色鮮やかで、形が華やかなガーベラ。主役級の花でありながらも、可憐で可愛らしいイメージを与えてくれる花です。見た目の可愛らしさから、好きな花の1つにガーベラをあげる女性も多いのではないでしょうか?
そんな人気の高いガーベラは、まさにプレゼントに最適です。一年を通して比較的手に入りやすく、また縁起のいい花でもあるので、どんなお祝いでもプレゼントとして重宝されています。
しかし、ガーベラには数多くの品種があり、実際にお花屋さんで選ぶとなると、花束の組み合わせや色のイメージなどに悩んでしまうものです。
そこで本記事では、ガーベラの種類、喜ばれるガーベラの花束を選ぶポイントや、ガーベラの花束をお渡しするときの注意点などをご紹介します。
500種類以上あるガーベラで色とりどりの花束を
年間を通じてお花屋さんに並び、比較的手に入りやすいガーベラ。花束の定番ともいえる親しみのある花ですが、なんと500種類以上もの品種があるといわれています。
またカラーバリエーションも豊富で、今までのガーベラのイメージを覆すような独特の色合いの品種も登場しています。
そのため、同じガーベラでも、種類や色によっては、かなり雰囲気の違った花束を作ることができるのです。
ここからは、ガーベラの特徴と種類についてご紹介します。
ガーベラってどんな花?
初めに、ガーベラの歴史や基本情報から。
ガーベラの歴史
ガーベラは、19世紀末に南アフリカで発見されました。発見者は、ドイツの植物学者であり医師のT.ガーバー氏で、「ガーベラ」という名前は発見者の名前をとって名付けられました。
日本には、明治末から大正初期に渡来したといわれ、現在では静岡県・福岡県・愛知県・和歌山県などで多く栽培されています。
かつてはひと重咲きで赤色の品種のみでしたが、ヨーロッパで品種改良が進み形色のバリエーションが増えました。現在では毎年のように新品種が生まれ、アレンジに向くさまざまな種類が手に入るようになったのです。
ガーベラの基本情報
すっきりと長い茎に、しっかりとした輪郭が特徴的なガーベラ。多彩な色と陽気な雰囲気が魅力の花です。
葉は地面に沿うように生えるのに対し、茎は空に向かって長く伸びて花を咲かせます。全体的に産毛のような細かい毛に覆われているのも特徴です。
大きさは背丈15〜70cm、横幅20〜60cmほど。背丈の低い寄せ植えに向くタイプのガーベラから、切り花として楽しめるものまでさまざまな種類があります。
ガーベラの旬は、3〜5月、9〜11月頃。
切り花は通年出回っていますが、鉢植えのガーベラは春ごろから出回ります。
価格は、小さいサイズで1本100円〜150円、大きいサイズのものは300円ほどで売られています。切り花の王道であるバラは1本300円〜500円ほどしますので、バラと比べても、比較的安価に手に入りやすいお花といえますよ。
ガーベラの種類は500以上
冒頭でもご紹介した通り、ガーベラの種類は500以上といわれています。
まず、ガーベラは品種によって大きさが全く異なります。
よくお花屋さんで見かける通常サイズのガーベラとは別に、「ミニガーベラ」とミニガーベラより一回り大きい「大輪ガーベラ」があります。ミニガーベラは3�pほどの小さなサイズですが、大輪ガーベラは直径10�p以上で存在感のある大きさです。こちらは芍薬(しゃくやく)やダリアのようにボリューミーで華やかな花です。
次に、ガーベラの色も多種多様です。
ピンク系の色からオレンジ、白、グリーン、黄緑、ブラックに至るまでさまざまな種類があります。また同じピンクのガーベラでも、中心部の色が薄いものや濃いものなどでも違いがあります。
そして、ガーベラの咲き方もさまざまです。ガーベラの咲き方だけをみても、いくつかの種類に分かれます。ここでは、代表的な咲き方をご紹介しましょう。
ガーベラの代表的な咲き方
ガーベラは咲き方によって、全く別の種類の花に見えるほど、姿が形が異なります。
それでは、ガーベラの代表的な咲き方を6パターンご紹介します。
「ひとえ咲き」
名前の通り花びらが一重になっており、よくお花屋さんで見かけるガーベラです。中心部の色が同系色もしくは、濃い色のタイプがあります。
「八重咲き」
花びらが幾層にも重なったガーベラです。中心部には細かな花びらが密集しています。見た目が華やかで、比較的大輪のものが多いのが特徴です。
「スパイダー咲き」
