オリーブは観賞用や実の収穫を楽しめる庭木として人気で、鉢植えとして室内で気軽に栽培を楽しむこともできます。そんなオリーブには「剪定」という少しコツがいるお手入れが必要です。
「オリーブの剪定ってどうすればいいの？」
「自分で剪定するのは難しいのかな・・」
こんなお悩みを持つ方へ、なぜ剪定が必要なのか、剪定のメリットや、簡単な剪定手順を解説します！
この記事を読んでオリーブ剪定の基本情報をマスターしましょう！
オリーブには剪定が必須です！
オリーブは生長速度が早く、どんどん大きくなります。樹高が高くなる他に、枝が横に伸びたり、葉が密集したりと、樹形のバランスが崩れてしまうんです。
剪定と聞くと、整えるというイメージがあると思います。
ですが剪定には他にもたくさんのメリットがあるんですよ！
関連記事：観葉植物オリーブの基礎知識とオリーブの木の育て方
オリーブを剪定する目的とメリット
オリーブを剪定するメリットを見ていきましょう！
樹形をコントロールできる
良い見た目を維持するのは大事ですよね。剪定によって思い通りの樹形にすることができます。
通気性の確保
葉や枝が密集していると風通しが悪くなり、木全体が蒸れてしまいます。
混み合っている部分を剪定することで、通気性を確保して清潔な状態を保てます。
光合成がしやすくなる
葉の密集具合によっては太陽光が全体に行き渡らず、栄養の偏りが生じます。
葉を適正な量にすることで、光合成がしやすくなり、バランス良く栄養が行き渡ります。
災害の対策になる
地植えのオリーブは天候の影響を受けるため、台風等が脅威になります。剪定をせずに放置していると、強風の煽りを受けやすいです。定期的な剪定は、そうしたダメージを最小限に抑える助けになります。
関連記事：初心者でも簡単にできる！オリーブの育て方紹介！
オリーブの剪定に必要なもの
次に剪定に必要な道具についてです。
剪定バサミ
剪定専用のハサミです。ホームセンターなどで安価に購入できます。
癒合剤（ゆごうざい）
剪定部の大きい切り口に、ばい菌が入らないように癒合剤を塗ります。
回復を早める役割も担ってくれます。
小型ノコギリ
大きな枝や幹を剪定する時は、ハサミよりも小型のノコギリがあった方が便利です。
適切な時期に剪定しよう！オリーブ剪定のタイミング
少量の剪定（樹形に対して1割程度）は、いつおこなっても問題ありません。
鉢の植え替えなどのタイミングで剪定するのがおすすめです。
オリーブの樹形に対して3割を超える大幅な剪定を行うときは、木全体に負荷がかかるため、2?3月の徐々に暖かくなる時期がタイミングとして適しています。
オリーブの剪定方法は大きく分けて2種類
オリーブの剪定は大きく分けて2種類。サイトや店舗によって呼び方が異なりますので注意しましょう！
樹形に対して1割程度の剪定
樹形に対して1割程度の剪定を「弱剪定」・「透かし剪定」・「間引き」と呼びます。
樹形に対して3割以上の剪定
樹形に対して3割以上の剪定を「強剪定」・「間引き」と呼びます。
特に「間引き」は両方に対して使われているので、特に注意して他の文言や言い回しからどちらのことを指しているのか理解しておきましょう。
他にも太い幹をカットすることを強剪定、細い枝を整えることを弱剪定と区別したりもします。
オリーブの剪定手順は鉢植えも地植えも同じ
「鉢植えと地植えで剪定の手順や注意点は異なるの？」と疑問をお持ちの方もいらっしゃると思います。
結論から申し上げますと、両方とも同じ手順で作業可能です。
地植えは、強風の影響等の前提条件があるのに対し、室内で育てる鉢植えはそうした影響を考える必要はありません。多少の条件の違いはありますが、作業手順は大筋同じなんです！
では剪定の手順を3ステップに分けて見ていきましょう！
?オリーブ剪定の手順｜その1 剪定する枝の候補を選ぶ
まずは剪定する幹や枝を選びます。いきなりハサミを入れてしまうと全体のバランスを損ねてしまいます。剪定する枝の候補は以下の通りです。
・樹形のバランスを損なっている枝
・一箇所に密集している枝
・枯れた枝
・下を向いている枝
・枝同士が干渉している部分
・1本の枝から過剰に多く伸びた枝
・幹の根元から伸びている若枝
・虫が発生している枝
全体のバランスを考えつつ、通気性が確保できる量になるように意識しましょう。
オリーブ剪定の手順｜その2 高い場所から剪定する
剪定する枝を決めたら、ハサミを入れて剪定していきます。
剪定の順番はやりやすい方法で問題ありませんが、高い場所から剪定していくのがおすすめです。
特に強剪定を行う場合は、伸びすぎた樹高を大幅に調整しますので、トップの位置を決めてから全体を下方向へ調整していくと、経験が少ない方でも比較的失敗なく剪定することができます。
枯れ枝や虫が発生してしまった枝を優先して剪定します。剪定する枝の優先順位を決めて、切りすぎたなと感じたら、剪定を中断します。切り口が大きい枝には癒合剤を塗布しましょう。
オリーブ剪定の手順｜その3 全体を遠目で確認
最後に改めて全体を遠目で確認します。樹形全体のバランスは、縦長の楕円形を意識しましょう。
不要な枝は根元からカットしますが、先端だけ少しカットして調整する場合は、本数を多く切り過ぎると、今年に花芽をつける予定だった部分もカットしてしまいます。
開花や、実の収穫量が減ってしまわないように、最終調整では花芽の位置を再確認しましょう。
オリーブ剪定のコツと4つの注意点
ここまでの作業手順を守れば、誰でも簡単にオリーブを剪定できます。
さらに綺麗に整えるために、剪定のコツや注意点を一覧にまとめました！
・剪定する枝を決めるときは、枝の間隔を均一にすることや葉の密度のバランスも考える
・通気性の良さや光合成を全体に行き渡らせるようにするためには木を上から見ると良い
・間引く不要枝は、育ち切った大人の木で全体の3割、若い木は1割程度が良い
・過剰な剪定は気を弱らせるので、切り過ぎないように徐々に剪定しながらバランスを見る
これらのポイントを押さえれば、大きな失敗は防げますよ！
オリーブの剪定に失敗してしまったら？業者に頼るのもアリ
コツやポイントについてご説明してきましたが、失敗してしまったらどうすればいいのでしょうか？
・切りすぎてしまった
・バランスがおかしくなった
・剪定後に異変が生じた
このように剪定に失敗してしまった場合は、適切な処置を施してくれるプロの業者に頼るのもアリです。費用は対応の時期や樹形の大きさなどで様々ですので、一度問い合わせてみましょう。
観葉植物とくらす喜びを、花百花で
オリーブの木はその美しさと多様な楽しみ方で、多くの人々に愛されています。本記事では、オリーブの木の剪定方法を初心者にも分かりやすく解説しました。
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オリーブの剪定は必要な作業！最初は慎重にすすめよう
オリーブの剪定は、植物を健康的に育て、美しい形を保つために欠かせない作業です。剪定の目的は、木全体のバランスを調整し、光合成が効率的に行われるようにすることです。また、剪定によって、病気や害虫の発生を予防することができます。
最初は慎重に行うことが大切ですが、毎年行ううちに剪定もなれてきます。
失敗してしまうことを恐れてなかなか大胆に剪定ができないのは当たり前です。
まずは本記事を参考に、慎重にオリーブの剪定をしてみましょう！