2023/11/19

胡蝶蘭の寿命をのばすには?長持ちさせるコツと植え替えの方法を解説

胡蝶蘭はその豪華な立ち姿からお祝いのギフトやプレゼントとして人気の花です。

「祝いにいただいたけど、どうやって管理したらよいかわからない」

「花や葉の元気がなくなってきた気がする。何をすればよいのだろう」

「花が終わったら次はどうすればよい?」

このように管理やお手入れについて疑問がある方も多いのではないでしょうか?

胡蝶蘭は花の中でも長持ちする植物ですから、育て方のコツをおさえれば何年にもわたって楽しめます。

この記事では、胡蝶蘭の花を長持ちさせるコツと育て方の基本、植え替えの方法について解説しています。

実は強い花である胡蝶蘭を、寿命までお世話して長く飾って楽しみましょう。

胡蝶蘭の花の寿命は1~3か月

胡蝶蘭の花の寿命は1~3か月です。他の花では長く咲いたとしても2週間ほどです。

豪華な花の姿とともに花の寿命が長いことも、お祝いやプレゼントに人気の理由です。

さらに、花が咲き終わっても、茎の節をいくつか残して花茎を切ると、次にまた花を咲かせられます。花の管理がよければ、毎年花が咲き何十年も持つ可能性があります。

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胡蝶蘭の花や葉が「しおれる」「枯れる」は寿命以外の場合も

胡蝶蘭の花や葉がしおれたり、枯れたりするのは次のような原因が考えられます。

  • 直射日光を当てすぎ
  • 水のやりすぎ
  • 乾燥しすぎ
  • 風通しが悪い
  • 肥料の与えすぎ
  • 病気になっている
  • 開花期間が終わった

胡蝶蘭は強い日差しが苦手なので、日差しをさえぎる工夫が必要です。

また、水のやりすぎによって、根腐れの原因となり株が弱っている場合や、反対に乾燥しすぎている場合も胡蝶蘭にダメージを与えます。

水ゴケなどの表面が乾いたらたっぷりと水をあげ、鉢受けには水を貯めない状態にしましょう。

株元が蒸れた状態でいると病気になりやすいので、風通しのよい場所に置くことも大切です。

また、肥料を与えすぎても葉が枯れる原因になります。

花が1か月以上咲いていた場合は、開花期間が終わりの状態ですが、花や葉が枯れても残っている葉や株が丈夫ならば、再び花が咲くチャンスがあります。

胡蝶蘭を寿命まで長生きさせるコツは「日当たり」と「水やり」

胡蝶蘭を長持ちさせるためには、日当たりや水やりなどとともに、基本的な育て方をおさえましょう。

日当たり

胡蝶蘭は直射日光が苦手なので、戸外では木陰に置き、室内ではカーテンのレース越しなどのやわらかい光を適度に当てるとよいでしょう。

水やり

夏は水ゴケなどの表面が乾いたときに、株元に水をたっぷりとあげ、鉢底に残った水は捨てます。

冬は水をあげる間隔を空けて、乾燥したらたっぷりと水をあげます。冬の夜に水をあげると株元が乾燥せずに、根腐れや病気の原因になるので注意しましょう。

湿度

室内は冷暖房により乾燥します。加湿器を使ったり、霧吹きで葉に水をあげたりして湿度を調整しましょう。直接エアコンの風が当たる場所に置くことは避けましょう。

風通し

胡蝶蘭の育った環境は木の上なので風通しのよい場所を好みます。鉢を風通しのよいところに置きましょう。

温度

胡蝶蘭を育てるには18~25℃が適温です。暑すぎると胡蝶蘭は葉をのばすだけで、花芽ができません。

逆に18℃まで温度が下がらないと花芽ができない性質があります。

春から秋にかけては戸外で、冬は室内の暖かい場所に鉢を置き、冬に15℃を下回る場合は、穴を開けたビニール袋をかぶせる、段ボールや毛布で鉢をくるむなどの対策をします。

