2023/10/27

ポインセチアは育て方が簡単な花?特徴や失敗しないコツ

赤と緑の組み合わせが鮮やかなポインセチアは、冬が近づいている合図のような花ですよね。ポインセチアを見かけると、クリスマスを強く意識してウキウキしてきます。

クリスマスの時期によく見かけるので、なんとなく寒さに強い植物という印象があるかもしれませんが、実はあまり低い温度には強くない植物です。寒さに強くないと聞くと、育て方が難しそうと感じるかもしれませんが、いくつかポイントを押さえれば、それほど育てにくい植物ではありません。

苗から園芸して、クリスマスにみんなでポインセチアを楽しむのもよし、自分で栽培したものをプレゼントするのもいいですよね。

本記事では、そんな冬の季節を彩るポインセチアの特徴や育て方についての情報をご紹介します。

ポインセチアってどんな植物?育て方はコツを覚えれば簡単

科名属名: トウダイグサ科トウダイグサ属ポインセチア種

学名: Euphorbia pulcherrima

和名: ショウジョウボク(猩々木)

通称: クリスマスフラワー

分類: 常緑性低木

原産地: メキシコ、中央アメリカ

大きさ: 10~60㎝

花言葉: 祝福、幸運を祈る、私の心は燃えている、清純

ポインセチアは、明治時代に日本に伝来し、その色からお酒好きで顔が赤い伝説の動物「猩々」にちなんで「ショウジョウボク(猩々木)」と名付けられました。原産地であるメキシコでは「ノーチェ・ブエナ(聖夜)」と呼ばれ親しまれているそうです。

ポインセチアの育て方そのものはそれほど難しくはありませんが、「葉が赤く色づかなかった」という方がたくさんいます。綺麗に色づかせるためには、少しコツが必要です。

育て方が簡単なポインセチアの品種

種類もカラーも豊富なポインセチアは、品種が多いことでも知られています。

有名な6品種を紹介します。

  • グートビアV-10
  • ジングルベルズ
  • プリンセチア
  • アンネットヘッグ
  • レモンスノー
  • ウィンターローズ

中でも「プリンセチア」シリーズは、日本で開発された品種で、耐寒性・耐暑性にも優れており、育てやすい品種です。

日本国内で販売されているポインセチアは日本の環境や気候で十分育てられるものですが、強さで比べるとプリンセチアが特に育てやすいでしょう。

ポインセチアの育て方を年間スケジュールで確認

続いて、ポインセチアの育て方の流れをご紹介します。

1年を通して、次のスケジュールで育てると考えましょう。

  • 4~5月 植え付け・植え替え・切り戻し・剪定(遅くても7月ごろまで)
  • 5~7月/9~10月 挿し木
  • 5~7月 肥料
  • 12~2月 開花

大まかなプランを把握しておくと、花壇づくりがはかどります。

ポインセチアの土づくりの方法は配合が決め手

水はけと水もちのバランスが良い有機質が豊富な土がおすすめです。配合は以下を参考にしてください。

  • 赤玉土中粒:腐葉土:酸度調整済みピートモス=5:3:2
  • 赤玉土小粒:腐葉土=7:3

リン酸が多く配合されている緩効性化成肥料を適宜加えるとよく育ちます。初心者で配合が難しい場合は、市販の観葉植物・花・野菜用に販売されている培養土でも構いません。

ポインセチアは寒さや湿気などに弱いので、日中は日当たりのいい窓際で、夕方以降は気温が10℃以下にならない場所に移動させましょう。地植えにすると霜が降りたときに枯れてしまうので、鉢やプランターで育てるのがおすすめです。

ポインセチアの苗植えの時期と手順|失敗しないコツを伝授

次に、苗植えの時期と手順やコツについて紹介します。苗植えは春(4~5月頃)の温かい時に、鉢植えやプランターに植えましょう。

  1. 苗より一回りから二回り大きい鉢かプランターを準備する
  2. 鉢の穴に鉢底ネット、鉢底石を入れる
  3. 鉢の1/3~半分ほど用土を入れる
  4. 苗をポットから出し、根の周りについた土を手でほぐして落とす(傷んでいる根があれば取り除く)
  5. 鉢の真ん中に苗を置き、鉢の縁から2~3㎝下くらいまで土を入れる
  6. たっぷり水やりをして日当たりのいい場所に置く

