2023/05/26

手作り門松は簡単に作れる!基本的な作り方・アレンジ方法をご紹介

門松は、お正月に神様を迎えるための目印として飾られています。
門松に飾り付けられる松・竹・梅は、寒さの厳しい冬でも枯れないため、その生命力の強さから縁起の良い植物として親しまれてきました。

松は1年中青々としており、寿命も長いことから「不老長寿」、竹は強風の中でも折れずに天に向かってまっすぐ、すくすくと伸びることから「生命力」、梅は他の花より早く咲き始めるため「華やかさ」の象徴とされています。

縁起の良いものが集まった門松はお店で購入できますが、実は材料をそろえれば製作は簡単です。
基本の作り方からアレンジ方法まで紹介していきます。

門松は初心者でも
簡単に手作りできる

年末になると店先にお正月飾りが並び始め、気に入ったものを購入する方もたくさんいます。
お正月に店先や玄関の前に飾られる門松は、作り方を覚えれば初めての人でも作るのは難しくありません。
手作りするのに必要な材料を用意してみましょう。

関連記事:お正月に門松を飾る意味とは?由来や飾り方などの基本情報を知ろう

門松を手作りする際に必要な材料

門松作りに必要な材料は、青竹3本、竹を立てる土台となる植木鉢や缶などの容器、 門松の周りを囲むためのこも、こもや竹を固定するための縄、植木鉢の中に入れる砂です。

わらを編んで簾(すだれ)のように長くしたものを「こも」と呼び、虫除けのために松の木に巻くことがあります。
冬の庭園で見たことがある方もいらっしゃるでしょう。

門松作りには、門松を飾る植物も必要です。
「不老長寿」の松の枝や「難を転ずる」南天、「商売繁盛」の千両、「吉事が重なる」葉牡丹などは年末に手に入りやすく縁起の良い植物と言われています。
お好みの植物を用意しましょう。

反対に飾りとして避けた方が良い植物もあります。
それは、すぐに枯れてしまうもの、匂いが強いもの、縁起の悪い名前のものです。

松の枝、葉牡丹、千両などお正月飾りに使うものは年末になると花屋さんに並びます。
竹はホームセンターやインターネットで購入できます。

材料の他に、竹を切るためののこぎりや竹をまとめるためのビニール紐も用意しておきましょう。

門松を一対で(二つ)飾りたい場合には、材料は2倍必要です。
材料がそろったら、門松を作る手順を確認しましょう。

基本的な手作り門松の作り方

門松に使う3本の竹の長さを7:5:3の比率になるように切りましょう。
このとき、節のところから斜めに切ると切り口が笑っているように見えることから「商売繁盛」、水平に切断すると節が詰まっているので「お金が出ていかないように」との意味があります。

次に、3本の竹を縄でしっかりと束ねたら土台の中に入れます。
竹が動かないように砂を入れて固定しましょう。
土台にこもを巻きつけ、土台が外から見えないようになったら、こもの上から土台を縄できつく縛ります。

最後に、飾りとなる松の枝や南天など、お好みの植物を植えたら完成です。

本格的な門松の手作りアイデア

門松を手作りする際に、基本的な作り方を少し変えるだけでオリジナルの門松が作れます。
ここからはアレンジ方法を紹介します。

本格的な門松のアイデア�@土台に植木鉢を使う

竹を立てる土台に植木鉢を使うと、どっしりと構えた大きく迫力のある門松が作れます。
小さめの植木鉢なら小ぶりの門松ができあがるので、植木鉢のサイズによって大きさを自由に変えることができます。
植木鉢の周囲をこもで巻きつけたら、どこから見ても立派な門松です。

本格的な門松のアイデア�A寄せ植え風

寄せ植えをする際には、鉢底石を入れて竹を固定します。
その上に土をかぶせ、お好みの植物を植えていきましょう。

シクラメン、パンジー、ビオラ、水仙など冬に花を咲かせる植物はたくさんあります。
お正月を過ぎたあと竹を外せば門松から寄せ植えに早変わりして、その先も楽しむことができます。

本格的な門松の作り方をご紹介しましたが、次に紹介するミニ門松ならもっと気軽に作ることができます。

手軽に飾れる
ミニ門松の手作りアイデア

家の前に門松を飾る場所がなくてもミニ門松なら場所を取らないので、アパートやマンション住まいの方でも飾れます。
手に入りやすい材料を使い、簡単にできるミニ門松の作り方をご紹介します。
ご自宅にあるものを利用して作ってみてはいかがでしょうか。

ミニ門松のアイデア�@多肉植物と竹を合わせる

細い青竹を用意し、竹の長さを7:5:3の比率になるように3本に切ります。
ビニール紐やロープなどで3本をしっかりと固定し、植木鉢の中に入れて土で固定しましょう。

最後に多肉植物を鉢の上に敷き詰めていきます。
細かい作業ですがピンセットを使うと綺麗に仕上がります。

ミニ門松のアイデア�A折り紙で作る

淡いものから濃いものまで色の豊富な折り紙を使えば、個性豊かな門松が作れます。
使う折り紙の色によって門松のイメージがガラリと変わるでしょう。
模様の入った千代紙や水引を使うとさらにお正月らしさが表現できます。

ミニ門松のアイデア�Bダンボールと紙筒で作る

ご家庭にあるダンボールや、キッチンペーパーの芯を利用して門松を作ることもできます。
ペーパーの芯を竹に見立て、周りをダンボールで巻いていきます。
このとき、折り紙や絵の具などで芯を緑色にすると、より竹らしく見えるでしょう。

キッチンペーパーやトイレットペーパーの芯ならはさみで簡単に切れるので、小さなお子さんと一緒に作れます。
家族でアイデアを出し合って作るのも楽しいでしょう。

ミニ門松のアイデア�Cフェルトで作る

フェルトを使うと、立体的で温かさを感じる門松が作れます。
フェルト同士はボンドでとめられるので、針を使うのが苦手な方でも問題ありません。
また、フェルトは破れにくく丈夫なので、翌年以降も繰り返し使えます。

手作り門松は
アイデア次第でおしゃれにできる

門松は縁起の良いものが集まったお正月飾りです。
置く場所がないご家庭でも、折り紙の門松を壁に貼ったり、小ぶりの竹と小さな多肉植物でミニ門松を作ったりして、ご家庭に合ったものを手作りすれば飾ることができます。

飾りとなる植物の意味を調べながら、家族や親しい人と作るのも忘れられない思い出になるでしょう。
年神様を気持ちよく迎えるために、世界に1つだけの門松を作ってみませんか?

関連記事:秋の七草に代表される草花にまつわる日本の行事

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