ダリアを自分で育て、美しい花を咲かせたいなら、まず初めに重要となるのはダリアの「球根」選びです。
質の良い球根を見分けることで、ダリアの栽培が成功する可能性がぐっと高まりますよ。
この記事では、ダリアの球根を選ぶ際のポイントや品種の違いについて、初心者から経験豊富なガーデナーまで役立つ情報を詳しく解説していきます。
ダリアの球根選びで失敗しないために、ぜひこの記事を参考にしてください。
ダリアの基本情報
ダリアは、夏の終わりから秋にかけて花を咲かせるキク科の多年草です。
花の大きさ、色、形の違うものが豊富にあり、3万種以上の品種が存在します。開花期間が長く、ボリュームがあるので庭の主役としてもぴったりです。ガーデニングや鉢植えにも人気のお花です。切り花としても人気が高いダリアは球根から育てるのが一般的ですが、種から育てられる草丈の小さい品種もあります。
ダリアの球根は春植え球根として知られていて、発芽の適温は20度以上となっています。気候が暖かくなり桜が咲き始める、3月下旬から5月を目安に植えるのがおすすめです。
7月から10月にかけて花が咲きますが、温度が高すぎると開きづらくなります。花は一時的に休んでいる状態ですので、気温が下がってくると再び開花するでしょう。
ダリアの特徴
ダリアは、比較的丈夫な植物で初心者にも育てやすい花ですが、高温多湿は苦手です。球根は日当たりが良く、風の通る場所に植えましょう。真夏は日差しが強いので、遮光ネットなどを用いて日差しを和らげてあげてください。
ダリアの球根を植える際、土づくりに神経質になる必要はありませんが、水はけのよい場所が適しています。水やりのタイミングは土の表面が乾いたらたっぷり水を耐えましょう。
「かわいらしいダリアのお花で庭をいっぱいにしたい」と考える方もいるのではないでしょうか。そのような時は、球根を分けて増やす「分球」で増やすことができますよ。
ダリアの球根の分球は、新たな植え付けの前に行います。球根の付け根にある茎を残しながら、はさみやナイフを用いて切り分けましょう。このほかにも茎を切って挿し木を行ったり、種から育てることも可能です。
関連記事:皇帝ダリアってどんな花?特徴や育て方のコツを解説
ダリア球根の選び方は種類を知ることで決められる
ダリアの球根を選ぶ時に重要なのは、球根に発芽部と呼ばれる芽がついているものを選ぶことです。
ダリアの球根は品種によってさまざまな形があり、大きさも異なります。形や大きさに関係なく、腐っていないか、球根にひびがないかについても確認しましょう。
ダリアにはさまざまな品種があるので「どの球根を選んだら良いのだろう」と迷うこともあるのではないでしょうか。そのようなときには、育てたいダリアやダリアを育てる場所をイメージします。花の大きさ、草丈、花の形の3つから絞り込んでいくと、候補となるものが見つかりやすくなりますよ。
花の大きさから選ぶダリア球根
ダリアの花は、超巨大輪と呼ばれる花径が約30センチ前後のものから、中小輪と呼ばれる花径が約10センチほどのものまであります。花の大きさは品種によって異なり、およそ4センチ刻みで「超巨大輪」「巨大輪」「大輪」「中大輪」「中輪」「中小輪」と花径の大きさで分けられる点が特徴です。
草丈から選ぶダリア球根
ダリアは草丈が高くなる品種が多く、高いものだと150センチ近くまで成長します。庭に植える際も、鉢やプランターで育てる場合も、草丈は育てる前に確認しておきたい項目です。
120〜150センチほどのものは「高性」、100〜120センチは「中高性」、80〜100センチは「中性」、70〜80センチは「中矮性」、70センチ以下のものは「矮性」と呼ばれています。
花の形から選ぶダリア球根