失敗しないためのコツとして、土を入れた後に割り箸や指で軽くつくことで、根の間にも土が入り安定しますよ。

枯らさないための水やり頻度は?ポインセチアのお手入れ方法

ポインセチアは乾燥に強いため、土が乾いてから水やりすれば十分です。2~3日おきに土の状態を確認してください。

4~10月は生育期なので、土の表面が乾いたら鉢底から水が流れるぐらいたっぷり水やりをしてください。

11~3月は休眠期ですので、土が乾燥して3~5日経ってから水をやります。秋から冬の時期は水のやりすぎで根腐れを起こしやすくなりますので、必ず土の表面を確認するようにしてください。

苗の場合はすぐに追肥は必要ありませんが、生育期になったら1カ月に1回固形の肥料を与えましょう。11月以降の休眠期は、肥料を与えすぎると肥料やけを起こすことがありますので、施肥は10月までで十分です。

ポインセチアの育て方|「短日処理」で葉っぱを赤くする

短日処理とは、一定時間日光に当てた後、日光を遮断することで冬が来たと錯覚させ、葉を赤くさせる作業のことです。

クリスマスに合わせて赤く色づかせるためには、約2カ月前の10月ごろから処理する必要があります。赤い葉を長く楽しみたいならもう少し早めに始めるのがおすすめです。

育て方のポイント|ポインセチアの短日処理はとっても簡単!

ポインセチアの短日処理の方法は、いたって簡単。

日中は日当たりのいい場所に置き、夕方17時?翌朝7時ごろまで段ボールや遮光カーテンなどで覆って暗くします。

これを毎日行うと、1カ月ぐらいで変化が見られるはずですよ。

ポインセチアの植え替えや剪定は同時に行いましょう

ポインセチアの植え替えと剪定は、同時に行います。お勧めの時期は、暖かい時期(4~5月)。

剪定は、「株の半分の高さにする」だけの簡単な作業です。

ただし、夏まで剪定をせずにいると、わき芽が生長しなくなる「芽とび」が起こるので、遅くとも7月までに済ませるようにしましょう。

病気や害虫に注意!ポインセチアが枯れてしまう原因とは

ポインセチアは、カイガラムシやオンシツコナジラミ、ルイスアケハダニなどの害虫に注意が必要です。小さくて見つけにくい虫もいるのでよく観察し、適宜殺虫剤などで対処しましょう。

それ以外に、低温や日光不足、水のやりすぎ・少なすぎなどが原因で枯れることもあります。気温が10℃を下回らず、暖房の風が直接当たらない場所に置き、日中は日当たりのいい場所に置きましょう。

ポインセチアの増やし方は「挿し木」!具体的な手順を解説

ポインセチアは挿し木で増やします。5~7月頃、または9~10月頃に行います。

  1. 新芽の生えた枝を10㎝ほどに切り、上部の葉2~4枚を残して水に1時間ほど浸けておく
  2. 用土に挿して明るい日陰、風通しの良い室内で管理する。根が出るまでは、霧吹きでこまめに葉に水を掛ける
  3. 1カ月ほどで新芽と根が出てくるので、一回り大きい鉢に植え替える

以上のように植え替えた後は、通常の苗と同じように育てましょう。

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ポインセチアの育て方は難しくない!ポイントは「短日処理」

本記事では、人気のポインセチアの特徴や育て方についてご紹介しました。

あの赤い葉を見ると、冬が来たと実感し、温かい気持ちにもなりますよね。

育て方も比較的簡単で、管理もしやすいのが魅力です。

また、花言葉もポジティブなものばかりで、開花時期が長いので、冬のプレゼントにもピッタリです。クリスマスプレゼントの候補に、ポインセチアもぜひ入れてみてくださいね。

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