花や花束を飾る器であるフラワーベース。色やデザイン、素材などさまざまな種類のものがあり、何を選ぶかによってフラワーアレンジメント全体の雰囲気が変わります。
この記事ではフラワーベースの特徴について、形や素材などの観点から紹介します。
フラワーベースを選ぶポイントは、飾る花や完成形をイメージすることです。
飾る花の高さや色合い、置く部屋を考えながら選んでいきます。このようなフラワーベースの選び方も具体的に解説します。
フラワーベースによって花がより引き立ちます。きれいな花や花束と一緒に、自分に合ったフラワーベースを選んで部屋をきれいに彩りましょう。
フラワーベースとは
フラワーベースとは、フラワーアレンジメントを楽しむ花器のことです。さまざまな色や形、素材のものがあり、同じフラワーアレンジメントでも、フラワーベースによって印象が大きく変わります。
花瓶・花器ともほぼ同じ意味ですが、フラワーベースは素材によっては水が漏れることがあり、その場合は透明フィルムをセットするなどの工夫が必要です。
フラワーベースの素材
フラワーベースに使われる素材を紹介します。
まず天然素材として、木や蔓があります。当然ながらお花も天然素材なので、マッチしやすく、どんな花にも合いやすいです。人気で種類も豊富ですが、商品によっては水漏れする場合があります。
他には、ガラスのフラワーベースも人気で、さまざまな価格の商品が販売されています。透明感あるフラワーベースは花の種類を選ばず、特に春夏の爽やかな季節にぴったりです。また色がついていないシンプルなガラス製のものは、水の濁りや茎の様子が見えやすいという利点もあります。そのため花の世話がしやすいです。
また、陶器製のフラワーベースにはシンプルで花を引き立てるものから、フラワーベース自体に存在感のあるものまで、さまざまなデザインの商品があります。高級感のあるものも多く、客間や玄関などにも合うでしょう。
プラスチック製は不注意で割る心配がなく、水漏れもしません。使い勝手がよいですが、場合によっては安っぽく見えてしまうものもあります。フラワーベースが倒れても安全なので小さいお子さんやペットがいる家庭におすすめです。
フラワーベースの形
続いてフラワーベースの形について紹介します。飾る花や場所、洗いやすさなども加味して選ぶとよいでしょう。
円形は、ベーシックなスタイルでどんな花にも合いやすく人気があります。一方、筒型や縦長の箱型など縦に長いフラワーベースは、高さのある花を飾りやすく、すっきりと仕上がることが特徴です。
ラッパ型は、底に比べて飾り口が大きく広がっています。口が広いので飾りやすく、花束やブーケなど本数が多いフラワーアレンジメントにおすすめです。ふんわりとボリューム感を出すこともできます。
関連記事:四季折々の一輪挿しを飾ろう!おすすめシーンや飾り方
関連記事:お祝いには花を贈ろう!贈るシーンと選び方のポイントを網羅して紹介
【タイプ別】自分に合ったフラワーベースを選ぶ3つのポイント
このようにフラワーベースは素材や形、更に色も加えると本当にさまざまな種類があります。自分に合ったフラワーベースを選びたいときは、もちろんフラワーベース自体の好みも大事ですが、飾る花をイメージして選ぶことが大切です。具体的に解説します。
�@ 色・素材選びは花とのバランスで決める
どのような花を飾るか考えながら、フラワーベースの色や素材を選びましょう。派手な花であれば、花を引き立てるグレーや黒などのシックな色、鮮やかな色の花なら、より鮮やかさや爽やかさが引き立つ透明なものといった具合です。透明や白のフラワーベースであれば、わりとどのような花にも合うので、汎用性が高い色として人気があります。
黄色なら青、ピンクに緑を合わせるなど、花と反対の色のフラワーベースを使ってお互いを引き立てるというテクニックもあります。ただしどちらも色が派手すぎると逆に対立してしまうので、この場合の花瓶は暗めの色を選ぶとよいでしょう。
フラワーベースの素材を変えても印象が変わります。たとえばガラスは透明感があるので、わりとどのような花にもよく似合う万能素材です。陶器製は和風やモダンなものなどデザインによってさまざまな印象となります。このように花とのバランスを見ながら選びましょう。
�A 完成形をイメージして形を選ぶ
フラワーベースは飾るフラワーアレンジメントとセットでインテリアとなるので、花を飾った完成形をイメージして形を選ぶとよいです。ふんわりとしたやわらかい雰囲気を出したいのであれば円型やラッパ型、スタイリッシュにモダンな印象を与えたい場合は筒型や箱型といった具合です。
同じフラワーベースであっても、飾る花や本数によって違う印象となります。そのためフラワーベースだけでなく、フラワーアレンジメントまでイメージするとよいでしょう。
また、リビング、ダイニング、ベッドルーム、エントランスなど、完成したフラワーベースをどこに置くかまでイメージしておくことも大切です。そもそもフラワーベースが大きすぎて飾れない、邪魔になってしまっては本末転倒です。飾るスペースが狭いなら、筒型や箱型を選ぶとよいでしょう。さらに和室や洋室など部屋の雰囲気を合わせてみて、しっくり合う形のフラワーベースを選んでみてください。最近は北欧風のものやフラワーベース自体がオブジェとなるような、存在感のある形の商品も人気です。
�B 花の高さを意識してセンスのいいアレンジに
最後に、飾る花の高さをチェックしておきましょう。フラワーベースと、フラワーベースから出ている花の高さが1対1になっているのがベストです。
背の高い花に対してフラワーベースの高さが低いと、花が倒れてしまい飾ることができません。背が高い花には筒型やつぼ型などを合わせるとよいでしょう。逆に丈が低めの花やボリュームのある花束なら、ラッパ型や横長のフラワーベースを合わせるとよくマッチします。
飾る花のシルエットはその時々によって違うので、飾る頻度が高い場合は大きめの存在感のあるフラワーベースや一輪挿しを飾る小さなものなど、サイズごとにいくつかそろえておくと安心です。
飾る花だけでなく飾る期間に応じてフラワーベースのサイズが変わる場合もあります。飾る花を長く保つためには茎を定期的に切ったり、枯れた花を取り除いたりする必要があるからです。
フラワーベースから出ている花の高さによってフラワーアレンジメントの印象は変わります。花とフラワーベースの高さは1対1が黄金比としておすすめですが、慣れてきたら自分なりにアレンジしてみてもよいでしょう。
関連記事:おしゃれなフラワーベースを選ぶコツ4選!種類や生けるコツも紹介
まとめ
フラワーベースの特徴や選び方について紹介しました。
フラワーベースは、花とともにフラワーアレンジメントの印象を決める大事な部分です。フラワーベースと花の組み合わせを変えれば、全体のイメージも変わります。
シンプルなものから個性的なデザインまで、さまざまな種類があるフラワーベース。飾る花や完成形を想像しながら、自分にぴったりのフラワーベースを選んでください。
関連記事:母の日について徹底解説!ギフトの花はカーネーションに限りません
関連記事:七夕にぴったり!星形や天の川をイメージした花6選