2023/10/15

お供え物は何がいい?故人に捧げるお供え物の選び方

お供え物はお盆やお彼岸、四十九日の際に供えるものです。
故人に捧げるものなので、失礼のないようにお供えし、マナーも心得ておきましょう。

お供え物を選ぶ前に、まずは供物そのものの意味を知ることが必要です。
お供え物は、仏教の五供という考え方が基本となっており、5つの意味があります。

また、渡すタイミングと渡し方のマナーもあるため、事前に知っておくと遺族に失礼がありません。
どのようにして不幸を知ったのかによっても、対応は違ってくるでしょう。

お供え物にはいわゆるNGとされるアイテムも当然あります。
マナーや遺族への思いやりを忘れないようにし、NGアイテムは避けましょう。
一般的に人気のあるお供え物についても紹介しているので、何がいいのか迷った際には参考にしてください。

お供え物を選ぶ前に
「供物」について知っておこう

お供え物とは、葬儀や法要の際に故人を偲び、遺族への弔意を表すために贈るものです。
読みは、「くもつ」ですが、一般的にはお供え物(おそなえもの)といいます。

くもつは、葬儀では祭壇に飾られるもの、法要の際に贈られるもの、仏様や神様に捧げるものです。
なかには、喪主や遺族が準備するケースもあります。

供物の基本は、香・花・灯明・水・飲食です。
これは、仏教の五供(ごくう)という考え方がベースとなっています。

  • 香:お線香や抹香りを指し、心身を清める意味のあるものです。
  • 花:供花を指し、花のように清らかな心を持って仏様と向き合う意味があります。
  • 灯明:ロウソクの灯りを指し、私たちの心に安らぎを与えてくれます。
  • 水:心が洗われる、きれいな水を指します。
  • 飲食:ご先祖様に普段私たちが食べているものをお供えすることにより、ご先祖様とのつながりを持つという意味があります。
    炊きたてのご飯をお供えすることがほとんどです。

近年、お供え物を供える習慣が減ってきているようです。
地域によっては、供物そのものを渡す習慣がなくなっています。
供物の代わりに、香典として金銭やお花を渡すのが一般的です。

関連記事:法事のお供え物は何を選べばいい?ポイントやマナー・おすすめの品物

お供え物を贈るタイミングと渡し方

お供え物を渡す際にはタイミングも大事にしたいものです。
お盆やお彼岸などの法事や法要、もしくは命日に贈ることもあります。

「御仏前にお供えください」と一言添え、両手で渡すようにしましょう。
みずから仏壇などに供えることはマナー違反のため、遺族に直接渡すようにしてください。

なかには、直接出向くことができない場合もあります。
この場合は、郵送で送る方法もありますが、時期をよく考えなければなりません。
お盆やお彼岸に贈ると、来客で忙しい可能性もあるので避けましょう。

遅れて贈るよりも早めに贈る方が失礼がありません。
1週間前、少なくとも2、3日前には届くようにして、お供え物だけを贈るのではなく一言メッセージカードを付けると丁寧な印象になります。

また、喪中はがきをもらうことで不幸があったことを知る場合もあります。
故人を偲ぶ意味でもお供え物を贈る場合もあるでしょう。
最近の傾向として、一周忌などの法事では、香典と供物を持参するケースが増えています。

通夜で供物や供花を贈る場合は、当日午前中までにし、葬儀や告別式に贈る場合は前日までに届くようにします。
遺族の負担になりそうな場合は、あらかじめお供え物を贈る旨を伝えるといいでしょう。

何がいいお供え物なのかは
「宗教」や「地域」で異なる

仏式の場合、厳禁とされているのは肉類や海産物などです。
殺生をイメージすることから供物としては厳禁です。
日本酒はおめでたい行事を連想させるため、お供え物としてはおすすめできません。

一方、神式の場合は解釈が異なっています。
線香やロウソクはふさわしくないお供え物ですが、食べ物は問題ありません。
食べ物は神の恵みと考えられているためです。
お酒も神様とのつながりが深いものであるため、贈ってもよいといわれています。

