エキゾチックな葉の形で、人気の高い観葉植物のモンステラ。南国の雰囲気を出すボタニカル模様のモチーフとしても使われ、話題になっていますね。
モンステラは室内でも育てやすく、明るい未来を想像させる花言葉を持っているためプレゼントとして使われることも多いです。家にモンステラがある人も多いのではないでしょうか?
モンステラはひと手間かけると、10年以上楽しめる植物です。植え替えをすると、思っている以上にサイズを大きくしたり、株分けして数を増やしたりできます。
この記事では、モンステラを長く楽しむための植え替えの方法を紹介します。
どんな植物?モンステラの特徴について解説
モンステラは大きな葉っぱが特徴的な室内常緑樹として人気の植物です。
大きさも2mを超える大きなものから、30cm程の手ごろなサイズまで用途に応じて選ぶことができます。
モンステラは観葉植物に不慣れな初心者でも扱いやすく、存在感のあるインテリアとして部屋の雰囲気を引き締めます。
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モンステラを植え替えしないとどうなる?植え替えの必要性
モンステラは植え替えをしないと、鉢の中で根っこが詰まって病気になり枯れてしまう原因になります。土の栄養もどんどんなくなっていくので、葉っぱの色が悪くなったり茎の力強さが減ったりして、本来のモンステラの生き生き感が楽しめなくなります。
モンステラは植え替えをすることで長く楽しめ、愛着のわく植物です。定期的な植え替えと日当たりや寒さに気をつけてあげれば、10年以上楽しめますよ。
モンステラを植え替えする時期やタイミングとは
モンステラを植え替える時期やタイミングをまとめました。植え替えのタイミングを逃してしまうと、モンステラが根腐れを起こしてしまうので様子をみてください。
時期
モンステラの植え替え時期は、4月から8月までの温暖な時期がベストです。
モンステラはアメリカの熱帯地方に生息する植物なので、寒さに弱いため暑くなり始める時が生育期です。
植え替える時は、晴れが続く時を狙ってください。雨で気温が下がってしまうと、根っこがうまく成長できないことがありますので注意しましょう。
タイミング
モンステラの植え替えのタイミングは、2年に1回がおすすめです。成長スピードが早い植物なので、根で鉢が一杯になる前に植え替えてあげましょう。鉢の大きさを変えると根っこを伸ばして想像以上に大きく成長します。
以下のような場合などは根が目詰まりを起こしている可能性があるので、早めに植え替えの対処をしてあげてください。
- 水やりをしてもすぐに下から水が出てこない
- 鉢の大きさに対して葉っぱが多すぎる
- 鉢の底穴から根が飛び出している
- 地表に根っこが飛び出している
- 鉢の安定が悪くすぐに倒れてしまう
モンステラを植え替える時に整えたい環境は?【日当たり、気温、水やりなど】
モンステラを植え替えるときには、晴れた日の最低気温が気温20℃以上25℃以下がおすすめです。気温が35℃以上の場合は、根がダメージを受けてしまうので、真夏の植え替えも避けてください。
植え替えるときには、雨の日を避けて行いましょう。寒くなってしまうと根っこが大きく成長できずにそのまま枯れてしまう恐れがあります。
モンステラは室内でも十分育てることができるので、植え替え後は直射日光を避け、明るい日陰で管理してください。
これだけは必要!モンステラを植え替えするときに準備するもの一覧
- 植え替えをするための鉢(一回り大きめ)
- 新しい土
- シャベルまたはスコップ
- 園芸用ヘラまたは割りばし
- 鉢底石または鉢底ネット
- 清潔なハサミまたはナイフ
- ビニールシートなど土を広げられるもの(新聞紙でも可)
- ビニール手袋
- 支柱
植え替えるモンステラの背が低い場合は、支柱は必要ありません。
背が高くなった場合は、2人で行うと作業を手早く行うことができますよ。
モンステラの植え替えの手順?@:作業場所にビニールシートを敷いておく
植え替えをする作業場に、ビニールシートを敷きましょう。シートを敷いておくことで、後片付けが手際良く進めることができます。
モンステラを植え替えするときには、必ずビニール手袋をして作業を行ってください。モンステラの樹液には、シュウ酸カルシウムといった成分が含まれていて直接触れるとかぶれてしまう場合があります。せっかくの植え替え作業、トラブルなく終わりたいですね。
モンステラの植え替えの手順?A:新しい鉢にネット、底石、土を入れる
新しい鉢に鉢底ネット、鉢底石、土を入れて準備をします。このときに使う土は、ホームセンターなどで売られている観葉植物用の土がおすすめです。観葉植物の成長に合わせた成分で作られているので、肥料などを考える手間を省くことができます。
自分で土を配合するときは、赤玉土を半分混ぜて水はけのよい土にすることをおすすめします。「赤玉土6:パーライト3:バーミキュライト1」の割合で土1リットルに対し20?30gの化学肥料を元肥として混ぜて使いましょう。
モンステラの植え替えの手順?B:古い鉢からモンステラを引き抜いて土を落とす
古い鉢からモンステラを引き抜きます。この時に根が詰まっていると鉢から抜けづらいので、ゆっくりと根っこを傷つけないように引き抜きます。
