雪が降るような寒い季節でも、土手や道端に水仙の花を見かけます。
身も心も縮こまってしまうようなときに、小さな花からもらえるパワーは限りないものですね。
水仙は丈夫な花なので、ガーデニングが初めての方でも簡単に育てられます。
この記事を読めば、水仙の花言葉などの豆知識や栽培の方法がわかります。
ぜひ、この記事を参考にしてください。
小さな花を育て、毎日の生活にいろどりを取り入れてみてはいかがでしょうか。
水仙の花の特徴は
寒さに強くて日当たりが好き
水仙の特徴は、別名「雪中花」と呼ばれるだけあって、冬の寒さに強い植物です。
日当たりと水はけの良い場所を好みます。
ここでは、基本的な水仙の特徴についてご紹介します。
ヒガンバナ科・スイセン属の多年草です。
英名はNarcissusと言います。原産地は地中海沿岸(スペイン、ポルトガル、北アフリカ)で、ヨーロッパから中国、日本にかけて広がり自生しています。
開花時期は基本的に早春から春にかけてです。
花の色は白、黄色、オレンジ、ピンクなどがあります。
水仙の花の花言葉「自己愛」は
花名の由来にも関係しています
水仙の花言葉は「自己愛」や「うぬぼれ」で、花の英名は「Narcissus」です。
あまりポジティブではない花言葉の由来は、ギリシャ神話のナルキッソスの物語からきています。
人を愛そうとしないナルキッソスという美青年が、神に呪いをかけられてしまいます。
彼は泉の水に写る自分の姿にひきつけられて、そこで死んでしまいました。
彼が死んだあとに、美しい花が咲いていたことからその花が「ナルキッソス」と呼ばれるようになりました。
これが英語の花名の由来です。
ここから花言葉が「ナルシスト=自己愛」と付けられたのです。
1万種以上もある水仙の花の種類
水仙は品種改良が行われ、1万種以上の品種があります。
花の形や、色、咲き方、開花期や草丈など、さまざまな違いから分類されます。
代表的なものに房咲きスイセン、ラッパスイセン、口紅スイセンなどがあり、種類によって花の咲く時期は異なります。
ここでは種類が多い水仙の代表的な3品種をご紹介します。
房咲きスイセン
日本スイセンが代表的です。
強い香りを放ち、冬から3月ぐらいに咲きます。
千葉や伊豆、淡路島などの比較的暖かい沿岸部で群生しているのが有名です。
ラッパスイセン
外側の花びらよりも中の花びら(副花冠)が同じか、それより長いものを指します。
開花時期は3〜4月です。
副花冠がラッパのように伸びている水仙の花をよく見かけますよね。
口紅スイセン
花びらの中の副花冠のふちが赤く、口紅のようにみえる水仙です。
開花時期は4〜5月頃です。
水仙の花の育て方のポイント
水仙は、園芸初心者にも比較的簡単に育てやすい花です。
一度植えると植えっぱなしで増えていく植物です。
ここで、育て方のポイントをおさえておきましょう。
球根の選び方
球根の選び方で大切なのは、大きな球根を選ぶことです。
さらに、傷がなく、充実した球根ならきれいな花を咲かせられます。
植え付け時期
球根の植え付けには、秋が最適です。
時期をずらすと開花しづらくなるので秋のうちに植えましょう。
基本的には植え替えしなくても、一度植えれば毎年冬から春にかけて花が咲きます。
植え方(地植えの場合)
植え方の手順を簡単にご説明します。
- あらかじめ植える場所に深さ約20cmくらいの穴を掘っておきます。
- 穴に球根を並べます。
水仙は間を開けるよりも、まとまって咲いたほうが見栄えがよいので10球以上一か所に植えます。 - 土を上から被せて園芸ラベルなどで場所がわかるようにしておきましょう。
植え方(鉢植えの場合)
浅植えにします。
根が下にどんどん伸びるので、下に十分なスペースを確保するためです。
深い鉢の場合は深さが十分にあるので、地植えと同じように深く植えましょう。
芽が出ている球根は、ポットから抜いて、根を傷めないように植え付けます。
植え替え
地植えは、基本的に植え替えの必要がありません。
あまり咲かなくなってきたら3年に一度ぐらいは掘り返してみます。
鉢植えの場合は、ワンシーズンで根が鉢に回ってしまうので、毎年植え替えたほうがよいでしょう。
どちらも、植え替えるときのポイントは葉が枯れてから掘り上げることです。
大きな球根だけ選んで土を落とし、球根を傷つけないように根と葉を切り取ります。
最後に乾燥させて次のシーズンまで保管しておきましょう。
日当たり
水仙が育つには、十分に日光の光を当てることが必要です。
日光によって葉が光合成を行い、球根が育って花を咲かせるからです。
水やり
鉢植えの場合は、鉢の土が乾いたらたっぷりと水をあげます。
ポイントは、鉢の下の穴から水が流れるまで上から水を流すことです。
花が終わり、葉が枯れてきたら水やりをやめます。
肥料
球根を植えるときには、土の穴に肥料を入れておきます。
肥料がもともと入っている土も市販されています。
鉢植えの場合は、葉のある間は1週間に1回液体の肥料をあげるとよいでしょう。
花の管理
花が咲き終わったら花がらをつみます。
葉は枯れるまでそのままにしておきます。
葉も切ってしまうと、球根に栄養がいかず、花が咲かなくなります。
葉が光合成を行えなくなるからです。
注意】水仙を育てるときは毒に気を付けましょう
水仙の葉と球根にはアルカロイドという毒が含まれているので注意が必要です。
間違って口に含むと、嘔吐や下痢などの中毒症状が出ます。
葉がニラに似ていますが、臭いがニラと水仙では違います。
家庭菜園をする場合は、近くに植えるのは注意しましょう。
水仙の花は花だんやプランターの
寄せ植えで楽しむのがおすすめ
水仙の育て方のポイントをおさえたら、実際にプランターや庭に植えてみましょう。
プランターに寄せ植え
植木鉢に植える場合は、水仙1種類だけをぎゅっと植えてもシンプルです。
多種類を植える場合は、植木鉢の中にまず水仙の球根を何個か植えて、その隙間にパンジーやビオラと一緒に植えてみましょう。
水やりを忘れなくなります。
花だん
庭にガーデニングのコーナーがある場合は、球根で育てられるチューリップなどと一緒に植えてみてはいかがでしょうか。
水仙を一か所に10〜20個ぐらいを植えます。
その上に園芸用ラベルを立てておくと、踏まないし、時々水をあげるのにも目印になります。
そのまわりにパンジーやビオラなどを植えておくと、時間差で花が咲き、さびしい感じにはなりません。
たくさん収穫できたら、切り花としても楽しめます。
関連記事:チューリップの植え方・育て方|基本は秋植え春咲き!
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手間がかからない
水仙の花を育ててみよう
一度植えると植えっぱなしで増え続ける水仙の花。
鉢植えの場合は日当たりと水やりに注意すれば、ガーデニング初心者でも手の出しやすい花です。
庭がない家でも、一鉢窓辺に置くだけで、パッとお部屋が華やぎます。
体がきゅっと凍えて心もふさぎがちな日々に、黄色や白のビタミンカラーの花は人に元気を与えてくれますよね。
手間がかからない水仙の花を手軽に育ててみてはいかがでしょうか。