日本では古くから、お正月を迎えるときには門に門松を飾り、扉にしめ縄をかけ、玄関や床の間にも花を飾る風習があります。
これは素敵な植物の使い方ですが、どんな意味があるのか、どのようにアレンジメントして飾ればいいのか悩んだ経験もあるのではないでしょうか。
本記事では、お正月を彩るアレンジメントに適した花7選をご紹介します。
お正月に最適な縁起の良い花や飾り方、片づけ方まであわせてお伝えするので、ぜひ参考にしてください。
正月に花のアレンジメントを飾る理由は「神様をお迎えする」
お正月に花を飾るのは古くからの習わしで、とても深い理由があります。
お正月は、年神様と呼ばれる神様が街におりてきて、家々を訪れる日です。
新年とお客様、そして神様をお迎えすることから、綺麗に整えた部屋に花を飾り、歓迎の意を表すのが風習の始まりでもあります。
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正月の花のアレンジメントを飾るおすすめの4つの場所
お正月に花や植物を飾るのは、門や玄関の扉だけではありません。
リビングや床の間、お客様が利用するトイレや洗面所なども花のアレンジメントを飾ると、歓迎の気持ちを伝えられ、心地よく使ってもらえます。
玄関
お正月には、門や玄関の横には門松を、扉にはしめ縄を飾りますね。
これらは、年神様を導く目印になるものです。
玄関や扉は、できるだけ花のアレンジメントを飾っておきましょう。
リビング
街におりてきた年神様は、人々の家の中にまであがるといわれています。
その他のお客様をリビングに案内することもあるので、リビングにも花を飾って歓迎の気持ちを伝えましょう。
神棚
神棚は、家の中でも神様がおられる神聖な場所です。
お正月には、神聖な場所に飾るしめ縄を飾ります。
トイレ・洗面台
トイレや洗面台に飾るなら、良い香りの花を飾るのがおすすめです。
お客様がトイレや洗面台を使うことも考えて、心地よく使ってもらえる工夫をしましょう。
正月にお花を飾っておく期間は年明け1週間まで
お正月の準備は年末から始まります。
花や植物を飾るなら、12月28日までに済ませておくと、慌てることなく落ち着いた年末を過ごせるでしょう。
お正月にお迎えする年神様は、元旦から1月7日までいると言われているので、年明け1週間は飾っておきます。
ただし、地域によって小正月の1月15日、二十日正月の1月20日まで飾っておくところもあるようです。
近年は、花や植物が綺麗に咲いていれば、片づけずに再度アレンジをしたりドライフラワーにしてお正月以降も楽しむご家庭も多くあります。
運気を呼び込む!正月に飾るべき縁起が良い花
ここからは、お正月にぴったりの縁起が良い花と植物を6種類紹介します。
松・竹・梅
松・竹・梅は、お正月をはじめとした、お祝いの場で親しまれてきた植物です。
松は常に青々とした葉を茂らせる常緑樹のため、中国や日本では古来から、永遠の命の象徴とされています。
日本語では「神を待つ(松)」や「神を祀る(松る)」など、神聖な音をもつ言葉であり神仏が宿るともされる、お正月飾りで定番の植物です。
竹も常に常緑であること、また成長が早いことから縁起の良い植物として親しまれています。
地鎮祭では土地の四隅に置いて不浄を払う「斎竹(いみだけ)」として、お正月でも門松として使われるなど日本の暮らしに欠かせない植物です。
梅も古くから愛されている植物です。
早春に先駆けて咲く性質から、出世や開運を司る花、縁起の良い植物としてお祝いの席にも飾られます。
菊
菊は中国や日本で、古来から高貴な花として親しまれてきました。
長寿延命として用いられたり邪気を払う効果が信じられたりして、お祝いや贈り物、結婚式やお葬式で定番となっています。
末永く続く幸せや繁栄をつかさどる花であり、神仏にお供えする神聖な花のひとつです。
南天(なんてん)
南天もお正月に飾る植物の代表格です。
南天という名前は「難を転ずる」という言葉を重ねあわせ、邪気払いの力が強い植物とされてきました。
南天を置く、植えるときは家の鬼門の方角がおすすめです。
赤い実をたわわに付けることから、富の象徴で縁起が良いとも言われています。
水仙(すいせん)
凛とした上品な姿と爽やかな香りが水仙の特徴です。
冬に咲くこともあり、お正月にふさわしい花として飾られます。
h2-5 正月にふさわしい花言葉を持つ花
菊
菊は品種によって花言葉が異なりますが、菊全体として高潔や高貴、高尚などの花言葉があります。
年神様をお迎えするお正月にふさわしいお花です。
葉牡丹(はぼたん)
葉ボタンは、門松や玄関に飾る鉢植えの寄せ植えに人気があります。
華やかな見た目と丈夫な性質から、お正月以降も楽しめる植物です。
葉ボタンの花言葉は祝福や慈愛です。
お祝いにふさわしく、近年は門松を飾れないマンションで門松に見立てるご家庭もあります。
福寿草(ふくじゅそう)
縁起の良い名前から人気の福寿草は、黄色い花が愛らしく、贈り物にも選ばれます。
福寿草の花言葉は名前のとおり幸せを招く、幸福、永遠の幸せです。
1月1日の誕生花で元旦草とも呼ばれているので、お正月にはぜひ飾ってみてくださいね。
正月の花アレンジメントのデザインアイデア
お正月の花アレンジメントを豪華にするなら、大輪の菊や葉ボタンなど、サイズもボリュームも大きめのものを使うとよく映えます。
縦の高い位置に松や梅など枝をプラスし、低い位置にはアレンジしやすい南天を添えるなど、高さを意識してアレンジしてみてください。
シンプルでおしゃれなアレンジメントでは、しめ縄に松の枝や実付きの赤い南天を添えるなど、ちょっとした工夫を凝らすのが人気です。
節でカットされた竹は花瓶にもなるので、トイレや洗面台など小ぶりのものを飾りたいときには、竹も使ってみましょう。
正月の花のアレンジメントのお手入れ方法
基本的に、正月の花のアレンジメントで人気の植物や花は、どれも丈夫で長持ちするものばかりです。
長持ちする特徴が縁起のよさとして評価されている側面もあります。
複雑な管理は必要ありません。
葉ボタンの寄せ植えなどは、定期的にお水をあげるだけで十分です。
切花として飾る菊や水仙は、こまめに茎を少しずつカットすると、より長く咲いてくれますよ。
正月に花のアレンジメントを飾るときのポイント
お正月に家のさまざまな場所で花のアレンジメントを飾るときは、植物のサイズや部屋との相性に注意しましょう。
門や玄関など目印でもあるアレンジメントは、高さがあるとボリューム感がでます。
リビングなど室内にボリュームのある花材を飾ると空間が窮屈になってしまうので、高さを抑えるアレンジメントにしましょう。
トイレや洗面台は、人の動線の邪魔にならない小ぶりなアレンジメントがおすすめです。
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正月を彩る素敵な花のアレンジメントで素敵な一年を!
お正月に花を飾るのは、年に一度、神様をお迎えするためです。
年末年始のお休みというだけでなく、心新たに心地よく過ごせる部屋で新年を迎えるためにも、花のアレンジメントを飾るとよいでしょう。
インテリアやデザインとの相性を考える楽しみを味わいつつ、心地よい部屋で新年をお迎えくださいね。
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