2023/05/18

プリザーブドフラワーの作り方|おすすめの花材もあわせて紹介

プリザーブドフラワーとは「保存された花」という意味です。
特殊な溶液で加工し、半永久的に鑑賞できるよう工夫されています。
ドライフラワーと似ていますが、鮮やかな色が着いている点で大きな違いがあるといえるでしょう。

その美しさから、フラワーギフトや新婦のブーケに使われます。
記念のお花や大切な人からもらったお花をプリザーブドフラワーに加工して、大切に保存したい人もいるかもしれません。

この記事を最後まで読めば、特別な贈り物を手作りできます。
また思い出の花束を記念に残しておけるでしょう。
ぜひ最後まで目を通してみてください。

プリザーブドフラワーに
必要な材料・道具

プリザーブドフラワーの材料は、生花以外にもいろいろあります。
ここでは、必須の材料に加え、あると便利な道具も紹介しましょう。

必須の材料

プリザーブドフラワー作りに必要な材料は、以下の7つです。

生花

プリザーブドフラワーの主役となる花材は、なるべく新鮮なものを準備してください。
ポイントは、六分咲きから七分咲きのお花を選ぶこと。
なぜなら、元気なお花でないと着色する際に溶液を十分に吸ってくれないからです。

精製エタノール

花材を脱色したり、脱水したりするために使います。
エタノールに含まれるアルコール分は、70%くらいが理想的です。
薬局で取り扱っていますので、探してみてください。
ちなみに専用の脱水脱色剤が販売されており、そちらを使っても大丈夫です。

グリセリン

エタノールと同じく、ドラッグストアで購入できます。
生花の自然な質感を保つのがグリセリンの役割で、これまた専用の保存液があります。
用途としては、花材のケアのために必要ですね。
人工的に色を抜くため、どうしても植物に負担がかかるのです。

着色液

身近な例でいうと、万年筆やプリンターのインクが適しています。
使用する量は数滴なので、自宅にある余っているもので構いません。
プリザーブドフラワーのカラーにこだわりたい人は、新たに購入してもいいですね。

蓋つきの瓶

脱色と脱水の工程で用いる容器には、密閉できる瓶を使いましょう。
エタノールは揮発性が高いため、蓋をしないと中の溶液が蒸発してしまうからです。
また倒れたり傾いたりした際に、中身がこぼれるのを防ぎます。

ハサミ

通常の花材は茎が長い状態で売られているため、ハサミで容器に収まる程度に整えてください。
庭で摘んだお花も同様です。
普通のハサミでも支障ありませんが、切れ味の鋭い花切りバサミがあるとカットしやすいので、なお良いですね。

ピンセット

液体が入った瓶に花材を入れる際に必須の道具です。
もしピンセットがなければ、割り箸で代用しても問題ありません。

あると便利な道具

続いては、あると便利なツールを紹介します。

手袋

グリセリンやエタノールにはアルコール成分が含まれており、皮膚に付着すると肌が荒れるかもしれません。
直接触れないよう、使い捨てのゴム手袋で手指を保護しましょう。

新聞紙

作業スペースに敷いておくと、液体が飛び散って周囲が汚れるのを防止できます。
また細かいゴミが下に落ちても、後でまとめて捨てられるため便利ですよ。

アルミホイル

生花を液体に浸す際に、落し蓋として用います。
花材が浮くと全体に液がしみ渡らず、仕上がりに影響が出かねません。

シリカゲル

ドライフラワーを作る際にも使うシリカゲルは、染色後の乾燥期間を短縮するのに役立ちます。
それほど完成を急いでいない場合は必要ありません。

プリザーブドフラワーの作り方

材料や道具がわかったところで、プリザーブドフラワーを作る手順に移りましょう。
最初は上手くできないかもしれませんが、基本の方法を繰り返すうちに上達します。

生花をケアする

新鮮なお花をプリザーブドフラワーにする場合は、特に何もする必要はありません。
入手して時間が経っている花材は、事前に茎を斜めに切って水を吸わせてあげましょう。
すると活力が戻り、効率よく溶液を吸い上げるようになります。

脱水・脱色する

容器にエタノールか専用の溶液を注ぎ、生花を入れてください。
繰り返しになりますが、花材全体が液体に浸る状態にしましょう。
完全に浸っていない場合は、ムラができて失敗するおそれもあります。お花が軽くて浮く場合は、アルミホイルの落し蓋をかぶせます。
煮物を作るのと同じ要領ですね。

染色する

生花の着色液、またはグリセリンと水を2:1の割合で混ぜた液体を用意してください。
専用の液体を購入すると、手っ取り早く花材に色を着けられます。
グリセリンと水を使う場合は、そこに少量のインクを垂らし、染色液を作りましょう。
さらに電子レンジで温めて人肌くらいの温度にすると、浸透率が高くなります。

乾燥させる

花びらに染色液がしみたら、花材を取り出します。
表面の水分を軽くふき取り、平らな容器の上に置いて放置してください。
早く乾かそうとして直射日光に当てるのはNGです。あせらずしっかり乾燥させましょう。

プリザーブドフラワーに
向いている花材

生花なら何でもプリザーブドフラワーに加工できるわけではありません。
以下の3つの条件に該当するものを選んでください。

  • 花弁に適度な厚みがあること
  • 花びらが散りにくいこと
  • サイズが大きすぎないこと

たとえばバラ・ダリア・カーネーションなどはプリザーブドフラワーに適しています。
桜やコスモスといった華奢なお花は途中で壊れるため、向いていません。
カーネーションは母の日のギフトとしても、手間がかからず美しいのでおすすめです。

関連記事:母の日に贈るプリザーブドフラワーギフト|人気の理由・選び方

プリザーブドフラワーを
長持ちさせる3つのコツ

プリザーブドフラワーは半永久的に鑑賞できますが、条件が悪いとすぐに劣化しますので注意が必要です。
最後に長持ちさせるコツをお伝えしましょう。

直射日光や強い光に当てない

紫外線や強い光が直接当たる場所に置くのは避けてください。
色が褪せてしまい、見ためが悪くなります。
窓から離れた部屋の片隅や廊下などに飾るといいですね。

高温多湿な場所を避ける

プリザーブドフラワーは繊細なため、高音や湿度に弱い一面があります。
風通しが良いところに飾り、また空気が乾いているほうが長持ちしやすいでしょう。

ホコリを被らないようにする

プリザーブドフラワーは物理的な刺激にも弱く、表面のホコリを拭った拍子に花びらが欠ける可能性があります。
できれば密閉できる透明な花器に入れると、美しさが持続しますよ。

おしゃれなプリザーブドフラワーを
手作りしよう

プリザーブドフラワーは、母の日の贈り物や友人へのプレゼントとしてとても人気があります。
通販やオンラインショップで購入してもいいのですが、手作りすると満足度もひとしおでしょう。
初心者でも手軽に素敵なフラワーギフトを作れるため、挑戦してみてください。

また頂き物の花をアレンジしたフラワーアレンジメントを、更にプリザーブドフラワーに仕立てたい人もいるかもしれません。
この記事を参考に、枯れない花束を作ってみてはいかがでしょうか。

自ら作業するのが難しい場合は、専門店に依頼して加工してもらう手もあります。
費用はかかるものの、人生の思い出を残すアイテムになるはずです。

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