誕生花(たんじょうか)って知っていますか?
    誕生花とは、生まれた月や日にちなんだ花で、365日、1日1日すべての日にあてはめられている花のことです。
  
    しかしながら、実際にインターネットや書籍などで自分やプレゼントしたい人の誕生花を調べてみると、さまざまな花が設定されているのがわかります。いったいどの花が、正しい誕生花なのか、なぜ色々な花が設定されているのかについて誕生花の起源や由来からその疑問に答えていきます。
  
  また、誕生花をプレゼントする際の選び方のポイントや、さらには誕生花の飾り方、お手入れ方法まで詳しく紹介していきます。
    誕生花ギフトを選ぶ際には、ぜひ参考にしてみてくださいね。
  正しいものはどれ?本やサイトによって差がある誕生花について
  
  誕生花とは、生まれた月や日にちなんだ花のことをいいます。
    1月から12月までの花だけではなく、1日から31日まで365日すべての日に定められています。
  しかし、誕生花そのものの概念や起源、またどのように決められているかなど、その由来は国や地域によってさまざまです。
    ウェブサイト上や書籍でも、どの月日がどの花なのかについてはまちまちで、似ているものが多いのですが、月がずれていることもあるのです。
  これが正しい誕生花!というものはありません
  
  結論からいいますと、正しい誕生花というものは存在しません。
    誕生花は国花や国鳥など国や自治体が正式に決めたものではないため、「正しい」とか「間違い」ということ自体意味がなく、正解はないのです。
  
    関連記事:誕生日に贈りたい!1月から12月の誕生花
  
  長い歴史の中で、慣習的に追加されてきた誕生花には、誰かが決めたり定めたりということではなく、積み重ねの中で人々に認知されてきたものです。
    つまり、どれも正しい誕生花と言えます。
  なぜ正解が存在しない?誕生花の起源は古代まで遡る
  
  ではなぜ、正しい誕生花というものは存在しないのでしょうか。
    誕生花の起源や由来からみていくとその理由が見えてきます。
    誕生花の起源は国や地域によってさまざまですが、特に古代ギリシア・ローマ時代に遡るといわれています。
  古代ギリシア・ローマ人の神話思想では、自然界の隅々に、そして月日という「時」にまでそれぞれの神が存在すると信じられていました。そして、花や木々には神からのメッセージが込められているとも。
  こうした神話思想が、誕生花の起源となったと考えられています。その時期の旬の花や人気の品種などによって決められたものも多い花言葉ですが、誕生日にオリンポスの神々が宿る花を贈る、と考えてみるのもよいのかもしれません。
  
    関連記事:誕生花は日本と海外で違う?起源やそれぞれの違いをご紹介
  
  誕生日プレゼントに誕生花を贈るのは正しい?好きなものを選ぼう
  
  誕生花に正解が存在しないことはわかりましたが、では誕生日プレゼントに誕生花とされる花を贈ることには、どのような意味があるのでしょうか。また、どのような花を選べばいいのでしょうか。
  
    誕生日プレゼントに花をもらうこと自体、とてもうれしいことです。相手に喜んでもらいたいという気持ち、生まれてきてくれてありがとうという気持ちを贈る。それが誕生花を贈る意味ではないでしょうか。プレゼントする相手や贈るあなたの好きな花でかまわないのです。
  
  誕生花の候補がいくつかあるのなら、その中から好みで選べば良いのではないでしょうか。
  
    関連記事:【簡単に確認できる】月別の誕生花一覧
  
  正しい誕生花ギフトは相手にピッタリの花言葉から選ぼう!
  
