夏頃の青空に映える開花したひまわりは、見ているだけで元気がもらえるような花です。
自宅の庭やベランダにひまわりが咲いていたら、とイメージして憧れる人もいらっしゃるのではないでしょうか。
花束というとバラが人気かなと思われますが、ひまわりで花束にしても素敵です。
切り花にしても楽しめるのは嬉しいポイントですね。
しかし植物をきちんと育てたことがない場合、ひまわりの育て方を知らない、ひまわりの育て方を間違ってしまわないか、本当に咲くか不安などと考えてしまうかと思います。
せっかく育てるなら失敗せずに綺麗なひまわりにしてあげたいですよね?
実を言うとひまわりの育て方はあまり難しくなく、育てやすく初心者にもおすすめなのですよ。
一度ヒマワリの育て方を理解したら、毎年育てて美しいひまわりを楽しめます。
基本の育て方とお手入れのポイントを知り、ひまわりにたっぷりと愛情を注いであげてください。
ひまわりの花の特徴は?育て方は簡単?
ひまわりと聞いて、広大な畑で揺れている太陽のような花を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。
しかし、ひまわりは人の背丈以上に大きくなる花だけでなく、30cmくらいの高さにとどまる小さめの花もあります。
また、ひまわりといえば黄色が一般的かと思われますが、カラーバリエーションは豊富です。
例えばオレンジ色や赤褐色、更には紫や白などの花もあります。
品種によって花の形も変わり、こちらも種類が豊富です。
ひまわりは舌状花といい、花びらが1枚ずつ独立して並びますが、花びらの形が細いものや丸みのあるものなど様々。
そしてひまわりの花の中心部、黒っぽくなっているところがめしべとおしべの役割をしています。ここに種がぎっしりと実っていくのです。
成長日数がそれほど長くかからないことから、育てるのは比較的簡単と言われています。
それでは、早速ひまわりを育てる準備について知っていきましょう。
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まずは準備から!お庭や鉢植えでひまわりを育てるために必要なもの
ひまわりはお庭に直接植えてもいいですし、鉢やポットなどに植えて育てることも可能です。どちらで育てる場合でも準備は必要なので、用意するものについて説明します。
必須なもの
まず、ひまわりの入手についてですが、種または苗を買いましょう。
花の色や形、咲き方にこだわりたい場合は種、とにかく花を早く咲かせたい場合には苗がおすすめです。
さらに園芸用の土、肥料も準備します。
ひまわりは土の質をそれほど気にせずとも育ちますが、可能なら、「草花用培養土」もしくは「赤玉土と腐葉土を6:4の割合で混ぜたもの」を準備してください。
肥料は緩効性のものが良いですが、鉢植えなら液体肥料でもOKです。
鉢植えで育てる場合は、鉢はもちろん、鉢の下に置く受け皿も必要。
鉢の大きさを選ぶ目安としては、小さい品種のひまわりなら直径30〜40cm程度の鉢、大きい品種のひまわりだと最低でも20Lの容量がある鉢を準備してください。
加えて、背が高く大きくなった時のことを考えて支柱もあるといいでしょう。
あると便利なもの
水やり用のじょうろやホース、剪定用のハサミも使いますし、土を移動させるスコップなどがあると便利です。園芸用グローブも用意しておくと土作業時や種収穫時に手を守れますよ。
育てるひまわりの品種や育てる場所など、状況に合わせてツールを用意するといいでしょう。
必要なものがわかったところで、次は栽培環境の整え方について解説していきますね。
元気なひまわりを育てる栽培環境の整え方
すくすくとひまわりを育てるためには、栽培する環境も整えてあげることが大切です。
ひまわりに適した栽培環境のポイントについて見ていきましょう。
日当たり
ひまわりは日当たりのいい場所が大好き。
地面に直接植える場合も、鉢植えの場合も、日当たりのいい場所に置くようにします。
