サボテンは変わった形や特徴を持つ種類がたくさんあって、ユニークな植物としても知られています。
“クジャクサボテン”というサボテンも、独特の形をしていて魅力的なサボテンなんですよ!
例えば数ある品種のサボテンの中でも、クジャクサボテンは特に「開花」が楽しめる種類なんです!
「クジャクサボテンって花が咲くの?」
「どうやって育てたら開花する?」
この記事では、植物管理が初心者の方でも花を楽しんでいただけるように、お役立ちの情報をたくさん紹介していきます!これからクジャクサボテンを育てたい方は参考にしてくださいね!
クジャクサボテンの基本情報|実は「クジャクサボテン」は総称
クジャクサボテン(孔雀サボテン)は、サボテン科エピフィルム属[epiphyllum]の常緑性多年草に分類されます。
主な原産国はメキシコの南部地方やアルゼンチンで、樹木の枝の上などに着生して育ち、樹高1m程度まで大きくなります。
サボテンは英語で「カクタス」と言いますが、クジャクサボテンの花が蘭に似ていることから、“オーキッド”という欄の英名がついて「オーキッドカクタス」とも呼ばれています。
エピフィルム属の品種改良サボテンの総称
日本では“クジャクサボテン”という名で販売されている商品も多いですが、厳密にはエピフィルム属の中で、園芸用に品種改良されたサボテンの総称をクジャクサボテンと呼びます。
総称ですのでたくさんの種類があり、多くはノバルホキア属のサボテンと交配された品種改良品が流通しています。日本で流通している主なクジャクサボテンの品種には、以下の一覧があります。
・月下美人
・白鳳
・天女の舞
・京花火
・シンデレラ
ほとんどが品種改良したものですが、月下美人などの原産地に自生する原種も存在します。
原種の中には現存する数が少なくなって、絶滅のおそれのある植物として取り決められている種もあり、月下美人はそれに該当します。購入が難しいものも実際にはありますので事前に調べておきましょう。
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クジャクサボテンの特徴!自立させるには支柱が必要
クジャクサボテンの特徴を知ると、同時に魅力もたくさん見えてきます。
クジャクサボテンの茎は平べったい形をしており、他のサボテンと比べると薄めで、海藻の昆布のような見た目をしています。
茎自体に自立性はないので、上方向に伸ばしたい場合は支柱を立てる必要があります。
横方向に自然に枝垂れさせて育てるのもおしゃれで、ハンギングで飾る方も多いんですよ!
そしてクジャクサボテン最大の魅力が、種類ごとに異なる美しい花なんです!
開花と花言葉
種類によっても差がありますが、クジャクサボテンの開花時期は5月?6月頃です。
赤や黄色やピンク色など、色も形も大きさも種によって様々。
人気品種の月下美人は、純白の美しい花を咲かせますが、開花の期間はたったの一日です。
20時前後にツボミが開き始め、深夜には香り高い花が咲き、数時間後には萎んでしまうのです。
花が一晩だけで終わってしまうのは月下美人だけではなく、他にもたくさんの種類が共通した開花の特徴をもちます。そうした一瞬の美しさを見せてくれることから、花言葉には「儚い美」、「儚い恋」という言葉がつけられています。
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クジャクサボテンの育て方|開花には「寒さ」も必要
サボテンは他の観葉植物よりも育てるのが簡単で、お手入れの手間がほとんどありません。
クジャクサボテンも同様で、植物を育てるのがはじめての方にもおすすめできる品種です。
開花を楽しむためには、クジャクサボテンの健康状態を良好に維持し、開花しやすい環境を整えてあげることが大切です。難しい管理方法は一切ありませんので、順番に見ていきましょう!
置き場所
サボテンは、雨に濡れた後の乾きが悪いと根腐れする可能性がありますので、室内で育てるのがおすすめです。
基本的には日当たりと風通しが良い場所に置いておけば問題ありません。原産地のクジャクサボテンの原種は樹木の上に着生して育ちますので、直射日光を浴びるというよりは、木漏れ日のような太陽光を好みます。
直射日光は、葉の色が黄色く変色する葉焼けの原因にもなりますので、レースカーテン越しなどの「半日陰」や、日の入りは良いが直接照らされない「明るい日陰」に置いても良いでしょう。
気温は暖かい気候を好み暑さには強いですが、冬の極度の寒さには弱いので要注意です。
理想は10℃以上、最低でも5℃以上になるように管理してあげてください。
クジャクサボテンが開花するためには、ある程度の冬の寒さを経験させることも重要なポイントです。
空調で温室のような環境にする必要はありませんので、極度の冷え込みがなければあまり心配しなくても大丈夫ですよ!
水やり
水やりはあげすぎないことを意識しましょう。
3月?9月はクジャクサボテンの生育期にあたります。この期間は、鉢の土を確認し、乾き切った状態になったらたっぷりと水やりしましょう。毎日水やりをする必要はありませんが、鉢の状態はこまめにチェックしてあげると良いです。
10月?2月は休眠期に入り、生長がストップします。この期間は断水気味にすることで、サボテンの耐寒性がアップします。
水やりは月に一度か、多くても2度程で問題ありません。
茎の状態をチェックして、乾燥によるシワが出てきたら水やりをしましょう。
肥料
花がしっかり咲いた年は、開花にたくさんのエネルギーを使っています。
花が終わった後に液体肥料を与えて、適切な栄養補給をしてあげましょう。
回数は2回。月に一度、水やりの水に混ぜて2ヶ月間に分けて与えてください。
用土
用土は水はけの良いものを使うと、良好な健康状態を維持しやすいです。
ホームセンターで販売している、サボテン・多肉植物専用の土がおすすめです。
植え替え
クジャクサボテンは2?3年に一回、根のメンテナンスなどのために植え替えをしてあげましょう。
伸びすぎた根や黒ずんで腐ってしまっている部分を除去することで、水の吸い上げも良くなります。
植え替えの際は、水はけを良くするためにも鉢の中に底石を入れることを忘れないようにしましょう。
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サボテンの中でも特に美しい花を咲かせるクジャクサボテンは、その魅力的な色彩と個性的な花形で多くの人を魅了しています。
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クジャクサボテンの美しい花は育ててみないと見られない!
クジャクサボテンは、世界中の多肉植物愛好家から愛される植物の一つ。
育て方も簡単で、その美しい花はまさに自然の芸術品。多彩な色や形の花が咲き、その自然の神秘に触れることができます。
しかし、その花の咲く期間は短いものも多く、自分で育てていないと見ることは難しいでしょう。
ぜひ、クジャクサボテンを育てて、その一期一会の花を咲かせてみましょう!