2023/11/19

デンドロビュームの魅力とは?品種や育て方もご紹介します!

デンドロビュームとは、日本で品種改良が数多く行われたランです。その品質は世界でもトップレベルを誇ります。フラワーショップで白とピンクの可憐な花を付ける、鉢植えのデンドロビュームを見かけたことがある方もいるでしょう。

デンドロビュームは、実にさまざまな品種があり、その形や花の色も多種多様です。赤い花は華やかな印象、青い花は涼しげな印象など品種によって全く違った雰囲気を楽しめます。

ここでは、そんなデンドロビュームの種類や育てるのに適した条件、注意すべきこと、そして、花を鑑賞して楽しむ方法などについて紹介します。

可憐さが魅力のデンドロビューム

初めに、デンドロビュームの基本についてみていきましょう。

デンドロビュームとは?

デンドロビュームとは、ラン科に所属する植物の1つであり、別名はチョウセイラン、デンフィレです。花の形や付き方は品種によりさまざまで、花の色も赤やオレンジなどの暖色系から緑、青などの寒色系までたくさんの種類があります。また大きさも多様であり、小さいものでは3センチほど、大きいものでは2メートルほどです。

デンドロビュームの起源

デンドロビュームは、ギリシャ語で「樹木」を意味する「dendron」と「生活する」を意味する「bion」を語源とし、スウェーデンの植物分類学者によって命名されました。これは、土壌に根を降ろさず、他の木に根を張って育つデンドロビュームの姿に由来しています。

デンドロビュームの代表的な品種は?

デンドロビュームは、原種の数が1000種類以上もあり、品種はいくつかの系統にわけられます。今回は、日本で目にすることが多い、代表的な系統を4つ紹介します。

・ノビル系

デンドロビュームの中で一番種類が多く、インドやタイで自生しているものを原種とします。

・キングアナム系

オーストラリアに自生するものを原種とし、低温に強く、茎が細いことが特徴です。

・デンファレ系

オセアニアに自生する原種が改良されたものであり、店頭では、春から夏にかけて多く見られます。

・フォーモサム系

インドやタイの高地に自生する原種を改良したものであり、岩などに着生します。

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デンドロビュームの育て方のポイント

多くの原種があるデンドロビュームですが、家庭で育てるにはどのようなことに注意する必要があるのでしょうか。

栽培に適した条件とは?

基本は直射日光の当たらない屋外に置き、気温が5℃を下回ったら、温室や室内に場所を移します。寒くなると、屋外で管理するのは心配ですが、5℃に近い気温を経験させなければ、花のつく芽は育ちません。

冬は最低気温をチェックしながら、適切なタイミングで場所を移動させましょう。夏は明るめの日陰に置くことをおすすめします。

水やりのタイミング

デンドロビュームは頻繁に水を与える必要がないので、育てやすい植物です。春から秋までは、毎日ざっと水やりを行い、冬は土が乾いていることを確認してから水やりを行います。万が一、不在などで水やりができず、乾燥して枯れ気味になってしまったとしても、水を与えればまた復活します。

肥料は必要?

デンドロビュームは、肥料を全く与えなくても立派に開花します。肥料を与える場合は、緩効性肥料と呼ばれる、与えてすぐに効果があらわれ、ある程度の期間効果が持続する肥料を2粒ほど、株の根元にまきます。肥料は5月頃に与え、夏以降は与えないことがポイントです。

剪定は必要?

花が咲いた後は、枯れてきたものから順に花を摘み取ります。花が咲き終わった後については、バルブは残し、バルブから出る短い花茎のみ切り取ります。

病害虫対策

デンドロビュームには、菌による病気、ウイルスによる病気があります。花やつぼみ、葉に褐色の斑点が出るなどの異常を認めた場合、被害が広がる前に、その部分を取り除きましょう。

ウイルス感染の場合、株ごと処分するしか方法がありません。ウイルスに感染する経路は、主に樹液からです。ハサミなどの刃物を複数の株に使わない、株分けをする際は、よく手を洗うなどの方法で、ウイルス感染を予防できるので、まずは予防に努めましょう。

また、デンドロビュームにつく害虫には、アブラムシ、ナメクジ、コガネムシなどがいます。これらの虫を見つけた場合は、すぐに駆除することが大切です。虫を発見してから殺虫剤を使用しても、効果が出る前に葉や花が食べられてしまうことがあるので、害虫予防効果のある薬を定期的に散布することがおすすめです。

水やりや温度管理が適切でないために、葉が焼けたり、溶けたりする場合もあるので、原因がわからないときは、周りの環境を見直してみましょう。

デンドロビュームの楽しみ方アイデアいろいろ

次に、デンドロビュームのある生活をさらに楽しむ方法を紹介します。

良質なものを購入する方法は?

鉢植えを冬に購入する場合は、株全体に花が多く咲いているもの、新しく入荷されたものを選びましょう。店頭で購入する場合、店員さんに管理の仕方や増やし方などの情報を聞けるのでおすすめです。

デンドロビュームの楽しみ方

暖かい地域にお住まいの方は、庭にある、冷たい風の当たらない木にデンドロビュームを結び付けてあげましょう。こうすると、冬に葉が落ちてしまう木も華やかに見えます。その際、一緒にシダ類も結び付けると、霜よけとなります。

また、室内で育てる場合は、気に入った花瓶や花器を鉢カバーにすると、部屋の雰囲気に合わせて花を楽しめます。花が咲いている時期は、基本的に植え替えをすることはできません。

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デンドロビュームは手間がかからず初心者でも栽培を楽しめる花

「わがままな美人」「天性の華をもつ」「思いやり」がデンドロビュームの花言葉です。さまざまな花の色や形があり、その姿が圧倒されるほど美しいことから、この花言葉がつけられました。

切り花として取り扱いのあるデンファレ系のデンドロビュームを楽しむのもよいですが、鉢植えならば1年を通して、花の成長を楽しめます。ランを育てるのは難しそうだと考えている方は多いかもしれませんが、鉢植えを購入し、育ててみてはいかがでしょうか。

デンドロビュームは比較的寒さにも強く、頻繁な水やりの必要もないので、育てやすい植物です。花の形も、可憐なものから華やかなものまでさまざまにあり、色も豊富なので、きっと好みに合ったものが見つかるでしょう。

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