観葉植物は数多くありますが、フィカス・アルテシマはご存じでしょうか。東南アジア原産の、クワ科フィカス属で、ゴムの木の仲間です。ラテン語で「上背が高い」を意味する「アルテシマ」の名前のとおり、何百種類もあるゴムの木の中でも大型の品種です。
自生地においては20~30mに育つことが知られており、存在感と熱帯特有の雰囲気があります。また、幸せに関する花言葉もあり、贈り物としてもよく選ばれる植物です。代表的な観葉植物の一つであり、見たことがある方も多いでしょう。
そして、育てやすいので初心者に適しており、しかも美しい緑が私たちを癒します。今回はフィカス・アルテシマの育て方やお手入れなどについてご紹介します。
フィカス・アルテシマはゴムの木の仲間!基本情報をチェック
フィカス・アルテシマはゴムの木の仲間で、葉の明るい緑色に黄色の斑が入っているのが特徴です。原産地の東南アジアでは20mを超えるほど大きくなりますが、耐寒性がないため日本では観葉植物として分類されます。それでも、大きな鉢植えでは3m近くのサイズになることも珍しくありません。
一般的に斑が入った品種が多く、つやのある美しい斑入りの葉はインテリアやショップのディスプレイなどによく利用され、大変人気があります。
アルテシマの基本情報
植物名は、フィカス・アルテシーマ(フィカス・アルテシマ)と呼ばれ、原産地はインド・タイ・ミャンマーなどの東南アジアです。熱帯地域の植物なので耐暑性は強いのですが、耐寒性は非常に弱く、日本では生育環境の温度管理に注意しなければなりません。
アルテシマの特徴
葉の周りに、明るい黄色が縁取られているような色合いが印象的な観葉植物です。取り扱うお花屋さんによって、「フィカス・アルテシーマ」と呼ばれる場合もあります。斑入りの葉がスタイリッシュなので、インテリアとして大変人気がある植物です。
また、「永遠の幸福」という大変縁起の良い花言葉が付けられています。そのため、結婚祝いや新居祝いといったお祝い事のギフトとして最適です。
風水的に見ても、葉が大きく丸みがあるフィカス・アルテシマは「お金や幸せが貯まる」といわれています。さらに、「陽の気」があり、雰囲気を明るくするともいわれているので置く場所を選びません。
枝や葉の切り口から出る白い樹液に注意が必要
フィカス・アルテシマをはじめとした、ゴムの木の樹液は皮膚炎や蕁麻疹を引き起こす場合があるので、注意が必要です。そのため、ラテックスアレルギーの方はもちろんのこと、ラテックスアレルギーのない方や皮膚が丈夫だと思っている方も、剪定を行う際には手袋を使用し、樹液が直接皮膚に付着しないようにしてください。
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初心者でも簡単!フィカス・アルテシマの基本的な育て方
フィカス・アルテシマは、見た目に美しいだけでなく育てるのも簡単です。ここからは、基本的な育て方についてご紹介していきます。ぜひ、初めての観葉植物にはフィカス・アルテシマを選んでみましょう。
植え付け時期・方法
温暖な5~8月が、植え付けに適した時期です。根詰まり予防のため、1~2年に一回程度植え替えするとよいでしょう。
(方法)
①株より一回り大きな鉢を準備する
②鉢に鉢底ネットを敷き、鉢底石を入れる
③鉢の1/3~2/3程度の高さまで用土を入れる
④株を慎重に取り出し、根鉢を1/3ほど取り除き痛んだ根を切る
⑤株を手で支えつつ、鉢の中心に置く
⑥鉢の縁から2?3cm程度下まで土を盛って株を安定させる
⑦根が出ていないなら出るまでの期間、土が常に湿るよう水やりしつつ管理する
管理場所
基本的には、風通しと日当たりの良い場所を好みます。とくに斑入りのタイプは日光によく当てることで葉に入る斑がはっきりとするので、レースのカーテンなどで遮光をした場所が最適です。ただし、葉焼けをする場合は、日当たりを調節しましょう。
耐陰性が多少ですがあるので、窓の近くのうっすら日光が入る場所なら1年をとおして室内で栽培できます。また、屋内だけで育てると徒長しやすくなるため、冬場以外はなるべく屋外で育成するとよいでしょう。
注意が必要なのは、夏場の管理です。夏場、屋内で管理する場合、エアコンの風が直接当たると枯れてしまうことがあります。
水やり
