2023/04/02

チューリップフェアーで春を体感!花の祭典に出かけよう!

花々が咲き誇る春。
ゴールデンウィークを中心に、春の花をテーマとしたイベントが目白押し。
中でもチューリップの美しさを存分に楽しむことができるチューリップフェアーは全国各地で開催されており、春の喜びを体感することができます。観光がてらにチューリップフェアに足を運んでみましょう。

富山県西部に位置する砺波市は「チューリップのまち」として知られています。
ここで開催される「となみチューリップフェア」は日本最大級の規模を誇る花の祭典。
広大な敷地を色とりどりのチューリップが埋め尽くす圧巻の光景は必見です。

この記事では「となみチューリップフェア」について詳しくご紹介するとともに、砺波以外の代表的なチューリップの祭典についてもご案内します。

たくさんのチューリップに出会うならチューリップフェアーです。
さあ、花の祭典に出かけましょう!

となみチューリップフェアは
日本最大級の花のお祭り!

チューリップの出荷量で富山県は日本1位。
砺波市は県下チューリップ栽培の発祥地であり、今も中心的な産地です。

「チューリップのまち」砺波

庄下(しょうげ)村(現在の砺波市庄下地区)でチューリップ作りが始まったのは、 今から100年以上前の1918年(大正7年)。
水田の裏作となる作物を求め、当地の農家がさまざまな園芸作物を試作したところ、最も評判のよかったのが、わずか10球の球根からスタートしたチューリップの栽培でした。

気温や日照時間、土壌、水など富山の環境が適していたこともあり、チューリップ栽培はたちまち県下全域に広がり、富山県の特産物となりました。
昭和に入ると海外への輸出にも乗り出します。
「富山のチューリップ」はその品質のよさから好評を博し、出荷量を年々伸ばしていきました。

第二次大戦中はチューリップ栽培も一時中断を余儀なくされましたが、戦後いち早く、保管されていた球根を基に復活。
富山県の園芸分場の廃止を予定していたGHQの関係者は、砺波のチューリップ畑の美しさを見て計画を撤回したと伝えられています。
砺波を中心に今日まで、富山県は日本一のチューリップ県の地位を守り続けています。
春の砺波平野に絨毯のように広がるチューリップ畑は、今や立山連峰や富山湾とともに富山県を代表するふるさとの風景として全国的に知られています。

また砺波市は「チューリップのまち」であると同時に、桜、スイセン、花菖蒲、カンナ、コスモスなどの花が一年を通して咲き誇る「花のまち」でもあるんです。

「となみチューリップフェア」の概要

1952年(昭和27年)、庄下村など6町村の合併により砺波町(現在の砺波市)が誕生しました。
この年、合併の祝賀の意味も込めて開催されたのが第1回の「となみチューリップフェア」です。

毎年、4月下旬から5月上旬にかけて、メイン会場となる市内の砺波の「チューリップ公園」を約300品種300万本のチューリップの花が埋め尽くします。
ゴールデンウイークの期間でもあり、県内外からの多くの人出でにぎわう、日本最大級のチューリップの祭典です。

「花が彩る 星の数ほど愛と希望(ゆめ)」をテーマに、2022年(令和4年)の4月22日から5月5日まで開催された「2022となみチューリップフェア」では、新型コロナウイルス感染拡大期だった前年に比べて約2倍にあたる、28万2千人の来場を記録しています。

会場へのアクセス

メイン会場の「砺波チューリップ公園」へのアクセスは以下の通りです。

■鉄道

北陸新幹線の「新高岡駅」からJR城端線(じょうはなせん)で約20分の「砺波駅」が最寄り駅です。
「砺波駅」から「砺波チューリップ公園」までは徒歩で約15分。
フェア期間中は無料シャトルバスも運行します。

■自動車

東京方面からは、関越自動車道・上信越自動車道を経て、北陸自動車道の「高岡砺波スマートIC」から一般道約7分で「砺波チューリップ公園」です。通常は駐車料は無料ですが、チューリップフェアの開催期間中は駐車料が普通車で500円必要になります。

大阪方面からは、名神高速道路を経て、北陸自動車道の「砺波IC」から一般道約5分で「砺波チューリップ公園」です。

名古屋方面からは、名神高速道路・東海北陸自動車道を経て、北陸自動車道の「砺波IC」から一般道約5分で「砺波チューリップ公園」です。

チューリップフェアーを楽しむ!
見どころはここ!

