2023/06/19

胡蝶蘭の花を長く楽しむためには?基本の育て方・管理方法を詳しく解説します。

胡蝶蘭を長く楽しむにはいくつか育て方のポイントがあります。
胡蝶蘭を開店や開業、昇進の贈り物として頂いた場合、ラッピングしたままで飾っている方も多いと思います。
ラッピングしたままでいいのか、お水はどうやればいいのか、どこに置けばいいのか、花が終わったらどうしたらいいのか、など、わからないことはたくさんありますよね。

この記事では、胡蝶蘭を長く咲かせて楽しむための育て方・管理方法を詳しく解説します。
これを読めば、あなたも胡蝶蘭を長く育ててみたくなるはずです。
最後には胡蝶蘭を贈りたい方におすすめのサイトもご紹介しますので、ぜひそちらもご覧ください。

胡蝶蘭の水やりは週1回でOK!
肥料の量など基本の育て方を知ろう

水やりの方法と頻度

胡蝶蘭をギフトで頂いた際に、一般的にラッピングしてある場合が多いのですが、まずこのラッピングは外します。
ラッピングしたまま水やりをすると、鉢とラッピングの間に水がたまり、根が腐ってしまうからです。
華やかなラッピングですが、胡蝶蘭を長く楽しむためには外してやりましょう。

次に水やりですが、週1回を目安に、胡蝶蘭の根元の水苔が湿っていれば10日に1回程度でもかまいません。
重要なのは、水苔が湿った状態か確認することです。湿っているのに水をやると、根が腐って病気に侵され、胡蝶蘭が枯れる原因となるので注意してください。
水苔が乾いているか様子を確認してから、一つの株に対してコップ一杯程度の水をやりましょう。

関連記事:胡蝶蘭の水やりは季節ごとに変えるのがポイント。失敗しない育て方・お手入れ方法をご紹介

肥料をやるタイミング

胡蝶蘭の花を長持ちさせたいからといって、肥料のあげすぎには注意しましょう。
胡蝶蘭は購入後1年は肥料をやらなくても、水だけで十分咲いてくれます。
花が咲き終わった後、次の開花に向けて株を成長させたい時が肥料をやるのに適切なタイミングです。
暑い夏や寒い冬の季節を避け、春から秋頃、根が十分育っているのを確認して肥料を与えましょう。
肥料は園芸店やホームセンターで販売されている洋ラン用肥料がおすすめです。
窒素・リン酸・カリがバランスよく含まれているので、初心者の方でも気軽に扱うことができます。

よくあるトラブルと解決法

胡蝶蘭を育てている時のトラブルの多くは、水のやりすぎによる根腐れです。
こんなに水をあげているのに、だんだん元気がなくなってきたという場合は、水を与える回数を減らしましょう。
また、鉢の下に引いている受け皿の中に水が溜まっていないかどうかも確認してください。
根が腐る原因となりますので、水やりした後は必ず受け皿に溜まった水を捨てるようにすることが大切です。

直射日光が当たったことによる葉焼けもよくあるトラブルの一つです。
強い日差しは刺激が強いので、直射日光が当たらない場所が胡蝶蘭には適しています。
レースのカーテン越しの日光のような、適度に日当たりがある明るい所に置きましょう。
次の章では胡蝶蘭の置き場所について、さらに詳しくご説明します。

≫ ≫ 胡蝶蘭一覧|花百花 ‐hanahyakka‐

冬の時期は温度と湿度に注意!

胡蝶蘭は熱帯雨林が原産地の着生植物であり、高温多湿で風通しの良い生育環境を好みます
冬場の寒さと乾燥は大敵ですので可能な限り、室温20℃前後の部屋に置きましょう。
エアコンの暖房が効いた暖かい室内に置く場合、エアコンに近い、風が直接当たるような場所は避けるようにしてください。
空気が乾燥している時は、葉の表面と裏に霧吹きで水分を与えて40%以上の湿度を保つのが理想です。
ぜひ試してみてくださいね。

ここまで胡蝶蘭の水やりや、最適な気温や湿度についてご説明しましたが、花が終わった後の管理についてご存じない方も多いのではないでしょうか。
次の章からは、お花が終わった後の手入れ方法について詳しく解説します。

お花が終わった後も、
剪定してお世話をしてあげましょう

胡蝶蘭が咲き終わった後、どうしたらいいのかわからず、そのまま放置している方はいらっしゃいませんか?
胡蝶蘭は花が終わっても根が元気であれば、また花を咲かせてくれる植物です。
株自体は50年も生きると言われるくらい、長生きする植物だそうです。
胡蝶蘭を長く楽しむために必ずして頂きたいことは、お花が終わった後の花がら摘みですが、これは一輪ごとに花が枯れたら摘むようにします。
そして、一つの茎の3分の2の花が終わったら茎の根元でカットし、株に体力をつけさせることで、次にお花が咲きやすくなります。
カットした茎はまだお花が残っているので、水を入れた花瓶に飾ると切花として楽しむことができます。

