2024/06/13

チューリップの花束の作り方・買い方

春の代表としても知られるチューリップ。お花好きの方であれば、馴染みのある方も多いのではないでしょうか。

チューリップは優しい色合いも多く、可愛らしいお花。花束やアレンジメント、ウェディングブーケなどによく用いられます。

そこで本記事では、チューリップを中心とした花束の作り方と買い方を紹介します。
また、良いチューリップの花束を作るために、合わせるのに相性の良いお花や花言葉についても説明しましょう。

花束に最適!春らしさを演出するチューリップ

花束に最適!春らしさを演出するチューリップ

チューリップはユリ科チューリップ属の球根植物。基本情報は次の通りです。

  • 学名:Tulip
  • 科名:ユリ科
  • 属名:チューチップ属
  • 分類:球根

チューリップといえば、オランダを思い浮かべる方も多いかもしれません。しかし、ヨーロッパという類では同じであっても、チューリップの原産地はスペインやイタリアなどの地中海沿岸の国々です。

また、中東諸国のイランやカザフスタンを始めとし、トルコや中国などのアジア諸国まで広まっています。世界中で育てられていることから、多くの品種改良もされており、現在では数千を超える品種が認定されています。

開花の最盛期は4月で、細かくは品種により異なり、3月下旬?5月下旬の間で1?2週間にわたって開花します。
5月に開花する花のため、一番良いのは母の日へのプレゼント。そして、5月が誕生日である大切な人へのプレゼントです。

ただし、チューリップは保存環境の良し悪しでかなり球根の状態が変化します。そのため、プレゼントで渡した場合は、風通しの良い場所で保管するようにアドバイスしてあげましょう。
たとえ貰ったとしても、すぐに枯れてしまったら悲しいですからね。

関連記事:「色と本数」で花言葉が変わるチューリップで多彩なメッセージを伝えましょう

チューリップの花には7つの種類がある

チューリップの花には7つの種類がある

咲き方も、一重咲き、ユリ咲き、フリンジ咲きなど様々な種類があります。
次に、7つの咲き方について紹介しましょう。

一重咲き

一重咲きとは、最もポピュラーな咲き方です。文字通り、花びらが重なっていない咲き方を指します。
基本的に6枚の花びらがあり、丸い花形であるのが特徴。また、最も多く出回っている品種で、色も赤・ピンク・白・黄色・オレンジ・紫など豊富です。

八重咲き

八重咲きは一重咲きと異なり、8枚の花びらが重なっている咲き方です。花びらの枚数も多く存在感のある咲き方であり、切花として多く流通しています。
八重咲きも赤、ピンク、黄色、オレンジ、紫と豊富な色があるため、さまざまなタイミングに合わせてプレゼントできるでしょう。
ちなみに、チューリップの八重咲きは、おしべが花弁化して花びらが増えたものです。

フリンジ咲き

フリンジ咲きとは、フリルが付いているかのように細かい切り込みがあることが特徴です。特徴的な花びらは、レースのような繊細ささえ感じさせてくれるでしょう。
色はピンク、黄色、赤とありますが、一重咲きや八重咲きほど多くは流通していません。

クラウン咲き

クラウン咲きとは、王冠をイメージさせるような咲き方からこのように言われています。花びらの先がつぼんでおり、くるっとねじれがある特徴的な咲き方です。
比較的新しい品種ですが、色は白、淡いピンク、黄色と代表的な品種があります。

ユリ咲き

ユリ咲きとは百合の花のように、花びらの先が尖っておりエレガントな咲き方です。花びら、茎ともに細く繊細なのが特徴。
ユリ咲きはピンク、赤、黄色、オレンジ、紫と豊富な品種がありますが、お花屋ではあまり見かけない珍しい品種です。

パロット咲き

パロット咲きとは鳥の花びらのような咲き方をします。そもそも、パロットとはオウムという意味があり、オウムの巻き髪のような花びらをしているのが特徴。
他の咲き方と比べて、花は大きく茎も長いものが多いです。
こちらも少し珍しく、お花屋さんで見かけることは少ないため、見つけたら是非購入したい品種ですね。

原種系

上記では、さまざまな品種改良されたチューリップについて説明しましたが、それらの元となった原種系。どの咲き方よりも小ぶりで、葉も細いのが特徴。
お花屋さんでは、切り花として流通していることが多く、店頭で見かけることも多いでしょう。

このように、ひとえにチューリップといっても様々な品種があり、それぞれに違った魅力があります。チューリップの中でもどの品種を選ぶかで、違った楽しみ方ができますね。

チューリップの花束がぴったりのシーン

チューリップの花束がぴったりのシーン

チューリップの花束を贈るタイミングとして、どのようなシーンが人気なのでしょうか?

