春が近づく頃に、お花屋さんで見かけるようになるミモザの花木。
元気な印象を与える黄色のお花は、眺めているだけで私たちに元気をくれます。
ミモザが主役になるイベントが、年に1度開催されることをご存じでしょうか?
それは、日本でも認知度が上がっている「ミモザの日」。
ミモザの日は、世界各国で大切にされてきたイベントのひとつです。
本記事では、ミモザの日の由来や、ミモザの日の楽しみ方についてまとめました。
また、ミモザの日に花を贈る場合、気になる花言葉や、贈り物の例、ミモザと相性の良いお花もご紹介致します。
年に1度しかないミモザの日を、大切な人と楽しんでくださいね。
ミモザの日(国際女性デー)って?
ミモザの日は、国際女性デー(International Women's Day)とも呼ばれます。
国際女性デーは、1975年に国連で定められた記念日のひとつで、女性の権利について考える日です。
2022年の国際女性デーのテーマは「BreakTheBias(偏見を壊そう)」で、女性に対する固定観念などのジェンダー問題について考える機会を提供しています。
なぜミモザの日が国際女性デー?由来や歴史を教えます
「ミモザの日」が3月8日になった理由は、複数挙げられます。
さらに、ミモザが象徴する国際女性デーの歴史は、国によって何通りかの解釈があるので「ミモザの日」の歴史も知っておきましょう。
アメリカ
アメリカで国際女性デーが制定されるきっかけになった理由のひとつとされるのが、1904年のアメリカ・ニューヨークにて女性労働者が参政権を得るためにデモ活動を行った事がきっかけになったとも言われています。
国際女性デーが3月8日に制定された理由は、ロシアで起きた革命で女性が選挙権を獲得した日付が3月8日だったからとも考えられています。
さらに、1911年に、当時ニューヨーク市で最大のブラウスメーカーだったトライアングルシャツウエスト社の工場で発生した悲劇的な火災事故が起きたことが理由ともされています。
この事故の犠牲者のうち、ほとんどは14歳?23歳のイタリア人とユダヤ人の移民の女性と少女で、女性労働者の社会的地位の低さにスポットライトが当たるきっかけとなりました。
ちなみに、1857年3月8日に、ニューヨークで行われた、最初の女性の創設につながった女性の衣服労働者によるストライキという2つの国際的なイベントも記念しています。
フランス
フランスでもミモザは春のお花の代名詞。
ミモザが浸透した理由のひとつとして、ミモザを英国系貴族が持ち込んだと言われています。
現在ではすっかりミモザが繁殖しており、ミモザの明るい黄色のお花でいっぱいのフランス地方。
フランスにはボルム・レ・ミモザからグラースまでの約130kmにわたるミモザ街道があり、このミモザ街道は非常に見ごたえがあり、沢山の国内外の人から愛されています。
イタリアの由来
イタリアの政治におけるイタリア最初の女性の一人であるテレサ・マッテイは、ミモザを1946年の女性の日の象徴にしたと言われています。
ジェノヴァ生まれのテレサ・マッテイは、1938年女子高生として人種法を賞賛した教師に抗議したことで名前を知られるようになりました。
25歳で彼女は、最年少で制憲議会に選出され、後にイタリア女性連合の全国理事に任命されました。
マッテイはイタリアのミモザに「それは謙虚な花であり、田舎のいたるところに見られる」と延べ決定しました。
さらにマッテイは、ミモザは誰でも簡単に手に入れられるという理由で選んだ花ということもあり、国民はミモザの日を大切な人と過ごすようになりました。
これらの出来事から、長い期間女性たちは、社会進出や権利を求めてきたことが分かります。
ミモザの日には何をする?本場イタリアと日本の違いとは
ミモザの日には、海外と国内でも少しだけ違いがありますのでご紹介いたします。
イタリアのミモザの日
ミモザの日と関わりの深いイタリアでは、ブーケのプレゼントをしてミモザの日のイベントが終わる訳ではありません。女性は家事や仕事から離れて、趣味やショッピングを楽しむ姿を多く見かけます。
