春と秋の温暖な気候を好む花や植物は多いですが、ガーベラも同様に春と秋がベストシーズンです。
切り花では状態を保つのが難しく、愛らしい花も購入から10日前後で枯れてしまいますが、鉢植えや地植えならもっと長い時間、花を咲かせてくれます。
そこで本記事では、ガーベラを長く楽しめる育て方に関連する情報を、一覧で詳しく解説していきます。
ガーベラについて基本的なことを知ろう!
まずは、ガーベラの基本情報と特徴を紹介します。
ガーベラの基本情報
ガーベラはキク科ガーベラ属の植物で、南アフリカ原産の多年草です。春と秋に開花時期を迎えますが、日本では比較的1年を通して入手しやすい品種でもあります。
ガーベラの特徴
500種類以上もあるガーベラは、一重咲きや八重咲、カール咲やスパイダー咲など、咲き方も異なれば花や花弁のサイズもさまざまです。中にはガーベラではなくダリアに近い花姿で、まるで別品種に見えるものもあります。
色の種類も豊富で明るく、元気なイメージのものから、淡いパステルカラーでふわふわした愛らしいものまで多種多様です。
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ガーベラの種類
数あるガーベラの中でも、ポピュラーで入手しやすいものは次の種類です。
ガルビネアは一株でいくつもの花を咲かせる品種で、丈夫なため初心者でも育てやすく人気です。地植えにしても花つきがよく、お手入れ次第では冬にも花を咲かせます。
エバーラストは、ガーベラの中でも縦に育ちやすく丈夫で育てやすい品種です。耐暑性や耐寒性もあることから、日本では真冬以外なら長く咲くこともあります。
ガーベラにぴったりの季節は春と秋!
ガーベラは温暖で、風通しや水はけがよい環境を好む花です。日本国内の従来の気候なら3?5月頃と9?11月頃の年に2回、開花時期を迎えます。
春と秋に開花を迎える花ということで、シーズン真っ盛りの4月18日は「よい花」と語呂をあわせて「ガーベラの日」が作られました。
近年は、4月18日前後になると花屋でガーベラをメインとしたフラワーアレンジメントやフラワーギフトが並んでいますよ。
ガーベラは主に10月の誕生花
12ヵ月の暦では、それぞれの月に誕生花が決められています。ガーベラは開花時期にあたる10月の誕生花です。また、10月の中でも10月12日はピンポイントでガーベラが誕生花とされています。
ガーベラが誕生花のその他の日付
10月全体や10月12日だけでなく、その他にもガーベラが誕生花になっている日付があります。
- 2月11日
- 3月16日
- 5月9日
- 6月9日
- 7月1日
- 8月1日
- 8月27日
- 9月27日
- 10月1日
- 10月8日
- 10月12日
- 10月24日
- 11月2日
- 11月21日
- 12月30日
上記の日付が誕生日の人や記念日という人へどんなフラワーギフトを贈ろうか迷っているなら、ガーベラを選ぶのもおすすめですよ。
季節の花「ガーベラ」を育てよう!まずは準備物を紹介
ガーベラを自宅で育てる際に必要なもので、入手困難なものはありません。
鉢植えならば、上記の3つにプランターと鉢底ネット、鉢底石をプラスすれば育てられます。
季節は春と秋!ガーベラに適した栽培環境
丈夫で育てやすく華やかな姿を楽しめるガーベラですが、できるだけ成長しやすく過ごしやすい環境を用意することが大切です。
ガーベラの栽培に適した季節
南アフリカ原産の花なので、温暖な気候を好みます。冬の寒さが落ち着き始める3月から梅雨の終わり、暑さが和らぎ始める9月半ばから11月の終わりが、ガーベラの栽培に適しています。
ガーベラに適した温度・日当たり
ガーベラが健康的に育つのは、気温20?25℃あたりです。25℃を超える夏は、暑さ対策をしましょう。鉢植えなら、置き場所を午後から日陰になるような場所へ移します。日当たりが悪い場所でも葉や茎は成長しますが、花が咲きにくくなるのでご注意ください。
ガーベラの植え付け・種まきはどうする?季節は春がベスト
ガーベラは苗でも売られていますが、種も発芽率は悪くありません。苗の植え付けも種まきも、夜に涼しくなりやすい秋より、1日を通して気温が変動しにくい春がおすすめです。
