいても問題はありません。気温が低いときには室内にしまうなど工夫しましょう。
屋外で育てる場合には、寒さのほかに直射日光に注意します。遮光シートなどを使うと直射日光を避けることができます。

エアコンに注意

また、室内の場合は温度管理がしやすいですが、エアコンの風が直接当たる場所は避けましょう。胡蝶蘭にとって湿度は60?80%がベストなので、エアコンの乾いた空気は大敵です。
霧吹きで1日に数度の加湿をしてあげましょう。

初心者が知っておきたい胡蝶蘭の育て方「肥料」

初心者が知っておきたい胡蝶蘭の育て方「肥料」

胡蝶蘭は着生植物といわれる植物です。熱帯や亜熱帯のジャングルで別の木に寄生して最小限の水や栄養分で生育しているのです。
そのためほぼ肥料は必要としません。間違ってたくさんの肥料を与えると、逆に枯れてしまうこともあります。
胡蝶蘭にとっての肥料は、元気な状態であれば糧となり生育を促しますが、弱った状態では毒になってしまうのです。

肥料をあげると花が落ちる?

さらに、花が咲いているときには特に注意が必要です。肥料を与えてしまうと花が育成に不要なものとして判断され落ちてしまいます。

初心者が知っておきたい胡蝶蘭の育て方「花が終わってからの対応」

初心者が知っておきたい胡蝶蘭の育て方「花が終わってからの対応」

胡蝶蘭は、花が終わったら最後ではありません。花を咲かせた後の株を大切に扱うことで、冬を越しもう一度花を咲かせることができます。枯れて終わりではなく、長く楽しむことができるのです。
まずは花をつける力を蓄えるために株を休ませてあげましょう。

カットの方法

具体的には花が落ち始めたら、茎を切って必要な栄養を株に回すようにします。
切る場所は、下から数えて3つ目、もしくは4つ目の節です。よりたくさんの力を蓄えさせてしっかり長期にわたって花を咲かせたいのなら根元の近くでカットをします。元気のない株は根元でカットしましょう。
カットした後は、先に見てきた水やりのタイミングや置く環境に配慮して育てていきます。まだ花が枯れていないときには、お花を花瓶に移動して楽しみましょう。

関連記事:胡蝶蘭は花が終わったらどうする?二度咲きを楽しむための方法を紹介

初心者が知っておきたい胡蝶蘭の育て方「育成環境の見直し」

初心者が知っておきたい胡蝶蘭の育て方「育成環境の見直し」

胡蝶蘭は育てやすい花ですが、異変や異常が起こることもあります。分かりやすい異常としては、葉や花が変色したり斑点が出たりします。また分かりにくいケースとしては、触った時に異常を感じるという場合があります。
こうなると、胡蝶蘭は病気にかかっている可能性が高いといえます。

花の変色や葉焼けをしている場合には病気というよりは育成環境が問題のケースも多いので、温度、湿度、風通し、水やりの方法を見直して原因を探りましょう。
特に問題がない場合には虫などが関連していると考えられるので、植え替えをして根っこの手入れを行います。

初心者が知っておきたい胡蝶蘭の育て方「植え替え」

初心者が知っておきたい胡蝶蘭の育て方「植え替え」

植え替えは胡蝶蘭が病気になった時だけでなく、咲き終わったら次の花を咲かせるように行います。
植え替えの時期としては春である4月、5月がおすすめです。頻繁に行うことで根を傷める危険性もあるため、2年に一度行うのが寿命を延ばすコツです。

植え替えに必要なものと手順

必要なものは、植え込み材として使う、バークや水苔、株数分の新しい鉢です。水苔が最適ですが、バークでも問題ありません。水苔の場合には素焼きの鉢、バークならポリポット鉢でもかまいません。