「となみチューリップフェア」は見どころ満載の春の祭典。
存分に楽しむためのポイントをご案内します。

多種多彩なチューリップとの出会い

「となみチューリップフェア」の楽しみは、なんといっても300品種300万本という圧倒的な数のチューリップに出会えることです。

「チューリップ広場花壇」では咲き方の違うさまざまなチューリップが咲きそろい、 「彩りガーデン」には富山県内の全品種が集合。
「オランダ風花壇」ではチューリップ栽培の伝統国オランダの手法によるユニークな花壇を展開。
「水上花壇」では砺波発祥のチューリップの水耕栽培を見ることができます。

「花の大谷」は立山黒部アルペンルートの「雪の大谷」をイメージした、高さ4メートル・長さ30メートルのチューリップの回廊で、フェア随一の人気スポットです。

「大花壇」には20万本以上のチューリップで巨大な地上絵が描かれます。
地上絵は公園のシンボルタワーである高さ26メートルの「チューリップタワー」や「パノラマテラス」などから見ることができます。

チューリップ四季彩館

チューリップは春の花ですが、その独自の栽培技術によって、世界で唯一、四季を通じてチューリップの花を楽しめるのが常設の「チューリップ四季彩館」です。
「砺波チューリップ公園」の隣接敷地にあり、チューリップフェア開催中は、フェアの一部として公開されます。

「ワンダーファーム」は、さまざまな花型のチューリップと四季折々の花々を一緒に楽しめる「ワンダーガーデン」と、チューリップ栽培の歴史や成長の秘密について知ることができる「アンダーファーム」の2つのゾーンに分かれています。

「ワンダーガーデン」では、360度をチューリップでぐるりと囲まれる「チューリップパレス」や、色とりどりのチューリップが万華鏡のように広がる空間である「パレットガーデン」などが見どころ。
「アンダーファーム」では「球根シアター」や「となみとチューリップの歩み」でさまざまな学びを得ることができます。

全国にあるチューリップフェアー!
胸躍る3つの祭典

「となみチューリップフェア」の他にも、各地で行われるチューリップの祭典が、春の日本列島を彩ります。
そのうち代表的な3つのイベントをご紹介します。

かみゆうべつチューリップフェア

オホーツク海とサロマ湖に面する北海道湧別町(ゆうべつちょう)の「かみゆうべつチューリップ公園」では「かみゆうべつチューリップフェア」(5月1日?6月上旬)が行われます。

公園の総面積12万5千万平方メートル、チューリップの作付け面積は約7万平方メートルと北海道ならではの広大な敷地に、およそ200種70万本のチューリップが咲き誇ります。

公園のシンボル「オランダ風車型管理棟」は展望台となっており、チューリップの絨毯を一望できます。
電動バス「チューピット号」に乗れば広い公園も楽々と周れます。
畑から好きなチューリップを球根ごと採取する「掘取り販売」などユニークな試みも人気です。

佐倉チューリップフェスタ

城下町としても知られる千葉県佐倉市。
印旛沼湖畔に広がる「佐倉ふるさと広場」では「佐倉チューリップフェスタ」(3月下旬〜4月中旬)が開催されます。

約70種70万本のチューリップが咲き揃うその規模は関東最大級。
都心から近いこともあり、毎年たくさんの人出でにぎわいます。

ランドマークとなるオランダ風車「リーフデ(オランダ語で“友愛”の意味)」を背景に、色も花型も多種多様なチューリップが咲き誇り、まさに別世界の風景です。
オランダ製「ストリートオルガン」の演奏や「オランダ衣装の貸し出し」「チューリップの摘み取り販売」などイベントも豊富。
出店エリアはお土産ものや飲食の出店でにぎわいます。

たんとうチューリップ祭り

兵庫県豊岡市の里山に広がる「たんとう花公園」では、「たんとうチューリップ祭り」(4月中旬〜下旬)が春の訪れを告げます。

1992年(平成4年)に、
地元のチューリップ農家が球根を持ち寄って始まった手作りのお祭りも、今や300品種100万本のチューリップが咲き競う日本屈指のチューリップの祭典となりました。

いちばんの見どころは、10万本のチューリップを使って描かれる「フラワーアート」(花の地上絵)。
毎年、趣向をこらした題材と意匠で私たちの目を楽しませてくれます。
「特産品販売」「チューリップ狩り」「写真コンテスト」などのイベントも注目です。

まとめ

色彩が豊富なチューリップは、その1本1本のかわいらしさもさることながら、春の野を一面に埋め尽くす光景の鮮やかさは格別です。

そんな光景を楽しむなら、「となみチューリップフェア」を筆頭とする
チューリップの祭典に足を運ぶのがいちばんです。
ご紹介した「かみゆうべつチューリップフェア」、「佐倉チューリップフェスタ」、「たんとうチューリップ祭り」の他にも、色とりどりのチューリップたちを楽しめる施設やイベントが全国各地にありますので、ガイドブックやネット検索などで探してみるとよいでしょう。
その年によって開催期間や実施されるイベントなども変わります。
お出かけの際は公式サイトなどで詳細情報を確認しておくのをお忘れなく。

チューリップフェアーでチューリップの魅力を再認識したら、球根を買って自宅で育ててみるのもいいですね。

また自宅での観賞用やプレゼントに購入する花の候補としても、チューリップは堂々の上位入りを果たすことでしょう。

≫ ≫季節の花 商品一覧|花百花 ‐hanahyakka‐

≫ ≫母の日商品一覧|花百花 ‐hanahyakka‐

RECOMMENDED ITEM