お花というとどんな花を想像しますか?
チューリップ、バラ、ヒマワリなど、お花にはたくさんの種類があります。
ですが、もっとも象徴的なお花の形が「ガーベラ」だといっても過言ではないでしょう。
子どもが描く花の形をそのまま表したようなガーベラは、数多くのお花の中でもポピュラーで愛好家も多いお花です。
10月の誕生花としても知られるガーベラは、花束やアレンジメントフラワーなどでもよく使われ、フラワーギフトとしての人気も高いお花です。
今回はガーベラのもとになった原種や品種、花言葉、本数に込められた意味などをご紹介します。
10月の誕生花『ガーベラ』について基本的なことを知ろう!
10月の誕生花「ガーベラ」は、四季を通して花をつけやすく育てやすい花です。特に花をつけるのは、気候の良い春と秋が多く、暑さや寒さにも強いのでガーデニング初心者にもおすすめです。
また、花粉も少ないためアレルギーの心配も少なめなので万人に楽しんでいただけるお花と言えます。
ガーベラは、その車輪のようなお花の見た目から、和名では「花車(ハナグルマ)」と言いますが、もとから車輪のようなお花の形ではなかったことをご存じでしょうか。
ガーベラの原種は「ヤメソニー」
実は、ガーベラの見た目や形は人工的に作られたものです。
ガーベラの原産は南アフリカで、野生のタンポポ『ヤメソニー』が原種。
ヤメソニーは花びらが細く枚数の少ないのですっきりとした印象があります。
このヤメソニーから交配によって品種改良され、現在ではガーベラの品種は500種類以上もあります。
日本国内でガーベラの生産量が多いのは、静岡県、愛知県、福岡県です。この地域では、道の駅などにもガーベラが販売されていたりします。
もちろんガーベラの生産地ですから、お花畑に巡り会えることも!
『ガーベラ』は10月の誕生花!花言葉もとってもポジティブ
ガーベラは、10月の誕生花とされています。
花言葉は「前進」「希望」「前向き」と、ガーベラの明るく可愛い花にぴったりの花言葉ですね!
10月の中でも10月12日は、ガーベラが誕生花の日付でもあります。
ところが、ガーベラは10月12日だけではなく10月の他の日付の誕生花にもなっているのです。それどころか、10月以外にもガーベラが誕生花の日付はあるのです。
一体どういうことなのでしょうか?
関連記事:誕生日に贈りたい!1月から12月の誕生花
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『ガーベラ』は1つの月や日付だけの誕生花ではありません!
誕生花は365日のそれぞれの日に定められていますが、実は、1つのお花が複数の月や日の誕生花になっていたり、また複数の花が1つの日付の誕生花とされていることもあるのです。
その中でもガーベラは比較的多くの日付の誕生花に定められています。
ガーベラが誕生花の日付
2月11日
3月16日
5月9日
6月9日
7月1日
8月1日
8月27日
9月27日
10月1日
10月8日
10月12日
10月24日
11月2日
11月21日
12月30日
一年365日のうち、4%の15日の誕生花がガーベラに割り当てられているのです。
ちょっと驚きですよね?
誕生花『ガーベラ』の花名の由来は発見者の名前から
ガーベラの名前の由来は、ドイツの自然科学者ガーバー(Traugott Gerber)の名前からつけられました。
現在多くの人から好まれているガーベラは、もともと南アフリカの野生のタンポポでした。この野生のたんぽぽ「ヤメソニー」の発見者がガーバー氏だったのです。
ガーベラの原種ヤメソニーは、花弁が細めでワイルドな印象で、花火のようにも見えますが、品種改良によって、だんだんと今の丸い可愛らしい形の花びらのガーベラになりました。
品種が豊富な誕生花『ガーベラ』の咲き方一覧
ガーベラはとても種類が豊富です。
品種によって色だけでなく、咲き方にも特徴があり、なんと咲き方が7種類もあるんですよ!
ガーベラ咲き方一覧
一重咲き
一番、スタンダードな咲きかたです。「お花の絵」を書いたときの形です。
半八重咲き(セミダブル)
中心に向かって花びらが大きさを変えて重なり合う形です。花束やアレンジでよくみかけます。
八重咲き(フルダブル)
半八重咲きよりも花びらが多く重なっています。結婚式やパーティなど特別な席で使うことが多い品種です。
スパイダー咲き
ツンツンととがった花びらの形が印象的です。個性を出したい場面でおすすめな品種です。
カール咲き
ツートンカラーの花びらで、パーマをかけたようなうねりがあります。ガーベラ品種の中で最も独特な花びらをしています。
ポンポン咲き
ポンポン咲きはたくさんの花びらがぎゅっと詰まって咲きます。横から見ると中心にかけて盛り上がりを見せる咲き方です。
変わり咲き
どの咲きかたにも当てはまらないガーベラです。品種は、マリモのような「ポコロコ」黒くて丸い「ブラックマリモ」など。
誕生花として花言葉は命。『ガーベラ』の花言葉はどれもポジティブ
ガーベラの花言葉は花の姿形や発色の良さに由来してできたと言われており、花言葉は「前進」・「希望」・「光に満ちた」です。
とてもポジティブな意味の花言葉なので、記念日などでのプレゼントにもお祝いにもぴったりですね!
