観葉植物として人気のドラセナ。葉っぱの形、色、種類が豊富で虫もつきにくいため、リモートワークの増えた現代でとても人気です。
ドラセナは花言葉に「幸福」という意味も持っているので「幸福の木」とも言われる縁起の良い植物で、風水的にも置くことが好ましいとされています。
そして、ドラセナは観葉植物には珍しく、5?10年で花を咲かせます。めったに見られない貴重なドラセナの花、みたくはありませんか?
そんなチャンスはドラセナを育てていれば訪れます。ドラセナは地面に直接植えたり、挿し木をして増やしたり、ハイドロカルチャーでも育てることができます。
育てる鉢や形にこだわると、愛着がわいてドラセナを育てることが楽しくなりますよ。
今回はドラセナの育て方を4つ、注意点とあわせて紹介します。
育て方をみる前に知っておくべきドラセナの基本情報
ドラセナはインテリアグリーンとして人気が高い観葉植物ですね。そのようなドラセナは、風水的にも縁起が良く「幸福の木」といわれています。
ドラセナは熱帯アフリカを原産としている常緑樹。50種類以上の品種があり、現在も派生を続けています。寿命が長く、なんと1000年以上の樹齢を誇るものもあります。
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【地植え】でおこなうドラセナの育て方
ドラセナの地植えは少々難易度高め。ドラセナは手入れは多くはないので忙しくてもなんとかなりますが気をつけたいのは病気。地面への植え付け方ではなく、育てている間に病気になったりすることが多いです。
地植えのメリットは、上手に育てるとどんどん大きくなることです。ドラセナを育てる人の中には2メートルを超える木に育てた人も。
ドラセナは、熱帯地方の植物のため寒さにはあまり強くありません。そのため、地植えにしたいときは、冬をいかに超えるかがドラセナを地植えするコツですね。
植え付け
ドラセナを植え付ける時期は、5月から9月がおすすめ。
地植えをするときには、一週間以上晴の日が続くタイミングを狙いましょう。ドラセナは根っこが腐りやすいので雨の降った後は植え付けに適しません。
日陰を避け、日当たりのよい明るい環境で、温かい日光をたっぷり与えるようにしましょう。
水やり
ドラセナは、基本乾燥した状態の土を好みます。地植えの場合は土の中から水分を得ることができるのであまり気にする必要はありません。
肥料
ドラセナに肥料をあげるときは、生育期の4月から10月です。
この時期にしっかりと肥料を上げることで葉っぱの色を濃く美しいものに仕上げられます。
地植えをしたときには「置き肥」がおすすめです。根っこから少し離れたところに2か月に一回ほど置きましょう。すぐに葉っぱを元気にしたいというときには「速攻性追肥」を行います。通常よりも薄めたものをスプレーしてあげることで直接葉っぱに栄養を与えられます。
ドラセナの様子をみて、肥料を選んでくださいね。
剪定
ドラセナは剪定をすることで、きれいな立ち姿になります。ドラセナの剪定時期は、5月から6月。日差しが強すぎる7月から9月は、葉っぱが焼けてしまう恐れがあるため剪定には向きません。
この時期にドラセナを剪定する目的は、2つ。
- 背丈の調節
- 弱った葉っぱを切り落として復活させる
剪定をしたあとは、園芸店やホームセンターで売っている断面用の薬剤を塗ってあげましょう。切り口から虫や病気の侵入を防ぐことができます。
夏の葉焼け対策
ドラセナは、葉っぱの美しさが魅力的な植物です。地植えをした後は、日が当たりすぎると葉っぱが日焼けしてしまうこともあります。オーニングや植物用の日よけを使って半日陰を作ってあげると安心です。
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ドラセナを地植えで育てる時の注意点3選
ドラセナは地植えで育てると大きく成長します。天気の様子によっては水をあげなくても十分に成長できます。
地植えにするときは、土の状態に注意。根っこを守ることがドラセナを大きく育てるコツです。
地植えで育てる注意点3選をまとめました。
根詰まりしたら植え替えしよう
地植えにした植物でも、根っこ詰まることはあります。ドラセナの場合は水が多かったり湿度が高いと根詰まりし、根腐れがおきて枯れてしまう恐れもあります。
