2023/10/27

白いカーネーションはいつ贈る?母の日の由来や贈るシーンを色別に解説

白いカーネーションは、いくつものフリルが重なったように見える花びらが愛らしい人気の花です。真白な花が光をうけるとキラキラと光り、見る人の心を洗ってくれるようです。

日本では母の日にカーネーションを贈るのが定番で、白のカーネーションも母の日の定番品種でもあります。また、母の日にちなんだ由来もあることをご存じでしょうか?

今回は母の日に贈る花束やプレゼントでお悩みの方へ、白いカーネーションが母の日についての情報を紹介します。

カーネーションのカラーバリエーションや花言葉も併せて一覧で特集したので、思いを込めたオリジナルのプレゼントにしてみてくださいね。

母の日のはじまりとなった白いカーネーション

カーネーションは春に開花を迎えます。日本では、1940年代後半から5月の第2日曜日が母の日として広く知られるようになり、当時から母の日に用意しやすい品種として選ばれてきました。

特に白いカーネーションは、日本だけでなく海外でも母の日のプレゼントとして花束に選ばれることが多い花です。

実は、母の日に贈られるようになった白いカーネーションには、とある女性の母親への思いがありました。

母の日の起源は「亡き母への想い」

1860年代、アメリカでは貿易制度や奴隷制度を巡る南北戦争が勃発しました。女性の社会活動家、アン・ジャービスは、南北戦争で負傷した兵士を敵も味方も分け隔てなくケアするため「マザーズデー・ウォーク・クラブ」を立ち上げ奔走したそうです。

彼女の死後、追悼式で娘のアンナが母親の好きだった花を参列者に配りました。生前のアン・ジャービスの活動と娘のアンナの行動がアメリカ全土へ広がり、1914年にウエストバージニア州で世界初となる母の日が制定されました。追悼式で娘のアンナが配った、母親の好きだった花というのが白いカーネーションだったのです。

5月の第2日曜日に母親へ白いカーネーションを贈る風習は世界中に広がり、やがて日本でも知られるようになりました。

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母の日の文化が日本へ伝わったのは大正時代

日本へ母の日の文化が伝えられたのは、明治末期から大正初期にかけてとされています。日本のとある教会で母の日のイベントが行われ、それが日本全国へ周知されるきっかけになったそうです。カーネーションそのものは江戸時代、徳川幕府の頃に日本にもたらされました。

また、花言葉は17世紀のトルコが発祥といわれています。トルコからヨーロッパ諸国へ花言葉という概念が広まり、それぞれの国で風習や色のもつ意味をもとにさまざまな花言葉が作られたのです。日本に花言葉が入ってきたのは、明治初期のことでした。

母の日の文化が日本へ伝わった大正時代、カーネーションという花も花言葉も日本にはすでにあり、母への感謝を伝える文化が根付く準備は整っていたということです。

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白い・赤いカーネーションの種類や贈るシーンを色別に紹介

ここからは白いカーネーションと、そのほかのカラーのカーネーションの花言葉や贈るシーンを紹介します。

カーネーション全般の花言葉は『母への愛』、『女性への愛』、『無垢で深い愛』、『純粋な愛情』です。基本的に、大切な女性への愛情を込める花言葉がほとんどで、種類や色は問いません。どの色であっても母親への愛という花言葉がメインなので、カーネーションは母の日にぴったりの花です。

ご紹介する中から、贈る色を選んでみてはいかがでしょうか。

「白い」カーネーションの花言葉や贈るシーン

白いカーネーションの花言葉は『純潔の愛』、『尊敬』、『私の愛は生きています』などがあります。

白はお葬式など冠婚葬祭でもメインとなる色で、のちに亡くなった母親へ贈るという意味が加えられるようになりました。人や地域、国によって、白いカーネーションは亡くなった方へ贈る花というイメージが強いこともあります。

しかし、母親の好きな色が白なら、純白のフリルのような白いカーネーションは喜ばれるでしょう。

「赤い」カーネーションの花言葉や贈るシーン

赤いカーネーションの花言葉は『母の愛』、『母への愛』、『真実の愛』などがあります。

アメリカで母の日が広まった当初、母親を亡くした人は白いカーネーションを、母が健在である人は赤いカーネーションを贈る風習へと変化し始めました。

しかし、白いカーネーションが母親を亡くした子どもの悲しみにもつながるとの声が上がり、やがて赤いカーネーションを贈る風習へと変化して現在に至ります。

ちなみに、深い赤のカーネーションの花言葉は、『私の心に哀しみを』です。贈る相手が深い赤が好きな場合や、差し色で入れるとより素敵なデザインになるケースでは花言葉で迷うかもしれませんが、その色を選んだ理由をメッセージカードや口頭で伝えるなど一工夫するといいでしょう。

「ピンク色」のカーネーションの花言葉や贈るシーン

愛らしいピンクのカーネーションには『温かい心』、『感謝』、『女性の愛』、『美しい仕草』などの花言葉があります。

赤や白のカーネーションの花束にピンクをプラスして愛らしいカラーに仕上げると、よりいっそう華やかになるので、お誕生日や記念日、結婚や出産といった祝いにもぴったりです。

「オレンジ色」のカーネーションの花言葉や贈るシーン

明るく元気いっぱいのオレンジ色のカーネーションは『強い愛情』、『純粋な愛』、『あなたを愛しています』などの花言葉があります。

強い愛情を示す花言葉の花だから、母親だけでなく奥様や恋人への贈りものにも最適です。お子さんと一緒にママへのギフトを選んだり、長年にわたり一緒に歩んできた奥様や恋人の誕生日にオレンジのカーネーションのフラワーギフトを贈ったりしてみてはいかがでしょうか。

「紫色」のカーネーションの花言葉や贈るシーン

紫色のカーネーションは『誇り』や『気品』などの花言葉があります。

カーネーションの紫もパステルカラーに近いものから濃い色までさまざまです。色合いが異なる紫を組み合わせて選ぶと、シックで上品な花束に仕上がります。

贈る相手の雰囲気や部屋のデザインを思い浮かべて、ホワイトやブラウンが基調の部屋であれば紫色のカーネーションもよく映えるでしょう。

「青色」のカーネーションの花言葉や贈るシーン

青色のカーネーションには『永遠の幸福』という花言葉があります。

青色のカーネーションは、もともと自然界に存在しない品種でした。1995年に遺伝子組み換え技術により生み出された品種が『ムーンダスト』です。これは、人類の英知により誕生しました。

あまり花屋さんの店頭では見かけないかもしれませんが、ネット通販で販売していることがあります。

関連記事:青いカーネーション「ムーンダスト」の花言葉や開発秘話

母の日に白いカーネーションはNG!贈るなら定番の赤色で

母の日は、心を込めたカーネーションで感謝の気持ちを伝えませんか?

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母への愛を表現するカーネーションは
白い色以外の色も種類も豊富

母の日に贈るプレゼントでお悩みなら、母への愛情が込められた花言葉をもつカーネーションがぴったりです。ふんわりとした見た目で愛らしく、カラーバリエーションも豊富なので贈る側も楽しく選べます。

相手の好きなカラーだけのカーネーションでボリューム感たっぷりの花束を贈ったり、飾る部屋や場所のデザインを考慮したギフトを贈ったりすると、喜ばれるでしょう。

珍しい青色のカーネーションが入手できたら、青色が引き立つ花束やフラワーアレンジメントを作るのもおすすめですよ。

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