多くの雨が降る梅雨の時期が明ければ、夏の季節がやってきます。
高い気温と強い日差しにくわえて、日本の夏は湿度も高いです。
さらに、強烈な日差しによってあたためられた空気によって、ゲリラ豪雨が発生することもあります。
しかしこれらは、高温多湿を苦手とする植物にとって厳しい環境です。
ガーデニングを楽しみたい場合は、日本の厳しい夏にも強い植物を選んだり、夏に応じたお手入れを行ったりしなければなりません。
この記事では、夏のガーデニングにおすすめの花5選にくわえて、美しい状態を保つためのお手入れ方法も紹介します。
夏でもガーデニングを楽しみたい人や、育てやすい花を探しているガーデニング初心者の人は、ぜひ参考にしてください。
夏のガーデニングに!
この時期に育てやすい花の特徴
初めに、夏に育てやすい花の特徴を解説しましょう。
基本的には「夏の強い日差しに耐えられる」「高温や水切れに強い」といった熱さや乾燥に耐える力を持ったお花が、夏の時期に育てやすい花です。
北海道などの一部の地域を除き、日本の夏は高温多湿です。
とくに、蒸れや強い直射日光が苦手な草花の栽培には適していません。
そのため、前述のとおり暑さと乾燥に強い特徴をもつ花が、夏のガーデニングに適しています
夏は日差しが強いため、日差しを好む花、例えばひまわりやルドベキアなどがあげられるでしょう。
また、春に比べ暑い夏の影響で土壌が乾いた状態が続く時期でもあります。
そのため、乾燥に耐えられる花、ゼラニウムやポーチュラカ、サルビアなども夏に育てやすい花と言えます。
夏のガーデニングで
育てる花を選ぶ際のポイント
続いては、夏のガーデニングに適した花の特徴について、より詳しく見ていきましょう。
なかにはガーデニング初心者には育てにくい花や、管理のむずかしい花も少なくありません。
ガーデニングで育てる際は、以下のポイントを重視して選びましょう。
高温に強い花を選ぶ
熱帯地域や亜熱帯地域を原産とする花は、日本の夏でもたくましく育ってくれることを説明しました。
夜でも気温が下がりにくい日本の夏においては、とにかく高温に強い花を選ぶのがよいでしょう。
夏に花を咲かせる植物は基本的に高温に強いといえます。
40度を超える日もある日本の夏だからこそ、真夏でも可愛らしく咲き続けてくれる草花を選びましょう。
おすすめは、東南アジアをはじめとする熱帯地域や亜熱帯地域を原産とする花です。
夏の厳しい暑さのなかでも、元気いっぱいに咲く花を選びましょう。
乾燥や水切れに強い花を選ぶ
真夏においては、朝に水やりしたにも関わらず夕方には土が乾燥しているケースも少なくありません。
そのため、乾燥や水切れに強い花を選ぶことをおすすめします。
仕事などで不在がちな人にとっても、乾燥に強く水きれしない草花は重宝するでしょう。
管理が楽な花を選ぶ
真夏の暑さは、植物にとって過酷な環境ですが、作業をする人間にとっても厳しい時期です。
そのため、手間がかからない草花を選びましょう。
水やりをしないわけにはいきませんが、そのほかのお手入れが必要なければ、比較的楽に管理できます。
夏のガーデニングに
おすすめの花の種類
夏のガーデニングでは、特別な管理が不要で丈夫な花が適していることがわかりました。
続いては、紹介した夏のガーデニングで育てやすい花の特徴をクリアした花の種類を紹介します。
以下は、いずれもガーデニング初心者でも育てやすい花の種類です。
一年草
一年草とは、種を植えた1シーズンの間に花が開花して枯れる草花のことです。
成長が早く、開花後に手入れをする必要はあまりありません。
たとえば、アサガオやニチニチソウなどの花が一年草です。
暑さに強く、10月頃の秋まで咲き続けます。
翌年は、残された種をまけば、新しい苗が育つので長く楽しめるでしょう。
宿根草
宿根草は多年草とも呼ばれており、一年草と同じように手間のかからない丈夫な草花です。
枯れることなく少しずつ株が成長していくため、数年後には株が大きくなりたくさんの花が開花します。
たとえば、エキナセアやスズランなどが宿根草です。
再び植えるなどの特別な手入れが不要なため、ガーデニング初心者にもおすすめできる品種だといえます。
球根植物
球根植物は水栽培や植木鉢など、さまざまな場所で栽培できます。
球根には成長に必要な栄養分が蓄えられるため、強くて栽培しやすくあまり手間がかかりません。
また、適した場所に植えておけば、管理しなくても毎年花を咲かせます。
たとえば、スイセンやヒヤシンスなどです。
初夏に植える夏植え球根は、夏の終わりから秋にかけて花を咲かせます。
夏のガーデニングに
おすすめの花5選
夏のガーデニングでは、一年草をはじめとする管理の手間が少ない植物が適しています。
とはいえ、なかには暑さや湿度に弱い草花も少なくありません。
続いては、夏の厳しい暑さに負けずに、美しい花を咲かせるおすすめの花を紹介します。
夏のガーデニングにおすすめの花�@フェアリースター
一年草に分類されるフェアリースターは、夏の花のなかでも暑さに強い花のひとつです。
とても小さな花が、密集して株全体を覆うように咲きます。
