自宅に花がある生活に憧れたことはありませんか?
花束を買って飾るのもおしゃれですが、花束だとそれなりに値段もかかりますし、水換えなどのお手入れがすこし面倒。
そんな時は、存在感のあるお花を1輪だけ花瓶に生ける「一輪挿し」を試してみてはいかがでしょうか?
旬のお花を飾るのはもちろん、季節ごとのイベントに合ったお花を飾るのも素敵です。一輪挿しを自宅に飾れば、手軽に彩りのある空間を楽しめますよ。
お花屋さんで一輪だけ買うのはちょっと・・という方には、ネット通販がおすすめです。この記事を読んで、季節の移ろいを楽しむ余裕のある生活を目指しましょう。
一輪挿しに向いているフラワーベースの種類・選び方
店頭や通販、SNSなどでフラワーベースを探すとさまざまな形や素材があって迷ってしまいます。
初めて一輪挿し用に購入するなら、シンプルなガラス素材のフラワーベースがおすすめ。
外からでも水の量がわかり、濁っていればすぐ取り替えることができます。
利便性だけでなく、透明なフラワーベースはお花本来の美しさが映えるので、デザイン性も◎。自然光の入る場所におけば、光の反射でさらにおしゃれに見えますよ。
他には、陶器でできたフラワーベースも人気があります。
絵柄や形などさまざまな種類があるため、お気に入りの1つを探してみてください。ガラス素材よりも高級感が出やすいため、置く場所や部屋の雰囲気に合わせて、コーディネートしてみましょう。
ただし、飾るお花にあったフラワーベースを選ぶことが重要です。
例えば、骨董品のような仰々しいフラワーベースに一輪挿しは似合いません。
お花に会っているかどうかは、近くからだけでなく遠くからも見てバランスを確認するとよいでしょう。
この先では、飾るシーンごとにおすすめの一輪挿しをご紹介します。
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ひな祭り(桃の節句)に飾る一輪挿し
ひな祭りは別名桃の節句と言われ、桃の花が咲き始める季節のお祭りです。
女の子が生まれた家庭にて健やかな成長を願うために飾られるひな人形にも、お花が飾られています。ここでは、3月ごろに見ごろを迎えるお花の種類や、一輪挿しのコツを解説します。
桃
3月3日に桃を飾るのも、桃には魔除けや長寿といった効果があると言われているためです。また、桃の花の開花時期は3月下旬ごろで、旧暦ではちょうどそのころにひな祭りが行われたため、広く飾られるようになりました。
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橘
橘(たちばな)の花と聞いてピンとくる人は少ないかもしれませんが、ひな飾りの左側に置いてある白い花です。柑橘系の一種で、1年中葉が枯れることなく青々と茂り、身が長く残るのが特徴。不老長寿という意味合いもあるため、健やかな成長を願い、神社などに植えてあります。
桜
ひな飾りにて、橘の反対側に飾られているのが桜です。魔除けや邪気払いの意味が込められています。
お花見で桜を楽しむこともできますが、お部屋の中に桜を飾り、日々咲いていく姿を楽しむこともできます。つぼみがついた枝葉の状態で購入できますので、高さのある大きめのフラワーベースに飾ってみてください。
菜の花
春の味覚としてスーパーで見かける菜の花ですが、花としておうちに飾ることもおすすめです。ひな祭りの時期に開花するので、桃の花とセットで販売されていることが多いです。
ただ、菜の花は独特な香りがするため苦手な方も多く、先に香りを確認してから購入すると安心でしょう。
梅
梅の花も、春の風物詩です。特に、白・赤の梅の組み合わせが「縁起がいい」といわれるのは、紅には魔除けや厄除けの意味があり、白には潔癖や清廉、高貴といった意味合いがあるからです。
梅は桜よりも早く開花するため、春の訪れを感じるのに最適なお花。
桜同様、つぼみがついた枝葉の状態で購入できますので、一輪挿しにして飾ってみてくださいね。
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七夕・お盆など夏に飾る一輪挿し
次に、七夕・お盆など夏の季節に飾りたい一輪挿しをご紹介しましょう。
七夕に飾る一輪挿し
