2024/06/24

七夕飾りは十人十色!手作りでできる七夕飾りをご紹介

7月7日は七夕。七夕と言えば、織姫と彦星が1年越しに天の川を越えて出会うエピソードが有名ですよね。

この時期が近づくと、ショッピングセンターや町内など、さまざまなところに笹の葉が飾られるようになります。短冊に願い事を書いて笹の葉に飾ったことがある人も多いでしょう。

そのとき、短冊の他にも、さまざまな飾りが飾られていることに気が付いた方もいるかもしれません。色とりどり、形さまざまなそれらの飾りは「七夕飾り」と総称されます。

この七夕飾りは、ご自宅で作って楽しむことができるんですよ。

本記事では、七夕の由来とともに、七夕飾りの意味と作り方をご紹介いたします。
今年は手作りの七夕飾りとともに7月7日を迎えてみませんか?

七夕飾りの意味は?五色の短冊に込められた願い

七夕飾りの意味は?五色の短冊に込められた願い

七夕といえば、1年に一度、天の川で隔てられた織姫と彦星が会うことができるというロマンチックなエピソードがあまりにも有名ですね。

そもそも、七夕はどのように日本の文化となったのでしょうか。
現在の七夕は、日本と中国の行事がミックスされてできあがったものと考えられています。

古代日本には、「棚機(たなばた)」という穢れを清める行事があり、稲の開花時期に合わせて豊作を祈る意味がありました。主に農村部で行われていたこの行事は、日本に仏教が伝わると「お盆を迎える準備」という意味を持ち始め、旧暦の7月に行われるイベントとなりました。

一方、中国には、乞巧奠(きこうでん)という、機織りや裁縫の上達を祈る行事がありました。織姫にあやかり、7月7日に庭先の祭壇に五色の針や糸をお供えし、星に願いを捧げるのです。

奈良時代にこの乞巧奠が日本に伝わり、棚機と融合して、七夕(しちせき)と呼ばれる宮中行事となりました。この行事では、織姫と彦星の再会と裁縫や詩歌の上達を願い、星に祈りを捧げていたと考えられています。

それがその後、農村部で行われていた棚機にあやかり、「たなばた」と読むようになったそうです。

ところで、みなさんは、七夕飾りとして欠かすことのできない短冊が、青・赤・黄・ 白・黒(または紫)の五色であることにお気づきでしょうか?

これは、もともと中国古来の乞巧奠で、五色の針が使われていたことに由来しており、江戸時代に短冊の色に転じました。

この色は中国の陰陽五行説に基づいており、この5色を七夕飾りに使うことで、魔除けの役割を果たしていたのです。

関連記事:知っていますか?七夕飾りに込められた意味まとめ

お子さんと一緒に!折り紙で作れる七夕飾り一覧

お子さんと一緒に!折り紙で作れる七夕飾り一覧

七夕飾りには、どんな種類があるのでしょうか。代表的なものをご紹介します。

一つ目は「吹き流し」。くす玉や風船に色とりどりの紙を貼り付けた、七夕定番のお飾りです。裁縫の上達を祈って飾ります。

細かな切り込みの入った「網飾り」は、漁師の網を模したもので、大漁祈願の飾りです。形にちなんで、「天の川」とも呼ばれます。

折り紙の定番、「折り鶴」も七夕飾りの仲間です。家内安全や長寿の祈りが込められています。

七夕飾りの際に出た紙くずを入れて飾ることもある「くずかご」は、清潔、倹約、整理整頓の習慣が身につくように願って飾られます。

着物や人形の形をした「紙衣」には、裁縫の上達の願いが込められています。また、人形に災いを代わりに受けてもらうという意味もあります。

また昔は財布としても使われていた「巾着」の折り紙には、金運上昇の願いが込められています。

こうした七夕飾りは、どれも折り紙で作ることができるんですよ。中でも、「吹き流し」や「網飾り」は比較的簡単に作ることができます。
今年はお子さんと一緒に、七夕飾りを手作りしてみませんか?