土に赤玉を混ぜて水はけをよくしたり、植え替えを行うと元気になりますよ。
冬越ししよう
ドラセナは寒さに弱いです。人が肌寒いなと感じるときには、ドラセナにも注意してください。
地面にマルチング材をひいたり、「こも巻き」をおこなうと冬を安心して超えることができます。
「マルチング」とは、土の表面を覆う素材です。
ウッドチップやバークチップなどがあり、土の保温効果があります。霜が降りるのを防げます。
また、「こもまき」とは、冬に松の木やヤシの木などにまかれているワラの洋服のようなものです。防寒効果があり、ドラセナが凍傷になることも予防できます。
病害虫に気をつける
人間と同じように寒いときはドラセナも病気にかかりやすいです。地植えのドラセナがかかりやすい病気は2つ。
「軟腐病」とは、葉っぱが腐ってべたべたしたリ、悪臭を放つ病気です。土の中の細菌が入り込むことで、起こります。軟腐病を予防するためには傷ついた葉っぱを取り除くこと。できるだけ早めに行うことで、被害を抑え回復します。
「立枯病」は、カビが原因で起こる病気です。茎が変色し倒れることから立枯病といわれるようになりました。ドラセナの場合は、葉が下の方から変色してきたら要注意です。
【鉢植え】でおこなうドラセナの育て方
鉢植えで行うドラセナは、水やりに気を付ければ初心者でも簡単です。鉢植えのメリットは、家具やインテリアの大きさに合わせて鉢を選んだり、葉っぱの形を選んだりできることです。
一鉢置いてあると、さらに増やしたり、他の品種のドラセナも欲しくなってしまいますね。鉢植えのドラセナの育て方をまとめました。
植え付け
植え替えの時期は、5月から10月がおすすめ。ドラセナを鉢で育てる場合は成長スピードがゆっくりなため、めったに植え替えの心配はありません。
ラセナの増やし方 挿木
ドラセナは、丈夫です。剪定の時や土を変える時に、挿木や株分けをして増やすことができます。初めて行う人でも簡単に行えるので、挑戦してください。
- 〈挿木〉
- 挿し木用の鉢
- 用土(バーミキュライトや赤玉など)
- 土
- カッター
- 園芸はさみ
- 元気なドラセナの茎をカットします。
- 余分な葉を落とします。こうすることで根っこが張りやすくなります。
- 茎の断面を斜めにカット。吸水性をよくします。
- 水に半日から1日つけます。
- 鉢に用土を用意して挿します。
- 完成。最後にたっぷり水を与えて用土を湿らせましょう。
挿木をして2週間ほどはたっぷりと水をあげてください。直射日光の当たらない風通しの良いところで管理します。
水やり
ドラセナは乾燥した土を好みます。水やりで気をつけることは、水のあげすぎで根腐れを起こさないようにすることです。
夏は生育期なので、鉢底から染み出す程度にたっぷりとあげましょう。
冬場は、ドラセナにとっては眠っている時間なので、1週間に一回あげる程度に抑えておきましょう。
肥料
購入したばかりのドラセナは、元肥がたっぷりと含まれています。すぐに肥料をあげる必要はありません。
肥料をあげるのは、購入して半年以上経ったドラセナです。ドラセナに適した肥料は、液体肥料か緩効性化学肥料です。液体肥料は速効性に優れているため、すぐに対処したい時におすすめ。緩効性肥料は時間が経ってからゆっくり効果があらわれます。
剪定
ドラセナの剪定は、5月から6月がおすすめ。枯れている葉っぱを切り落として病気を予防することができます。
剪定は新しく芽を出させたいところで、切り落とします。こぶのようになっているところが剪定場所の目安なので全体のバランスを見ながら行いましょう。
ドラセナを植え付けで育てる時の注意点3選
ドラセナを鉢で育てるときの注意点は、何よりも根っこの健康を守ることです。ドラセナが枯れたり、病気になったりする原因はそのほとんどが水のあげすぎによるものです。ドラセナを植え替えで育てるときの注意点をまとめました。
根詰まりしたら鉢替えしよう
ドラセナは、観葉植物の中では比較的成長速度がゆっくりめ。2年に一回は新しい土に植え替えてあげると根詰まりが防げます。
冬は屋内で育てる
冬の間は、気温が低いときには、水あげを控えて日のあたる窓辺で管理すると春になってから楽しめます。
病害虫に気をつける
