2023/04/03

初心者でも簡単!人気の観葉植物パキラの剪定

観葉植物の「パキラ」が人気を集めています。

どっしりとした太い幹と、緑の濃いつややかな楕円の葉のバランスが絶妙で、 インテリアにも最適。
「快活」「勝利」という明るい花言葉を持ち、「Money Tree(お金の木)」という別名もあるように「縁起のよい木」ともいわれています。
また風水の効果もあり、仕事運や勉強運が高まったり、人間関係も良好になるとされています。

鉢植えでの室内栽培が一般的で、手に入れるのも容易な、初心者にも優しく強い観葉植物です。
ただし「剪定」という作業が待っていると聞けば、二の足を踏んでしまう向きがあるかもしれません。

この記事を読めば、パキラの剪定もまた、ハードルの高い作業ではないことを理解していただけるでしょう。
園芸ビギナーでも気軽に取り組めるパキラの育成、その剪定、切るという作業とはどのようなものでしょうか。

パキラ栽培のポイント
環境と水やり

まずは剪定の前提となる、パキラ栽培の基本的な知識を確認しておきましょう。

適した環境

パキラは日陰でも育つ植物ですが、丈夫に育てるためにはある程度の日光を与える必要があります。
インテリアとして鉢を室内に置くケースも多いですが、その場合は窓辺など外からの光が差す風通しの良い場所を選びます。
夏の直射日光は苦手ですので、部屋の中でレースカーテンなどで遮光するとよいでしょう。
鉢を屋外に置く場合も、直射日光の当たらない風通しのよい場所を選んで管理しましょう。
必要に応じて遮光ネットなどを利用するとよいでしょう。
パキラが好きなのは「明るめの日陰」と覚えておきましょう。

水やりのポイント

水やりは、土の表面が乾燥したときに施すのが目安です。
むやみに水を与えると根腐れの原因となります。
ただし、与えるときは鉢底から水が流れ出るまでたっぷりと与えてください。
受け皿に溜まった水は必ず捨て、根腐れを防ぎます。
夏場は水やりの回数も増えますが、できるだけ朝の涼しい時にするのがポイントです。

パキラを楽しむために
剪定が欠かせないわけ

環境を整え、適切に水やりをすれば、パキラは育ちます。
しかし、観葉植物としてのパキラのよさを十分に味わうには、適切な剪定の作業が不可欠です。その理由をまとめました。

伸びすぎを防ぎ、樹形を整える

園芸店で購入した鉢植えのパキラが、南米の自生地のように20メートルの高さに成長することはありません。
しかし、本性的に成長の早い植物ですので、放置すればあっという間に大きくなり想定している以上に伸び、慌てることになります。
樹形のバランスが崩れ、鉢が転倒することもあります。
見た目も悪くなり、観賞に耐えられなくなるでしょう。

光や養分を樹木全体にまわす

密に茂った葉をそのままにしておくと、奥の葉や新芽に光が届かなくなります。
また、養分も十分にまわらなくなり、樹木全体が元気がなくなり成長に影響します。
パキラの健全な成長のためにも剪定は大切な作業です。

病害虫対策として

剪定を怠ると、風通しの悪い部分が生じ、病害虫の被害を受けやすくなります。
病気や害虫の予防としても、枝葉の剪定によって通気性を確保することが求められます。
また、実際に被害を受けてしまった場合も、その拡大を防ぐため、蝕まれた枝葉を剪定し、取り除かなければなりません。

ガーデニングにおいて剪定はさまざまな目的で行われますが、以上の3つを主な理由に幹や不要な枝葉を切り揃える剪定を特に「切り戻し」と呼びます。
剪定(切り戻し)は、パキラを楽しむうえで重要な要素と心得ておきましょう。

パキラ剪定の
適切なタイミングと時期

背丈の高さばかりが目立つ、あるいは枝葉が横に広がりすぎているなど、樹形のアンバランスが気になったら剪定のタイミングです。
また、枝葉の密集により日光や空気の流れが遮られていると感じたら、剪定により改善を図ります。

