胡蝶蘭は、冠婚葬祭すべてに贈ることができるフラワーギフトとして有名ですが、とくに開店祝い、開業祝い、就任祝いなどのお祝い事においては一番選ばれ、もはや定番中の定番といえます。
しかし、お祝いの際にいざ贈ろうとすると、花の状態や入荷状況などによりすぐに贈れないというトラブルもまれに起こります。
さらに、店舗に直接足を運ぶ時間がない方には花の準備も骨が折れるでしょう。
そんなときに便利なのが、ネット通販のお花屋さんです。
ただ、花を通販で購入すると聞くと、実際に見てないのに大丈夫かと心配になるかもしれませんね。
そこで今回は、通販で適切な胡蝶蘭を選べるようにいくつかのポイントをご紹介します。これを参考にしていただければ、ネット通販でもぴったりの胡蝶蘭を選べますよ。
胡蝶蘭(こちょうらん)はお祝いの花に最適
胡蝶蘭は、蝶のように広がった花弁が豪華でありながらも上品な印象の花です。
「幸福が飛んでくる」という花言葉は、新しい門出にぴったり。とくにビジネスシーンでは、お祝いの贈り物の定番中の定番ともいえる花です。また、胡蝶蘭は、簡単な手入れをすれば、贈ってから1カ月以上咲き続けるので、新しい門出を長く彩ってくれます。
そんな胡蝶蘭ですが、お祝いに贈る際にはいくつか押さえておきたいポイントがあります。順を追って解説していきましょう。
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通販での胡蝶蘭(こちょうらん)選びのポイント:花のサイズ
まずは、花の大きさを決めましょう。花の印象は総じて花弁の大きさで決まります。花弁が大きければ豪華な印象に、小さければかわいらしい印象になります。
大きさを選んでしまえば、あとは比較的選びやすくなりますよ。
胡蝶蘭の花の大きさは、主に3種類です。
大輪
ビジネスシーンでもっとも一般的に贈られるのは、この大輪胡蝶蘭です。花の大きさは10?15cmです。豪華で見栄えが良いため、周囲を華やかに飾ってくれます。
大輪胡蝶蘭の3本立てがもっとも一般的でよく目にする贈り物ですが、相手との関係や予算などで本数を増やしても良いでしょう。
中輪(ミディ)
大輪胡蝶蘭の3/4?半分程度の大きさの花弁が中輪(ミディ)胡蝶蘭です。花の大きさは6?12cmです。大輪胡蝶蘭ほど場所を取らず、かといって寂しい印象にもならないため、広いスペースが確保できない店舗へのお祝いや、個人的なプレゼントとして人気が高いです。
小輪(ミニ、マイクロ)
中輪胡蝶蘭よりもさらに2回りほど小さいのが、小輪(ミニ、マイクロ)胡蝶蘭です。花の大きさは3?5cmです。誕生日や母の日のギフトと一緒に添えて贈る場合や、自宅用としても人気があります。ちょっとしたプレゼントに添えるフラワーギフトにおすすめです。
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通販での胡蝶蘭選びのポイント:花の本数
胡蝶蘭選びでは、花の本数も大切です。花の大きさもそうですが、本数でもかなり印象が変わります。胡蝶蘭を贈るときの本数は「〇本立ち」という表現がされます。本数によっても価格の相場がありますので、一緒に紹介します。
2本立ち
知り合いや家族などへの気軽なプレゼントには、中輪や小輪の花の2本立ちが人気です。相場は7,000円前後です。
3本立ち
大輪の花の3本立ちは、お祝いの際に贈られるもっとも一般的な本数です。通常の取引先などへの贈り物としてよく選ばれています。相場は10,000円前後です。
5本立ち
大輪の花の5本立ちは、重要な取引先に贈られる一般的な本数です。中輪の花の5本立ちなら、適度な大きさながら華やかな印象に。取引先へ贈る胡蝶蘭の本数に迷った場合は、5本立ちをおすすめします。相場は大輪で30,000円前後です。
7本立ち
ビジネスシーンにおいて、とくに重要な取引先への贈り物として選ばれます。かなり豪華な印象になりますので、特別感を出したい場合におすすめです。相場は50,000円前後です。
