2024/06/08

初夏に人気の花20選!ジャンル別におすすめをご紹介

初夏は、爽やかな風が心地よい季節です。植物にとっても過ごしやすい季節のため、開花時期を迎える花が増える季節でもあります。
初夏の花は涼しげな色と爽やかな印象が特徴で、風に揺られる花や、まるで星をちりばめたような小花など様々な種類があります。

植物が一番元気になる初夏では、どのような花が育成に適しているのでしょうか?
また、育て方のポイントはあるのでしょうか?

この記事では初夏に人気の花の紹介と共に、初夏の花の生育のポイントを紹介します。
初夏にふさわしい花を選んで鉢植えや寄せ植えなど、ガーデニングを楽しんでみてはいかがでしょうか?

まずは、初夏の花についてみていきましょう。

多くの花がみられる「初夏」は立夏から梅雨入りまでの期間

多くの花がみられる「初夏」は立夏から梅雨入りまでの期間

初夏とは文字通り夏の初めの事で、夏を三等分した呼び名の一つで、概ね立夏(5月5日ころ)から梅雨入りまでの期間をいいます。

初夏は、色とりどりの花々が数多く咲きます。温かい気候と程よい日差しが心地よく、植物にとっても成長しやすい時期です。一年草や多年草の他、球根草、ハーブ、野菜の苗も充実してくる季節といえます。

植物の育成に適した初夏の時期に開花時期を迎える、ガーデニングにおすすめの花にはどのようなものがあるのでしょうか?

関連記事:夏の花でおすすめの多年草10選!宿根草・一年草・二年草と違い

初夏のガーデニングにおすすめの花5選

初夏のガーデニングにおすすめの花5選

初夏のガーデニングには、涼しげな花の色や、爽やかな咲き方を見せる花がおすすめです。鉢植えや地植えで楽しむことができますよ。

�@ あじさい

梅雨の代名詞ともいえるあじさいは、初夏にぴったりの花の1つです。色は、青、紫、ピンク色、白色などがあります。
綺麗な色が花のように見えるところは、実は葉が変化したガクと呼ばれるものです。土の養分によってガクの色が変わりますので、好みの花の色で育てたい場合は、鉢植えで育てると土壌をコントロールしやすいです。

関連記事:あじさいは冬越しが大切!冬を乗り越えて綺麗なお花を咲かせよう

�A 花菖蒲(ハナショウブ)

子どもの日といえば「花菖蒲」、端午の節句のおなじみの花飾りです。同じアヤメ科の植物のアヤメやカキツバタと同じような見た目をしていますが、葉が異なります。
花菖蒲は表に1本、裏に2本の葉脈があります。
水は与えすぎず適度に保つことがコツです。鉢植えの場合は土の表面が乾燥したらたっぷり水を与えます。地植えの場合は基本的には水やりの必要はありません。

�B ビバーナム・スノーボール

バーナム・スノーボールは、あじさいと似たような見た目をしています。ボール状に花を咲かせ、咲き進むにつれ淡緑色から真っ白へと変化する特徴があります。
樹高が2mほどなので、お庭で育てやすいです。

�C テッセン

独特な花をしたテッセンは、クレマチスの原種の1つです。花の大きさは、5?8cmと小ぶりですが、白い花びらと紫色の雄しべが印象的な美しさをかもしだします。
花の色は、青紫、紫、白、複色などがあります。グランドカバーとしても楽しめるでしょう。

�D エルダーフラワー

エルダーフラワーは、白い小さな花を枝先につけます。マスカットに似た甘い香りと、可愛らしい花の様子が魅力的です。初夏の日差しを受けて爽やかな印象を与えます。コーディアルシロップなどに活用されることもあります。

関連記事:ガーデニングに!暑さに強い夏の花を選ぶコツ・注意すべきポイント

初夏に鉢植えで楽しみたい花5選

初夏に鉢植えで楽しみたい花5選

初夏におすすめの花のうち、鉢植えで楽しむことができる花には次のようなものがあります。

�@ ハゴロモジャスミン

ハゴロモジャスミンは、外側はピンク色、内側は白色の花です。芳醇な香りが特徴です。日本では、秋に花芽が形成され、気温の上昇する春に開花します。
ジャスミンのなかでは比較的寒さに強いですが、5℃以下になると翌年の花の月が悪くなるので、寒すぎるときは室内で育てると良いでしょう。

�A ラベンダー

ラベンダーは、花壇の縁取りや寄せ植えで人気のハーブです。花穂から豊かな香りが一斉に放出されます。ラベンダーの香りは、心身をリラックスさせる効果があるため、精油に用いられます。花の美しさと香りのよさでいえば、イングリッシュラベンダーが随一ですが、北海道など寒冷地向きです。関東以西ではフレンチラベンダーが育てやすいです。

�B ロベリア

ロベリアの和名は、ルリチョウチョウです。その名の通り、蝶のような形の小花が株を覆うように咲きます。花を見る方向によって異なる濃淡がでるため、美しいです。また、花付きがよいという特徴もあります。
草丈が低いため、鉢植えにおすすめの初夏の花です。涼しい場所で育ち、夏を越すことができると、秋にも花を楽しむことができます。

�C カンパニュラ

カンパニュラは、キキョウ科の多年草です。ふっくらとした花が可愛らしく、ピンクや青といった爽やかな色をしています。特別な手入れをしなくても、毎年花を咲かせてくれるので、ガーデニング初心者にも育てやすいでしょう。
小さな鉢で育てると、カンパニュラの可愛らしさをより引き立たせてくれます。