  花言葉とは、花に象徴的な意味を持たせるために考えられた言葉です。
    例えば6月の誕生花のバラには「愛」という花言葉がついていますが、プレゼントする際に花言葉で花を選ぶのがフラワーギフトでは定番となっています。
  贈る相手に対する感謝の気持ち、愛情、尊敬などを表すさまざまな花言葉がありますので、相手にふさわしく、喜んでもらえる花言葉を添えてプレゼントしてみてください。
    ただし、花言葉にはネガティブな意味を持つものもありますので、事前に調べておき、注意して選んでくださいね。
  それぞれの月の代表的な誕生花
  1月の代表的なお花「スイートピー」
    2月の代表的なお花「フリージア」
    3月の代表的なお花「チューリップ」
    4月の代表的なお花「カスミソウ」
    5月の代表的なお花「カーネーション」
    6月の代表的なお花「バラ」
    7月の代表的なお花「ユリ」
    8月の代表的なお花「ヒマワリ」
    9月の代表的なお花「ダリア」
    10月の代表的なお花「ガーベラ」
    11月の代表的なお花「ブバリア」
    12月の代表的なお花「カトレア」
  
    関連記事:【簡単に確認できる】月別の誕生花一覧
  
  正しい誕生花ギフトの選び方�A花の本数で意味が変わる場合もある
  
  花束でギフトを贈る場合、その贈る本数によって意味が変わる場合があることを知っていますか?
    ここでは、バラを例にその意味をみていきましょう。
  【バラの花束の本数による意味の一覧】
  1本:一目ぼれ、あなたしかいない
    2本:この世界はあなたと私だけ
    3本:愛しています、告白
    4本:死ぬまで気持ちは変わりません
    5本:あなたに出会えて心から嬉しい
    6本:お互いに愛し、分かちあっていきましょう
    7本:片思い
    8本:あなたに感謝しています
    9本:いつまでも一緒にいてください
    10本:あなたは完ぺきな人です
    11本:最も愛おしい人
    12本:ダズンローズ(私と付き合ってください)
    30本:縁を信じています
    99本:ずっと好きでした
    100本:100%の愛
    108本:結婚して下さい
    365本:あなたが毎日恋しい
    999本:何度生まれ変わってもあなたを愛する
  などです。
  バラは、誕生花ギフトだけでなく、愛の告白や結婚記念日などにもおすすめですので、花束に添えるメッセージカードに意味を書いておけばいいかもしれません。
    ただし、花言葉同様、ネガティブな意味を持つものもあります。
  15本:ごめんなさい・永遠の友情
    16本:すぐに変わってしまうような不安定な愛
    17本:絶望的な愛
  これらの本数には、注意してください。
  
    関連記事:【本数別】バラの花言葉紹介!それぞれ意味が異なるものまとめ!
  
  生花を贈るときは旬の花と日持ちする誕生花が正しい選び方
  
  誕生花として生花を贈るときには、バラやガーベラなど人気のある花を選ぶこともおすすめですが、花にもその時期の旬があり、花屋さんにも旬の花が数多く並んでいます。
    今まさに輝いている旬の花を中心に選ぶことがおすすめです。
  また、贈った花をできるだけ長く楽しんでもらえるような日持ちのいい花を選ぶことも花選びのポイントです。
  正しい選び方!プリザーブドフラワーは美しさが永遠に続く誕生花
  
  プリザーブドフラワーとは生花を長期間楽しめるよう、花が最も美しい状態の時に染料をつけ、保存加工を施したお花のことをいいます。枯れることもなく、水やりも必要がないことから、贈り物に人気があります。
  プリザーブドフラワーの金額と大きさ
  プリザーブドフラワーは金額の幅が大きいため、贈る相手との関係を考えて金額を選択する必要があるでしょう。また、あまりにも大きすぎるプリザーブドフラワーを選ぶと、飾るスペースを取ってしまうため、サイズを考えることも大切です。
  ブリザードフラワーの色とアレンジ
  プリザーブドフラワーを選ぶ際には、相手が好きな色を選ぶといいでしょう。プリザーブドフラワーは生花から作られてはいますが、花びらの色を自由に変えることができるため、実際の誕生花には存在しない素敵な色の花を贈ることもできるのです。
  
  また、相手の好みのアレンジを考えて選択することも大切です。華やかなイメージが好きなのか、しっとり落ち着いた雰囲気が好みなのかなど、相手を想いながら選んでみてください。
  