お花のことはよく知らないという方でも、必ず一度は見たことのある「ガーベラ」ですから、どんな方へのフラワーギフトにも適しているのです。
誕生花『ガーベラ』のカラー別の花言葉
ガーベラは、色によって花言葉が変わります。
ガーベラをプレゼントにする時は、色での花言葉の意味を考えて贈りましょう。
ガーベラの代表的な色の花言葉
赤:「神秘」
ピンク:「感謝」・「思いやり」
オレンジ:「我慢強さ」
黄色:「究極美」・「親しみやすい」
白:「希望」・「律儀」
青:「神秘」・「若き貴婦人」
紫:花言葉は決められていません。
青いガーベラ
青いガーベラは、お花屋さんなどではめったに見かけません。
青いガーベラなんて本当にあるの?と思ってしまう人もいるかもしれません。
実は青いガーベラは、人工的に作られます。ガーベラに染料を吸い込ませて青く染め上げているのです。
結婚式やハロウィンのイベントなど、個性を出したい特別な場面で使われることがあります。ネット通販では比較的手に入りやすいですが、価格は高価です。
紫のガーベラ
紫のガーベラは、長寿祝いや冠婚葬祭の場面で見かけます。この色のガーベラは、ちゃんと品種として存在しています。
残念なことに花言葉はまだ設定されていません。
紫のガーベラは、他の色に比べて手に入りにくい傾向がみられます。紫のガーベラをプレゼントしたい時は、あらかじめ花屋さんに相談すると良いでしょう。
関連記事:ガーベラがもつ花言葉は?意味や由来を詳しく紹介
『ガーベラ』を誕生花としてプレゼントしよう!
ガーベラはポジティブな花言葉を持ち、好む人がとても多いお花です。ギフトとしても色々なシーンに適しており、贈るととても喜ばれる花です。
一輪でも華やかになり、他の花と組み合わせてもバランスが取りやすいので、花束でもアレンジメントでもまとまりやすいのです。
また、ガーベラは「恋の花」とも言われます。
意中の相手にプレゼントを贈るときは、ガーベラに気持ちを託してみませんか?
本数によって変わる意味
ガーベラは、花の色によって花言葉がそれぞれあります。それと同時に「本数」によっても意味があります。
ガーベラを贈る時に意識してみてくださいね。
1本 「あなたが運命の人」
3本 「愛しています」
4本 「一生愛し続けます」
6本 「あなたに夢中」
8本 「思いやりに感謝」
9本 「いつも一緒にいよう」
11本 「最愛」
12本 「パートナーになって」
40本 「永遠の愛を誓います」
50本 「永遠」
108本 「結婚してください」
愛を伝える花言葉が並ぶなか、一方で気をつけなければいけない本数もあります。
15本 「ごめんなさい」
16本 「不安な愛」
17本 「絶望の愛」
ガーベラ自体の花言葉に加えて、色や本数によっても花言葉があるなんて、ちょっと複雑ですね。
ですが、組み合わせることで相手に伝えたいメッセージにも深みを出すことも出来ます。
本数と色を組み合わせた素敵なガーベラの花束で、想いを伝えましょう!
関連記事:縁起のいいガーベラの花束はプレゼントにおすすめ!
『誕生花ガーベラ』を贈るときは目的とシーンに合わせて
ガーベラをギフトとして贈る時は、相手との関係を気にしてフラワーギフトを選んでみてください。
万能なのは花束
ガーベラの花束はギフトとして最も知られている形ですね。花束は誕生祝いだけでなく結婚式やパーティーなどの特別などんな場面でもプレゼントとしておすすめです。ボリュームが出て、華やか。花束をほどいたあとは、好きな形にアレンジできます。
デートで渡すならアレンジメント
恋人やロマンチックな気分を味わいたい人は、アレンジメントがおすすめ。
デートの途中で渡しても、花が枯れる心配がありません。
アレンジメントは、ガーベラを主役に丸いフォルムを生かしたデザインが多く、写真を一緒に撮るととても豪華に写ります。手入れもしやすく、色や本数で気持ちを表すことも含めてみると素敵ですね。
家族に家でのプレゼントなら鉢植え
鉢植えのガーベラは、家族をお祝いする時におすすめです。
ガーベラの寄せ植えは、母の日や父の日のギフトに選ばれることが多いです。
育てる時には高さが出て、植え替えなどの手間もかかりますが、花がつく時期はどんどん咲いていきます。長い時間を楽しめるのが、鉢植えのメリットですね。
贈る相手との関係に合わせて素敵なガーベラをプレゼントしてください。相手との距離がグッと近くなれますよ。
10月の誕生花『ガーベラ』と相性の良い花は多い!
