観葉植物として人気があるユッカに"グロリオサ"という品種があるのをご存知でしょうか?
国内では一番多く見かける、ユッカ・ギガンティスという品種と肩を並べるほど流通量が多い種類です。
「品種が別だと何が変わるの?」
「ユッカ・グロリオサってどんな植物?」
この記事ではグロリオサという品種の詳細情報を紹介していきます。
これから購入しようと考えている方にも参考にして頂ければ幸いです!
ユッカ・グロリオサの全容を解説!
まずは、グロリオサ品種の基本情報を見ていきましょう!
ユッカ・グロリオサの基本情報
ユッカ・グロリオサ[yucca gloriosa]はキジカクシ科、イトラン属の常緑低木です。濃淡な深緑の硬い葉が幹から放射状に伸びており、他の品種と比べて葉ががっしりしているのがグロリオサの特徴です。
原産地は北アメリカやアメリカ南東部の亜熱帯地域で、砂丘や砂漠に自生しており、樹高50cm?2.5m程度まで育ちます。
ユッカ属は耐暑性が高く乾燥に強い点が共通しており、グロリオサも砂漠で自生するほど生命力が強く、乾燥した環境を好みます。日本には明治期に渡来しており、風雨にさらされても力強く育つため、多くの家庭で庭木として植えられていました。
開花時は株の中心から花茎が1m程度伸び、数日で白やクリーム色の花を鈴なりにたくさん咲かせます。
開花に関しては、株のサイズや、ストレスの具合、安定した気候環境等が関係しているという推測もありますが正確には明らかになっていません。地植えの大型株で開花を見ることは頻繁にありますが、比較的小型の鉢植えで開花を楽しむのはかなり難易度が高いです。
英名と和名の由来と花言葉について
グロリオサの英名は「スパニッシュ・ダガー」です。
ダガーは短剣という意味で、グロリオサの葉が鋭い剣のように見えることが名前の由来となっています。
和名は「厚葉君が代蘭(アツバキミガヨラン)」です。
これは"キミガヨラン"という近種よりも葉が肉厚なことから名付けられました。
名前の"君が代"という部分ですが、これはグロリオサの名前が関係しています。
グロリオサは"栄光"という意味があり、明治期の日本で栄光を示す言葉として用いられたのが"君が代"だったのです。
そしてグロリオサの花言葉は、「勇壮」、「颯爽」です。
ユッカ属特有の勇ましい樹形や、開花の際の爽やかな花の姿が由来となったようです。
ユッカは別名「青年の木」とも呼ばれており、花言葉が男性向きなのも相まって、男性向けのギフトとして多く用いられています。
関連記事:青年の木(ユッカ)の楽しみ方いろいろ
購入時のポイント
ユッカ・グロリオサを購入する際は出来るだけ健康的な株を選ぶよう、以下の点に注目しましょう。
・幹や葉裏に虫がついていないか
・葉先が変色したり、枯れていないか
・葉のつき方のバランス、折れ曲がっていないか
基本的な見分け方は他の観葉植物と同じですが、グロリオサは葉先から枯れてくることがあるので、葉先もしっかり確認しましょう。
グロリオサの購入方法については、たくさんの店舗を比較できるネット通販がおすすめです。
まずはネット通販で色々な株を見て回り、気に入った株が見つかれば店舗に問い合わせをして状態を確認し、そのまま購入するか、現物を見に足を運ぶのかを決めましょう。
価格相場は状態やサイズ、店舗によってピンキリですが、
鉢植えの中型サイズで量産品:?1万円
葉のバランスが良く、管理が行き届いている良質な株:1万円?
大型の鉢植え、地植えの一点物:2万円?
価格帯の目安はこのようになっています。
とりあえずグロリオサを育ててみたい!という方は安価な商品を大型通販等で購入するのもアリです。
大型の美しい樹形の株を手に入れたい方は、植物専門店のサイトから一点物を含めて検討するのがおすすめですよ!
ユッカ・グロリオサの育て方は日当たりが重要ポイント!
お気に入りの株を購入したら、ボタニカルライフのスタートです!
ユッカ・グロリオサはとても丈夫な品種で滅多なことでは枯れません。
ですが正しい育て方で管理してあげれば、より長い間健康的な状態で観賞することができますので、コツやポイントを押さえておきましょう!
日当たりには要注意!
グロリオサを育てる上で一番重要なのは、"日当たり"なんです。
観葉植物は「耐陰性」と言って、日陰でどのくらい耐えられるのかという耐性が高い品種が数多くありますが、ユッカ属に関しては耐陰性はあまり高くないんです。
自生地は砂丘や砂漠であることからわかる通り、グロリオサは日光に当たってこそ、その生命力を発揮する品種です。屋外であれば直射日光の当たるところ、室内に置く場合もなるべく日の当たるところや明るい日陰に置いて育てましょう。
日光が当たる場所なら地植えでも鉢植えでも問題ありません。風通しが良ければ更に好環境といえます。
乾燥にはとても強いため、湿度はあまり気にしなくても良いですが、極度な寒さには注意が必要です。
気温が10℃以下の場合や、積雪した際はマルチング等の防寒対策をしてあげましょう。
水やりは定期的ではなく都度判断
水やりは他の観葉植物と同様、土が乾いたらたっぷり与えてください。
冬の時期は株を乾燥気味に保つと耐寒性が高まりますので、水やりは月に1度程度で構いません。
室内で育てる株は葉水を定期的にしてあげると、ホコリが溜まらずに綺麗な状態を保てますし、病害虫の予防にもなります。
鉢植えでは植え替えも必要
鉢植えで育てる場合は、最低3年に一度は一回り大きい鉢に植え替えることをおすすめします。
グロリオサは根の生長も力強く、鉢内で根がパンパンに育つと植木鉢を割ってしまう可能性があります。
その他の注意点
これまでに紹介したポイントを意識すれば元気に育ってくれますが、長期的に管理する上で更に注意してほしいポイントは以下の点です。
・水はけの良い用土で根腐れの防止
・肥料で大きく育てたい場合は5?9月の生長期に与える
・ハダニやカイガラムシ等の虫は薬剤入りのスプレーで早期に駆除する
これらに気をつけていれば、10年単位でグロリオサを楽しむことが可能ですよ!
関連記事:観葉植物ユッカの基本情報や育て方を徹底解説!
ユッカ・グロリオサは強い植物!安心して育てよう
ユッカ・グロリオサは、初心者でも育てやすく、強い植物として人気があります。見た目が力強く、存在感があるため、インテリアグリーンとしてもおしゃれな空間を演出することができます。
また、乾燥に強く、病害虫にも強い傾向があるため、手入れさえしっかり行えば長期間にわたって健やかに育てることができます。
これからユッカ・グロリオサを育てたいと考えている方は、ご紹介した育て方を参考に、健やかに育ててみてください。間違いなく、ユッカ・グロリオサの存在感ある姿に心惹かれることでしょう!
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