季節ごとに水のやり方は変わります。春から秋にかけての生育期には、表面の土が乾いていたらたっぷりと水やりしましょう。(*室内栽培では、根腐れの原因となるので受け皿に水が溜まった時は随時捨てます)
冬の休眠期には、表土が乾燥してから2?3日後に軽く散水、または葉水(霧吹きで水を葉にかける)をします。暖かい午前中に水やりするのがポイントです。
肥料
基本的に肥料はなくても育ちますが、葉つきを良くしたいのであれば、春から秋にかけて肥料を与えます。与える肥料は、緩効性化成肥料を月1回置くまたは、規定量の2倍ほどに希釈した液肥を、10日に1回のペースで水やりの代わりに与えましょう。
葉先が黄色くなる症状がある場合は、株の生育不良が考えられます。その場合は、窒素分の多い肥料を選びましょう。化成肥料を使うと、コバエの発生も予防できます。
植え替え
水やりをしていてもなかなか水がたまらない時や、根が鉢の底から出てきてしまったら植え替えをします。適切な時期は5?7月頃ですが、暖かい室内での作業であれば秋口でも問題ありません。
フィカス・アルテシマを鉢から抜き、根が鉢の中一杯にあるようであれば、根鉢を少し崩して一回り大きな鉢に植え替えましょう。根があまり張っていないのであれば、根鉢を崩さないようにします。
剪定方法
剪定してからの回復が早い春から秋の生長期が剪定時期です。好きな場所を順にハサミで切ればよいのですが、剪定する枝1本につき、数枚の葉を残すようにすると、株への負担を減らせます。
すでにお話した通り、樹液に触れるとかぶれなどが出る可能性があるので、手袋や園芸用グローブなどを着用し、皮膚に直接触れないように注意してください。もし、樹液に触れてしまった場合は、流水で良く洗い流しましょう。
冬越し
フィカス・アルテシマは耐寒性が低いので、肌寒いと感じたら室内に移動させましょう。日当たりが悪い場所で水やりを多くすると徒長の原因となるので、室内で冬越しをする場合は水を控え目にします。
【応用編】フィカス・アルテシマのお手入れ・増やし方
ここまでは、基本的な管理方法です。これからはお手入れや増やし方の応用編を紹介します。
アルテシマは「挿し木」と「取り木」で増やせる
フィカス・アルテシマは、「挿し木」と「取り木」で増やすことができます。
「取り木」とは、枝や幹に傷を付け、その植物が持つ再生力を利用してその部分から発根させる方法です。親株の根がある状態で行う方法なので、枯れるリスクが少なく済みます。
「挿し木」は、剪定時に切り落とした枝を使います。6?9月頃が適していますが、夏場は熱中症の危険があるので炎天下を避けて作業を行いましょう。
葉が黄色くなったら葉水で水分を補給する
葉が黄色くなっているのは、葉そのものが水分不足の場合と、そもそも全体的に水が足りていない場合があります。割りばしや竹串を鉢に刺してみて土が中まで乾いていることを確認してから、水をやってください。
また葉に水分が足りていない場合は、葉水で水分を補給するのもいいでしょう。霧吹きで水をかけるか、濡れタオルで葉を拭くのがおすすめです。葉の裏にも水をたっぷりかけると、葉裏に寄生する害虫を予防できます。
注意すべき害虫・病気
観葉植物は、高温多湿の環境が続くと、害虫の発生リスクが高まります。とくに発生しやすいのは、カイガラムシやハダニなどです。害虫の排泄物が溜まると、「すす病」の二次被害も起きることがあります。
日頃から風通しの良い場所で管理し、こまめに葉水や剪定をすれば害虫を予防できるでしょう。発生しても早期発見することで被害を最小限にできます。日頃からよく植物を観察して、異変があればすぐに対策しましょう。
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フィカス・アルテシマを育ててみよう
今回は、フィカス・アルテシマの基本的なことから、育成方法まで紹介してきました。一見すると手間がかかるように思うかもしれませんが、観葉植物は最低限の管理で十分育つので初心者に適した植物です。
フィカス・アルテシマは葉が美しく、風水的にも「お金や幸せが貯まる」といわれています。「永遠の幸福」という花言葉もあるので、ギフトとしても大変喜ばれるものです。最初の観葉植物に最適なフィカス・アルテシマを部屋に置いて清々しい日々を送りましょう。
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