花びらはクモの糸のように細長く、先端がツンツンとがっているのが特徴です。
「カール咲き」
花びらがくるっとカールしている個性的なガーベラです。「パスタシリーズ」と呼ばれる品種が代表的です。
「ポンポン咲き」
ダリアやマムのように、中心部が盛り上がっており、花全体が丸みを帯びた形のガーベラ。八重咲きよりも花びらが多く、全体的に肉厚のものが多いのが特徴です。
「変わり咲き」
「○○咲き」と分類できない種類です。マリモのように見た目がボール状のものや、一見ガーベラだと気づかない種類のものもあります。
ガーベラの品種一覧
500以上の種類が存在するガーベラの中でも、特に人気のガーベラの品種をご紹介します。
品種の名前も、それぞれのガーベラの特徴にあった素敵なネーミングのものが多いので名前もぜひチェックしてみてください。
ソネット(ひと重咲き)
ピンクの花びらが可愛らしい「ソネット」。中心部が黒っぽいのが特徴で、黒とピンクのコントラストが印象的なガーベラです。
ティアラ(ひと重咲き)
薄いピンクの花びらに中心部は薄い黄緑色のガーベラ。
やさしい花色がどんな花にも合わせやすく、ギフトフラワーとして人気の高い品種です。
トレーシー(八重咲き)
濃いピンクの花びらが何層にも重なったボリューミーなガーベラ。華やかな花の姿で女性人気も高い花です。
キャンディキッス(ひと重咲き)
白い花びらに先端は濃いピンク、中心部は黒とピンクのグラデーションという色の対比が印象的なキャンディキッス。美しいだけでなく花持ちもいいことから長く楽しめる人気の品種です。
シルバースノー(八重咲き)
中心部は淡い黄色、全体は真っ白な「シルバースノー」。華やかなボリュームと純白の見た目から、ウェディングシーンと相性のいい品種です。
トマホーク(スパイラル咲き)
スパイダー咲きのとがった花びらが特徴の「トマホーク」。ビビッドなオレンジ色が太陽を思わせる個性的な品種です。
ポコロコ(変わり咲き)
コケ玉のようなコロンとした形のガーベラ。緑色でモフモフとした見た目が可愛らしく、花束の中のアクセントとして取り入れたい品種です。
パスタベネチア(カール咲き)
花びらがくるっと巻いたような形の「パスタシリーズ」の中の品種。
花びらは濃いピンク、先端と中心部は黄緑色という配色も美しいガーベラです。
ここでご紹介した品種はごく一部。
ピンクのガーベラを例にしても、中心部が黒い「ソネット」、薄ピンクの「ティアラ」や八重咲きの「トレーシー」など…。中心部の色が違ったり、形が違ったりとさまざまです。
ひとくちにガーベラの花束といっても、色んな種類・品種があるので選択肢がたくさん。ガーベラの組み合わせ次第で全く違う印象の花束になるのです。
このように選択肢がたくさんあるガーベラの花。花束を作る際、どのようなポイントでガーベラを選べばいいのでしょうか?
そこで次に、選び方のポイントをご紹介しましょう。
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喜ばれるガーベラの花束を選ぶポイント
「ガーベラの花束を贈りたい」と思っても、500以上の種類の中から選ぶのは大変。特にお花の知識があまりない方にとっては、どういったポイントで選べばいいか迷ってしまうのではないでしょうか?そこで、喜ばれるガーベラの花束を選ぶポイントをご紹介します。
贈るシーンから選ぶ
ガーベラを贈るシーンに合わせて種類や色を選んでみましょう。誕生日、開業・開店祝い、お見舞い、たくさんの仲間に贈る場面などシーン別にご紹介します。
誕生日は相手の好みに合わせて
誕生日プレゼントに人気なガーベラの花束。誕生日に贈るガーベラの場合は、相手の好みに合わせたガーベラを選びましょう。
豊富な種類のあるガーベラは、色、形、大きさが多種多様。相手の好みや相手の雰囲気に合ったガーベラをチョイスできると、喜ばれるプレゼントになります。
素朴で可愛らしいテイストが好きな女性には、ピンクや黄色のひと重咲きやポンポン咲きのガーベラを。また、エレガントな雰囲気な女性には、八重咲きのガーベラを。流行に敏感な女性には、スパイダー咲きや変わり咲きを・・
相手の好みに合わせたガーベラの花束を選ぶと、相手への気持ちが伝わり喜ばれるギフトになります。
開業・開店祝いなら、華やかなアレンジメントで門出を祝う