肥料

肥料は植え替えのときに緩効性化成肥料を株から離して置き、5~9月の株の成長期には洋ラン用の液体肥料を株の根元に週1回与えます。

花が咲いているときや、真冬や真夏などには肥料は必要ではありません。

肥料を与え過ぎると、葉が枯れたり根が腐ったり株が弱る原因になります。

胡蝶蘭の花が寿命を迎えたら花茎を切って二度目のお花を

胡蝶蘭の花が咲き終わったら、次の手順でお手入れしましょう。

花がらの取り除き方

胡蝶蘭の花がらは、花が咲き終わったら都度取り除くことが重要です。植物のエネルギーを新しい芽や根に集中させ、次の花の開花を促進します。

花がらを取り除く際は、はさみやカッターを使って花が咲いていた部分のすぐ下で切ります。使用する道具は、火であぶったり消毒液で拭いたりして消毒してから使用しましょう。

花茎の切り方

胡蝶蘭の花茎は、花が咲き終わった後に切ることで植物の成長を促進し、次の開花を助けます。

切る位置は、花茎の下から2~3節程度のところで新しい芽が出やすい位置にしましょう。

また、花茎を切る際は、支柱を一旦外して作業を行いましょう。

環境の整備

胡蝶蘭の適切な環境を整えることが、健康な成長に欠かせません。適切な温度は15~28℃で夏場や冬場の温度変化に注意して調整しましょう。

また、十分な日当たりと風通しを確保することで、光合成が活発に行われ、植物の成長が促進されます。ただし、直射日光は避けて散乱光を当てるようにするのがおすすめです。

消毒の方法

胡蝶蘭の環境を清潔に保つことで、雑菌の侵入を防ぎ、健康な状態を維持することができます。定期的に植物や鉢の表面を拭き取り、腐った根や土を取り除くことが重要です。また、植物を水やりする際には、水に薄めた消毒液を加えることで、雑菌の繁殖を抑えることができます。

このようなお手入れをすることにより株に栄養が行き渡り、2度目の花を咲かせる可能性が高まります。

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胡蝶蘭の植え替えは花が寿命で落ちた時期に行う

胡蝶蘭のお祝いの花は、3~5本の株がそれぞれポットや鉢に入っていて、それらがまとめて大鉢に入っています。花が終わったら一つひとつを鉢に植え替えたほうがよいでしょう。

植え替えの時期と年数

植え替えの時期は、花が終わった春の終わりから6月ごろまでに植え替えるのが最適です。

2~3年に1回、株の植え替えをするとよいでしょう。

根の整理をする

植え替えのときにまずやることは、生育がよくなるように、古い根を整理することです。

まずは株を鉢から抜き、水ゴケやバークをきれいに落とします。

次に、茶色や黒色に変色した根を消毒したはさみなどで切っていきます。

はさみに菌がついていると病気になりやすいので、はさみの先端を火であぶったり、消毒液で拭いたりします。

水ゴケやバークを用意する

胡蝶蘭はもともと着生蘭(ちゃくせいらん)といって、木の上に根を張って生育する植物です。その状態に近づけるために元の鉢と同じような水ゴケやバークを用意します。

次に、株の下に水ゴケを当てていきます。あらかじめ水ゴケに水を湿らせて、ギュッと絞っておきます。

水ゴケの多少によって、水やりの加減が変わります。多すぎると多湿になりやすく、根腐れの原因となることに注意しましょう。

鉢の中に株を入れる

水ゴケで育てる場合は、素焼きの鉢のほうが風通しがよくなります。鉢の中に胡蝶蘭を入れて落ちてこないぐらい水ゴケを入れます。

バークで育てる場合は、プラスチック鉢のほうが湿度を保てます。鉢の中にあらかじめバークを敷き詰め、胡蝶蘭を入れて根を傷めないようにバークを隙間に入れていきます。

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育て方のコツをつかんで、胡蝶蘭を寿命まで長く楽しもう!

胡蝶蘭は繊細な美しさを放ち、愛情に溢れた世話で長く花開かせてくれる魅力的な贈り物です。日差しの優しい抱擁を感じさせながら、直射日光を避けることで、その輝きを保ちます。18~25℃の恵みの温度で、水やりや肥料を大切に与え、風通しの良い空間で育てることが大切です。

胡蝶蘭は枯れかけの状態でも、根の手入れと植え替えを行うことで、新たな命を吹き込むことができます。この愛おしい花を、心を込めて大切に育て、寿命を迎えるその日まで、美しい姿を長く楽しむことができるでしょう。

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