ユリという名は、茎が細くて花が大きいために自然に風に揺れるため「揺すり」と呼ばれ、それが「ゆり(ユリ)」に変わったと言われています。
ユリといえば白い大きな花が印象的で、香りが豊かで美しい花として人気ですよね。
本記事では、ユリを代表する白い品種について、詳しく解説します。
種類や花言葉などを知って、大切な人に贈るユリのギフトを準備しましょう。
色が白くてきれいなユリの種類を4つ紹介
ユリの原種は北半球に約100種類が分布するといわれ、そのうち15種が日本に自生しています。ここからは、お花屋さんや山などでよく見かける4種類を紹介します。
カサブランカ
花束でよくみかける真っ白で大きなユリは、カサブランカという品種です。花もちが良く、上品で大振り、豪華な花姿から冠婚葬祭や花束に人気があります。
カサブランカの花は、蕾が下向きにつき、うつむきかげんに花を咲かせ、完全に開花すると幅20?pにもなる大振りの花です。甘くてスパイシーな強い香りが特徴的で、花の内側には小さなつぶつぶがあり、オレンジ色の大きな花粉がついています。
ユリといえば花粉が気になりますが、とくにカサブランカの花粉は量が多く、注意が必要です。白い花びらを汚したり、衣服などに付くと落ちなくなったりします。
そのため、花が開いたらティッシュペーパーやピンセットなどを使ってなるべく早く雄しべごと花粉を取り除きましょう。花が咲いてすぐの、まだ花粉が吹いていない状態の雄しべであれば汚れることなく取ることができます。
テッポウユリ
テッポウユリ(鉄砲百合)はカサブランカより若干小ぶりの白いユリです。テッポウユリの名前はとても印象的ですが、花の形が昔の鉄砲に似ているユリであることから名付けられました。花は純白でラッパに似た形をしていて、花びらは反り返っています。横向きにたくさんの花を咲かせ、良い香りがします。
テッポウユリは沖縄原産であり、現在でも九州南部から沖縄にかけて生息する日本固有の品種です。海岸近くの崖などに自生し、球根や切り花用として栽培もされています。
また、シーボルトによって欧米にもたらされ、19世紀末から輸出用に栽培されるようになりました。今では欧米で復活祭(イースター)に用いられるユリとして地位を獲得しています。
タカサゴユリ
タカサゴユリと聞いてもあまりピンとこないかもしれませんが、日常的に身近に咲いている姿を見ているかもしれません。タカサゴというのは、琉球語のサカサングに由来する台湾を表す言葉で、台湾原産であり、日本には大正時代にもたらされました。
当初、庭園や切り花用に栽培されましたが、発芽から6ヶ月で開花する成長の速さから、各地で野生化して道ばたや堤防などで繁殖しています。
テッポウユリによく似たきれいな花を咲かせるため、外来種の雑草であるものの除草されず、全国に広がりました。香りは他のユリに比べて控え目で、匂いが苦手な人でも室内に飾ることができます。
ヤマユリ
ヤマユリは直径20cm以上の大輪の花を夏に咲かせる原種のユリのひとつで、本州の中部地方以北に自生しています。山野に自生することから、ヤマユリ(山百合)と呼ばれます。大輪の花を咲かせることから、「ユリの王者」と表現されることもあります。
ヤマユリの特徴は、花びらの内側全体に茶色の斑点があることです。そして、開花時に強い香りを放ちます。また、ヤマユリの球根は「ユリ根」と呼ばれ、薬用や食用にも利用されていることから「料理百合」の別名もあります。
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白いユリの花言葉「純潔」・「威厳」から花嫁のブーケにも
カサブランカをはじめとする白いユリは、ヨーロッパではキリスト教の聖母マリアの象徴として愛され、飾られています。また、自生する地域が深い山や森などで、深い緑の中に咲く白いユリの姿は、凛として威厳があり印象的です。
白いユリの一般的な花言葉として、「純潔」「威厳」が挙げられます。清楚で可憐な花のイメージはブライダルに合うため、花嫁のブーケとしても大変人気です。
ユリの種類ごとに花言葉は存在しますが、どれも似ています。
- カサブランカの花言葉…「高貴」「純粋」
- テッポウユリの花言葉…「純潔」「甘美」
- ヤマユリの花言葉…「荘厳」「威厳」「人生の楽しみ」「純潔」「無垢」「甘美」
- タカサゴユリの花言葉…「無垢」「純粋」
大切な人に贈りたい!白のユリが際立つフラワーギフト
ここまででユリの種類、花言葉を紹介しましたが、ユリはギフトとしてもおすすめです。ここからはおすすめのフラワーギフトの種類をご紹介します。
花束・ブーケ
ユリは、大きさも大きく香りもよいので、花束の主役になり、高級感が出ます。また、1本の茎から複数の花を咲かせるため、ボリュームのある花束になるでしょう。
ユリはどんな花とも合わせやすく、贈る相手に合わせて他の花を組み合わせられるため、人気が高い花です。バラやガーベラなどの主役級の花と合わせても見劣りしません。一方、カスミ草やオンシジウム(ラン科の黄色い小さめの花)など小さめの花と組み合わせてもバランスよく仕上がります。
また、ユリは6月の誕生花です。可愛すぎず、きれいな見た目や香りから男性にも贈りやすい花で、お誕生日のギフトとしても喜ばれます。
プリザーブドフラワー
生花は香りが豊かで鮮やかですが、きれいに保てる期間が短く、水換えなどの手間がかかります。長く楽しんでもらうためには、プリザーブドフラワーもプレゼントにはおすすめです。
生花の色素を抜いた後、特殊な染料を吸わせることで、色鮮やかで生花と変わらない風合いを長時間保つ事ができます。仏壇に飾ることもできるので、花を絶やしたくないけど面倒な方におすすめです。
注意点としては乾燥させており、壊れやすいことです。アクリルケースに入ったものを購入することをおすすめします。
人気の白ユリを鑑賞用やギフトに・・
特別な一輪を気軽に選べる「花百花」
白いユリの多彩な種類とその魅力を深く知ることで、その魅力を改めて感じることができたでしょう。
そんな美しいユリは、鑑賞用や贈り物としても最適。お花の総合通販サイト「花百花」なら、選りすぐりのユリを比較して、特別な一輪を選べますよ。また、ユリの選び方やアレンジの方法についてのアドバイスが欲しい場合は、お花の専門家「お花コンシェルジュ」に気軽に相談してください。
花百花のフラワーギフトで、ユリの美しさを身近に感じましょう。
≫ ≫ ユリ商品一覧| 花百花 ‐hanahyakka‐
純白のユリで日々の気持ちを伝えよう
今回は白いユリの代表的な種類や花言葉を紹介しました。ユリの大きな花は存在感があり、フラワーギフトでも大変人気がある花です。白いユリは冠婚葬祭のどの場面でも活躍します。花に詳しくない人でもユリは知っているはずなので、誰に贈っても喜ばれることでしょう。
ぜひ、大切な人にユリのフラワーギフトで日頃の感謝や気持ちを伝えてみてください。
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