チューリップは童話などによく出てきて、多くの人に馴染みのある花です。咲き方も豊富であり、さまざまな場面で用いられるお花。そこで、ここからはチューリップを花束としてプレゼントするのに最適な時期やタイミングについて紹介します。

プロポーズ

まずは、最もロマンチックで印象にも残るプロポーズのシーン。大切な人へ気持ちを伝える大事なシチュエーションですが、美しさと可愛さを兼ねそろえたチューリップの花束は最適です。
前述のように、幅広い品種があり色も豊富なため、彼女の雰囲気にあった花束へアレンジが可能。春の暖かいイメージを持つチューリップを美しく束ねれば、プロポーズも上手くいくかもしれませんね。

誕生日

また、彼女へ気持ちを伝える場面以外にも、家族や友達などの大切な人を祝福する場面でもチューリップは良く好まれます。その代表例が誕生日。
ピンク色を中心とすれば可愛らしい花束が完成し、紫色や赤色などを中心とすればエレガントで大人っぽい雰囲気の花束を作れます。
年代問わず好まれるチューリップの花は、誕生日のように親しい人をお祝いするのに最適な花でしょう。

母の日

さらに、春の花を象徴するチューリップは母の日にもピッタリ。花びらや葉がシンプルで可愛らしいフォルムをしており、どこか懐かしさを感じるチューリップ。

花言葉には「思いやり」という意味を持つので、日頃の感謝を込めてメッセージカードと一緒にプレゼントするのがおすすめです。

関連記事:一生に一度のプロポーズを決める「花束」の選び方

関連記事:母の日について徹底解説!ギフトの花はカーネーションに限りません

チューリップの花束を自分で作るコツ

チューリップの花束を自分で作るコツ

上記では、チューリップの花束の魅力について紹介してきました。さまざまな種類や渡すシチュエーションがありますね。
ここでは、実際どのように花束にするのかについて方法やコツなどについて解説していきます。

まず、花束やフラワーアレンジメントと聞くと、お花屋さんへ購入時にお願いをして作ってもらうのが主流です。
しかし、切り花のみを購入、または自家製のチューリップで花束を作ることもできます。花束作りから自作で行い、気持ちを込めたいという方には特におすすめです。

まず、束ねるのに邪魔となる下葉をとり、背丈を整えスパイラルを束ねます。ここでは、全ての葉をとるのではなく、可愛らしい葉を少し残すようにしましょう。

なるべく同じ色のチューリップから束ね、花束の中心を作ります。スパイラルが崩れぬように、束ねている指に力を入れるのがコツです。

そして、束を抑えながら紐やテープで結びます。少しでも緩むと、せっかく作ったスパイラルが崩れてしまうので気をつけましょう。

チューリップで花束の中心を作った後は、好きな花を周りに巻き付けて花束にします。ここでは、統一感をもたらすために同じチューリップでも良いですし、アクセントとして別の花を混ぜても素敵な出来上がりになりますよ。

関連記事:フラワーアレンジメントの作り方の基本!初心者さんならまずはここから

チューリップの花束と相性がいいお花を紹介

チューリップの花束と相性がいいお花を紹介

花束の作り方を学んだ後は、どんな花をチューリップと合わせれば良い花束になるのか気になりますよね。そこで、ここではチューリップと相性の良い花について紹介します。

チューリップに合う花の選び方

チューリップと合わせるのにおすすめな花はたくさんありますが、以下の点に注目して選びましょう。

  • チューリップより背丈が低く、球根間の穴をカバーしてくれる花
  • 球根が動かないように根が広がらない花
  • チューリップと同じ時期に開花する花、もしくはチューリップよりも長い期間開花している花

