母の日は、愛情を注いでわたしたちを育ててくれたお母さんへの感謝の気持ちを伝える日です。
母の日には、母の日ギフトの代名詞であるカーネーションを毎年プレゼントしているという方も多いのではないでしょうか。真っ赤な花弁に鮮やかな緑の茎のコントラストが美しいですよね。
そんなカーネーションを、自宅で咲かせる育て方が知りたいと思ったことはありませんか?
フリルのような花びらのついた可愛いカーネーションの花を、母の日以外の日常でも楽しむことができたら素敵ですよね。
実はカーネーションは、ガーデナーの間で育てやすい花として人気なんですよ。
本記事では、カーネーションの育て方一覧をご紹介いたします。
栽培は簡単?母の日の定番「カーネーション」の基本
ここでは、育てる前に知っておきたいカーネーションの基礎知識について解説していきます。
カーネーションは、ナデシコ科ナデシコ属の花で、数年にわたって毎年花を咲かせる多年草です。一度植えたら、何度も楽しめるのが魅力的ですよね。
原産地はヨーロッパや西アジアで、古くからヨーロッパを中心として人気を博していました。日本に伝わったのは江戸時代ごろと考えられています。
カーネーションは4月から6月にかけて花を咲かせます。品種によっては四季咲きのものもあるので、春に加えて、秋に花をつける場合もあります。
育てやすいので、ガーデニング初心者にもおすすめできる花です。
カーネーションは、種から育てることも、苗から育てることもできます。初めて育てる際には苗からチャレンジしてみるのが簡単。
種から育てる場合は、9月上旬ごろに種まき、苗の場合は3月から5月ごろに植え付けをします。秋にも花を咲かせるものであれば、9月から10月ごろに植え付ける場合もありますので、カーネーションの種類をしっかりチェックしましょう。
関連記事:母の日にもぴったり!カーネーションの奥深い花言葉
関連記事:優雅な花を咲かせるダリアの上手な育て方
育て方の前に知っておきたい元気なカーネーションの選び方
カーネーションは、鉢植えでも地植えでも育てることができます。ただし、真夏の暑さや真冬の寒さに弱いため、育てる際には注意点もあります。
ここからは、できるだけ長く美しい花を楽しむために気をつけたいポイントを確認していきましょう。
苗から育てる場合は、鉢植えで販売されているカーネーションの選び方が重要になります。
カーネーションは、つぼみに色がついていないと花が咲かないので、必ずつぼみが色づいたものを選んでください。
鉢植え?地植え?カーネーションの育て方と生育環境
次に、カーネーションの育て方を選びましょう。
カーネーションは鉢植えでも地植えでも楽しむことができますが、ガーデニング初心者におすすめなのは、よりお手軽な鉢植えです。
鉢植えの場合、年に一度植え替えが必要。株よりも一回り大きな鉢を用意し、土を入れ、日当たりと水はけの良い場所で育ててください。
地植えの場合は、暖かく、西日の当たらない場所に植えてください。冬の寒さが心配な場合は、秋に植え替えをします。土を掘り上げ、堆肥や腐葉土を混ぜて1週間ほど休ませた後、苗よりも一回り大きな穴を掘り、植え変えをしましょう。
関連記事:母の日にもらったら?カーネーションの鉢植えのお手入れ方法
カーネーションの植え付け・植え替えの時期は?
カーネーションの花を美しく育てるためには、植え付けや植え替えの時期が大切です。
特に真夏と真冬は避け、春か秋に行うのが基本。
カーネーションの植え替えの時期も、3月から5月、もしくは9月から10月にかけてです。
植え付け、植え替えの後は水をたっぷりあげてください。
カーネーションの育て方は肥料をあげる時期も重要
もう一つ、大切なのが肥料をあげるタイミングです。
肥料を与えるタイミングは、株を植え付ける前の「3月から5月」または「9月から10月」が適切。真夏と冬の休眠期を避けて定期的に追肥すると、きれいな花がつきやすくなります。
肥料選びの際は、花付きを良くするリン酸を多く含んだ草花用肥料がおすすめです。タイプは、液体肥料でも化成肥料でも問題ありません。
カーネーションの日常的な管理と育て方
カーネーションをきれいに咲かせるためには、日々のお手入れも大切。水やりや剪定など、日常的な管理の方法についてもご紹介します。
水やり
まず、カーネーションの水やりについてご説明します。
鉢植えの場合は、土が乾ききって白っぽく乾いているのを確認したら、水を与えるようにしてください。注いだ水が鉢の底から流れ出るまで、たっぷりと水やりをします。
地植えの場合、雨が降るので基本的に水やりの必要はありませんが、雨がなかなか降らず、カーネーションが弱々しくなっていたら、水をあげてください。
水やりの際には、つぼみや花の部分に水がかからないよう、注意をして株元の土に水をあげてくださいね。
剪定
花が咲き終わったら、切り戻しという剪定を行いましょう。
花が咲き終わって、梅雨に入る1週間ほど前の晴れた日に切り戻しをします。草丈が半分程度になるよう、株をドーム状に切り戻してください。
切り戻すことで、梅雨の時期の高温多湿な環境を乗り越えやすくなります。また、次の開花に向けて養分を蓄えさせる効果もありますよ。
また開花時期には、咲き終わった花を摘み取る「花がら摘み」をしてお花の数を増やしましょう。
カーネーションの育て方では病気・害虫にも注意
ガーデニングの大敵、病害虫についても知り、対策をしましょう。
灰色かび病
灰色かび病は、カビが原因となり、花が枯れてしまう病気です。蒸れてカビが発生しないように、枯れた花や葉っぱはこまめに取り除いてください。殺菌剤を使用し、風通しの良い場所で育てることも有効です。
アブラムシ
アブラムシは植物に寄生し、葉の養分を吸い取って弱らせます。アブラムシがついていたら、殺虫剤を使って退治しましょう。
カーネーションの育て方の最大のポイントは「夏越し」
カーネーションを育てるにあたって、最も気をつけなければいけないのは、夏の暑さ対策です。カーネーションは暑さに弱いので、真夏の時期には、風通しの良い涼しい場所に移動させましょう。
鉢植えの場合は気温によって置き場所を変えてください。
地植えの場合は季節によって掘り起こし、鉢植えに移すなど、暑さ対策を工夫する必要があります。
カーネーションの収穫時期は?楽しみ方も知っておこう
4月下旬から6月ごろ、そして10月から11月ごろ、無事に綺麗な花を咲かせることができたら、カーネーションを収穫してみましょう。
切り花として、とても長持ちするカーネーション。可憐なカーネーションのお花を一輪指しにして部屋に飾ってみるのはいかがでしょうか。
関連記事:インテリア映えする観葉植物のあれこれ!選び方や育成のコツ
まとめ
本記事では、カーネーションの育て方についてご紹介いたしました。
きちんとポイントをおさえれば、ガーデニング初心者でも、美しい花を咲かせることができます。
自宅でのカーネーションの育て方を知りたいと考えている方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
関連記事:いつまでも残る思い出に・母の日のカーネーションでドライフラワーを作る方法