身近な女性に感謝の気持ちを伝える
イタリアのミモザの花言葉は「感謝」
花言葉通り、感謝の気持ちを伝えたい女性へミモザを贈られます。
パートナーはもちろん、母親や友人にもプレゼントするのがイタリア式。
近年はミモザケーキも人気
ちなみに、イタリアではミモザの日に「ミモザケーキ」を作る機会が増えてきたようです。
ミモザケーキとは、スポンジケーキとカスタードを重ねて作るシンプルなケーキ。
ミモザの黄色いお花をイメージしているので、ケーキの表面全体に細かく砕いたスポンジを振りかけて仕上げます。
ミモザケーキはホイップを絞ったりと難しい作業がなく、簡単に作れるので是非チャレンジしてみてくださいね。
日本のミモザの日
日本でもミモザの日前後には、お花屋さんで元気なイエローカラーのミモザが置かれるお店が多いです。
近年で親しまれるイベントへ
ミモザの日と言えば、ここ数年間の間で浸透してきたイメージがありますよね。
国内のミモザの日には意外な歴史があります。
日本では戦争が起きたこともあり、国際女性デーはなかなか広まりませんでしたが、1923年にフェミニスト団体が国際女性デーを意識したイベントを行ったという記録があります。
ミモザの日のイベントも開催
国内では、海外のように大きなイベントはありませんが、ミモザの日にちなんだイベントが開催されるようになりました。
神奈川県内の商業施設「LA CITTADELLA」では、「MIMOSA FESTA」と題して、毎年トークライブやワークショップなどを開催しています。
さらに「HAPPY WOMAN FESTA」は、全国14都道府県で開催されているミモザの日のイベント。2030年までに全国での開催を目標としています。
イベントに参加する際のドレスコードは「ハッピーイエロー」。黄色を取り入れたファッションで参加することが推奨されているんですよ。
年に1度しかないミモザの日を、是非楽しんでくださいね。
ミモザの日と深い関係にあるミモザの花言葉をご紹介
ミモザの日は、日頃お世話になっている身近な女性に、感謝の気持ちを伝える日です。
そんなミモザの日に関係する花言葉をチェックしてみましょう。
「感謝」
ミモザの花言葉に込められている「感謝」というメッセージは、ミモザの日そのもの。
普段お世話になっている、パートナーや母、祖母、会社の同僚に、感謝の気持ちを添えてミモザを贈ってみてはいかがでしょうか。
「密かな愛」
アメリカ先住民の告白の習慣にミモザが関係している事から、密かな愛という花言葉がつけられたとも言われています。
普段、少し恥ずかしくて伝えられない気持ちもミモザに込めて贈ると素敵ですよね。
「友情」
ミモザの花言葉には、友情という意味も込められています。
男性から女性へお花のプレゼントと言えば、親しい間柄やお祝い事を連想しがちですが、身近な友人に、ミモザをプレゼントをしてみてはいかがでしょうか。
ポップなイエローカラーのミモザは、気分も明るくしてくれますね。
「優雅」
春を感じさせるミモザの花木からは、気品も感じます。
「優雅」という花言葉通り、大人な女性へのプレゼントとしても◎
ミモザと一緒に、エレガントな印象を与えるお花を束ねると素敵ですよね。
「豊かな感受性」
「豊かな感受性」という花言葉を持つミモザは、個展やギャラリーなどの展示会や、音楽の演奏会の贈り物におすすめ。
美術展の時は、雰囲気に合ったブーケを贈ると喜ばれますよ。
関連記事:ミモザの花言葉は?春香るミモザのフラワーギフトの作り方まで解説
ミモザの日に何を贈る?大切な人に喜んでもらうための工夫
ブーケを渡すのが少し照れてしまう方、人と被った贈り物を避ける方必見。
ミモザの花木のブーケだけではなく、ミモザを使った贈り物もおすすめです。
ミモザを使った贈り物の例
近年、ミモザを使ったアイテムが多く販売されています。
贈る相手の雰囲気をイメージしながら、プレゼントを決めると良いでしょう。
リース
ミモザのリースは、人気の高いインテリアアイテムです。
ミモザの花がぐるっと一周しているリースや、春のお花が組み込まれたリースなど種類は豊富。