手順は次の通りです。

  1. 芽をハサミで切り取る。位置は上記の通り、基本下から3?4つ目の節で切ります。
  2. 鉢から取り出す。根を傷めないよう気を付けて、鉢から取り出します。
  3. 古い埋め込み材を落とす。付いた土や傷んだ根、黄色く色の変わった葉も取り除いておきます。
  4. 水苔を湿らせて根に巻きつける。水苔を使用する場合は根に巻き付けます。そうしておけば15日から20日は水を与える必要はありません。その後は10日ごとに水やりを行っていきます。

バークの場合はまずバークを鉢に入れ、次に固形肥料を入れてからまたバークを入れます。根に肥料が触れないよう配置し、周りにバークを敷き詰めていきます。
その後は7日に1回程度水やりを行います。

関連記事:胡蝶蘭の植え替え方法を解説!植え替えるべき時期や必要な道具も紹介

贈る立場で考えるお供えの花としての胡蝶蘭

贈る立場で考えるお供えの花としての胡蝶蘭

胡蝶蘭はお供えとして送るのにおすすめの花です。自分がいただく場合もあれば、贈る立場になるケースもあります。

ここでは、お供えとして贈るお花としての胡蝶蘭について考えていきます。
お供えでおくる花には、供花(きょうか・くげ)、枕花(まくらばな)の2種類があります。
お通夜前に参列する方がお悔やみの言葉とともに送るお花を供花または枕花と呼びます。供花は、お通夜、葬儀、告別式の会場に飾られ、その後の四十九日などの法要に飾られるお花も供花です。

枕花は故人と特に親しく関係性のあった方が贈るもので、お通夜の際、故人の枕元に飾られます。
特に供花として胡蝶蘭は華やかなので、定番の百合や菊と合わせて人気があります。

ここで大切なのは、自分が頂いたときの「大きすぎて困った」、「飾ったあとにどうすればいいのか迷った」などの経験を活かして、相手の状況や性格を配慮した胡蝶蘭選びをすることです。
葬儀は特に大変な時期ですので、配慮にしすぎるということはありません。

関連記事:お葬式の花は何と言う?花に込められた意味や定番の花を紹介

お供えの花としてふさわしい胡蝶蘭の特徴

お供えの花としてふさわしい胡蝶蘭の特徴

胡蝶蘭とひとくちにいっても実はたくさん種類があります。
サイズは3種類あり、大輪、中輪(ミディ)、小輪(マイクロ)です。
輪数の情報もチェックが必要です。輪数とは花の数のことです。例えば、「3本立ち27輪」との表記があれば、「1本あたり9輪の花がついた茎が3本ある」という意味になります。寂しすぎない本数、輪数を選択します。供花としては大輪の3本立ち27輪以上が一般的でしょう。

色の種類は白が無難

色の種類も、白、ピンク、黄色、青などがありますが、供花として飾ってもらうのなら、会場が白を基調としていることが多いため白が一番良いでしょう。
枕花として贈るのなら、葬儀後、遺族が自宅に持ち帰るため、持ち運びやすく飾りやすい大きさを意識しましょう。色も決まりがないので、故人の好きな色があるならそれでもかまいませんが、わからないならやはり白が無難です。

枕花や供花のお値段の目安としては、10,000~20,000円となります。大きさなどを決めかねるようなら、葬儀屋さんに相談してみましょう。

関連記事:値段の高いお花?高貴な胡蝶蘭の楽しみ方と贈り方

まとめ

胡蝶蘭を贈られた場合には、嬉しいお祝いの他にも、弔事でいただくケースもあります。
どちらの場合でも、せっかく頂いた胡蝶蘭ですから大切にそだててあげましょう。

胡蝶蘭は、初心者でも育て方を理解していれば難しくありませんし、水やりの手間は他のお花よりもすくなく、しかも強い植物です。

胡蝶蘭をいただくこともあれば贈る事もあります。贈る立場で、お供えものとして胡蝶蘭を贈る場合は、観葉植物や花束を扱っているネットショップやお花屋さんで購入がしましょう。
ネットでご注文されるときには利用規約もしっかり確認し、適切な色や大きさで注文することが大切です。
特に葬儀などは突然訪れますので、注文してから相手先様へ確実にとどけられる信頼あるネットショップを選びましょう。

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