キリスト式では、供物を飾る習慣がないため持参する必要はありません。
生花と御花料と呼ばれる金銭、もしくは生花のみを贈りましょう。

お供え物でNGな「生もの」は避ける!
何が贈っていい物か確認しよう

宗教以前の問題として不向きなものがあります。
魚や肉といった生ものや、賞味期限の短いお菓子類、室温で管理するのが難しいものは遺族に負担をかけます。

鉢植えの花も不幸が根付くとされており、葬儀の贈り物としては不向きです。
花言葉の意味がよくない花、トゲのあるお花も避けましょう。
また、大きすぎるお供え物は、会場の広さの関係で場所を取り、遺族が持ち帰ることが難しいため不適切です。

NGなモノを避け、安心してお供えできるアイテムを選びましょう。

何がいいのかわからない場合の
無難なお供え物5選

お供え物としておすすめの物を5つ紹介します。
一般的に選ばれているものであり、遺族にも失礼のないものです。

お菓子

お供え物は、消えて無くなるものがよいとされています。
日持ちがするものを選び、故人の好みが分かっている場合はそれに準ずるのがいいでしょう。
和菓子、洋菓子いずれを選ぶ際も、個包装になっているものがおすすめです。
遺族のことを考え、食べやすいものにすると配慮がいき届いている印象があります。
また、併せて飲み物・お茶などもお供えするのが一般的です。

果物

果物を選ぶときは丸いもので数は奇数になるようにしましょう。
偶数は割り切れる、縁が切れる意味があるため、数を調整してください。
スーパーや果物店ではかごに入った果物の盛り合わせもあるので、このような物を選ぶ方法もあります。

お線香

仏教の教えの六波羅蜜の実践にもつながるという意味でお線香が選ばれることもあります。
この場合に気を付けたいのは、仏教ということです。
その他の宗教の場合には、選択肢に入りません。
近年は、お線香の香りにもさまざまな種類があるため、幅広い香りの中から選べます。

ロウソク

お供え物にロウソクが選ばれることもあります。
ロウソクといえば、白く細長いものを連想しますが、近年では模様入りの物もあり、種類が多い印象です。
花の柄などは品がよく、遺族にも喜ばれるでしょう。
桜やしゃくなげなどが描かれているものが多く、お線香とセットになっている場合もあります。

ただし、宗派によってロウソクの形状を指定されることもあるので、事前に確認が必要です。

フラワーギフト

お供え物にフラワーギフトを贈る方もいます。
故人が花を好きだった場合には、特におすすめです。
生花からプリザーブドフラワー、ハーバリウム、アレンジメントまで幅広い品ぞろえがあります。

直接生花店に出向いて購入する方法以外に、インターネットを利用して注文するのもひとつの方法です。
金額も手頃なものからそろっている点も見逃せません。費用も思っている以上に抑えられることもありますよ。

お供え物に迷ったら
故人をしのぶお花を選ぼう

故人を偲ぶ大切な時、何をお供えすれば良いのか、その選択は難しいものです。お供え物のマナー、宗教や地域の違い、また、お供え物として適切なものは何か、これら全てにおいて適切な選択をすることが、故人への敬意を示すことに繋がります。

ご供養にとってお花は、故人への敬意を表すと同時に、残された人の心を慰める役割も果たします。

「花百花」では、お供え物に適したお花を用意しております。家族や親族と共に供養の時を大切に過ごすお花選びは、花百花にお任せください。

さらに花百花では、お花の選び方から供え方まで、専門的なアドバイスも提供しています。お花の専門家「お花コンシェルジュ」が、あなたの疑問や要望に対して、丁寧に対応します。どのようなお花を選んで良いか分からない、地域や宗派による違いが気になる、そんなあなたの不安を花百花が解消いたします。

花百花で、故人への敬意を表現する、心温まるお供え物を見つけてください。

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お供え物は
故人を思う気持ちを込める事が大切!

この記事では、お供え物について、お供えに最適なお花を探す方法についての情報などを詳しく解説しました。

お供え物に何がいいのかは、宗教や地域によってもふさわしいもの、そうでないものがあるため、事前に確認が必要です。
お供え物としてはふさわしくない事から避けるべき物もあるので、御供のお供え物を自分で用意する際には、特に注意が必要です。

とはいえ、何よりも大切なのは故人を思う気持ちです。
お菓子や花を贈るのであれば、故人の好きなものにすると、遺族にも喜ばれます。
お供え物に何がいいのか迷った際には、今回紹介したおすすめのお供え物5選を参考にしてみてください。

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