七夕には、笹の葉の横に一輪挿しを飾ってみるとおしゃれです。
おすすめのお花は「キキョウ」や「ブルースター」。
キキョウは秋の七草として知られており、秋の花のイメージがありますが、お花の旬は6月〜7月です。武家の家紋に使用される事も多く、古くから日本人に愛されています。星の形をしている花は七夕にぴったりですね。花言葉は「永遠の愛」や「変わらぬ愛」など、織姫と彦星の関係を表すようなロマンチックなものがあります。
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星の形をしている花は他にもあり、ブルースターも青い5枚の花弁が星のようにみえます。5月〜10月が開花時期で、七夕に最盛期を迎えます。
南米原産で暑さに強く、初夏から秋まで咲き続けます。花の咲き始めは水色ですが、咲き終わりが近づくにつれて色が濃く変化するので、色の変化を楽しむことができますよ。
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お盆に飾る一輪挿し
お盆には、ご先祖様を供養するためにお花を飾りましょう。
仏教の教えとお花には深い関係があり、自然の厳しさに耐えて美しく咲く花の姿と、厳しい修行に耐え抜く姿が重なるところから通じています。
お盆に飾る代表的な花は、ホオズキです。ふっくらとした形と炎のような色合いからも連想されるとおり、ホオズキは「鬼灯」と書きます。ご先祖様や精霊が迷わず帰ってこれるように、提灯の役割を果たすと言われ、盆棚や仏壇に飾ることが多いです。
また、お盆にはハスの花を飾ることもあります。
ハスの花は仏教では極楽浄土に咲く花と言われています。ハスの花は泥水の中で根を張り、すっと茎を伸ばし花を咲かせる姿から、仏教の精神を体現しているとされるのです。
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重陽の節句・中秋の名月など秋に飾る一輪挿し
続いて、重陽の節句・中秋の名月など秋に飾るおすすめの一輪挿しをご紹介。
重陽の節句
「重陽(ちょうよう)の節句」と聞いてピンとくる人は少ないかもしれませんが、9月9日に菊を飾って菊を浮かべた酒を飲み、不老不死を願う行事です。
おすすめの飾り方は、モダンな花瓶を選び、茎が見えないよう飾る方法。純和風の雰囲気になりにくく、かわいらしく仕上がりますよ。
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中秋の名月に飾る
9月半ばの中秋の名月は、月を眺めるイベントです。この季節は空気が一番澄みわたり、月が明るく美しくみえると言われています。
中秋の名月といえば、ススキを飾り、お月見団子や里芋をお供えするのが定番です。
そんな名月の日に一輪挿しを飾るなら、ピンポンマムと呼ばれる丸い菊の花。黄色のピンポンマムを満月に見立て、隣に紫のリンドウやススキを一輪挿しにした花瓶を飾れば、シックな雰囲気が出せますよ。
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ハロウィン飾りとしてもぴったりな一輪挿し
次はハロウィンの時期に飾りたい一輪挿しです。
ハロウィンにおすすめの一輪挿し
家の中でハロウィンを楽しむのにも、一輪挿しはぴったり。
かぼちゃを連想させるオレンジ色や茶色のお花を飾るのがおすすめです。
例えばガーベラやカーネーションは、一年中お花屋さんに並んでいるため、少し寒くなり始めたこの季節でも購入できます。
また、ハロウィンを表現するなら紫色・オレンジ色のカラーをコンセプトにするとよいでしょう。
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まとめ
今回は、初めての一輪挿しにおすすめのフラワーベースと、季節ごとの一輪挿しに合うお花を紹介しました。普段お花屋さんに行かない方は、入るだけでハードルの高さを感じる方も多いかもしれませんが、店員さんに相談してみてもいいですし、直感で気に入ったものを買うのもいい経験です。
部屋にお花のある生活は、意外と簡単に始められますので、ぜひお気に入りのフラワーベースとともに、季節の移ろいを楽しんでください。