年末年始からお店に出てくる「冬の鉢花の女王」と呼ばれているシクラメン。
赤・白・ピンクなどのカラフルな花色なので、暗くて寒い冬でも華やかな気分に盛り上げてくれます。
そのシクラメンよりもサイズが半分ぐらいなのがガーデンシクラメンです。
ガーデンシクラメンは、シクラメンを品種改良してできた植物で、その愛らしい姿とともに人気があります。
- シクラメンは難しくて枯らしたことがある
- ガーデンシクラメンが上手く育てられるか心配
このように思っている方もいるかもしれませんね。
ガーデンシクラメンはシクラメンよりも耐寒性があり、霜の降りない地域なら庭で地植えもでき、ガーデニング初心者にも育てやすい花です。
この記事ではガーデンシクラメンの特徴や育て方のポイントについて説明しています。ぜひ育て方の参考にしてください。
ガーデンシクラメンは
シクラメンを寒さに強く品種改良された花
ガーデンシクラメンは、日本でシクラメンが耐寒性に強く品種改良された植物です。
もとのシクラメンはサクラソウ科シクラメン属の多年草で、北アフリカから中近東・地中海沿岸地域にかけて原種が自生しています。
日本では原種のシクラメン・ペルシカムを品種改良した園芸の品種が販売されているので購入ができます。
シクラメンは花の大きさで大輪系、中輪系、小輪系の3つに分けられます。
小輪系がミニシクラメンです。
その中で耐寒性のある原種と交配したものがガーデンシクラメンと呼ばれるようになりました。
ガーデンシクラメンの
特徴や花の種類
ガーデンシクラメンの花言葉は「遠慮」、「気おくれ」です。
野外でも栽培可能で、シクラメンよりも寒さに強いのが特徴です。
シクラメンより花や葉・草丈も小さいので、小ぶりの鉢におさまります。
花の色は赤、ピンク、白、紫、ワインレッド、ピンクの濃淡などさまざまです。
開花時期は10月〜4月にかけてで、次々と花が咲きます。
ガーデンシクラメンの種類には、一重咲き・フリル咲き・八重咲きなど、花びらにさまざまな種類があるので、選ぶのも楽しくなります。
ガーデンシクラメンの苗の選び方
ガーデンシクラメンの苗は9月ごろから出荷されます。
苗の選び方は、葉が緑で数が多いもの、そしてつぼみの多いものを選びましょう。
葉を広げて奥のほうに小さなつぼみがあるか見るとよいでしょう。
葉もよく見て、病気や害虫がないか、傷んでいないかにも注意します。
ガーデンシクラメンだと思っても、ミニシクラメンだと冬越しできない可能性もあるので、わからないときはお店の人に聞いてみましょう。
ガーデンシクラメンを植えるのは
秋が最適
苗を植える最適な時期は9月〜11月です。
寒くなる前に植えると根がしっかりと張って、寒さに強くなります。
植える場所は、日当たり・水はけのよい場所がよいでしょう。
用土は地植えの場合はあらかじめ腐葉土を混ぜ、肥料を置いて、株間を10cm〜20cmあけて植えます。
鉢植えの場合は鉢の底に鉢底石を入れ、そのあとに土を入れていきます。
肥料がすでに混ぜてある培養土を使うと簡単です。
球根が土の上から少しのぞくぐらいに浅く植えるのがポイントです。
どちらにしても、ポットから抜くときは根を崩さないように注意しましょう。
ガーデンシクラメンの育て方のポイントは
高温多湿に気をつける
ガーデンシクラメンは高温多湿に弱い植物です。
ここでは育て方のポイントについて説明します。
水やり
地植えの場合は、極端に乾燥したときに水をあげましょう。
鉢植えの場合は、土の表面が乾いたら、上からたっぷりと、鉢の底から水が流れる程度まで水やりをします。
花や葉・球根に水がかからないように、土だけに水やりすることに注意しましょう。
株の根元などが湿ったままだと、灰色かび病などが発生する原因となります。
肥料
植えるときに元肥を与えたあとは、花が小さくなったり、葉の色が薄くなったりしたときに時々肥料をあげます。
鉢植えの場合は、液肥は1週間に1回ほどです。
日当たり
ガーデンシクラメンは日当たりがよいところを好みます。
日が当たらないと、花の数が減ったり、葉が黄色くなったりします。
日々の管理
花や葉がしおれたり、枯れたりしたら根元を持ってひねるように引き抜きます。
タネができると花が咲かなくなるのと、そのままだと病気の原因になるのでこまめに手入れをしましょう。
ガーデンシクラメンの植え替え
地植えの場合は夏の間は直射日光を避けましょう。
鉢植えは葉が枯れても乾燥させてそのままおきます。
秋になったら鉢植えに新しい用土を入れて球根が半分以上出る浅植えにしましょう。
ガーデンシクラメンの病気
ガーデンシクラメンは高温多湿が原因で灰色かび病になりやすい植物です。
水のやりすぎや雨に当たらないように注意し、こまめにしおれた花や葉を取り除くことが大切です。
ガーデンシクラメンの花を咲かせる
冬は「霜」夏は「日光」に注意
ガーデンシクラメンに最適な気温は15℃?20℃ですが、ここでは冬と夏の栽培方法について説明します。
冬越し
ガーデンシクラメンはシクラメンよりも耐寒性があるので、気温が5℃ぐらいでも地植えで大丈夫です。
冬は寒冷地・霜がおりるところではビニールや、わらで覆うなどの霜よけをしましょう。
鉢植えの場合は北風の当たらないところや南向きの軒下に置きます。
冷える日は室内に取り込みましょう。
暖かすぎてもよくないので、暖房器具のそばに置くのは避けます。
夏越し
ガーデンシクラメンは暑さに弱いので花が終わった5月?9月ぐらいまでは日陰に置くとよいでしょう。
球根が腐るので水をやりすぎないことと、肥料もひかえましょう。
葉が枯れても、球根だけで夏越しができます。
球根だけにして夏を越す方法を休眠法と言います。
ガーデンシクラメンは
寄せ植えで楽しめる
ガーデンシクラメンは他の花とプランターに寄せ植えをすると冬から春まで楽しめます。
寄植えのパートナーにおすすめなお花はパンジー・ビオラです。
丈夫で色の種類が豊富なので、同系色や反対色でまとめるのもすてきです。
可憐な小さな花の白いアリッサムを根元に植え、その隣にシルバーグレーのシロタエギクを添えるのもまとまりのある寄せ植えになるでしょう。
ガーデンシクラメン1つだけをお部屋に飾っても、冬の室内に春を呼び込んでくれることでしょう。
ガーデンシクラメンなど
冬のご自宅を彩る「花百花」のお花たち
年末年始の華やかなデコレーションとして、また、ガーデニングの楽しみとして多くの方に愛されているガーデンシクラメン。
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冬場も楽しめる
ガーデンシクラメンを植えてみよう!
冬の花だんやコンテナの寄せ植えとして人気があるガーデンシクラメン。
シクラメンよりも小ぶりで、耐寒性があるので初心者でも育てやすい植物です。
高温多湿に弱いので、夏の暑さや水やりに気をつけ、風通しのよいところに置きます。
冬の間は次々と花を咲かせ、気持ちを明るくしてくれるでしょう。
まずは一鉢からガーデンシクラメンを手元に置いて育ててみませんか?