米寿の祝いとは、88歳の長寿のお祝いです。
長寿社会の今は、祖父母や両親、親類縁者、仕事や知人関係と、身近にも米寿を迎える方が少なからずいらっしゃることでしょう。
プレゼントは何にしよう? と考えている方も多いかと思います。特に喜んでくれるものをと考えると、なかなか出てこないものです。
でしたら、華やかな印象のお花を贈り物にしてはいかがでしょうか?
お花は人を笑顔にしてくれます。
おしゃれなラッピングで飾られた花束をプレゼントしたなら、きっと、笑顔が溢れること間違いなしです。
米寿とは? 由来も知っておきたい88歳の祝い
日本にはさまざまな長寿の祝いがありますが、88歳を迎える方の長寿のお祝いが、「米寿(べいじゅ)」の祝いです。
60歳の「還暦」と70歳の「古希」は中国から伝えられたものですが、77歳の「傘寿」から100歳の「百寿」の祝いは日本由来といわれています。
米寿とは、そもそもどういったところから来たのでしょうか?
「88」を漢数字で「八十八」と書きますが、これを縦に組み合わせると「米」の字になることから、88歳の長寿の祝いを「米寿」と呼ぶ由来になったと考えられています。
また日本では古来より、「八」の字は末広がりで縁起がよいとされてきました。その末広がりの「八」がふたつ並ぶということは、大変めでたく縁起がよいことと考え、お祝いをする習慣が誕生したといわれています。
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米寿のプレゼントをおくるタイミング
長寿のお祝いは、元々は数え年の年齢でお祝いしていましたが、現在では満年齢が一般的です。
米寿の場合は、満88歳になる誕生日が、つまりその方が「米寿」を迎えた日となるので、お祝いのも誕生日におこなうのが一般的です。プレゼントはこの日に渡しましょう。
しかし、決まりがあるわけではないため、誕生日に限らず家族の都合のよい日にお祝いの会を計画したり、お正月やゴールデンウィーク、お盆の時期など、家族が集まりやすい日や敬老の日、母の日・父の日に合わせることもよくあります。
米寿のプレゼントは「黄・金・茶金」の品を選ぶ
長寿のお祝いの品には、長寿祝いそれぞれの祝い色(テーマカラー)があり、そのテーマカラーで選ぶのがおすすめです。
米寿のテーマカラーは「黄色」です。米寿の場合は「金・茶金」もこの範疇に入ります。「米」の文字にちなみ、稲穂の光り輝く様を連想してこの色になったといわれています。
長寿のお祝いでは、テーマカラーを意識してプレゼントを選ぶのが定番とされています。赤が祝い色の「還暦」では赤のちゃんちゃんこを贈るのがよく知られていますよね。
米寿(べいじゅ)では、祝い色に合わせて黄色や金色のものがよくプレゼントに選ばれますが、「米寿」にちなんで「ベージュ色」のものを贈られる方もいらっしゃいます。
ただし色には人それぞれ好みがあります。テーマカラーに縛られすぎず、好きな色の品を贈っていただくのがよいと思います。
米寿にプレゼントを贈るなら、マナー・注意点にも留意
米寿のお祝いの品として、控えた方がよいものもあります。
縁起の悪いもの、老いを連想させるものなどです。
例えば、櫛。言葉の響きから「苦」「死」を連想させてしまいます。
また、杖や補聴器、老眼鏡などは、実用性はあるものの、相手によっては老いを感じてしまうことがあります。
プレゼントを最終的に決めるまえに、相手の身になって、想像力を働かせてください。
相手の気持ちを害するものは贈らない。それがマナーです。
米寿のプレゼントを選ぶポイントは?
せっかく贈るのですから、喜んでもらえるものを贈りたいですよね。
美味しいもの、日頃使ってもらえるもの、名入れした記念に残るもの、どんなものが喜ばれるのでしょうか?
米寿のプレゼントに人気�@ お米
米寿にちなみ、お米をプレゼントするという方がたいへん増えています。
日本人にとって、お米は命の源です。
「元気で長生きしてね」という気持ちを込めて贈りたいですね。
米寿のプレゼントに人気�A 記念になるもの
似顔絵を描いた額縁なども、よい記念になります。
日常的に使っていただける湯呑みやお茶碗、グラスなども、使うたびに思い出していただけます。
さまざまなグッズに名前を入れることができるサービスも増えてきました。
日付入りの誕生日新聞など、その方だけに向けた特別感のある商品が記念になります。
米寿のプレゼントに人気�B いやし・リラックスグッズ
家にいる時を癒しの時間にしてほしいという思いを込めて、座椅子や座布団、入浴剤の詰め合わせなどもよいでしょう。
布団などの寝具全般は、「寝付いてしまう」ということから病気を連想させる場合もあるので、特に希望がない限りは避けておくのが無難です。
米寿のプレゼントに人気�B 美味しいもの
美味しいものを味わってもらいたい。たくさん食べて長生きしてほしい。そんな思いで、お酒やスイーツ、地方名産品などグルメの品を贈るのも喜ばれます。
ただし、アルコール類や塩分・糖分などの摂取が制限されている方もいらっしゃいます。一時的に体調を崩されている場合もあるでしょう。食品類をプレゼントする場合は、おじいちゃん・おばあちゃんの現状を把握しておきましょう。
米寿のプレゼントには花を贈ろう!