基本的にはいつ剪定してもよいのですが、積極的に行う時期としてはパキラが成長期に入る5月?7月が適しています。
剪定はパキラにもストレスがかかりますが、旺盛に生育するこの時期ならば樹形の回復が早く、新しい芽も出やすくなります。
9月頃までは育ちが活発なので、盛夏を前に剪定を済ませておけば秋口までに美しい樹形を取り戻すことができます。

冬場に剪定する場合は、気温が5度以上の環境に置き、多少の葉を刈りこむ程度にとどめておきましょう。

パキラ剪定で重要な
成長点の見きわめ

パキラの剪定でいちばんのポイントとなるのは、成長点を見きわめ、適切な位置にハサミを入れることです。
成長点とは、細胞の増殖が最も活発に行われる、植物生育の最前線です。
この部分が失われると新芽が出ずらくなり、葉や枝の成長が途絶します。
パキラの成長点は枝の先端や幹の節の部分にあります。
幹や枝葉を剪定する場合は、成長点を残してやや上の部分をカットします。
また逆に、不要な部分を完全に間引く場合は成長点を残さないようにします。

パキラを剪定する手順
道具の準備から仕上げまで

パキラの剪定について、基本的な事項を確認してきました。
次に、実際の剪定作業について手順を追って紹介します。

道具の準備

パキラの剪定に必要な道具は、基本的には剪定バサミひとつです。
一般的な文房具としてのハサミは力を入れる加減がむずかしく、けがをする可能性もあるのでおすすめできません。
剪定バサミは切れ味のよい清潔なものを用意してください。
切れのよくないハサミはパキラの細胞を押しつぶして壊してしまうため、その後の成長にも影響を与えます。
また、汚れたハサミは病気の感染にもつながりますので注意しましょう。

剪定プランの決定

やみくもにハサミを入れるのは失敗のもとです。
まずはパキラの全体を眺め、剪定後の成長によってどのような樹形になるかイメージします。
全体のバランスとメリハリを大切に剪定プランを立て、カットする箇所を決めましょう。

徒長した枝を落とす

徒長(とちょう)とは、茎や枝が弱々しく間延びして成長してしまうことです。
パキラのように成長の早い植物はまた、徒長しやすい植物でもあります。
徒長した枝葉はパキラの樹形バランスを崩してしまいますので、これを落とします。

傷んだ枝葉を落とす

葉焼けや虫食いなどを起こして傷んだ枝葉はカットします。
病斑が出ている葉の有無もチェックし、あればこれも落とします。
葉が混みあった部分や、そうなることが予想される部分があれば、これもパキラの健康にはよくありませんので剪定しておきましょう。

低い位置の枝を落とす

パキラは、低い位置には枝葉を残さず幹だけにすると、樹形がスタイリッシュにまとまります。特にこだわりがなければ、幹の下の方はすべて枝を落としてみてください。

プランどおりに仕上げる

不要な枝葉を落としたら、あとは剪定プラン通りにハサミを入れて仕上げます。
成長点の位置には注意を払いましょう。
太めの枝や樹高を抑制するため幹を切った場合には、切り口に市販の癒合剤を塗っておくとよいでしょう。

パキラの剪定後に必要なケア

剪定によってストレスを受けたパキラには、日の光が恵みとなります。
夏の直射日光はさけつつ、日当たりのよい場所に置きましょう。
新芽の生育を促すためにも日差しが必要となります。
同時に、風通しを確保することも大切です。
剪定後は迷うことなく、パキラの好む環境を整えることが第一といえます。

また、剪定後には肥料を与えましょう。
特別なものを用意する必要はなく、一般的な観葉植物用の肥料で十分。
固形肥料、液体肥料のどちらも有効です。

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まとめ

美しい樹形がインテリアグリーンとして人気の観葉植物「パキラ」。
育てやすさも魅力の一つ。
とはいえ、そのよさを十分に味わうには「剪定」という手入れを避けて通れません。

今回は、パキラ栽培のポイントである「剪定」にこだわり、方法や注意点を交えて解説しました。
園芸の初心者でも無理なく育てられる植物であることがお分かりいただけたと思います。

またパキラは、剪定した枝を挿し木にして増やすこともできます。
一歩進んだ楽しみ方としてトライしてみてはいかがでしょうか。

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