うまく抜けないときには、土と鉢の間に隙間を作りましょう。園芸用のヘラや割り箸を差し込み、土をほぐします。
鉢から抜けたモンステラは、根っこを整えます。古い土は、植え替える前に落としておきましょう。黒くなった根や乾燥して白っぽくなった部分は、消毒したハサミまたはナイフで切り落とします。
モンステラの植え替えの手順?C:新しい鉢にモンステラを入れて土を入れる
新しい鉢にモンステラを入れて、土を入れて整えます。根がしっかりと隠れるように土を盛り、隙間にも土が入るように園芸用のヘラや割りばしなどで根っこを傷つけないように入れていきましょう。
土は鉢のヘリから2?3センチほど下の部分までしっかり入れます。
モンステラの植え替えの手順?D:土をなじませて水やりをする
土を入れ終わったら、下から水が出るまでたっぷりと水をあげましょう。植え替えの前に水を控えているので、モンステラも喜んで吸い上げてくれます。水を上げた後に土が沈み込むようであれば、土を足して調節します。
モンステラを植え替える時に一緒にしたい「剪定」のお手入れ
モンステラを植え替えるときには「剪定」も忘れないようにしましょう。剪定は、モンステラを見た目も美しく、健康に保つことができます。
葉っぱが黄色くなっていたり、生育が悪い葉っぱ、低い位置で込み合っている葉っぱがあったりするときは、葉っぱをたどり茎を分岐点から切り落としましょう。剪定がうまくいくと残りの葉っぱが生き生きし、モンステラが輝きを取り戻します。
植え替えと同時に「支柱立て」も忘れずに
モンステラは、もともと半ツル性の植物です。鉢でそのまま育てていると、葉っぱの重みで茎が地面について横に伸びていきます。見栄えを良くするためにも上に伸ばすように、支柱立ても忘れずに植え替えと同時に行ってください。
立てる支柱の種類は、お好みで選びましょう。インテリア感を出したい場合は、ココナッツ支柱やヘゴ棒など、存在感のある支柱を使うとおしゃれに南国の雰囲気を出すことができるでしょう。
〈支柱のたて方〉
- モンステラを植え替える新しい鉢に支柱を先に立てます。
- 3分の1ぐらいまで土を入れて支柱を安定させてモンステラを入れます。
- 麻ひもでモンステラと支柱を仮止めします。
- 土を盛り入れて形を整えます。
モンステラの植え替え時に土は優しく揉んで落とす
モンステラの根についた古い土は、やさしく揉んで落としましょう。古い土が残っていると土に含まれる雑菌や虫の卵で病気になってしまったり枯れてしまったりすることがあります。
優しく揉みながら落とすことで根っこを傷つけずに新しい鉢に移動させることができます。
モンステラの植え替え前は水やりを控えて乾燥させておく
モンステラは普段は水をたっぷりと上げる植物です。しかし、植え替えの前には1週間程度、水やりを控えて土を乾燥させておくほうがおすすめです。植え替えはデリケートな作業です。土が湿っていると植え替えの作業中に根が水分を含んでうまく鉢から取り出せなかったり、泥が飛び散って周りが汚れたりすることがあります。
植え替えのあとは?モンステラを植え替えた後の育て方について解説
モンステラを植え替えた後は、1?2週間直射日光の当たらないところに置いて、できるだけ刺激を与えないように「明るい日陰」で管理します。この時期は土が乾いてきたら水をあげるようにしましょう。
根っこが定着したら、茎が伸びてきたり新しい芽が出てきたりします。植え替えの手間はかかりますが、より大きく成長したモンステラは愛着がわきますよ。
関連記事:モンステラの育て方をお手入れから植え替えまで詳しく解説
モンステラの花言葉は「うれしい便り」や「壮大な計画」
鉢植えのモンステラが花を咲かすことはまれですが、ハワイや小笠原などでは地植えされたモンステラに花が咲いているのを見ることができます。
モンステラには「うれしい便り」や「壮大な計画」といったこれからの未来に明るい希望を持たせてくれる花言葉があります。そのため開店祝いや新築祝いなど新しい門出にプレゼントとして使われることが多いです。
邪気払いや金運アップといった風水効果も期待できるため、長く楽しめるといいですね。
関連記事:運気アップ?モンステラの場所別の風水効果や効果を引き出すポイント
観葉植物モンステラの品種は約30種ほど
モンステラは、30種類ほど品種があります。葉っぱが大きなものになると1mを超えるものまであるモンステラは、ラテン語の「モンストラム(怪物)」が由来となって名づけられました。
観葉植物として流通しているのは、ホウライショウ(デリキオサ)またはヒメモンステラの2種類です。日本でモンステラというと、このどちらかをさすことが多いようです。
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まとめ
モンステラの植え替えについてまとめました。モンステラは葉っぱの形が独特で生き生きとした姿に元気をもらえる植物です。土と水やり、日当たり、気温に気を付ければ比較的簡単に植え替えができるのもモンステラの楽しみです。
植え替え作業をすることで、モンステラはさらに大きくなり素敵な姿を見せてくれます。普段は意識していない根の状態なども確認でき、愛着がわく作業です。
鉢を変えたりすると印象も変わるので、ぜひ楽しみながらやってみてください。
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