関連記事:お花でデザインする七夕飾り|七夕にちなんだ大人可愛いアレンジメント

折り紙で作る「短冊」の七夕飾り

折り紙で作る「短冊」の七夕飾り

ここからは、折り紙を使って七夕飾りを作る方法をご紹介していきましょう。

まずは、七夕飾りに不可欠な短冊です。
短冊の作り方は以下の通り。とっても簡単です。

  1. 毛糸や紐と折り紙を用意し、折り紙を三等分に切ります。
  2. 上部を折り返して穴を開け、糸か毛糸を通せば完成です。

たくさん作って、いろいろなお願いを書き入れてみてくださいね。

折り紙で作る「吹き流し」の七夕飾り

折り紙で作る「吹き流し」の七夕飾り

次に、折り紙を使って作る「吹き流し」の作り方をご紹介いたします。

  1. 折り紙を1枚用意し、上部を1センチほど谷折りをします。
  2. 谷折りした折り目に垂直になるよう、1センチ幅で縦に切り込みをいれます。
  3. 切り終わったら、輪っか状に丸めてのりでとめます。これで、下の部分が完成です。
  4. 上部の飾りには、くす玉や星、花などの飾りをつけるとかわいらしくなります。

細く切った折り紙3枚を輪っか状にして3輪を重ねれば、くす玉を簡単に作ることができますよ。ぜひチャレンジしてみてください。

折り紙で作る「網飾り(天の川)」の七夕飾り

折り紙で作る「網飾り(天の川)」の七夕飾り

大漁の願いが込められた「網飾り」もとても簡単です。

      折り紙を半分にし、またさらに半分に折ります。
      入れ違いになるように左右に上から下まで1センチ間隔で切り込みをいれ、広げれば完成です。

模様が入っていたり、グラデーションがある折り紙を使うと綺麗ですよ。

折り紙で作る「ちょうちん」の七夕飾り

折り紙で作る「ちょうちん」の七夕飾り

折り紙とハサミがあれば、「ちょうちん」もすぐに作ることができます。
折り紙のほかにも、トイレットペーパーを活用して作ることもできます。創意工夫を凝らしてオリジナルのちょうちんを作ってみてください。

  1. まず、折り紙を半分に折ります。折り目と反対側を外側に1cmほど谷折りします。
  2. 折り目のある方を下にして置き、垂直に切り込みを入れていきます。
  3. 切り込みが入ったら、折り紙を開き、上部と下部の端をそれぞれ輪っか状にしてのりで止めます。
  4. これでちょうちんの完成です。




折り紙で作る「紙衣・巾着」の七夕飾り

折り紙で作る「紙衣・巾着」の七夕飾り

最後に、紙衣と巾着の作り方をご紹介いたします。
こちらの2種は、上級者向け。これまで紹介してきた七夕飾りと比べると、ハードです。

裁縫の上達の願いが込められた「紙衣」は、以下のようにして折り紙で作ることができます。

「紙衣」の作り方

  1. 折り紙を半分に折ります。
  2. 上下の辺を�@の折り目に合わせて、それぞれ折ります。
  3. 裏返します。
  4. �@の折り線に合わせ、上にある1枚だけを上下ともに内側に折ります。
  5. 半分にして折り筋をつけます。
  6. 裏返します。
  7. �Dの折り線に沿って、袖となる部分をハサミで切ります。胴体部分まで切らないように注意してください。
  8. 裏返します。
  9. 右側部分のみ、上下ともに半分に折ります。
  10. �Hで折らなかった左半分を、半分よりも少し左側の位置で内側に折り込みます。
  11. �Iで折った部分を、さらに左側に向けて折ります。この時、裏側から見て、折った部分が�K左側にはみ出るように折ります。
  12. �Kで折った部分の内側の角の袋を開いて潰します。
  13. �Lでできた左端の角の上下ともに小さく手前に折ります。
  14. これで着物の形が出来上がりました。細く切った折り紙を帯として巻き付ければ完成です。

