2024/06/21

天国のお母さんへの贈り物「母の日参り」のお花

5月になると毎年ゴールデンウィークや母の日などイベントが盛りだくさんですね。最近は、家族の過ごし方を見直す機会が増えています。旅行なども良いですが、今注目を集めている行事があります。
それは「母の日参り」です。

母の日というと、日ごろの感謝の気持ちを込めてお母さんにカーネーションを贈る日ですが、カーネーションを贈るのは生きている母にだけではありません。

母の日は、亡き母を偲んではじめられたアメリカ発祥の文化ですが、発祥当時の母の日はまさに「母の日参り」だったのです。

「母の日参り」について知ることで、母の日についてもじっくり考えることができるはず。
さっそく母の日参りの由来からみていきましょう。

母の日参りってご存知ですか?実は「母の日」は母の日参りが由来

母の日参りってご存知ですか?実は「母の日」は母の日参りが由来

5月の第2日曜日は「母の日」。母親への日頃の感謝を表す日ですが、由来は20世紀初めのアメリカです。

社会運動家であり教師であり母であったアン・ジャーヴィスという女性の死後に、娘のアンナ・ジャーヴィスが亡き母を偲び、母が教師をしていた日曜学校の教会での追悼会で「白いカーネーション」を贈ったことが由来とされています。

その後の時を経て1914年にはアメリカ連邦議会で「母の日」が法律により定められました。
つまり、もともと母の日は亡き母への追悼からはじまっている「母の日参り」だったのです。
現在の母の日では、健在な母への日々の感謝を伝える記念日とされていますが、実はその意味の方が後から生まれた意味だったのです。

関連記事:母の日はいつ?【5月の第2日曜日】は花ギフトで感謝を伝えよう

母の日参りに人気のお花は「白いカーネーション」

母の日参りに人気のお花は「白いカーネーション」

母の日の発祥時から母の日には白いカーネーションが贈られていたこともあり、母の日参りには、やはり白いカーネーションが人気です。
カーネーションは母の日に贈る花の定番として親しまれていますが、それは生前も没後もかわりません。

カーネーションは、色によって花言葉が異なり、白いカーネーションは「尊敬」や「純粋な愛」の花言葉があり、ふわふわとした花びらでアレンジにも華やかさが加わり、気持ちを晴れやかにしてくれます。

母の日に生花を供えることは、故人を弔い、仏教的にも「香りを仏さまに届ける」という意味があります。
母の日には白いカーネーションを仏壇やお墓に供えましょう。

色によって異なるカーネーションの意味

母の日の贈り物として定番のカーネーションですが、花の色によって花言葉が変わってきます。
生きている人に贈る場合は、花言葉に自分の気持ちを託してプレゼントしてみてはいかがでしょうか?

赤・・・赤は「母への愛」「熱烈な愛」「愛を信じる」といった意味があります。母の日にぴったりの花言葉で人気な色ですね。

ピンク・・・ピンク色は「感謝」「あたたかい心」「美しいしぐさ」という花言葉です。日ごろの感謝の気持ちを表すことができますね。

オレンジ・・・最近人気のオレンジ色のカーネーション。花言葉は「純粋な愛」「あなたを愛しています」という愛に満ちたものです。母の日だけでなく、奥様や恋人に送っても喜ばれそうですね。

黄色・・・黄色は好きな色だからといって選ぶ人が多いですね。黄色のカーネーションには「友情」「美」といった言葉が含まれます。友達同士のように話がはずむ親子関係を築いている人にぴったりの花言葉ですね。

紫・・・上品な紫色のカーネーションもよく見かけるようになりましたね。紫のカーネーションには「気品」「誇り」という花言葉が含まれます。実の母だけでなく、義母に贈る花束にもおすすめなカラーです。

カーネーションの色によって愛の意味がいろいろありますね。
仏壇やお墓に供えるときには、白いカーネーションに加えて感謝を示すピンクや誇りを示す紫も一緒に添えてみると、きっと天国のお母さんも母の日参りを喜んでくれるでしょう。

関連記事:母の日の花はなぜ「カーネーション」?由来と選び方を紹介

母の日参りで「仏壇」にお供えする花の3つの注意点

母の日参りで「仏壇」にお供えする花の3つの注意点

母の日参りで仏壇に花をお供えするときの注意点は3つ。

  1. 長持ちする生花を選ぶ
  2. 供える数は奇数
  3. 花の向きはお参りする側(自分)に向けてひし形に飾る

仏壇に供える花のマナーは、生花を供えることです。仏さまは、食事の代わりに花の匂いを楽しみます。故人に対する敬意を込めて、母の日参りには生花を仏壇に供えてくださいね。