花の色や大きさ、草丈が豊富なダリアは、花の形もさまざまで、それぞれに違った魅力があります。ここでは代表的な花の形を10種類ご紹介しましょう。
- デコラティブ咲き(八重咲き):ボリューム満点の八重咲きで、花びらの先は尖っています。
- シングル咲き(一重咲き):8〜10枚ほどの花びらから成り、すっきりとした印象です。
- ポンポン咲き:花径5センチ以下のもので、花がボールのような形をしています。
- オーキッド咲き:花びらは一重咲きで先は細く、内側にくるっと丸まっています。
- コラレット咲き:花びらの内側に副弁があり、模様と色は花びらと副弁で異なります。
- カクタス咲き:花びらは八重咲きで先がとがった細長い花びらは外側にくるっと丸まっています。
- アネモネ咲き:くるりと丸まった花びらが中心部に集まり、その外側を一重の花びらが囲みます。
- ボール咲き:花径が5センチ以上のもので、花全体でみると球体のような形をしています。
- 水連咲き:水連の花のように丸みを帯びて幅広い花の形が特徴です。
- フリル咲き:花びらの先に切り込みが入り、フリルのように見えます。
種類以外にも、ダリアを育てる目的に合った球根を選ぶのも良いでしょう。次は、目的別におすすめしたいダリア球根の選び方についてご紹介します。
【目的別】ダリア球根の種類の選び方
「大きな花びらのダリアを花壇のメインにしたい」「花壇を大きく見せるためにボリュームを増やしたい」「庭の雰囲気を少し変えてみたい」など、人によって花を選ぶ目的は異なるものです。
ダリアは花の色や形、大きさや草丈など種類が豊富にあります。そのため、植える場所に適した球根を選ぶことができます。
ここでは目的にあわせた選び方をご紹介しましょう。
ダリアを目立たせる「大輪」または「巨大輪」「超巨大輪」
ダリアを花壇の主役にしたいときにおすすめなのは、大きな花を咲かせる「大輪」「巨大輪」「超巨大輪」です。
花径が大きいので豪華に見えます。草丈の高い品種を選ぶと花壇のなかでもひときわ目を引く存在になるでしょう。
花壇全体をボリュームアップする「中大輪」「中輪」
花壇全体のボリュームを足したいときにおすすめなのは「中大輪」「中輪」です。大きすぎず小さすぎず花壇のほかの植物と調和がとれます。ダリアは花の色も豊富です。主役として、脇役として、目的にあった魅力のある花壇が作りやすくなるでしょう。
シックな雰囲気の花壇にする「黒」「黒紅色」
落ち着いた雰囲気の花壇にしたいときには、黒の入ったダリアの花を使ってみてください。色の種類が豊富なダリアなら、黒の花を咲かせる品種もあります。
黒色だけのものもあれば、黒に他の色も混ざっているもの、黒紅色もあります。単色のものより複数の色があったほうが花壇に奥行きが生まれ、シックな印象になりますよ。
関連記事:ダリアの花の種類は3万種以上!|人気の品種や育て方を紹介
好みのダリア球根を植えて花壇を華やかにしよう!
ダリアは、冬が終わり暖かくなってきた3?5月に球根を植えましょう。夏の終わりから秋にかけて、長い期間花を咲かせてくれますよ。
ダリアは花の色、形、大きさや草丈が豊富なので、庭にあったものや好みに合うものをじっくり探してみてください。同じ形の花でも、色が違うだけで印象がガラリと変わる場合もあります。
花が終わったあとには、球根を分けたり挿し木をしたりして増やすことができるので、次の年にもまた花が開く過程を楽しめるでしょう。
夏から秋の花壇に好みのダリアを咲かせて、園芸に取り入れ彩りを加えてみませんか。
ダリアをもっと手軽に楽しむなら「花百花」
ダリアを球根から選び、育てる楽しみはひとしおですが、ダリアをもっと手軽に楽しみたいと思いませんか?
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