開店祝いのギフトといえば胡蝶蘭が代表的ですが、他の方からの開店祝いとかぶってしまうことも多いものです。その点、500種類以上あるガーベラのアレンジメントなら他の人とかぶる心配はほぼありません。そして陽気で明るいイメージのガーベラは、開店・開業祝いにぴったりです。
また、開店祝いに、ガーベラのアレンジメントを送る場合は、ガーベラの色にも配慮して選びましょう。
飲食店への開店祝いなら、食欲が増すといわれている暖色系のアレンジメントが最適です。また、クリニック、医療関係などの開業祝いには、寒色系や柔らかな色の組み合わせがおすすめです。安心や信頼のイメージに繋がります。
病気やけがのお見舞いなら、暖色を選んで病室に明るさを
元気で陽気な印象のあるガーベラは、お見舞いのシーンに選びたい縁起のいいお花です。
しかし、ガーベラの種類には配慮が必要です。
「寝付く」という言葉を連想させる鉢「根付き(鉢植え)」のガーベラや、お悔みのイメージが強い白、青、紫系のガーベラは避けた方が無難です。
また、菊の形に似ているポンポン咲きの品種も、お見舞いの際は控えた方がいいでしょう。病気の際には、いつも以上に神経質になっている方も多いので、紛らわしい形状のお花は外しましょう。
やはり、オレンジや黄色、ピンクなどの暖色系のガーベラがおすすめです。
病室に彩りと明るさを贈り、相手への励ましの気持ちを伝えましょう。
たくさんの仲間に贈るなら1本ずつのプチギフトを
卒業祝いやクラブの仲間、ウエディングのプチギフトなど、たくさんの仲間に贈るプチギフトとしてもガーベラは最適です。花の形がしっかりしているのでリボンを添えてラッピングすれば1本ずつのプレゼントでも遜色ありません。
1本150〜300円ほどの価格帯という点でも、たくさんの方に配りやすいですね。
赤や黄色、白、黄緑など色とりどりの花を揃えて、好きな色を選んでもらえばみんなに喜ばれるプチギフトになります。
伝えたい花言葉から選ぶ
伝えたい花言葉からガーベラを選ぶというのも1つの方法です。
花言葉なんて少し気取った感じで恥ずかしいと思われる方もいるかもしれません。
しかし、花言葉は19世紀からある教養のひとつであり、昔から貴族や知識人が好んできた「知的な遊び」です。
花言葉を使って遊び心のあるメッセージを伝えれば、相手への想いとともにあなたの知性や感性ものせることができます。
大切な人への大切なシーンでのプレゼントこそ、花言葉にこだわって贈ってみてはいかがでしょうか。
ガーベラの花言葉は?
それでは、ガーベラの花言葉についてご紹介します。
ガーベラの花言葉は、「希望」「前進」。
まっすぐ上を向いて咲く花姿と、明るく快活な印象から付けられたといわれています。
前向きな花言葉のガーベラは、コロナ禍のプレゼントとしてもふさわしい花といえますね。
また、色の違いによってガーベラの花言葉は変わるので、色別にご紹介します。
- ピンクのガーベラ…「感謝」「崇高な美」「思いやり」「童心に帰る」
- 赤のガーベラ…「神秘」「燃える神秘の愛」「挑戦」
- 黄色のガーベラ…「親しみやすい」「究極の愛」「優しさ」
- オレンジのガーベラ…「我慢強さ」「冒険心」「忍耐強さ」
- 白のガーベラ…「希望」「律儀」「純潔」
色毎にみてみても、ガーベラの花言葉にはネガティブなものが少なく、プレゼントとして選びやすいのではないでしょうか。
ただし、花言葉は、1つの花にいろんな意味が込められていたり、必ずしも正解があるものではありません。
自分がいいと思った前向きな言葉を選んで、上手に花言葉を利用するといいでしょう。花言葉にこだわりすぎず、迷った時の参考にするといいかもしれません。
ちなみに、青色・緑色・紫色・虹色のガーベラも珍しい色のガーベラではありますが存在します。しかし、まだ花言葉はありません。
品種改良によって新しくできた品種であったり、青や虹色は人工的に着色したものであるためといわれています。
花言葉のない色のガーベラをあえて取り合わせるのも、自分なりのメッセージを伝えられるかもしれませんね。
ガーベラの花言葉をどう伝える?
せっかく花言葉でガーベラの種類を選んだのであれば、花束を贈る際にひと工夫を。
たとえば開店祝いに贈るガーベラであれば、「赤のガーベラの花言葉は挑戦。あなたの新たな挑戦を応援しています!」と、ガーベラの花束と一緒に花言葉を添えて贈ってみてはいかがでしょうか?