なりやすい病気の種類は、軟腐病と立枯病。葉っぱの色を退色させるハダニは、ドラセナを好みます。葉っぱの裏に水をかけることで予防できるので、気をつけて観察してください。
【水耕栽培】でおこなうドラセナの育て方
ドラセナを水耕栽培する方法を紹介します。水耕栽培とは、水につけて育てる方法です。土が必要ないため、衛生的で虫がわく心配がありません。
準備物
容器は、お皿のように平たいものでも大丈夫です。
水に入れる
水耕栽培は水に、茎の断面を斜めにカットしたドラセナを入れるだけ。水はこまめに入れ替えてきれいな状態を保ってください。
肥料
肥料をあげなくても十分育ちます。葉っぱの色が悪くなったり、元気がないと思うときは液体肥料を追肥して様子を見てください。
鉢替え
水耕栽培は植物の根が大きく成長し容器が小さく感じるようになったら、土に植え替えてあげましょう。植え替えは、鉢の植え替えと同じです。
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ドラセナを水耕栽培で育てる時の注意点2選
ドラセナは、園芸に慣れていない初心者でも水耕栽培で簡単に増やすことができます。
ドラセナは観葉植物としてだけでなく、花束のグリーンとして使われることもあります。気になる人はぜひやってみてください。
水の入れ替えは頻繁に
水はこまめに入れ替えておくことが必須。カビや細菌の繁殖を防ぎます。コバエなど害虫の発生を抑えることもできます。
枝は斜めに切る
水の吸い上げをよくするために、枝は斜めに切りましょう。ドラセナは、水を吸い込むだけで根を伸ばすことができます。切り花としてもらった場合でも、水につけておくと成長できます。
【ハイドロカルチャー】を使ったドラセナの育て方
ハイドロカルチャーとは、土の代わりにハイドロボールを使った栽培方法です。
インテリア性が高く、グッとおしゃれに仕上がります。ハイドロカルチャーでドラセナを育てる方法を解説します。
準備物
- 好きな容器(ガラス素材を使うとさわやかな印象に仕上がります。)
- ハイドロボール
- ドラセナ
- 根腐れ防止剤
- ハイドロボールを容器に入れます(底から四分の一ぐらい)
植え付け
土からハイドロボールへの植え替えに挑戦しましょう。
ハイドロボールを使うことで根腐れを予防でき、おしゃれに仕上がります。
- ドラセナの茎を斜めにカット
- 根っこの土を落とす
- ハイドロボールを入れた容器にぐらつかないようにドラセナの場所を決める
- ドラセナの場所が決まったら、ハイドロボールを追加して固定
- 完成
水やり
水やりのタイミングは、ハイドロボールの乾燥状態でわかります。乾いていたら、器の半分ほど水をいれるようにしましょう。この時に水が冷たいと、枯れてしまう恐れがあります。常温であげるほうが、植物への負担が少なくてすみます。
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ハイドロカルチャーで育てるときの注意点 2選
ハイドロカルチャーで育てる植物は、おしゃれですね。ハイドロカルチャーで育てるときの注意点を2選、解説します。
苔に注意
ハイドロカルチャーは、水を多く含み水やりの手間がかかりません。ですがその分、表面に苔が生えやすくなります。水を上げすぎると、表面に苔が浮いてくることがあります。透明な容器とハイドロジェルボールを使うと、水の様子がわかりやすいです。
室内で育てる
ハイドロボールを使った場合、必ず屋内で育ててください。屋外に置くと、ハイドロボールに虫が付いたり、細菌やウイルスが入り込みせっかくのドラセナが枯れてしまうことがあります。屋外に置きたい場合は、土に植え替えてから置くようにしましょう。
まとめ
ドラセナの育て方をまとめました。ドラセナは観葉植物の中でも育てやすいため、人気があります。「幸福」の花言葉を持つため、ドラセナがあると風水的にも運気が上がります。
ドラセナは観葉植物には珍しく花が咲きます。花が咲く瞬間は、貴重です。大切にしているとドラセナはきちんと答えてくれます。
ドラセナをこれから育てようと考えている人は、見た目だけでなく長く楽しむために剪定や植え替えなどの手入れも楽しんでくださいね。
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