ガーベラはどんなお花とも比較的相性が良いお花です。
花束やアレンジメントなどのフラワーギフトや、寄せ植えでガーベラと相性の良いお花をそれぞれご紹介します。
花束やアレンジメントとして
ガーベラを主役にしたフラワーギフトでは大きさが重要です。
主役のガーベラよりも大きい花を選んでしまうと、全体のバランスをとることがが難しくなってしまいます。
そんな時には、「かすみ草」が組み合わせに最適。色もお花の大きさも特に相性が良いのでおすすめです。
ガーベラよりも小さめのカーネーションやバラも、組み合わせとしてはおすすめです。
寄せ植えとして
ガーベラを組み込んだ寄せ植えをする時は、花の咲くタイミングを考えて選んでください。ガーベラは、多年草で高温多湿が苦手です。似た性質の花はおおいので、寄せ植えのイメージを膨らませやすいでしょう。
パコパ、アリッサム、マーガレットは、ガーベラが咲く春に花をつけるお花で、性質も似ているため一緒に植える寄せ植えに適しています。
一斉に花が咲く姿は華やかで、他のお花がガーベラの色を引き立ててくれます。
また、ガーベラの咲いていない時を楽しむには、センニチコウ、ハボタン、タイムを花壇に植えましょう。
ガーベラと性質は似ていますが、咲く時期が異なりますので、四季を通して華やかな花壇を楽しむことができますよ。また、シロタエギクを加えると、全体の雰囲気が日本絵画のような印象になり、別の角度でも楽しめるでしょう。
このように、花壇での寄せ植えとして楽しむときは、生育の仕方が似たものを選んで植えることで、素敵な寄せ植えを楽しんでいただけるでしょう。
誕生花の『ガーベラ』を貰ったら?簡単にできるお手入れ方法
どなたかからプレゼントでガーベラを頂いたときは、できる限り長く楽しみたいものです。
花束の場合は花瓶に活ける必要がありますが、ガーベラの茎の長さと水の量に注意して生けましょう!
ガーベラは茎が腐りやすく、水に浸った部分はぶよぶよになりやすいので、水替えの時に変色した部分を切り戻してください。「切り戻し」とは、茎を切って新しい切り口を作ること。切り戻しをすることで水の吸い上げがよくなり、より長くガーベラを楽しめます。
切り戻しを続けると最終的に茎はなくなってしまいますが、茎がなくなったガーベラは、水に浮かべるとおしゃれなインテリアになりますので、最後までガーベラを楽しむことができるでしょう。
関連記事:秋のお庭を華やかに|ガーベラの正しい育て方
誕生花ガーベラをお部屋に飾って恋愛運上昇!ガーベラの花風水
ガーベラは、花風水では恋愛運、結婚運に効果的だとされています。
特にピンク色のガーベラがおすすめで「崇高な愛」という花言葉の通り恋愛運を運んでくれることでしょう。
また、白いガーベラを混ぜて飾ると、「希望」が生まれ、結婚運の上昇もさらに期待できます。
これから恋愛運をあげていきたい人は、ピンクと白のガーベラを飾ってみてくださいね!
失意の時に頼りたい風水
失恋したときには、赤いガーベラを飾りましょう。
「いつも前向き」・「限りなき挑戦」の花言葉を持つ赤いガーベラは、みているだけで次の恋へのやる気を持たせてくれます。
まとめ
10月の誕生花ガーベラについてご説明してきました。
ガーベラは種類も多く、誕生花としても多くの日の誕生花になっているお花です。
花言葉もポジティブで、本数やカラーでも意味を持っているので、プレゼントとして相手に贈る時にも、フラワーギフトに込めたメッセージに深い意味を込めることが出来るでしょう。
贈るのにも、自宅で育てるのにも適したガーベラが、長く愛され続けている理由がよくわかりますね!
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ガーベラのギフト:ガーベラ | 花百花 ‐hanahyakka‐