玄関ドアに飾れば、一気に春らしくなるのでおすすめ。
スワッグ
スワッグとは、ブーケを逆さまにしたようなモチーフのインテリアアイテム。
リビングダイニングに飾ると、ぱっとした黄色が目に入り気持ちも明るくなります。
贈りたい相手のお部屋の雰囲気に合わせたスワッグを選んでみてくださいね。
かご花
ナチュラルなバスケットとミモザの相性は抜群。
ミモザだけではなく春のお花をふんだんに入れたアレンジもおしゃれです。
ハーバリウム
お花のお手入れが苦手な方におすすめしたいギフトのひとつ。
フレッシュなお花をキープできるハーバリウムは人気のインテリアアイテム。
ハーバリウムのガラスにライトを当てると、ロマンチックな印象を与えることができます。
アクセサリー
ミモザのアクセサリーは、年代問わず喜ばれることでしょう。
ゆらゆら揺れるピアス・イヤリングや、元気なイエローがポイントになったリングは身に着けるだけで元気を貰えてしまうアイテムです。
ミモザと合わせて贈りたいお花
ミモザと相性の良いお花をご紹介いたします。
チューリップ
ミモザとチューリップを束ねると、一気に春を感じるブーケが完成します。
主張しすぎない白色のチューリップを選べば、ミモザの雰囲気も引き立ちます。
あえてカラフルなチューリップを束ねてしまえば、女性の心をわしづかみにすること間違いなし。
チューリップの花言葉は「思いやり」。気配り上手な女性へのギフトにぴったりです。
スイートピー
優しい印象を与えるブーケを贈りたい方は、スイートピーを選ぶと良いでしょう。
茎が頑丈で長持ちするお花なので、お手入れも楽です。
スイートピーの色は白、ピンク、紫など様々。
最近では、ニュアンスカラーのお洒落なスイートピーも見かけるようになりました。
ひらひらとしたお花はミモザとの相性もバッチリです。
スイートピーの花言葉は「門出」「優しい思い出」
春の卒業・就職時期にも、おすすめです。
アネモネ
ブーケの印象を残したいなら、アネモネがおすすめ。
アネモネは日本で「花一華」と呼ばれ、愛されてきたお花。
大振りのお花はインパクト抜群且つ、とても可愛らしいですよね。
元気な雰囲気のミモザとアネモネの相性は抜群。
「あなたを愛します」という花言葉を込めて、大切な人に贈ると素敵ですね。
マーガレット
春を告げるお花といえば、マーガレットを想像しますよね。近年ウエディングでも人気のあるマーガレットは贈り物にもおすすめ。
大きなお花ではなく控えめなので、ミモザとの相性も◎
どんな女性からも喜ばれるプレゼントを選びたい方は、マーガレットを選べば間違いなし。
マーガレットの花言葉は「信頼」「真実愛」
英語の花言葉では「secret love(秘密の愛)」があります。
ラベンダー
ラベンダーも、近年ウェディングシーンで人気のお花。
ミモザのお花は元気なイメージがありますが、エレガントなラベンダーを合わせるだけで雰囲気が変わるのでおすすめ。
ハーブとしても楽しむことができるお花なので、リラックス効果も期待できます。
ラベンダーには「期待」「あなたを待っています」「優美」「清潔」
リラックスさせるラベンダーの香りから、この花言葉が付けられたと言われています。
エレガントな女性へのプレゼントには、ラベンダーを選ぶと良いでしょう。
関連記事:スイートピーはどんな花?育て方や贈るシーンを詳しく解説!
関連記事:「色と本数」で花言葉が変わるチューリップで多彩なメッセージを伝えましょう
まとめ
ミモザの日は、感謝の気持ちを伝えるには絶好の日。
大切なパートナーや、お世話になっている母・祖母、職場の同僚など。
「感謝の気持ちを言葉にするのは、なんとなく照れてしまう」という方も年に1度、思い切ってミモザをプレゼントしてみてはいかがでしょうか?
ミモザには素敵な花言葉も込められており、気分も明るくしてくれるお花です。
毎年プレゼントする場合は、毎年ブーケの雰囲気を変えてみても◎
あなたにとって、素敵なミモザの日になりますように。
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