10本立ち
そこにあるだけで存在感を主張するような、豪華な印象を与えます。一生に一度の特別な門出を祝いたい場合には、10本立ちも良いでしょう。相場は100,000円前後です。
本数が多くなればなるほど、幅と高さがでますので、そこも考慮して選んでみてください。
ビジネスシーンで贈る胡蝶蘭選びに迷ったら、大輪胡蝶蘭の3本立ちがおすすめです。取引先が今後重要なポストになりそうなら、5本立ちを選ぶといいでしょう。
事前に確認できるようなら、置くスペースがあるかどうかを聞いておくと、さらに選びやすくなると思います。
また、胡蝶蘭の本数において4本、6本、8本といった偶数の本数は、取扱いがない場合がほとんどです。
奇数は「喜数」といわれ、割り切れる偶数よりも縁起がいいとされるため、ほとんど奇数の本数で取り扱われていますので、贈り先には奇数の本数から選ぶのが良いでしょう。
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通販での胡蝶蘭選びのポイント:花の輪数
輪数とは、1本の茎が咲かせている花の数のことをいいます。輪数が多いと豪華な印象になります。通販で購入する際には、本数とともに輪数も一緒に書かれてあることがほとんどです。1本の茎に7~14輪が標準ですので、それを目安にしましょう。
先ほど本数ごとの相場をお伝えしましたが、輪数でも価格が前後します。輪数が多ければ高くなりますので、本数と輪数の確認はしてください。
通販での胡蝶蘭選びのポイント:花の色
胡蝶蘭は白の印象が強いと思いますが、ほかにも定番色としてピンク、白い花びらに赤い花弁のリップなどがあります。珍しい色味なら赤、紫、黄色、青、緑などが人気です。贈る相手のイメージや店舗の雰囲気に合わせて贈ると喜ばれるでしょう。もし、色選びに迷ったら、どんな雰囲気にも合う白がおすすめです。
ただし、赤一色は「赤字」、「火事」を連想させるものとして忌避される場合があります。赤色だけの胡蝶蘭は選ばないように気を付けましょう。
また、ラッピングも同様です。赤色を入れたい場合は、白を入れて紅白にするなど配慮が必要です。
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胡蝶蘭を購入する最重要ポイントは「ネット通販店」選び
贈ったものの、萎れた花や枯れた花が届いたら、相手側からするととても不快ですよね。せっかくお祝いを伝える花なのに、それでは本末転倒です。
花は生ものですので、口コミなども活用して品質を重視している店舗を選びましょう。
すべての商売で言えることですが、信頼が第一です。
長く続けているお花屋さんがネット通販をはじめたのと、参入が簡単なネット通販で花を売り始めたというのではまるで信頼が違います。
ネット通販の店舗でも、実際に実店舗をもっているかどうか、どれだけ長い間お花の商売を続けているかというポイントは重要な判断ポイントです。
「注文した商品がちゃんと届けられるのか?」
「ショップの通販サイトに掲載されている写真は綺麗か?」
「お花の専門店としてのページに情報が十分掲載されているか?」
「販売しているお花を送料無料で発送してくれるサービスはあるか?」
これらの点に着目して、ネット通販のお花屋さんのサイトをチェックしてみてください。
まとめ
胡蝶蘭はどんなシーンでも贈れる万能な花です。
それ故に、選択肢が多く、選ぶのが難しく感じられるかもしれませんが、一番大切なのは、相手にお祝いを伝えたいという気持ちです。
本数や色などに気を付ければ、大きな制約はありません。それに、店舗に足を運べなくても、通販で花が買える時代です。完成した胡蝶蘭の形、色などを比較しながら選べるのが通販の最大のメリットでしょう。
相手を思い、お互いが末永くともにあれるようにと願いをこめて、あなたが良いと思う胡蝶蘭を選びましょう。