次に、形がかわいい「巾着」の作り方をご紹介いたします。

「巾着」の作り方

  1. 折り紙の角を合わせ、三角になるように半分に折ります。
  2. 折り紙を開き、折り筋上の左右の角から7センチの位置に2か所、印をつけます。
  3. �Aでつけた2か所の印のうち、遠いほうの印に対角の角を合わせ、三等分に重ねて折り筋をつけます。
  4. 折り紙の左右を開き、今度は�Aでつけた印のうち、近いほうに合わせて左右の角を折ります。
  5. 上下の角を合わせ、折り上げます。
  6. 底辺側の左右の角を�Bでつけた折り筋に合わせて三角の形に折ります。
  7. 折り紙を開き、�Cの状態に一度戻します。
  8. �Bでつけた縦の折り筋を内側に折ります。
  9. 折り紙を開き、�Bの折り筋を内側に折り、�Eの折り筋を谷折りにして、そのまま上下を合わせ、折りたたみます。
  10. 袋状になったら、角を上にして置き、表側1枚の上の角を左の角に合わせて折ります。
  11. �Iで折った部分の上側と下側を合わせて半分に折ります。
  12. 折り紙を裏返し、表側と同じように、�I、�Jの工程を繰り返します。
  13. 右側にある後ろ側の折り目を、手前側の折り目に合わせて折ります。
  14. �Lでできた重なった部分に指を入れ、そのまま開き、折り紙の裏の部分が直角二等辺三角形の形になるように折ります。
  15. �Mでできた直角二等辺三角形の部分を上側に向かって倒します。
  16. �Nで倒した直角二等辺三角形の頂点を、折り目の境に合うように手前に折り下げます。
  17. �Oでできた部分を�Jで折り返した部分に挟まるように折ります。
  18. 裏側も同じように折り、�L〜�Pを繰り返します。
  19. ひもやリボンで飾ったら完成です。

七夕らしいフラワーアレンジメントで大人な七夕飾りに

七夕らしいフラワーアレンジメントで大人な七夕飾りに

ここまで七夕の飾りについて、笹の葉や短冊、折り紙をつかった飾り付けをご紹介してきました。
七夕は天体イベントに関連する行事ですから、メインとなるのは夜。
自治体が主催して行われる大きな七夕のお祭りではライトアップもされますが、昼間からも人が賑わう人気のあるイベントとして親しまれています。

ご家庭でも昼間から七夕を楽しむのではれば、華やぐ飾り付けとして「お花」の飾り付けをおすすめします!
とはいえ暑いさなかですから、生花だと熱気でしおれてしまうでしょう。

そこで、七夕飾りでデコレーションした笹の葉と一緒にフラワーアレンジメントを添えるのはいかがでしょうか?

暑い時期でも、ドライフラワーやプリザーブドフラワーであれば、室外でも飾っておけます。バラやヒマワリなど、季節の花やお好みの花を七夕飾りを飾った笹の葉に添えると、七夕がさらに豪華なものになります。

大振りの花を飾れば、一気に雰囲気が華やぎますよ。

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まとめ

一年に一度の七夕の日。
織姫と彦星の逢瀬のエピソードは知っていても、七夕の由来や、「たなばた」と読む理由はご存知ない方も多かったのではないでしょうか。
願い事を書き入れる短冊をはじめ、笹の葉を彩る七夕飾りは折り紙で簡単に作ることができます。

それぞれの七夕飾りには意味があるので、願いを込めながら作ってみましょう!
アイデア次第で様々な飾りができるので、自由な発想でオリジナルの飾りを作ってみても素敵ですね。
今年はお子さんと一緒に七夕飾りをつくって飾り、星に祈りを捧げてみませんか?

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