花言葉をあえて伝えない方法もありますが、意味を一言添えると花言葉を知らない方にもメッセージが伝わり、何倍にも嬉しいプレゼントになります。また、普段恥ずかしくて言えない言葉も、遊び心のある花言葉なら自然に伝えることができますね。
SNSで簡単に想いを伝えられる今だからこそ、ぜひ花を通じて大切な想いを伝えてみてください。
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ガーベラの花束を渡す前に知っておきたい注意点
縁起がよくプレゼントには最適なガーベラの花束ですが、プレゼントとして渡す前に気を付けたい注意点も存在します。
まず1つ目に気を付けたい点は、ガーベラの本数です。
沢山の種類のあるガーベラですが、実はガーベラの本数によっても違った花言葉が託されています。
特に気を付けたいのが「15本、16本、17本のガーベラ」です。
「15本のガーベラ」には「ごめんなさい」という花言葉が、「16本のガーベラ」には「不安な愛」、「17本のガーベラ」には「絶望の愛」という意味があります。
悪い意味もあると知って、残念に思われた方もいるかもしれませんが、それ以外の本数の場合は、ポジティブな意味がつけられていることがほとんどです。
また、花言葉を気にされない方も多いので、気にしすぎる必要はありませんが、たくさんのガーベラを贈る際は、本数に気を配るといいでしょう。
また、2点目に気を付けたいことは、花束のボリュームです。
大きくてボリュームのあるガーベラの花束は、特別感があるギフトになります。
しかし、お相手によっては、部屋のスペースが十分になく飾る場所がない場合や、大きな花束に合った花瓶を持っていないという方もいるかもしれません。
そこで、花束を贈る際は、お相手のことをよく考えた上でお花のボリュームを考えることが大切です。
ガーベラの花であれば、存在感のある花なので、1本からでもギフトとして渡すことができます。背の高いガーベラは小瓶や高さのあるコップなどに何気なく生けても可愛いもの。
相手に気を遣わせないプレゼントをお考えの方には、1本のガーベラや、ミニブーケ、数本束ねただけのものもおすすめです。
ここまでガーベラの花束を選ぶポイントについてご紹介しました。
では次に、花束はどこで購入するのが一番いいのでしょうか?
花束を作ってもらう際、同じ予算で同じお花なのに、お店によって出来栄えが全然違うと感じたことはありませんか?
花の質、価格や、お花を束ねる人のセンスも含め、お花屋さんによってかなり差が出てしまうものです。特にギフトフラワーであれば、信頼できるお花屋さんに頼みたいですよね。
お花屋さん選びで大切なポイントは、花の「鮮度」と「価格」です。
街のお花屋さんで選ぶのも楽しいですが、お花の価格が高いと思われることも多いのではないでしょうか?
実店舗の立地によっては、比較的高めの価格設定をしているお店も多いものです。一方で、ネットショップなら、店舗がない分お花も割安で手に入れることができます。
また、忘れてはいけないのが「花は生もの」という点です。
魚や野菜と同じように収穫した時点で鮮度が落ちていくお花。せっかくの美しい花束もすぐに枯れてしまっては台無しです。大切な人に贈るギフトフラワーこそ、なるべく鮮度の良いお花を選びたいですよね。
実際のところ、街のお花屋さんでは、仕入れの日が決まっているというお店もあり、訪れた日によっては、新鮮なガーベラが納品できていないということも・・
しかし、ネットショップなら、お届け日に合わせて仕入れをするので「せっかく足を運んだのに新鮮なお花と出会えない」ということとは無縁です。
新鮮でコスパのよいフラワーギフトを選ぶなら、ネットショップがおすすめです。
お花の総合ネットショップ「お花の百貨店」では、プレゼントに最適な色とりどりのガーベラを適正価格で取り揃えています。
お客様のご希望のスタイルや予算、用途に合わせてプロのフローリストが完全オリジナルで丁寧にお作りします。また、注文をいただいてからお花を準備するので、新鮮な状態で希望のお日にち・時間帯にお届けすることができます。
お誕生日や記念日には、特別なアレンジメントを。
自分へのご褒美には、365日の暮らしを豊かにする花束を。
お客様にとって大切な日に、用途に合ったエレガントなお花を贈りませんか?
花束やアレンジメント、プリザーブドフラワー、ブライダルブーケまで、季節のお花を使ってご用意します。
特別な日を彩るお花は、お花の百貨店にお任せください。
まとめ
本記事では、ガーベラの種類、喜ばれるガーベラの花束を選ぶポイントや、ガーベラの花束をお渡しするときの注意点などをご紹介しました。
ガーベラは、誕生日プレゼントや、開業・開店祝い、お見舞いの際などシーンを選ばずお渡しできる縁起のいいお花です。今回ご紹介した注意点さえ気をつければ、必ず喜んでもらえるフラワーギフトになるはずです。
大切な人に、ガーベラの花束で元気と明るさを。普段直接言えない気持ちを、ガーベラに乗せて贈りしましょう。