日陰などでは、弱ってしまって大きく育ってくれない可能性があります。
水はけ
水はけのいい場所に植える、鉢の水はけをよくすることも大切です。
ひまわりは水が好きなお花なので、土の表面を見て乾いていればたっぷり水をあげましょう。
ですが、常に土が湿っていると種や根が腐る恐れがあるため、水をあげすぎてもいけません。植える段階で水はけのよさを確認し、植えた後は土の状況を毎日チェックするといいでしょう。
気温
ひまわりの発芽適温は20〜30度と言われています。
寒冷地の種まきは5月中旬〜6月初旬、暖地は4月中旬〜5月中旬、苗の植え付けは4月下旬〜6月中旬までに済ませるのがいいですよ。
気温が低くなると、ひまわりは発芽しにくくなりますので、注意しましょう。
それではいよいよ「種まき」から始めるひまわりの育て方について解説していきます。
「種まき」から始めるひまわりの育て方
先ほど紹介した通り、春?初夏の暖かい季節は、種まきの時期です。
大きく育つ品種は30?40cm間隔、それより小さめのものなら20cm間隔で2〜3粒ずつまきます。
種をまいたら1cmほど土をかぶせて水をあげます。本葉が発芽してきたら、間引きをしましょう。
間引きとは、同じ場所から発芽した2〜3本の芽のうち、1番元気そうなものだけ残し、あとは抜いてしまうことです。
もったいないと思うかもしれませんが、間引くことで残された芽の伸びるスペースができ、栄養もたっぷり取れるので元気に育ってくれるのです。
苗が大きくなったら、茎が強風などで折れてしまわないよう、支柱を立ててあげてください。
この先では、鉢植えやポットなどで育てる場合について説明していきます。
「鉢植え・ポット」から始めるひまわりの育て方
鉢植えやポットに入ったひまわりの苗を購入して育てる方法もあります。
種から育てる場合と同様の方法で育て、大きくなったら地面やより大きな鉢にうえかえをおこないます。その際、苗の根っこはあまり触らないように気を付けましょう。ひまわりの根は直根性と呼ばれ、中心の根が傷付くと弱ってしまうためです。
植え替えが完了したら、たっぷりと水をあげてください。
追肥はしますが、肥料をあげすぎると肥料焼けを起こすこともあるので注意が必要です。肥料の用法用量は守りましょう。
ここからは、ひまわりの育て方のポイントについてまとめていきます。
育て方のポイント�@:お手入れのコツを理解する
ひまわりの花は水やりや栽培環境についてのことなど、基本的なことを覚えてさえいれば育てられます。お手入れの内容も難しいことは特にありません。
ただし不適切な植え方をしてしまうと、うまく育たないことも。
育てやすいとは言っても、基本的なお手入れのコツは理解しておいた方がいいでしょう。
お手入れのコツは、ひまわりの花の大きさに合わせて植える場所を決め、地面が乾燥しすぎないようにたっぷり水をあげることです。
ただし常に湿っている状態は、寝にダメージを残してしまう可能性があるので、避けましょう。
次に、初心者が悩みがちなポイントとして、肥料の選び方と使うタイミングについてもお話しします。
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育て方のポイント�A:肥料の選び方・使うタイミング
ひまわりは土の中の養分を吸い上げる力が強いので、気を付けないと肥料の与えすぎで肥料焼けを起こしてしまうことがあります。
まず肥料の選び方ですが、植え付けや植え替えのタイミングでは、効果が緩やかに表れる「緩効性」の固形肥料を使いましょう。
ただし、ひまわりが育っていく途中で、葉の色が変わってしまうことがあります。これは、土の中の肥料が枯渇してきているサインかも。
そのような時は、液体肥料を追肥してください。
液体肥料は希釈して使うのが基本なので、原液で追肥しないよう注意しましょう。
続いて、植物を育てる際に気になる「病害虫」についてお話しします。
育て方のポイント�B:病害虫に注意
