バラを育ててみたいと思うけど、難しそうでなかなか実行に移せていない人はいませんか?
育てる前に断念している人も意外と多いのがバラ。他の花と比べて、バラは素人が育てるにはハードルが高いと思われているかもしれませんが、品種選びを間違わなければ自宅の庭や鉢植えでもバラを育てることができます。
耐病性のある強いバラであれば、きっとお庭でもしっかりと育ち、長くきれいに咲いてくれるでしょう。
それでは、初心者でも育てやすい病気に強い品種のバラを10品種厳選してご紹介いたします。
とにかく病気に強い!おすすめのバラ10選!
バラを育てるのが難しいと言われる理由の一つは、「バラは病気にかかりやすい」からです。バラがかかりやすい代表的な病気が「うどん粉病」と「黒星病(くろほしびょう)」という2つの病気です。
うどん粉病は、新芽や葉や蕾に小麦粉のような白い粉が付着したようになり、その後、新芽や葉が枯れ、蕾も咲きません。
黒星病は、黒点病(こくてんびょう)とも言い、葉に黒い斑点が付き、やがて黄色くなって落葉します。夏の暑さも重なると、葉がほとんどなくなってしまうこともあります。
これらの病気にかかりにくい、病気に強いバラを10種選びました。
ノックアウト
樹勢は普通ですが花付がとても良く、ほのかなバラ独特の香りがする四季咲き性のバラです。うどん粉病に強く、黒星病(黒点病)にはさらに強い、無農薬でもほぼ病気にならない耐病性の強いバラとして有名です。
害虫が出た際は殺虫剤をかけますが、補殺だけで育ちます。
チェリーボニカ
手間をかけずに次々と花を咲かせます。丸く小ぶりな花を咲かせながら、次の枝を成長させて花を咲かせています。うどん粉病・黒星病(黒点病)ともに非常に強く、植栽にお勧めな品種です。
ファーストインプレッション
耐病性が強い四季咲き性のバラで、「ミルラの香り」と呼ばれる香りが特徴の鮮明な黄色い花を咲かせるのが特徴です。
切り花向きですが、月に一度の薬剤散布を行うことで、一年を通して綺麗な株姿を維持することができ、また、葉を落としてしまったとしても、その後、枝葉を伸ばしなおして繰り返し花を咲かせてくれます。
ラリッサバルコニア
ピンクの花がたわわに咲いてくれる四季咲き性のラリッサバルコニア。うどん粉病や黒星病(黒点病)に強く、育てやすい品種です。
サイズがコンパクトなので、鉢植えでも楽しめます。たくさん重なりあった花弁の花をつけるゴージャスで可愛らしいバラです。
アイスバーグ
バラ好きなら一度は耳にしたことのある名前でしょう。フロリバンダ種の最高傑作のひとつと言われており、名花中の名花です。
雪が積もったように真っ白な花が株いっぱいに咲きます。黒星病(黒点病)にかかることもありますが、発芽率が高いためすぐに新しい葉を芽吹かせ、病気に負けることなく大株に育ちます。
クリスティアーナ
樹勢も耐病性もとても強い、繰り返し咲く性質のバラです。うどん粉病にも黒星病(黒点病)にもとても強く、無農薬でもほぼ病気にならないほどの耐病性を持っています。害虫が出た時は殺虫剤をかけますが、半年に一度殺菌剤を散布すれば、一年を通して綺麗な株姿を維持することができます。
これほどまでに耐病性を持ったバラはいないのではないかというほどの病気に強いバラです。
淡いピンク色のカップ咲きの花をたくさん咲かせてくれます。
ノヴァーリス
ノヴァーリスは青系の花を咲かせるバラで、名前はドイツ・ロマン派の詩人ノヴァーリスからとられており。彼の未完の小説「青い花」に由来しています。
樹勢も耐病性もとても強い、赤紫や藤色の花を咲かせる四季咲き性のバラです。うどん粉病に強く、黒星病(黒点病)にはさらに強い上、害虫が発生した場合でもその時だけ殺虫剤をかけるか捕殺するだけで育ちます。無農薬でもほとんど病気にかかることがありません。
フロレンティーナ
濃い赤色の中輪種のつるバラです。うどん粉病、黒星病(黒点病)にとても強く、丈夫で育てやすい品種です。つるバラなので、アーチやトレリスに最適です。古くなった枝でも繰り返し花をつけます。春に開花した後、秋にも返り咲きし、長く楽しませてくれる品種です。
ニューサ
淡いピンク色の小輪房咲きのバラで、樹勢、耐病性ともに強い品種です。無農薬でもしっかりと育ちますが、月に一度の薬剤散布をすることで一年を通して綺麗な株姿を維持できます。
ギリシャ神話でペルセポネが花をつんだ地名が名前の由来です。
マイローズ
鮮やかな赤い色をした小輪房咲きのバラです。低温期にはやや濃い色のカップ咲き、高温期は明るい色のロゼット咲きの花をたわわに咲かせる四季咲き性で、花持ちがいいのも特徴です。
樹勢、耐病性ともに強く、無農薬でも育ちますが、月に一度の薬剤散布で一年を通して綺麗な株姿を維持することができます。
関連記事:バラについて徹底解説!贈るシーンや花言葉・育て方や買い方まで
関連記事:バラのドライフラワーを自作しよう!失敗しないための注意点は?
まとめ
他の花より病気になりやすく、害虫にも好まれやすいバラですが、病気に強い品種を選べば、初心者でもほんの少しの手間で丈夫に育てることができます。
無農薬で育てることも可能ですが、病気に強いとはいえ、かからないとも言い切れません。その点から考えると薬剤散布を定期的に行い、病気にならないための予防をすることが重要です。
薬剤散布のほか、鉢の置き場所を移動させたりして害虫や病気からバラを守ってあげましょう。