ただし、合わせる花の選択肢はとても豊富にあるため、デザインや色彩の知識がないと上手く花束を作るのは難しいでしょう。もし、難しいと思う方は、プロにお任せしてみるのも良いかもしれませんね。

アネモネ

ここからは、具体的な花名をご紹介しましょう。

アネモネ(学名:Anemone Coronaria)とはキンポウゲ科のイチリンソウ属の多年草です。ヨーロッパの地中海沿岸から南部辺りが原産地で、そこから日本へ広まりました。

2月頃から開花し始め、5月頃を目処に満開する花のためチューリップの花束に合わせるのはとても相性が良いでしょう。

また、草丈は20?30cm程度の花が多いですが、チューリップは30?70cm程の草丈であることが多いので、花束を作った際の球根間を綺麗に埋めてくれます。

さらに、品種も赤色、ピンク色、オレンジ色、白色、青色、紫色と豊富なため、どのような花束でも合わせられるのでおすすめです。

シロツメクサ

シロツメクサ(学名:Trifolium Repens)はマメ科シャジクソ属の多年草。前述したアネモネと同じく、ヨーロッパを原産地としそこから日本各所へ広がりました。

開花時期は4月?7月頃が一般的であり、5月27日の誕生花として知られているため、5月に開花するチューリップの花束に加えプレゼントするのがおすすめ。

草丈は15?30com程度であり、白いシンプルな花であるシロメクサであればチューリップと相性も良いです。

ちなみに、シロツメクサは別名クローバーと呼ばれており、葉は3枚の小葉に分かれてるものと4枚に分かれているものがあり、それらは四葉のクローバーと呼ばれてます。

スイートピー

スイートピー(学名:Latheyrus Odoratus)とはマメレンリソウ属の宿根草。イタリアにあるシチリア島が原産の植物であり、切り花やブーケ、ガーデニングなど幅広く利用されています。
開花時期は4?6月とチューリップの開花時期と近いため、花束の合わせとしても相性は悪くありません。
また、白色、ピンク色、紫色、青色、黄色など豊富な品種があり、どの色のチューリップでも合わせられるでしょう。

関連記事:スイートピーはどんな花?育て方や贈るシーンを詳しく解説!

花束を作る際は本数で意味が変わる事に注意!

花束を作る際は本数で意味が変わる事に注意!

花束を作る上で注目したいのがチューリップの本数です。というのも、チューリップは色だけでなく、本数によっても花言葉が異なります。

以下に代表的な花言葉を紹介します。

1本:あなたが運命の人
3本:あなたを愛している
4本:あなたを一生愛し続ける
7本:ひそかな愛
8本:思いやりに感謝
9本:いつまでも一緒にいよう
12本:恋人(妻)になって
13本:永遠の友情
18本:誠意のある告白
21本:あなただけに尽くします
30本:ご縁を信じる
36本:ロマンチック
40本:永遠の愛を誓う
50本:永遠
99本:永遠の愛
100本:100%の愛
108本:結婚してください

12本や108本は、告白やプロポーズにもぴったりの花言葉。
中でも、12本のチューリップは幸せを呼ぶと言われているため、大切な人へ気持ちを伝える告白やプロポーズの場面で花束として贈るのがおすすめです。

また、1、3、4、7本などの少ない本数でも愛の気持ちを意味する花言葉が含まれているので、他の花束と合わせて贈る際もチューリップの本数には注目して贈るようにしましょう。

しかし、本数によっては縁起の悪い花言葉もあるのでプレゼントとして贈る場合は注意が必要です。

15本:ごめんなさい
16本:不安な愛
17本:絶望の愛

チューリップを含め花の本数により花言葉は1本単位で異なります。誤ってネガティブな意味を含む本数を送らないように、花を贈る相手やシーンを考えた上で花束を作りましょう。

まとめ

春の花の定番であるチューリップは、一重咲きから八重咲き、パロット咲きなどさまざまな楽しみ方があります。
また、誕生日やプロポーズなどさまざまな場面に向けて花束を自作することも可能。しかし、自作するには注意点も多く、プロが厳選して作る花束より美しく作るのは難しいでしょう。オリジナルの花束を作り、大切な人へ日頃の感謝や気持ちを伝えてみてはいかがでしょうか。

関連記事:花束のちょうど良い値段や大きさは?渡す場面ごとの価格帯を解説!

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