ひまわりに対しての病害虫の発生はそれほど多くはありませんが、いざ起きてしまったときに正しく対処できるよう、解説していきます。
ナメクジ
特に地植えでは、ナメクジが寄ってくることがあります。
殺虫剤などで駆除も可能ですが、罠を仕掛けて捕まえることも可能です。容器にビールと野菜くずを入れて置いておくだけで、ナメクジが集まってくるので、まとめて捕えて処分することが可能です。
アブラムシ
アブラムシも、一般的な害虫の一つ。新芽や茎にくっついて病気を媒介することがあります。数が多い場合は殺虫剤の使用がおすすめです。
ハダニ
高温、かつ乾燥した状態の花につきやすいのがハダニです。
葉の裏側に白い糸のようなものがかけられているので、水をかけて除去するといいでしょう。
べと病
べと病は、カビが原因で起こる植物の病気です。
葉に斑点ができ、放置していると葉が枯れてしまい、やがて花など株のあちこちに症状が現れます。
対策としては、風通しをよくして水はけを改善し、土の状態をよくします。
また泥が跳ねることでほかの植物にも症状が広がる恐れがあるので、周りの土を藁などで覆っておくのも効果的です。
要チェック!ひまわりを育てる上で注意したいこと
ここからは、ひまわり初心者が犯しがちなミスをご紹介していきますので、必ずチェックしておいてください。
根は極力触らない
ひまわりの苗を買ってきて鉢などに植えつける時、根っこを揉んでほぐしたりしていませんか?
上でも少し触れましたが、根は極力触れないようにするべきです。
ひまわりは直根性で、中心に大きな根を地中深くまで伸ばしていく性質ですが、この中心の大きな根がダメージを受けると、植物全体が枯れてしまうのです。
そのため、根には極力触らず、中信の根が傷まないよう植えるための穴を深めに掘ってあげるといいでしょう。
種を収穫するなら花はそのまま
咲き終わったひまわりの花をすぐ刈り取りたくなってしまう、という人もいるのではと思います。確かに適度な剪定は必要ですが、種を収穫したいなら少しの間そのままにしておいてください。
種が熟すまで水やりは欠かさないようにしますが、約1か月経過すると、ひまわりの花の中心部まで黒くなってゆき、種が作られ始めます。
中心の種を少し取ってみて、固くなっていたら、そのタイミングで花を茎から切り離しましょう。
その後ひまわりの花を天日干しして、種を取ります。
種もしっかり乾かして保存することでカビが生えにくくなり、来シーズンもひまわりを育てられますよ。
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ひまわりなど季節のお花をお届け!お花のサブスクサービスとは?
定額制という料金設定で様々なサービスを受けられるのがお花の「サブスクリプション」、通称「サブスク」です。多くのサブスクサービスがある中で、今、お花のサブスクサービスが注目されていることをご存じでしょうか。
今回育て方を紹介したひまわりを含む季節のお花(切り花)がおうちに届くことで、生活に彩りを与えてくれます。
お花のサブスクサービスについてメリットを紹介しますので、ご覧ください。
忙しくてもお花を買える
お花のサブスクサービスでは、お花をポスト投函してくれるところがありますので、忙しくてお花屋さんに行けない人でも気軽にお花を買えます。
ワクワク感がある
お花のサブスクサービスではプロが季節のお花を選び取り配送してくれます。
知らなかったお花を知ることができたり、季節の移り変わりを感じることもできるため、毎回どんなお花が届くか期待感を感じる人が多いようです。
まとめ
ここまで、ひまわりの育て方について詳しくご紹介しました。
お手入れのコツは多々あり、まれに病害虫がついてしまうこともあるので、その点は注意が必要ですが、基本的にとても簡単に育てられるお花です。
ひまわりを自宅で育て、夏のお庭に晴れやかな黄色を添えてみてはいかがでしょうか。
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