2023/11/20

青い薔薇は存在する!開発ストーリーや花言葉を解説

本物の青い薔薇を見たことはありますか?

青いバラは以前は幻でしたが、遺伝子組み換えや育種、染めの技術の進歩により、本物の青い薔薇を買えるようになりました。

この記事では、サントリー株式会社が成し遂げた世界的快挙である青い薔薇の開発秘話や、人工交配により育種された青い薔薇について解説しています。

また、青い薔薇の花言葉や品種、購入できる種類、おすすめのプレゼント方法についても説明しています。

この記事を読むと、青い薔薇の造詣が深まり、誰かに伝えたくなるでしょう。

青い薔薇をプレゼントする前に知識を身につけられるよう、最後までお読みください。

世界から称賛された青い薔薇の開発秘話

日本の企業が青いバラを開発したことをご存知ですか?1990年に、サントリー株式会社はオーストラリアのベンチャー企業、フロリジン社と共に青いバラの開発に取り組み始めました。

青いバラを開発するには、2つの課題がありました。まず、青い花の色素(デルフィニジン)を合成する遺伝子を見つけること、そしてその遺伝子をバラの細胞に組み込んで、遺伝子組み換えのバラを作る方法を開発することでした。

1991年に、ペチュニアから青色遺伝子を取り出すことに成功し、競合他社に先駆けて特許を申請しました。しかし、ペチュニアからの青色遺伝子を組み込んだバラでは、青色が発現しない期間が続きました。そこで、パンジーの青色遺伝子を試すと、花の色に変化が現れました。

ただし、青色色素が生成されても、遺伝子を組み込んだバラの性質によって発色の強さが異なることが判明しました。そこで、青色色素の含有率が高く、青い特性を持つ品種に限定することになりました。遺伝子を取り込む方法として、未分化の細胞の塊(カルス)に青色遺伝子を入れ、それを育てて花を咲かせました。

この遺伝子導入の繰り返しにより、2004年に青色色素がほぼ100%含まれるバラ「blue rose APPLAUSE(ブルーローズ・アプローズ)」が誕生しました。そのニュースは世界中に広がり、不可能だとされていた青いバラの開発物語は教科書にも載ることになりました。

青い薔薇の花言葉

青い薔薇が開発されるまでの花言葉は「世の中に存在しない」「不可能」「夢の花」でした。

それが、青い薔薇の開発に成功すると以下のように変わりました。

  • 夢かなう
  • 奇跡
  • 神の祝福

不可能を可能にした業績は、花言葉をも変えたのです。

青い薔薇の品種

青い薔薇のうち、サントリー株式会社が開発したブルーローズ・アプローズ以外の代表的な品種は、以下の3種です。

  • 青竜
  • ブルーヘブン
  • ブルームーン

順に説明します。

青竜

「青竜」は小林森治さんが人工交配により1992年に作った品種です。薔薇の色は青紫色で、独特な香りが漂います。人工交配により育種されたため、生命力が弱く病気がちで、管理が難しい上級者向けの品種となりました。

小林さんは会社員の傍ら、「青竜」のほか「たそがれ」「わたらせ」「紫の園」の青い薔薇の育種に尽力しています。

ブルーヘブン

「ブルーヘブン」は、「青竜」と同じく人工交配により作られた品種で、世界でも稀な女性育種家の河本純子さんが2003年に発表しました。薔薇の色はグレーを帯びた神秘的なシルバーブルーです。別名をセントレアスカイローズといい、中部国際空港のオープンに関連して名づけられました。

青い薔薇の育種に成功した河本さんの人生をモチーフにした映画「ブルーヘブンを君に」が2021年に公開されています。

ブルームーン

「ブルームーン」は、1964年にドイツより世に出た紫色の薔薇で、かつては青い薔薇の異名をもつ品種でした。

強い香りを放っていて、花形や花もちがよく育てやすい薔薇で、病気に強く、生長する強さが高い点が特徴で、現在も育てやすい青い薔薇として人気を博しています。

購入できる2種類の青い薔薇

青い薔薇は主にオンラインショップか、取扱店舗で購入できますが、購入できる青い薔薇には2つの種類あります。

  • サントリー株式会社が開発したブルーローズ・アプローズ
  • 白い薔薇を染め上げた青い薔薇

順に説明します。

ブルーローズ・アプローズ

ブルーローズ・アプローズは、上品な色合いと気品漂う香りが特徴です。

価格や販売期間、取扱本数などは店舗によって異なるので、購入前に問い合わせるとよいでしょう。

値段は1本あたり約4,600円前後と、一般的な薔薇と比べて高価です。

白い薔薇を染め上げた青い薔薇

もっと手頃な値段で青い薔薇を購入したい場合、白い薔薇を特殊な技術で染め上げたものがおすすめです。

染め上げの方法には「表面着色」と「吸い上げ着色」の2種類があります。

「表面着色」は外側からスプレーや液体により染めます。

「吸い上げ着色」は、青い染料を混ぜた液体を水揚げさせ、茎の内側から染めます。

値段はブルーローズよりも安く購入でき、青のイメージそのものの発色ですが、「吸い上げ着色」は切り口から染料が出てくることがあるので、肌や衣服に色が移らないように注意してください。

青い薔薇の贈り方

おすすめの青い薔薇をプレゼントする方法は、以下のとおりです。

  • 花束
  • プリザーブドフラワー

順に説明します。

花束

まず、お花のいプレゼントといえば花束でしょう。

青い薔薇をプレゼントする場合には、単体でも、他の色と組み合わせても素敵ですよね。

1本はシンプルでスマートに見えますし、複数本はボリュームがでて見栄えするでしょう。

関連記事:薔薇の花束を贈りたい!事前に知っておきたい基礎知識を解説

プリザーブドフラワー

次に、プリザーブドフラワーです。

プリザーブドフラワーは生花のうちに色素を抜き、特殊な染料で染め上げて作るため長く楽しめます。

水やりも不要で場所もとらないのでプレゼントに最適です。

試験や資格など、何かにチャレンジしている人にエールを送るためにプレゼントするのもよいでしょう。

関連記事:お手入れ簡単!プリザーブドフラワーのボックスアレンジをご紹介

挑戦する人への贈り物に最適な青い薔薇

青い薔薇は幾多の試練を乗り越えて完成した特別なお花です。

青い薔薇の開発秘話を知ると、花言葉をも変えたことに納得できますし、その途方もない研究期間に感嘆しますね。

ぜひ、誰かにプレゼントする際にこの逸話を話してください。

きっと驚かれて、青い薔薇への見方もより良く変わることでしょう。

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