�D カルミア

コンペイトウのようなつぼみから花を咲かせる、小型の花木です。花は薄く模様が入り、赤と白のコントラストが美しいです。放任状態でも樹形が整うため、剪定が少なくても育つメリットがあります。丈が低いうちから花が咲くので、鉢植えにおすすめです。

関連記事:夏の花壇のレイアウトアイデア例4選!切り替え時期と成功のコツ

シンボルツリーにもなる!初夏におすすめの低木の花5選

シンボルツリーにもなる!初夏におすすめの低木の花5選

低い木の草花は、雨に強いため、初夏に育てやすくおすすめです。どのような花があるのか、一覧で見ていきましょう。

�@ クチナシ

クチナシは、上品な白い花を咲かせます。甘い香りが魅力的で、香水やお香などにも使われています。
クチナシの植え付け適期は4〜5月で、初夏に開花時期を迎えます。日なたや半日陰に植えて、水やりはしっかりおこないましょう。

�A アベリア

アベリアは、班入りの葉が特徴的で、庭をお洒落に演出してくれる低木の花です。花の色は、白やピンク色です。
日なたで育てたほうが花つきがよくなるので、初夏を迎えたら日差しを与えましょう。

�B ビヨウヤナギ

ビヨウヤナギは、黄色の花を初夏に咲かせます。繊細な雄しべが長く突き出た花の姿が特徴です。
1メートルほどの樹形で、低木のため、庭に地植えしやすい品種です。半日陰程度でも花を咲かせますが、極端に乾燥しない場所で育てるとよいでしょう。

�C サツキ

サツキは、日本で古くから育てられてきた花です。和洋問わずに庭を美しく彩ります。初夏に開花時期を迎え、ピンクや白の花を咲かせます。花が広がるように咲くため、少量の株を植えるだけでも、華やかさを感じることができます。

�D アナベル

アナベルは、アジサイの仲間です。別名アメリカノリノキとも呼ばれます。梅雨の時期に花が咲き、白やライムグリーンの爽やかな花色が、初夏らしい庭を演出します。半日陰でも育つので、シェードガーデンにもふさわしいでしょう。乾燥や害虫に強いので、育てやすい植物です。

初夏から秋まで長く楽しめる花5選

初夏から秋まで長く楽しめる花5選

初夏を過ぎても長く花を楽しむことができたら嬉しいですね。ここからは、秋まで楽しむことができる花をご紹介します。

�@ ベゴニア

ベゴニアは、小さいスペースを花いっぱいに演出できます。小ぶりな花が複数咲くので、華やかな印象です。つやのある葉が特徴的で、カラーリーフとしても楽しむことができます。

�A コレオプシス

中心からパッと開く花が、明るい印象を与える花です。コレオプシスは丈夫です。日当たりと水はけのよい場所を選べば、小花を次々と咲かせます。花の色も豊富なのが魅力で、黄色や橙色、ピンク、白などがあります。葉が細く繊細な印象なので、ナチュラルガーデンによく似合います。

�B サルビア

サルビアはシソ科で、細かい花を咲かせます。花の色や草丈が種類により異なるので、庭に合わせて大きさを選ぶことができます。ボリュームある大型種はナチュラルな印象に、小型のタイプは狭い場所に向いています。

�C ルドベキア

ルドベキアは、秋になっても休まず咲き続け、長く花を楽しむことができます。宿根草で、イエロー系の花を咲かせます。遠くからも目を引くはっきりとした色なので、ガーデンの主役にぴったりです。

�D ジギタリス

ジギタリスは垂直に伸び、茎の両脇に小さな可愛らしい花を咲かせます。よく枝分かれして、一番花の後も次々と咲いてくれます。花の後にタネができないため、花期が長いのが特長です。とても丈夫で、暖地でも夏越ししやすく、秋まで楽しむことができます。

初夏の花を育てる4つのポイント

初夏の花を育てる4つのポイント

初夏は、日が伸びてくる時期なので日差しの加減や水やりなどの手入れが重要です。初夏だからこそ気を付けるべきポイントをお伝えします。

風通しの良い明るい日陰に置く

気温の上昇と共に、植物が蒸れてしまうことがあります。直接日が当たらない、風通しの良いところで育てましょう。

水やりは涼しい時間帯に行う

水やりは、土の表面の乾き具合を確認しましょう。地植えであればそこまで心配する必要はありません。鉢植えの場合は、土の表面の乾燥を目安に水やりを行いましょう。早朝や夕方など、涼しい時間帯に行うと花が喜びますよ。

咲き終わった花は取る

枯れ始めた花は、早めに取り除きましょう。見た目が良くなるだけでなく、病害虫の発生を予防することができます。また、花柄を取ると次の花が咲きやすくなるメリットもあります。

全体のバランスを見て切り戻す

茂りすぎたら、全体のバランスを見て切り戻すのがポイントです。必要な部分だけを残して、葉が重なり合っているところは、適度に空白を作っていきましょう。風通しが良くなると、花の成長にもつながります。

関連記事:夏の花といえば?ガーデニングにおすすめの種類の特徴や花言葉

まとめ

初夏には、たくさんの種類の花がシーズンを迎えます。涼しげな色を取り入れたり、はっきりとしたカラーの花を用いたりして、寄せ植えなどのガーデニングを楽しむことができます。

初夏の花は、種類により日当たりと水やりの加減が異なります。日陰でも育つ花や、日光を好む花など、性質に合わせて生育することが長持ちのポイントです。また、水やりもコツがあり、地植えではほとんど心配なく育てられますが、鉢植えでは土の様子を見ることが大切です。

秋まで楽しむことができる初夏の花もあるので、家や庭を華やかに演出してくれることでしょう。初夏の花を育て、飾り、彩り豊かな生活を手に入れてみてはいかがでしょうか。

RECOMMENDED ITEM