    関連記事:プリザーブドフラワーのギフト 想いを美しい色に込めて
  
  正しい誕生花の飾り方�@黄金比5:3とは
  
  ここでは誕生花、特に生花の飾り方、生け方についてみていきましょう。
    花を飾ること、生けること自体は簡単な作業ですが、実は奥深いものです。
    贈られたままの状態で生けていいのか、茎の長さはどうしたらいいのか、綺麗に見せるにはどうすればいいのかなど具体的にみていきましょう。
  余分な葉などを落とし、茎をカットする
  最初に茎についている葉を落とします。水に浸かる部分に葉がついていると、水に雑菌が繁殖して、花が枯れる原因となってしまうためです。
    そして、次に茎を適切な長さにカットして、花の長さを整えましょう。
  黄金比の5:3で花瓶などに生ける
  
    花瓶に生ける場合、花瓶の口から15センチ程度出る長さにカットすると、バランスも水の吸い上げもよくなります。茎をカットしたら花瓶に生けますが、花瓶に入れる水の量が多すぎると、茎に浸かる部分が多くなり傷みやすくなるので注意してください。
  
  そして、花と花瓶は人間が最も美しいと感じる調和の取れた比率である、黄金比5:3で生けましょう。花と花瓶のバランスが悪い生け方は、不安定に見えたり、花瓶ばかり目立ったりしますので、黄金比を意識して花を生けましょう。
  正しい誕生花の飾り方�A花風水を意識しよう!
  
  花風水という言葉を聞いたことがあるでしょうか。
    花風水とは、風水に花や植物を取り入れて、方角や色を考慮して運気をあげる風水の一種です。
    どこに飾っても花には癒し効果はありますが、風水効果をより高めるためには、飾る場所が大切なポイントになります。
  玄関
  玄関は、風水において全ての運気の入口とされている場所。玄関が整っていれば良い気が行きわたり、その家の第一印象にもなるので重要です。
    玄関の目につきやすい場所に花を飾ると運気アップ間違いなしです。
  キッチン
  キッチンは、気のバランスが乱れやすい場所とされています。
    生鮮食品、食器、生ごみなどさまざまなものが一ヶ所にあるからです。
    花には、場のバランスを整えてくれる効果もあるので、花を飾って気の乱れを解消してください。また、食事をする場でもあることから、香りの少ない、食欲も出る暖色系の花を飾ってみてはどうでしょうか。
  トイレ
  トイレは、悪い気がたまりやすい場所といわれています。
    良い気に変えるためには、明るい色の花を飾ることがいいでしょう。また、香りが強いものなら、気になる匂いもカバーしてくれます。もちろん、トイレをこまめに掃除し、綺麗に保っておくことが大切なのは言うまでもありません。
  正しい誕生花の手入れ方法�@生花は毎日のお手入れが大切
  
  生花を長持ちさせるためには、茎先の雑菌繁殖を防ぐことが大切です。
    茎の先端をカットし、毎日水替えと花瓶の洗浄を行うことを習慣にしましょう。つまり、常に水を清潔に保ち、水と茎先の雑菌繁殖を防ぐことこそが花を長持ちさせるポイントなのです。
  正しい誕生花の手入れ方法�Aプリザーブドフラワーは埃に注意
  
  プリザーブドフラワーは、生花とは違い、長期間楽しめる魅力がありますが、同時に花びらがちぎれたりするデリケートな花でもあります。
    長く飾っているとホコリが付いてしまいますが、繊細なため、なるべくホコリの除去はしない方がいいのです。
  しかし、どうしても気になる場合は、毛先の柔らかいチークブラシなどを使うか、ドライヤーの弱冷風で取り除きましょう。
  まとめ
  そもそも正しい誕生花というものは存在しません。言い方をかえると「どれも正しい」のです。
    誕生花の起源や由来にはさまざまなものがあり、どれが正しいとは言えないからです。
    誕生花をプレゼントする際には、一つの花に拘らず、相手の好みや好きな色で選んでみてはどうでしょうか?
  誕生月に旬を迎える花や日持ちのする花をアレンジして、花言葉とともに贈るとどんなに喜ばれることでしょう。
    誕生花について理解した上で、ぜひあなただけの花を大切な相手にプレゼントしてみてください。
  
    関連記事:誕生花がばらばらに紹介されるのはなぜ?理由やギフトの選び方!