次の章では、お花が終わった後再び開花させるための方法についてご紹介します。

二度咲きのために。
花芽が育ったら支柱で支えよう

一年のうちで二回花を咲かせることを、「二度咲き」と言います。
二度咲きさせたい場合は、根元から数えて3、4節目の部分で茎をカットします。
1〜2カ月ほどでカットした部分から下の節目に花芽が生え生長し、つぼみが形成され、数か月後にはやがて花が咲きます。

花を咲かせるためには、先の章でも述べたように、水やりと置き場所に気をつけましょう。
このタイミングで肥料をやることもお忘れなく。
花芽が生長して30cmほどの花茎になったら、支柱を使って茎を支えてやります。
支柱を使用しなくても花は咲きますが、横に長く伸びてきてしまいます。
そこで、花茎を支柱に誘引し、専用のクリップや園芸用の針金で固定することで、よく見かける胡蝶蘭の姿になるのです。

春(4〜6月)がおすすめ!​​
胡蝶蘭の植え替え方法

前章では二度咲きの方法について解説しましたが、さらに長く胡蝶蘭を楽しみたい場合は植え替えが必要になります。

植え替え頻度や時期について

胡蝶蘭の植え替えは2〜3年に一度のタイミングで行います。
株にとっても植え替えはダメージが大きいので、毎年行う必要はありません。
また、植え替えのタイミングは寒い冬を避け、暖かくなってきた春(4〜6月)頃に行います。

植え替え方法について

胡蝶蘭の植え替えには次のものを用意してください。

  • 園芸用ハサミ
  • 素焼きの鉢、もしくはプラスチックの鉢
  • 水苔、もしくはバーク(木のチップ)
  • 鉢底ネット
  • ライター

これらが用意できたら、まずは現在の鉢から株を取り出します。
根についている水苔やバークを、ほぐしながら優しく取り除くようにしましょう。
ここでもし根が腐っていたら、その部分はカットします。
カットする際には、ハサミをライターで十分にあぶり、消毒しておくと安心です。
胡蝶蘭の株を取り出したら、次は新しい鉢への植え替えへと進みます。
最初に、鉢底に合うサイズに鉢底ネットをカットし、鉢底に敷きます。
次に、水苔、もしくはバークを使って胡蝶蘭を移し替えるのですが、ここで覚えておいて欲しいことがあります。
水苔、バークにはそれぞれ相性の良い鉢があるということです。

水苔を使う場合、相性が良いのは素焼きの鉢です。
水苔は柔らかいので根を傷つけにくく、かつ通気性が良く保水力が高いのが特徴です。
保水力が良い半面、カビが発生しやすく腐りやすいため、通気性の良い素焼きの鉢が合うというわけです。

一方バークを使う場合、バーク自体が水はけが良いので水切れを起こしやすくなります。
ですので、湿度を保てるプラスチックの鉢と相性が良いのです。
また、土と同じように扱うことができるので、植え替え初心者の方にもおすすめです。

水苔を使って胡蝶蘭を植え替える手順は、まず水で湿らせた水苔で胡蝶蘭の根をぐるぐると多めに巻き付けます。
巻き付けた後、素焼きの鉢のふちから2㎝くらい下がるところまで胡蝶蘭を押し込みます。
バークを使って胡蝶蘭を植え替える手順は、最初にバークを鉢底に敷き詰め、胡蝶蘭の株が中心に来るようにしてさらにバークを入れ、隙間を埋めます。
鉢のふちから1㎝くらい下のところまで入れましょう。
ここまで来ると植え替え完了となります。
植え替え後は株が落ち着くまで水やりは控え、1週間後にコップ1杯程度の水を与えてください。

ペットボトルでも育てられる!
水栽培もOKです。

ここまで胡蝶蘭の植え替えについてご紹介しましたが、もっと簡単に栽培することもできます!
胡蝶蘭は水栽培でも育つので、素焼きの鉢やプラスチックの鉢が用意できない場合、家にあるペットボトルやガラス瓶でも代用可能です。
植え替え準備は前章で述べた通りですが、植え込み資材は使わないという点が異なります。
ペットボトルを使う場合、胡蝶蘭の株が収まる高さにペットボトルをカットし、直接株をセットします。
ここでもセットした後1週間は水やりを控え、根がしっかり乾いてから水をやります。
水の量は根の先端が水につくくらい少量で大丈夫です。
水をたくさん入れすぎると根腐れの原因となります。
また、水は毎日替えて、清潔に保ちましょう。

胡蝶蘭は育てるのが難しいというイメージがありますが、手軽に水栽培もできる植物であることがわかって頂けたかと思います。
水栽培は最近人気のインドアガーデニングでもあり、部屋の中できっとあなたに癒しを与えてくれるはずです。
胡蝶蘭を初めて育てるという方は、ぜひこちらの情報も参考にしてください。

関連記事:胡蝶蘭の管理方法は?育て方の基本を初心者にもわかりやすく解説!

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ここまで胡蝶蘭の育て方について、水や肥料の与え方、置き場所、花が終わった後の管理や植え替え方法についてご説明しましたが、胡蝶蘭は育て方のポイントやコツさえ知っておけば、管理も比較的簡単な植物であることがわかって頂けたと思います。
お祝いの定番であり、華やかに長い時間咲いてくれる胡蝶蘭はフラワーギフトにおすすめです。

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