米寿のお祝いにプレゼント。いちばんのおすすめは「お花」です。
花はお祝いの場を明るく華やかに彩り、感謝や尊敬の気持ちも伝わるプレゼントになります。
花束はもちろん、プリザーブドフラワーやハーバリウムなど、贈り方もいろいろです。
次項から、米寿のプレゼントに、お花を贈るときのポイントをご案内します。
米寿のプレゼントに選ぶ花は?
米寿のプレゼントにふさわしい、代表的なお花をご紹介します。
バラ
還暦に年齢分の赤いバラを贈るのは定番ですが、米寿祝いにテーマカラーの黄色いバラをプレゼントするというのも素敵です。
コチョウラン
「幸福が飛んでくる」といった花言葉があります。プレゼントにピッタリです。
トルコキキョウ
白を基調に八重咲きやピンクなどを選び、華やかな雰囲気の花束に。
ダリア
花言葉は「華麗」「気品」。さまざまな色や形があります。
シンビジウム
とても華やかな鉢植えが、気品を漂わせます。
ガーベラ
ガーベラ全体で「希望」「前進」という前向きな花言葉が多いので、白やオレンジ、黄色と一緒にプレゼントするのもいいかもしれません。
チューリップ
見ている人を癒し、元気づけてくれる花です。
ユリ
黄色いユリもありますが、黄色い花束に映える白いユリで豪華な雰囲気を。
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米寿のプレゼントに贈る花のスタイルは?
生花を贈るなら、基本は花束です。また、花瓶がなくてもすぐに飾れるフラワーアレンジメントも人気です。
最近では、水やりの手間がなく、長く花の美しさを楽しめるプリザーブドフラワーやハーバリウムもよく選ばれています。
アンティーク雑貨などが好きな方へはドライフラワーをプレゼントしても喜ばれそうですね。 ただし、ドライフラワーには「老い」を感じさせる一面もあるので、気にしがちな方には避けたほうが無難です。
プレゼントの形としては、これらのフラワーギフトと定番アイテムとのコラボ商品という選択もあります。もちろん、記念品とお花を吟味してそれぞれ購入し、セットで贈るのもよいでしょう。
関連記事:花のギフトはいつ贈る?贈るシーン別に贈り方のポイントを解説!
米寿に花のプレゼント 予算はどのくらい?
米寿のお祝いは、贈る側にとっても何度も経験するものではないので、いざプレゼントを贈るとなると、予算はどのくらいがふさわしいのかと考えてしまいます。
あくまで目安ですが、予算の相場としては、贈る相手が父や母の場合は1?20,000円、祖父母の場合は5,000?10,000円、親戚などの場合は5,000円前後、それ以外の場合は2?3,000円程度とされています。
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米寿に感謝の気持ちを伝えるオリジナルメッセージ
米寿を迎えるおじいちゃん・おばあちゃには、感謝と尊敬の気持ちをオリジナルのメッセージに込め、花に添えて贈りましょう。
メッセージの一例を紹介します。
- 米寿 ありがとうの気持ちでいっぱいです。これからも健やかに、わたしたちを見守ってください。
- 米寿おめでとう。次は卒寿を目指してずっと元気でいてください。
- 米寿おめでとうございます。これからもあなたを目標に頑張ります。
米寿のお祝いは、日ごろ口に出せない素直な気持ちを伝えるチャンスでもあります。
まとめ
米寿に贈るプレゼントについて、基本的な選び方、マナーや注意点についてもお伝えしました。
喜ばれる米寿のプレゼントとは、おじいちゃん・おばあちゃんを気遣いながら、「おめでとう」「ありがとう」「これからも元気で」の想いを伝えられるものです。
女性・男性を問わず、お花を贈られると思わず笑顔がほころびます。お花には想いを伝える不思議な力があるからです。
お花にメッセージを添えてプレゼントすれば、しっかりと気持ちが伝わります。
米寿のお祝いにはお花を準備し、大好きなおじいちゃん・おばあちゃんに感謝と尊敬の気持ちを届けましょう。