仏壇に飾る花は仏花(ぶっか)といいます。仏花には棘やにおいのない花を選ぶことが礼儀とされています。散りやすい花も仏壇を汚してしまうので適しません。

適しているお花としては、菊やカーネーション、スプレーマムなどで、長持ちする花として母の日参りでも好まれています。
仏壇に花を供えることで故人を思い出したり、花を世話することで自分の気持ちが落ち着くことでしょう。
こうした儀式は生きている人が、故人に対しての気持ちを整理し未来に向かうためにも必要なことです。

四十九日までの花の色に注意

花の色は、四十九日までは白、紫、緑で揃えましょう。四十九日を過ぎている場合は、ピンクや黄色など淡い色を供えるのが最低限の仏花のマナーです。
ですが、最近ではマナーにとらわれず故人が好きだった花を供えることも増えてきました。

仏花を供えるときには、奇数がよいとされています。奇数は仏教で縁起の良い数とされており、お祝いの日があるのも元旦の1月1日など奇数が多いのです。奇数は不思議な力があると信じられていることから、厄払いの意味があると言われています。
花を供えるときには、そうした気持ちも含めてみてください。きっと天国から身を守ってくれるでしょう。

お花の向きは供養する人に向けて

母の日参りだけでなく花を供えるときのマナーとして、花の向きがあります。花の向きは、お参りをする自分たちの方に向けてかざってください。仏様のまわりを飾ることで、仏様の願いがわたしたちに向けられていることを示しています。花を見ることで、改めて命の尊さを知ることができます。

生花以外をお供えする場合は線香に工夫を

お供えする花にブリザードフラワーやハーバリウムなど手入れの少ない花を用意する人もいますね。手入れが少ないので忙しいときにおすすめです。
その場合は、線香を普段と違う花の香りに変えたりなどしてください。カーネーションの香りのする線香もありますよ。特別な母の日を無理のない範囲でお祝いできるといいですね。

仏花ではマナーも必要ですが、故人を悼む気持ちがなによりも気持ちが大切です。気持ちのこもった花を供えてあげてください。

母の日参りで「お墓」にお供えするお花の3つの注意点

母の日参りで「お墓」にお供えするお花の3つの注意点

母の日参りでも、通常のお墓参りと同じくマナーが大切です。
母の日参りでお墓に花を供えるときの注意点は3つ。

�@本数は奇数で対で飾る
�A目上の人よりも高価な花は買わない
�Bお墓参りの後は持ち帰る

母の日参りでお墓に出向く人も多いですね。お墓に供える花を用意するときには、親戚などほかの人との兼ね合いも考えて最低限のマナーを守りましょう。

仏様に供えるお花は、基本生花です。お花の香りを仏さまに食事の代わりに届けるためですので、においがきつい花は避けましょう。バラのようにとげがある花もタブーです。また朝顔などの毒性を持つ花もお墓に供える花としてはふさわしくありません。

生前に故人が好きでどうしても持っていきたい場合は、棘をすべて落とした状態で持っていきましょう。ただし、身内や血縁者のお墓でない場合はマナーを優先したお花を用意するほうが良いでしょう。

お墓参りのタイミングが他の人と被る場合、注意が必要です。自分より目上の人がいる場合、その人の気分を害さない程度の相場500円程度の金額の花を用意しましょう。
最近では、お墓に生花用の自動販売機が設置されていることも多いので難しい場合は無理をしなくても良いでしょう。花を供えることよりも、故人をしのぶ気持ちの方が大切です。

お墓参りに花や供物は必ず持ち帰るようにしましょう。そのままにしておくとお墓の周りを汚してしまったり、野生動物や害虫がくることもあります。ろうそくや線香も必ず火を消してから帰宅してください。

関連記事:お墓参りの持ち物は7つだけ|購入時に悩みがちな花の選び方も解説

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母の日参りに母が好きだったお花を用意するには?ネット通販で注文!

母の日参りに母が好きだったお花を用意するには?ネット通販で注文!

母の日参りにはどんなお花を用意すれば良いかをご説明してきましたが、生前好きだったお花や、白いカーネーションは母の日当日に手に入るかどうかはわかりません。

母の日にお花、特にカーネーションを贈る方はとても多いので、予約無しに当日お花屋さんに買いに行っても、希望していたカラーのカーネーションが売り切れだったり、母の好きな花が売っていなかったりということは十分にありえます。

母の日参りに行く日は母の日である「5月の第ニ日曜日」と決まっているので、事前にネット通販で注文しておくことをおすすめします。

母の日参りについてご紹介してきました。
母の日をお祝いする文化は、この母の日参りに由来しているのですね。
さまざまな家族の生き方がありますが、この母の日参りを行うことで自分のルーツを再確認できて、人と人との絆の大切さを知ることができます。

花を生けたり、お墓に行くことで気持ちが落ち着き、これからの未来を前向きに考えられ、「母」という大きな存在を通して家族としての会話も増えることでしょう。
母への感謝の気持ちを亡きあとも実現できる「母の日参り」を家族行事として取り入れてみませんか?

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