ピンクや白の可愛らしい花は秋頃まで長く楽しむことが可能です。
また、咲き終われば自然と花が落ちるため、花がらを摘む手入れは必要ありません。
病気にも強いので、限られた場所でも大きく育ち、ガーデニングが楽しめるでしょう。
夏のガーデニングにおすすめの花�Aマリーゴールド
マリーゴールドは、初夏から秋にかけて花壇や鉢植えを彩る花です。
病害虫を抑える効果をもつコンパニオンプランツに該当するため、ほかの草花とあわせて育てたい場合にも適しています。
丈夫な花ではあるものの、花がら摘みなどの手入れは必要です。
適度に管理することで、オレンジや黄色の鮮やかな花を長く維持できます。
夏のガーデニングにおすすめの花�Bジニア
ガーデニング初心者でも育てやすいジニアは、和名を百日草といいます。
多くの種類があり、草丈が高いものから低いもの、大輪といえるボリュームのある花から小ぶりの花を咲かせるものまでさまざまです。
メキシコが原産の花で夏の暑さに強く、特別な管理も必要としません。
さんさんと降り注ぐ夏の日差しのなか、赤や白、黄色、オレンジ色の花を楽しめます。
夏のガーデニングにおすすめの花�Cサンパラソル
トロピカルな色の花を咲かせるサンパラソルは、水切れに強い花のひとつです。
暑さや乾燥にも強いため、2日から3日ほど水やりをしなくても問題ありません。
サンパラソルのなかには、つるが伸びる種類があります。
緑のカーテンとしても育てることができるため、支柱を利用してうまく誘引してみるのもよいでしょう。
夏のガーデニングにおすすめの花�Dアスター
夏から秋にかけて花を咲かせるアスターは、仏花としても広く知られています。
アスターと一口でいっても種類が多く、一重咲きやポンポン咲きなど花の形はさまざまです。
やや湿度に弱いため、排水性の良い土を使って植え付け、朝の気温が低いときに水やりをしましょう。
早ければ5月頃から秋頃までの間、鮮やかな花色が楽しめます。
夏のガーデニングのお手入れ方法
暑さや湿度に強い花を選んだとはいえ、美しい状態を保つにはお手入れが必要です。
夏の時期に行うべきお手入れ方法を知って、鮮やかに咲く花を長く楽しみましょう。
株まわりを清潔に保つ
枯れた葉や花がらは、植物が苦手な蒸れを発生させたり病害虫が発生する原因になったりします。
こまめに取り除いて株まわりを清潔に保つことで、丈夫に育てることが可能です。
また、花がらを摘む際は園芸用ハサミを使用します。
手で摘むとカビの原因となることがあるためです。
定期的に切り戻しを行う
伸びすぎてしまった枝葉などは、切り戻すことをおすすめします。
切り戻しをすることで風通しがよくなり、蒸れを防止することが可能です。
切り戻す際は、一気に切り戻してはいけません。
秋冬に枯れてしまう恐れがあるため、1/2から1/3程度を目安に葉を維持するようにします。
熱風や直射日光を避ける
暑さや湿度に強い花を選んだ場合でも、熱風や日光を防ぐことは大切です。
移動できる鉢であれば、雨や直射日光のあたらない場所に移動させましょう。
このとき、室外機の熱風が当たらないように注意します。
また、日差しが強いガーデンの場合は、日陰を作ったりミズゴケやバークチップなどを使用したりして、地熱の上昇や直射日光を避ける工夫をしましょう。
日光が土に直接当たらないようにするだけでも、一定の効果が期待できます。
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夏の花を育てる際の注意点
お手入れ方法を知ったあとは、夏の花を育てる際の注意点を把握しましょう。
草花にとってよいと思ったお手入れも、場合によっては悪い影響を与える恐れがあります。
水やりのタイミングに注意する
日本の真夏は猛暑日が続き、夜間の気温も下がりにくいです。
気温の高い真昼に水やりすると、土の中で水がお湯になってしまいます。
根を痛める原因となるため、できる限り気温の低い朝や夕方に水やりをしましょう。
とくに鉢植えは乾燥しやすい傾向にあることから、朝夕2回の水やりをおすすめします。
液体肥料を使用する
熱に弱い固形肥料は、夏の暑さによって急速に溶けるケースがあります。
一度に大量の肥料を与えてしまう恐れがあるため、とくに真夏の時期での固体肥料の使用には注意が必要です。
液体肥料を薄めて使用したり個体肥料の量を少なくしたりして、肥料は適量よりも少なめに与えるようにしましょう。
夏に楽しむ鉢植えの花は
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≫ ≫「夏の花」商品一覧|花百花 ‐hanahyakka‐
暑さに強い花で
夏のガーデニングを楽しもう!
日本の夏は高温多湿であり、植物にとって厳しい気候です。
そのため、とくに屋外で花を育てる際は、夏の強い日光や蒸れ、乾燥に強い花を選ぶ必要があります。
お手入れ方法を誤ったり暑さや湿度に弱い花を選んだりした場合、すぐに枯れてしまうことも少なくありません。
今回紹介した、夏でも育てやすいおすすめの花や夏のお手入れ方法を参考にして、魅力いっぱいの夏のガーデニングを楽しんでくださいね。