鉢植えの場合
蒔いた種の上に薄く土をかぶせて日陰に置き、過湿になりすぎないよう注意しながら水やりをします。春なら2週間ほどで発芽しますが、いきなり直射日光には当てず、少しずつ場所を移動して日光に慣れさせましょう。
地植えの場合
まずはポットや育苗トレイで育ててから、発芽し葉が3枚ほど出たタイミングで植え替えるのがいいでしょう。水の量や日光は鉢植えと同様です。
これだけでOK!ガーベラの日々のお手入れを徹底解説
ガーベラは丈夫なので、育てるのも難しくありません。次の3点をチェックしておけば、キレイな花を咲かせてくれますよ。
水やり
南アフリカ原産なので、過湿は苦手です。鉢植えで育てるなら、梅雨や長雨で弱らないよう屋根の下に移動することをおすすめします。夏は涼しい時間帯にたっぷり水をやってください。また、植えるときに水はけのよい土を使うとよいでしょう。
肥料
ガーベラは肥料をやると、花の数が増え、キレイな花が咲きます。花が咲いたタイミングで追肥をしましょう。
病害虫
春にはアブラムシがつきやすく、春と秋は葉に白い粉が吹くようなうどんこ病、根と茎にカビがはえる白絹病に注意が必要です。害虫は、見つけたらすぐ捕殺し、症状が出た葉や部位、カビが出た株をすぐに取り除いて広がらないようにしましょう。
季節に合わせて必要?ガーベラの植え替え・鉢替えの方法
ガーベラは生長がはやく、根っこはどんどん下へ伸びていく特徴があります。そのため、定期的に植え替えや鉢替えが必要です。
植え替え
栽培初期のポットの段階でも根がぐんぐん下へ伸びていきます。あっという間にポットの中で根詰まりを起こすので、植え替えのタイミングを逃さないようにしましょう。
鉢替え
鉢替えも春か秋の温暖な気候で行います。1年前と比べて見た目の大きさがさほど変わっていなくても、根が鉢の中でいっぱいになっていることがあります。毎年、鉢替えするのがおすすめです。
節を乗り越えよう!ガーベラの夏越し・冬越しの仕方
夏越し
鉢植えで動かせるなら、夏は明るめの半日蔭で風通しがよい場所へ移動しましょう。地植えなら日陰をつくると、夏枯れせずにすみます。
冬越し
ガーベラの花や葉、茎は枯れてしまいますが根っこは地中で生きるので、抜かないように注意しましょう。霜に当たらないよう、鉢植えなら室内へ、地植えならマルチングすると越冬し、翌年の春にまた元気な姿をみせてくれます。
季節に合わせたガーベラのフラワーギフトを贈ろう!
ガーベラは四季を通して入手しやすく、種類や色も多いので幅広いデザインに対応できる花として人気があります。
フラワーアレンジメントだけでなくドライフラワーも可能ですよ。
すべての季節に贈れる花束・ドライフラワー
ドライフラワーにしたガーベラは、シックでレトロな雰囲気に仕上がります。自分で簡単にドライフラワーにできる花もありますが、ガーベラは茎が折れやすく花びらが多いため、難易度は高めです。茎が折れないよう麻紐で縛ったり、花部分だけをシリカゲルで乾燥させるなど工夫しましょう。
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季節ごとのアレンジが可能なフラワーアレンジメント
ガーベラはとにかく品種も色も豊富です。明るく元気いっぱいのアレンジから、淡く優しい雰囲気まで幅広いデザインのフラワーアレンジメントを作ることができます。お祝いや激励、お見舞いまで組み合わせやすいのが魅力でしょう。
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春と秋はガーベラの季節!しっかり育ててガーベラを楽しもう
さまざまな花が賑やかに咲く春と秋は、ガーベラにとっても過ごしやすく、ぐいぐい成長できるベストシーズンです。
花が咲けば切り花として飾ったり、自分でドライフラワーを作ったりして楽しむこともできます。越冬させれば翌年もキレイな花を咲かせるので、大切に育ててみてくださいね。
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